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Ever Green Days 。
Ever Green Days 。
和田 薫
Wada Kaoru

1999年
全米*位,全英*位
 所謂18禁ゲームを原作としたアニメの先駆け的存在である『ToHeart』の挿入曲であり主題曲ともいえる曲ですが,タイトル通り『青春』という記憶の中に生き続ける『いつまでも変わらないあの頃』を思い出させてくれるような穏やかで美しいメロディーを持つこの曲を聴いて,これがアニメの(それも所謂18禁ゲーム原作の)挿入曲だとわかる人はほとんどいないんじゃないでしょうか。
 この曲にはいくつかヴァージョンがあるのですが,特に室内楽編成で演奏される『Ever Green Days 。』の美しい響きは,何度聴いても私の心をほんのりと暖かくしてくれます。
 これはアニメの挿入曲というフィルターをはずしてひとつの曲として聴いもらいたい,そんな名曲なのです。
 作者は和田薫,収録アルバムは『To Heart Animation Sound Track』です。Youtube BACK

エヴァーラスティング・ラヴ
Everlasting Love
ラヴ・アフェア
Love Afair

1968年
全米*位,全英1位
 モット・ザ・フープルの元メンバーであり,現在は日本で活躍しているキーボード奏者モーガン・フィッシャーが1960年代に在籍していたバンド,ラヴ・アフェアが1968年に放った大ヒット曲です。オリジナルはアメリカのシンガー,ロバート・ナイトですが(1967年に全米13位),個人的にはドラムのフィル・インから始まり,ホーン・セクションを含め軽快で見事なまでにPOPなアレンジがなされたラヴ・アフェアのヴァージョンの方が好きですね。もっともこの曲を録音した際,ヴォーカル以外は誰も演奏に参加していないそうなんですが....(^^;)。ま,これは当時としちゃ別に特別なことでもないんですけれどね。
 なお,リード・ヴォーカルのスティーヴ・エリスもバンド解散後,英国ソウル系シンガーとして活躍しているようです。
 作者はRobert Knight,ベスト盤なら必ず収録されているはずです。Youtube BACK

エヴリィデイ
Everyday
バディ・ホリー
Buddy Holly

1958年
全米*位,全英*位
 バディ・ホリーが1958年にリリースした2ndアルバム『Buudy Holly』に収録されている曲。特にシングル・ヒットしたわけでないにもかかわらず,この曲のファンは多いようで,たとえばナイアガラ・トライアングルの『A面で恋をして』やムーデイ・ブルースの『エミリーの歌』は間違いなくこの曲に対するオマージュでしょう。もちろん,私にとってもバディ・ホリーの曲の中で1〜2位を争うくらいに大好きな曲であります。
 バディ・ホリー胸がキュンとなるような歌声で歌われる純度100%POPなメロディーが魅力的なのは当然として,プロデューサーでもあるノーマン・ペティーが演奏するチェレスタ(鉄琴の一種)の音色がまた実に印象的なんですよね。ちなみに,先に挙げたムーデイ・ブルースの『エミリーの歌』の間奏は『エヴリィデイ』のチェレスタによる間奏そのまんまって感じです。
 作者はCharles Hardin - Norman Petty,収録アルバムは『Buddy Holly』です。Youtube BACK

エレベーター
Elevator
グレープフルーツ
Grapefruit

1968年
全米*位,全英*位
(AJP20)5位
 ビートルズが設立した会社アップルの出版契約第一号アーティストとして1968年にRCAから『愛しのデライラ(Dear Delilah)』でデビューしたグレープフルーツの第2弾シングル.。バンド名はジョン・レノンが名付けた(元々はオノ・ヨーコの本のタイトル)。
 本国英国では同じ1stアルバム『Around Grapefruit』に収録されている『愛しのデライラ(Dear Delilah)』や『C'mon Marianne』の方がヒットしていますが、日本ではこの『エレベーター』が一番ヒットしています。
 はじけるような爽やかでPOPなメロディーとジェット・マシーン(今でいうところのフェイザー)が効果的に使われたサイケなサウンドが一見ミスマッチに思えますが、そこがまたこの曲の魅力のひとつなんですよね。これは間違いなくサイケポップの名曲のひとつです。
 作者はG.Alexander,収録アルバムは『Around Grapefruit』です。Youtube BACK