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ジョージー・ガール
Georgy Girl
シーカーズ
Seekers

1967年
全米2位,全英3位
 軽快な口笛から始まるこの曲は1967年当時日本でも大ヒットしましたが,当時小学生だった私も「良い曲だなぁ」とラジオから流れるのを心待ちにしていたものです。この曲の魅力は何といっても聴く者をウキウキとハッピーにさせ,それでいながら胸がキュンとなるような甘酸っぱいメロディーにあります。基本的にシーカーズはフォークのバンドなのですが,この曲はフォーク・ロック的な部分もありますが,それ以上にPOPな魅力に満ちあふれているのです。
 シーカーズは日本ではこの1曲のみの『一発屋』的な存在ですが,イギリスでは2曲のNo.1ヒットを含む6曲のTop10ヒットを放っており,1970年代に入ってからはNew Seekersと名前を変えて『
愛するハーモニー』(コカコーラのCMソング)等のヒットを放っています。
 そういえば,最近でもホンダのクルマのCMでこの曲が使われていましたね。
 
作者はT.Springfield & J.Dle,ベスト盤ならば必ず収録されているはずです。Youtube BACK

二人のシャンパングラス 
Glass Of Champagne
セイラー
Ssailor

1976年
全米*位,全英2位
 自称『パリのカフェLa Matelot最後の水夫上がりハウスバンド』(当然ながらフェイクです)セイラーの代表的アルバム『Trouble』に収録されている彼らにとっての最大のヒット曲。八連のピアノから始まるイントロからは初期のロキシー・ミュージックを彷彿とさせるグラム・ロックな香りがしますが、全体を通しての無機質なドラムとシンセ・ベースからはテクノな香りもするし、そこにビーチ・ボーイズのようなコーラスとまさにポップの王道といった極上メロディーのヴォーカルが重なることによって、混沌としながらも爽やかな曲に仕上がっています。『二人のシャンパングラス』という邦題はちょっとアレですが、しかし、話によると『シャンパン一杯!!』という邦題も候補に上がっていたそうで、それよりはまだまし...かもしれませんねぇ(^^;)。
 作者はG.Kajanus,収録アルバムは『Trouble』です。Youtube BACK

ごはんができたよ
Gohan ga dekitayo
矢野顕子
Yano Akiko

1980年
全米*位,全英*位
日(AJP20)+位
 YMOのメンバーをバックに録音されたアルバム『ごはんができたよ』のタイトルナンバー。矢野顕子が歌う民謡風というか童謡風というか和風のメロディーと細野晴臣高橋幸宏によるファンキーなリズムという一見ミスマッチングなそれでいて実にぴったりとはまったサウンドは,もちろん何度聴いても心を揺さぶる魅力に溢れていますが,この曲はまた詞が実に良いんですよね。特に一番の子供の頃を歌った詞と,二番の大人になった現在を歌った詞の対比が,疲れた大人の心にとても切なく響くんです。初めて聴いた若い頃よりも,大人になればなるほど好きになる,これはそんな曲のひとつです。それにしても,あの時代,こんなタイトルをアルバム・タイトルにするなんて....ほんと,アッコちゃんぐらいのもんですよ(^^;)。
 作者は矢野顕子,プロデュースは矢野顕子&坂本龍一,収録アルバムは『ごはんができたよ』『Home Music II』です。  BACK

虹と共に消えた恋
Gone The Rainbow
ピーター・ポール&マリー
Peter Paul & Mary

1963年
全米?位,全英?位
 アイルランド民謡『Siuil A Run』をベースに作られたこの曲は,『パフ』も収録されている1962年リリースのアルバム『Moving』に収録されている曲ですが,日本では1966年から1967年にかけて大ヒットしました(チャートによっては1位になっているようです)。何故発売から4年過ぎてからシングルカットされたのか,その理由は良くわかりませんが,この曲の哀愁溢れるメロディーが日本人の琴線にふれるものであることは間違いありません。何しろ,当時小学校3年生だった私でさえ「しゅ〜しゅ〜しゅ〜ら〜るぅ〜」と口ずさんでいた記憶があるくらいですからね。しかし,邦題だけを見るとこの曲が反戦歌であるなんてとても思えませんよね(^^;)。
 作者はStookey/Travers/Yarrow/Okun,プロデュースはAlbert.B.Grossman,収録アルバムは『Moving』です。 BACK

グリーン・タンブリン
Green Tambourine
レモン・パイパーズ
Lemon Pipers

1968年
全米1位,全英7位
日(AJP20)12位
 ブッダ・レーベルが生みだしたバブルガム・ロック最大のヒット曲のひとつであるこの曲は,いかにもこの時代らしいサイケデリックなサウンド(たとえばボーカルにかかるディレイ(当時はエコーと呼ばれていた)や決してイージー・リスニング的ではないストリングス,そしてシタールや東洋風のタイコの音,etc...)で満ちあふれています。これらはすべて作者であるポール・レカの手によるものであり,レモン・パイパーズ自身はこの曲をまったく気に入っていなかったらしいですね。
 後にレモン・パイパーズは本来やりたかった音楽をレコーディングするようになるのですが,それは凡庸なサウンドにしかすぎず,あっという間に音楽シーンから姿を消していってしまいました。結局残ったのはポール・レカのサウンドであり,バンド本来のサウンドでないというのは,なんだか皮肉な話ですよね。
 作者はPaul Leka & Shelley Pinz,プロデュースはPaul Leka,収録アルバムは『Green Tambourine』です。Youtube BACK

ギャランティード
Guaranteed
レベル42
Level 42

1991年
全米?位,全英?位
 イギリスのフュージョン系ロック・バンド,レベル42がRCA移籍に出したアルバム『Guaranteed』のTopを飾る曲ですが,これが実に気持ちの良いPOPソングなんですね。サウンド的にはフュージョン系というよりもエレクトロ・ポップ(通称エレポ)という感じなんですが,何よりも素晴らしいのがそのPOPなメロディーです。特にサビの部分はPOP好きの琴線に触れまくりって感じですね。単純にヒット・ソングの数から見ればレベル42のピークはポリドール時代にあることは事実なのですが,しかし,この曲と『My Father's Shows』(これもまたPOPな名曲です)が収録されているだけでも『Guaranteed』がポリドール時代に決してひけをとらないアルバムであることは間違いがありません(ただジャケットがねぇ....ちょっとセンス無さすぎです(^^;)。
 
作者はLindup-Badarou-King-Husband,プロデュースはLevel 42 & Wally Badarou,収録アルバムは『Guaranteed』です。Youtube BACK