U&V

うちゅうひこうしのうた
Utyuuhikousino Uta
坂本真綾
Sakamoto Maaya

2003年
 2003年にリリースされた『少年アリス』の1曲目で,同じ年にNHKの『みんなのうた』でも使わてた曲です。もっとも,『みんなのうた』で使われたのは1分ほど短いヴァージョンなのですが...。『宇宙飛行士の私』と『農夫のあなた』を題材にした歌詞もユニークですが,この曲の魅力はなんと言ってもそのメロディーの美しさにあります。ノスタルジーすら感じさせる王道的なメロディーなのに少しも陳腐さを感じさせないのは,作曲とアレンジを担当している菅野よう子のセンスによるものなのでしょうね。基本的にはピアノだけの伴奏なのですが,バックで控えめに流れている電子音がとても良いアクセントとなっています
 もちろん,坂本真綾のヴォーカルが素晴らしいのは言うまでもありません。その歌声は,彼女のデビュー当時からの魅力である透明感を保ちつつも,それに加えて聴く者の心を優しく柔らかく包み込む母性のようなものすら感じさせます。
 残念ながら『少年アリス』を最後に坂本真綾菅野よう子と袂を分けるのですが,ぜひともまたこのペアが作る音楽を聴かせていただきたいものです。
 作者は菅野よう子 / 一倉宏,プロデュースは菅野よう子,収録アルバムは『少年アリス』です。

ヴァニティ・フェア
Vanity Fair
スクィーズ
Squeeze

1981年
全米*位,全英*位
 イギリス屈指のPOP職人集団SqueezeがまだNew Waveにジャンル分けされていた1981年のアルバム『East Side Story』(このアルバムタイトルもちょっぴりヒネクレてますよね(^^;)の一収録曲です。しかしながら,これがクラシカルなオーケストラサウンドをバックに後期ビートルズを彷彿とさせるメロディーを持つ極上のPOPソングなんですよね。特に下降音を奏でるオーボエとストリングスに美しいメロディーのヴォーカルが重なる様はとろけるような快感すら覚えます。だからでしょうか,シングルカットされてヒットしたわけでもないのに,ベスト盤に収録されることも多いんですよね。
 作者はDefford/Tilbrook,プロデュースはR.Bechirian & E.Costello,収録アルバムは『East Side Story』です。