2003/01/06
Live '79 At Hatfield Polytechnic / Police 2002

 1stアルバムを出してから3ヶ月後の1979年2月に行われた,まさにデビュー間もない頃の貴重なLive映像です。BBCのTV番組用に収録されたものらしいですが,これだけの映像が何故今までオフィシャルで発売されなかったのか不思議でなりません。照明もシンプル演奏もシンプルそして服装もシンプル(^^;)ですが,ロック・バンドとしての格好良さは1980年代になってブレイクした後よりもこの頃の方が間違いなく上ですね。1980年の初来日コンサートの感動を思い出してしまいました。演奏されているのは基本的には1stアルバムからの曲ですが,2ndからも『Message In A Bottle』が演奏されています。またアルバム未収録のシングル『Fallout』が演奏されているのが貴重ですね。しかしスティングが若いこと若いこと!しかも髪の毛が真っ黒です(^^;) BACK

2003/01/09
In The City / Jam 1977

 今やBritish Rock界の重鎮といっても良い存在であるポール・ウェラーが在籍していたバンド,ジャムのデビュー・アルバムです。サウンド的には初期フー色丸出しだし,アルバムとしてのまとまりにも欠けるし,少なくともジャムの代表作といえるものではありません。が,しかし,この痛快なまでの疾走感に限っては,他のアルバムを遥かに超えています。これは当時19歳だったポール・ウェラーだからこそ作りえたものであり,いわば青春のモニュメントのようなものですね。個人的にはポール・ウェラーが作ったアルバム(ソロ,バンドを問わず)の中で一番好きなアルバムです。 BACK

2003/01/13
Rising / Mark-Almond 1972

 学生時代,所謂AORというものが大嫌いだった私ですが,何故かMark-Almondだけは当時から好きだったんですよね。なんというか,彼等のサウンドからは凡庸のAORには決してない品が感じられたのです。このアルバムは彼等のCBS移籍後第1弾のアルバムであり,そして私が初めて買った彼等のアルバムでもあります。収録されているのはDannie Richmondのドラムをフィーチャーした『Riding Free』を除いては所謂アンプラグドな曲ばかりなのですが,メロディーの類い希なる美しさと,アレンジの素晴らしさ故,聴いていて少しもだれることはありません。最近CDで再発になり久しぶりに聴いてみたら,昔聴いた時よりもさらに良く感じました。 BACK

2003/01/21
Out Of Time - The Immediate Anthology / Chris Farlowe 1999

 イギリスを代表するR&Bシンガーの一人,Chiris FarloweImmediate時代(1965-1969)の曲を編集したアルバムであり,全英1位となった,彼の1960年代の代表曲ともいえる『Out Of Time』(ストーンズのカヴァー)を含めた49曲が2枚のCDに収録されています。日本での認知度は極めて低いシンガーなのですが,そのくどいまでに粘っこい歌い方は一度聴けば忘れられない強烈な個性があります。もっとも,それだけに聴き手を選ぶ面はあるかもしれませんが....。私は基本的にはくどい歌い方は好きではないのですが,何故かChiris Farloweだけは昔から好きなんですよね。彼の場合はそのくどさが快感なんですよ。いわば,クサヤの干物的味わいってところでしょうか?(^^;) BACK

2003/01/30
Live At The Regal Theatre Hitchin 1983 / Thin Lizzy 2003

 アイルランドが生んだ伝説的なHRバンドThin LizzyのJohn Sykes在籍時のLive映像です。このLiveは1983年に行われた『Farewell Tour』の一部であり,この年Thin Lizzyは正式に解散してしまいます。とはいえ,Liveそのものはこれから解散しようとするバンドとは思えないほどにイキイキとした素晴らしい演奏を聴かせてくれます。中でも新加入のJohn Sykesは本人が熱烈なThin Lizzyファンでもあったためか,嬉々としてギターを弾いています。もっとも当時の最新アルバムである『Thunder And Lightning』からの曲が中心で,お馴染みのナンバーが少ないのがちょっと残念なのですが....それでも定番中の定番である『The Boys Are Back In Town』〜『Rosalie』は演奏されており,これだけでも見る価値十分にありですね。 BACK

