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ラスト・ソング
Last Song
エドワード・ベア
Edward Bear

1973年
全米3位, 全英*位
(AJP20)25位
 カナダ出身の3人組Pop/Rockバンド,エドワード・ベアが放った2曲の全米Top40ヒットの内の1曲です(といっても,もう1曲は全米37位止まりでしたが)。日本でも1973年4月にAll Japan Pop20で25位と少しばかりですがヒットをしています。どんな曲かといえば,そうですね,身も蓋もない言い方をすれば,何てことないPop Songです(コードも単純な巡回コードだし)。でも,私にとっては今も昔もずっと好きな曲なんですよね。「君のために書くのはこの曲が最後だ」という失恋ソングなのですが,歌声が少年ヴォイスなためか,じめっとした印象を受けません。この曲からは感じるのは,どちらかとえいば思春期の切なさなんですよね。しかし,このバンドの写真を見ると,3人ともなんだかハード・ロックでもやりそうな人相で,とてもこんなPop Songをやるようには見えませんね(^^;)。
 作者はメンバーの一人のLarry Evoy。この曲が収録されているCDとしては,Rhinoから出ている『Have A Nice Day Vol.10』があります。 BACK

恋を捨てよう  
Let Your Love Go
ブレッド
Bread

1971年
全米28位, 全英*位
 ブレッドといえば,「イフ」や「愛の別れ道」といったバラード系のバンドといったイメージがありますが,実は,アルバムにはロック・バンドらしいアップ・テンポの曲もきちんと収録されているのです。その中でもシングル・カットとなったこの「恋を捨てよう」(凄い邦題ですよね....でも,最近のCDで「レット・ユア・ラヴ・ゴー」と書かれているのもまた寂しい気がしますが...)はギターのイントロも格好良いロック・ナンバーでありながら,胸がキュンとなるような切ないメロディーも兼ね備えているというPOP ROCKの名曲です。でも,最初に聴いたときにはブレッドの曲だとは思わなかったんですよね(^^;)。エレキ・チェンバロがまた良い味を出しています。
 作者は
David Gates,プロデューサーはDavid Gates, James Griffin, Robb Royer,収録アルバムは『ギター・マン(Guitar Man)』,ベスト盤にも収録されています。 BACK

レッツ・ゴー
Let's Go
カーズ
Cars

1979年
全米14位, 全英51位
(AJP20)10位
 「タンタンタタタ・タタタタ・タタ」というハンドクラッピングが印象的なこの曲は,カーズにとって初めての全米TOP20入りヒットとなった曲です。チャートを見てもわかる通り,この曲は英米よりも日本でヒットしていますが,それはとりもなおさずこの曲が日本人好みのメロディーを持つPOPナンバーであるということです。かく言う私もカーズの存在を知ったのはこの曲でして,ラジオから流れてきたこの曲を聴いてすぐにカーズのアルバムを買ってしまいました。それから1980年代の前半まではカーズのクールでPOPなサウンドが大好きで,出すアルバムはちゃんとリアルタイムで買っていたのですが,大ヒットしたアルバム『Heeartbeat City』以後は何故か急速に魅力を感じなくなり(もっとも当時はロックそのものをあまり聴かなくなっていたのですが(^^;),ほとんど聴かなくなってしまいました。
 ところが,最近改めて聴いてみると,やっぱり良いんですよね。どの曲を聴いてもチープなシンセの音とちょっぴりハードなギターの音が上手くマッチングして,カーズにしか出せないサウンドとなっていますが,その中でも『レッツ・ゴー』のPOPさは一番私好みですね。
 作者はRick Ocasek,収録アルバムは『Candy-O』です。もちろんベスト盤にも必ず収録されていますよ。 BACK

恋のほのお
Love Grows
エジソン・ライトハウス
Edison Lighthouse

1970年
全米5位, 全英1位,
(AJP20)1位
 1970年代初期には素敵なPOPナンバーが沢山生まれているのですが,その中でも『恋のほのお』は,モータウン・サウンドを漂白したようなサウンドに明るく軽快でそれでいてちょっぴり切ないメロディーを持つ,まさにPOPの鏡のような曲です。そして,この曲の魅力をさらに高めているのがトニー・バロウズの少年のようなボーカルです(私はこの手の少年ヴォイスには本当に弱いんですよ(^^;)。
 トニー・バロウズのこれぞPOPというボーカルは,1960年代から1970年代にかけて様々なバンドの多くのヒット曲で聴くことが出来ます。というのも,彼はセッション・ボーカリストとして多くのバンドでボーカルをとっているからです。実は,このエジソン・ライトハウスもそういうバンドのひとつであり,『恋のほのお』と同じく『Have A NIce Day Vol.2』に収録されているWhite Plainsの『My Baby Loves Lovin'』のボーカルもまたトニー・バロウズだったりするんですよね。
 作者はTony Macaulay & Barry Mason,プロデュースはTony Macaulay,収録アルバムは『Have A NIce Day Vol.2』です。 BACK

ラヴ・ソー・ファイン
Love So Fine
ロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンド
Roger Nicoles & The Small Circle Of Friend

1967年
全米*位, 全英*位
(AJP20)*位
 ドラマのフィルインとホーンから始まる軽快でPOPなメロディーのこの曲はわずか2分にも満たない短い曲ですが,しかしバックのサウンド,ヴォーカル,ハーモニー,すべてにおいて無駄のない,いわばPOPの良質な部分だけをぐ〜っと濃縮したような曲なのです。
 それもそのはず,作曲はロジャー・ニコルズ,アレンジはニック・デカロ,そしてプロデュースはトミー・リピューマPOPを知り尽くした男達が作り上げた曲なのですから....。それにしても,これほどの名曲が収録されたアルバムが,発売当時(1967年)まったく話題にもならなかったというのが不思議でなりません。何しろ日本では発売されもしなかったそうですから....(^^;)。
 もっとも,私がこのバンド(アルバム)の存在を知ったのは1980年代以後なんですけれどね(^^;)。
 作者はNIcoles/Asher,プロデュースはTomy Lipuma,収録アルバムは『Roger Nicoles & The Small Circle Of Friend』です。
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ラヴ・ハーツ  NEW! 
Love Hurts
ナザレス
Nazareth

1976年
全米8位, 全英15位,
(AJP20)*位
 スコットランド出身のハードロック・バンド,ナザレスが1976年にヒットささたラヴ・バラードの名曲。これは1950年代から活躍している兄弟デュオ,エヴァリー・ブラザーズが1960年にリリースした曲のカヴァーなのですが,オリジナルがわりと淡々と歌われているのに対して,ダン・マカファーティがエモーショナルに歌い上げるナザレスのヴァージョンからは,まさに『愛の痛み』がひしひしと伝わってくるんですよね。特にサビから「I know it isn't true」と元メロに戻るあたりは切なさ爆発です。ロッド・スチュワートなんかもそうですが,しわがれ声で歌われるバラードって,どうしてこんなに胸に染みるんでしょうね。ガンズ・アンド・ローゼズアクセル・ローズダン・マカファーティからの影響大であるといわれますが,この曲を聴くとそれがよくわかるような気がします。
 作者はB.Bryant,収録アルバムは『Hair of the Dog』,もちろんベスト盤にも収録されています。。 BACK