O

オー・キャロライン
O Caroline
マッチング・モール
Matchingg Mole

1972年
全米*位,全英*位
 ロバート・ワイアット率いるMatching Mole(そっくりモグラ)は,いわゆるプログレ・バンドとして分類されるバンドなのですが,彼等の同名1stアルバムのTopを飾るこの曲は,驚くくらいにPOPな曲です。フルートの音色のメロトロンとピアノによる前奏から始まるこの曲の魅力は,牧歌的でかつ浮遊感のあるメロディーとロバート・ワイアットの限りなく優しいヴォーカルにあると言っても過言ではありません。プログレ・ファン以外の人達にもPOP の名曲として聴いていただきたい曲ですね。
 作詞作曲は
Sinclair/Wyatt,収録アルバムは『Matching Mole』です。 BACK

オウシャニック
Oceanic
ニュー・リーフ
New Leaf

1999年
全米*位,全英*位
 イギリスはスコットランド出身のバンドNew Leafの3rdアルバム『Panaorama』はPOPな名曲揃いの隠れた傑作ですが,その中でも波の音から始まるこの曲は,浮遊感のある甘美なメロディーがレターメンを彷彿とさせる極上のコーラスで歌われるPOPの逸品なのです。サウンド面では,アナログ・シンセが裏メロや効果音として実に気持ちの良い使われ方をしており,それがサイケな味わいを醸し出しているのが,また何とも私好みなんですよね。サイケなソフトロックが好きという人にはぜひともお薦めしたい1曲です。
 作詞作曲はKelly/Thoms,収録アルバムは『Panorama』です。 BACK

ワン・シング・オア・ジ・アザー
One Thing Or The Other
モンタナズ
Montanas

196*年
全米*位,全英*位
 活動中にリリースした曲が1曲もTop40入りせず,アルバムすら作ることができなかったバンドの曲....それもリリースさえされなかった曲であるにもかかわらず,この曲は私にとってPOPのツボど真ん中をついてくる名曲なんです。何よりもそのノスタルジックでドリーミーなメロディーは,どうしてこれをシングルにしなかったのか不思議なくらいです。特にBメロからCメロにかけてコーラスが絡むあたりは胸がキュンとなるようなPOPの魅力に溢れているんですよね。これはプロデューサーであるトニー・ハッチの手腕によるものなのかもしれませんが....それにしても,これだけの曲が人知れず埋もれていたなんて....いやぁ,POPの世界も奥が深いですねぇ...
 作詞作曲は
不詳,プロデューサーはTony Hatch,収録アルバムは『You've Got To Be Loved』です。  BACK

One More Time, One More Chance
One More Time, One More Chance
山崎まさよし
Masayosi Yamazaki

1997年
全米*位,全英*位
日本?位
 山崎まさよしが1997年にリリースした5thシングル。
 正直この曲をこの『POPのお薦め』に取り上げて良いのかどうか、ずいぶんと悩みました。というのも、私にとってこの曲は新海誠監督のアニメ『秒速5センチメートル』とあまりにも結びついているからなんです。『秒速5センチメートル』の切なくてほろ苦いあのシーンにあまりにもこの曲がはまりすぎているが故に、この曲を純粋に曲として好きなのか、それとも『秒速5センチメートル』で使われているが故に好きなのか、自分でも良くわからないんですよ。とはいえ、この恋人を失った哀しみを切々と歌うバラードには、若い頃に手酷い失恋をした時の胸の痛みと切なさとそれでも忘れられない女々しさを否応無く思い出させる力があることも間違いない事実です。おそらく20年前だったらあまりにも辛くて聴くことができなかったんじゃないでしょうか(^^;)。
 シングル・ヴァージョンも良いのですが、アコースティック・ギター1本で歌われるヴァージョンがまた心にしみるんですよね。
 それでもあえて言わせてもらえば、『秒速5センチメートル』の特典Discに収録されていた映像で聴くこの曲が一番好きです。
 作詞作曲は山崎将義,収録アルバムは『Home』です。 BACK

オーケイ!
Okay!
ディヴ・ディー・グループ
Dave Dee,Dozy,Beaky,Mick&Tich

1967年
全米*位,全英4位
日本(AJP20)3位
 日本ではディヴ・ディー・グループの名称で知られるイギリスのPOP ROCKバンド(正式なバンド名はメンバーの名前を連ねただけのもの)が放ったヒット曲です。そのロシア民謡風のメロディーとサウンドが日本人の琴線にふれるのか,彼等のヴァージョンだけでなく日本のGSバンドであるカーナビーツのヴァージョンも大ヒットしています(作詞はMusic Life編集長の星加ルミ子だったんですね)。ところが,この曲は何故かアメリカではまったくヒットしませんでした...というより,彼等の曲は1曲も全米TOP40入りしていないんですよね。本国イギリスでは8曲のTOP10ヒットを放っているというのに....これはアメリカとイギリスのPOPに対する感覚の違いなんでしょうか?
 作詞作曲は
Howard/Blakey,Best盤なら必ず収録されているはずです。 BACK

落葉の物語 
otiba no monogatari
ザ・タイガース
The Tigers

1968年
全米*位,全英*位
日本?位
 GS(グループ・サウンズ)最大のアイドル,タイガースの曲には歌詞にさえ目をつぶれば(^^;)ソフト・ロックとして分類できる曲が数多くあるのですが,その中でも『君だけに愛を』のB面に収録されていたこの『落葉の物語』はレフト・バンクの『いとしのルネ』にも劣らぬバロック・ロック,そしてソフト・ロックの名曲として高く評価できると思います。特にコーラス部分の優雅さは他のGSバンドの追従を許さないものがありますね。
 作詞は
橋本淳,作曲は最近ではドラクエの作曲者として名高いすぎやまこういち,収録アルバムは『ザ・タイガース 全曲集』です。 BACK



 BACK