2003/02/08
The Ledgend Of Dave Dee,Dozy,Beaky,Mick & Tich / Dave Dee,Dozy,Beaky,Mick & Tich 1988

 日本においてはディヴ・ディー・グループという名前で1960年代に人気のあったバンドのベスト盤です。日本では『キサナドゥの伝説』『オーケイ』といった曲が彼等のヴァージョンだけでなく,GSがカヴァーしたヴァージョンも大ヒットしています(おそらく40代から50代の人で知らない人はいないんじゃないかな?)。もちろん,これらの曲も良いのですが,今聴くと『Hold Tight』『Hideaway』のような元祖パワー・ポップ的ナンバーの方に魅力を感じますね。しかし,このバンド,本国英国は当然としてヨーロッパや日本でもヒット曲があるのに,何故かアメリカではまったく泣かず飛ばずで,Top40にすら1曲も入っていないんですよね。実に不思議です。 BACK

2003/02/19
Halloween / Frank Zappa 2003

 DVD Audioで発売されたFrank Zappaの1978年のライヴです。このLiveで特筆すべきはベーシストが2人Patrick O'hern,Arthur Barrow)いるってことですね。しかも2人とも私の好きなベーシストですから,これだけでも聴く価値があるってもんです。それにしても凄いライヴですね。収録されているのはZappaの定番といえるナンバーばかりなのですが,当然アレンジは異なっており,それがなんともカッコイイたらありゃしません。dts5.1対応だそうですが,それに対応するオーディオで聴いたらもっと臨場感があるのでしょうか?ううむ,気になります。なお,オマケとして『Suicide Chump』『Dancin' Fool』の映像も収録されています BACK

2003/03/02
I Had Too Much To Dream(Last Night)/ Electric Prunes 1967

 アルバムタイトル曲(邦題は「今夜は眠れない」)が全米11位のヒットとなったアメリカのガレージ&サイケ・バンドの1st Albumです。トレモロの効いたギターで始まる「今夜は眠れない」はマイナー調のメロディーがいかにも日本人好みで,当時日本でもヒットしたような記憶があります。他の曲も他のガレージ&サイケ・バンドと比べるとPOPなものが多く,所謂ガレージ&サイケ的な曲の他にもストリングスを使った曲や,オールドタイム・ミュージック風の曲も収録されています。それらを含めて,いかにも1967年という時代を感じさせるサウンドですね。 BACK

2003/03/10
One For The Road / Kinks 2001

 1980年に発売されたライヴ・ヴィデオに5曲のVieo Clipを追加して発売されたDVDです。ライヴそのものは1979年に行われたものだけれど,これが凄いのなんのって,当時破竹の勢いのあったPunk/New Waveのバンドと比べても遜色のない....いや,それ以上に勢いのある演奏を聴かせてくれます。それでいながらベテラン・バンドでしか醸し出せない味わいもあり,そういう意味では一粒で2度美味しいDVDと言えますね....いや,5曲ものVideo Clipも収録されているのだから,一粒で3度美味しいと言った方が正しいかもしれません。選曲も良く,Kinks初心者にも絶対のお薦め盤です! BACK

2003/03/16
Ladies Of The Road / King Crimson 2002

 私がクリムゾンのアルバムの中で一番好きな『Island』時代のライブ盤としては『Earthbound』がありますが,それと比べると,このCDの方が遥かに音質が良く,どうして当時こちらの音源の方を出さなかったのか不思議でなりません。『Earthbound』には『Island』の曲は『The Sailors tale』の一部が収録されていただけですが,『Ladies Of The Road』にはその他に『The Letters』『Formentera Lady』も収録されています。特に『the Letters』は大好きな曲なので,これのライヴ・ヴァージョンが聴けただけでも,このCDを買った価値があるというものです。この当時のクリムゾンは人間関係は最悪だったらしいですが,それでも実際の演奏の方は素晴らしく聴き応え十分です。また,CD1枚分全部『21世紀の精神異常者』ってのも凄いですね(^^;) BACK