2004/10/22
Rockin' The Suburbs / Ben Folds 2001

 Ben FoldBen Folds Five解散後に出した初ソロ・アルバムですが,これが1曲目の『Annie Waits』からラストの『The Luckiest』まで全13曲(内1曲は日本盤のみのBonus Truckですが)まで,なんとも素敵なPOP Song満載のアルバムなんですよね。このアルバムにはストリングスとピアノをバックに歌われるバラードからハードなギターをフューチャーした曲まで幅広いサウンドの曲が収録されているのですが,なんといっても素晴らしいのはそのメロディーです。どの曲も私のPOPのツボを突きまくりですよ。しかも,作詞作曲はもちろん,そのほとんどの楽器をBen Fold自身が演奏しているのだから,これほど完璧なソロ・アルバムはありませんよね。 BACK

2004/11/22
Monty Python Sings / Monty Python

 イギリスの伝説的コメディー・グループであるモンティ・パイソンが彼等の映画やTVで使用したヴォーカル・ナンバー25曲を収録したアルバムです。『Lumber Jack Song』や『Sit On My Face』といった彼等の代表的なおバカソング,お下劣ソングはもちろん,1993年に全米8位の大ヒットとなった『Always Look On The Bright Side Of Life』も収録されており,モンティ・パイソンのベスト盤的なアルバムと言えるでしょう。『Monty Python sings!』に歌詞(対訳付き)が載っているのですが,これほどまでにおバカで毒のある歌詞を持つ曲が堂々と国営放送の番組で流れていたとは....いやぁ,イギリスって偉大な国ですねぇ(^^;)。しかし,このアルバムが凄いのはたとえ歌詞がわからなくとも,音楽アルバムとしても十分に楽しめるレベルのものであるということです。流行とは無関係のどちらかといえばオールドタイムな感じの曲が多いのですが,これが実にセンスが良いんですよ。しかも,その多くが彼等の自作曲だというのが吃驚です。 BACK

2004/11/28
Live Aid / V.A.

 1985年7月13日に行われ,日本でも放送された一大ライヴ・イヴェント『Live Aid』をDVD4枚に収録したものです。当然私もリアルタイムで見てますが,それでも全部を見たわけではありません。いくら若かりし頃とはいえ,さすがに15時間ぶっ通しで見ることはできませんでした(^^;)。このDVDにはすべての演奏が収録されているわけではありませんが,それでも約10時間分が収録されているのですから,見応えたっぷりです。
 さて,まずDisc-1ですが,観客の盛り上がりが凄いStatus QuoU2も素晴らしいのですが,一番の見所はギター1本で『愛こそはすべて』を歌うElvis Costelloですね。観客と一体化したステージは感動的なものがあります。
 Disc-2はやっぱりQueenですね。わずか20分足らずですが,Queenの魅力がぎっしりと詰まった濃密なステージを見せてくれます。Freddieの観客を盛り上げる様を見ていると,まるで歌う独裁者のようにすら見えます。また,Rodgerが歌詞を間違えてしまうWhoの『無法の世界』もNG大賞的楽しみがありますが....(^^;)。
 Disc-3もまたEric ClaptonNeil Youngといった有名ミュージシャンが多数登場するのですが,個人的には『Imagine』と『Forever Young』を熱唱するPatti Labelleに一番感銘を受けました。
 Disc-4はEddie KendricksDavid Ruffinをゲストに迎え何とも嬉しそうにプレイするHall & Oatesが微笑ましくて良いですね。また,KeithBob Dylanのステージには参加してもMick jaggerのステージには参加しなかったのは(ストーンズ・ナンバーもやっているのに),当時の両者の対人関係をうかがわせて興味深いものがあります。
 そうそう,現在の音楽シーンからすっかり消えてしまったような人達の貴重なステージを見ることができるのもまたこのDVDの楽しみのひとつと言えるかもしれません(^^;)。 BACK

2004/12/21 New
The Very Best Of The Classics IV / Classics IV

 日本でも1968年にヒットした『Spooky』で知られるClassics IVの24bit・デジタル・リミキシングされたベスト盤です。かつてはロック・バンドというよりはPOPバンドというサウンドのために,ロック・ファンからはアトランタ・リズム・セクションのメンバーが在籍していたバンドという認識しか持たれていなかったこともありましたが,近年は所謂ソフト・ロック・バンドとして高く評価されるようになってきました。というのも,当時のPOP系のバンドのヒット曲の多くが外部のライターの手によるものであったのに対して,Classics IVのヒット曲のほとんどはメンバーのJames CobbとプロデューサーのBuddy Blue(どちらも後にアトランタ・リズム・セクションを結成)が作っているんですよね。
 クールな美しさをもつ『Spooky』は当然として,クラシカルな味わいのある美しいメロディーをもつ『Trases』もまた全POPファンに聞いていただきたい名曲です。 BACK