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98.6 
98.6
キース
Keith

1967年
全米7位,全英24位
 ピアノに柔らかいホーンが絡むイントロから始まり,キース(本名James Barry Keefer)のちょっぴりハスキーで甘いヴォイスによって歌われる胸がキュンと切なくなるようなメロディの「これぞSoft Rock」という名曲であるにもかかわらず,最近まで(2001年にCDを買うまで)知らなかったということを,ここに正直に白状いしちゃいます(^^;)。1967年にヒットした曲なのだから,聴いたことがあるはずなのに,何故か記憶になかったんですよね....こんなに良き曲なら一度聴いたら忘れるはずがないと思うのですが....う〜む,謎です。
 ちなみにバック・コーラスを担当しているのは「ライオンは寝ている」でお馴染みのトーケンズだそうですね。
 作者はG.Fischoff - T.Powers ,プロデュースはJerry.Ross収録アルバムは『98.6 Best Of Keith』です。 BACK

サテンの夜
Night In white Satin
ムーディ・ブルース
Moody Blues

1972年
全米2位,全英9位
日(AJP20)18位
 ムーディ・ブルースが所謂プログレ・バンドに変貌を遂げた1967年発表のアルバム『Days Of Future Passed(サテンの夜)』のラストを飾る曲ですが,何故か1972年にアメリカでヒットし続いてイギリスでもリバイバル・ヒット(1967年にもヒット(19位))しました。ちなみにアルバム・ヴァージョンはオーケストラ入りですが,シングルの方はオーケストラ抜きのヴァージョンとなっています(もちろんメロトロンは全開ですけれどね)。
 当時中学生だった私は荘厳で美しいメロディーを持つこの曲を聴いてムーディズの虜になり,そしてこれをきっかけにプログレへと興味の対象が広がっていったのです。私のメロトロン好きの原因はムーディズ,ひいてはこの曲にあると言っても過言ではありませんね。余談ですが,1960年代後半,日本のGSバンドもこの曲をカヴァーしています。
 作者はJustin Hayward ,収録アルバムは『Days Of Future Passed』ですが,シングル・ヴァージョンは『The Best Of The Moody Blues』に収録されています。 BACK

嵐の恋  
No Matter What
バッドフィンガー
Badfinger

1971年
全米8位,全英5位
日(AJP20)7位
 バッドフィンガーは,ビートルズのレーベル,アップルからデビューし,ポール・マッカートニーやジョージ・ハリスン等がプロデュースを担当していたことから,この曲がヒットした当時はビートルズの弟バンド扱いされており,決して正当に評価されているとは言い難いものがありました。あの頃は「ビートルズに似ている」というのは誉め言葉にならなかったんですよね。まったく時代が悪かったとしかいいようがありません。
 彼等のPOPセンスは1970年代初頭のバンドの中でも飛び抜けたものがありますが,その代表的ナンバーのひとつが,この『嵐の恋』(No Matter Whatが何故嵐の恋?(^^;))なのです。
 エッジの効いたギターのイントロに始まり,旨がキュンとなるような甘酸っぱいメロディー,そして控えめながらも効果的なコーラス&ハーモニーと,全編これぞPOPという魅力に溢れており,所謂パワー・ポップの元祖的な曲といえるのではないでしょうか?。
 そういえば,POPオタク・バンド,ジェリーフィッシュもこの曲をカヴァーしていましたね。
 作者はPete Ham ,プロデュースはMal Evans収録アルバムは『No Dice』です。 BACK