恋愛ゲームの別な楽しみ方

 恋愛ゲームにはそのゲームを題材としたいわゆる二次作品というものがあり,インターネット上にはその関連のホーム・ページが数多くあります。これが見ていてなかなか面白いんですよね。
 そこにある作品は玉石混合なのだけれど(中には「初めて小説らしきものを書きました」なんてものすらあります),ゲームに対する「愛」が感じられるものがほとんどで,それだけでも楽しいものがありますね
 だからといって,レベルが低いものばかりというわけではなく,中にはそのままゲームや小説にしてもおかしくないような作品もあります(元プロや現プロによる作品もあったりします)。
 個人的にお気に入りの作品も色々とあるのですが,それらについては「二次作品のお薦め」の中で紹介していこうと思っています。

 WEB上の主な二次作品としては,以下のものがあります。

 SS
 「Short Story」または「Side Story」の略で,ゲームを題材とした小説のことです。人気の高いゲームほどSSの数も多く,いわばゲームの人気のバロメーター的な側面もあります。
 SSにはゲーム中に語られなかった部分を補完したものもあれば,ゲーム中のキャラクターを使ってオリジナルなストーリーを展開したものもありますが,基本的にはそのゲームの持つ世界観を壊さないことを前提として作られています。「SSはゲームに対するラブ・レターだ」と言った人がいますが,まさにそのとおりだと思いますね。

 Web Comic
 その名の通りWeb上に掲載されているマンガです。基本的にはSS同様ゲームの持つ世界観の中でストーリーが展開されたものが多いのですが,ものがマンガだけに,その世界観から離れたりぶち壊したりしたものもまた多く見られます。これも落書き同然のものからゲーム専門店で商品として売られているようなレベルのものまであります。

 DNML
 これは、DNMLというソフトによって作られた作品です。このソフトを使うことによって、ハード・ディスクにインストゥールされているゲームの画像や効果音、音楽等を利用してヴィジュアル・ノヴェル形式の作品を作ることができます。また,作ろうと思えば(ゲームがHDに入っていれば)Aというゲームの背景を使ってBというゲームの登場人物による作品を作ったり,AというゲームとBというゲームの両方の登場人物を使った作品も作ることが可能です。そういう意味では,これが一番インターネットらしい二次作品かもしれませんね。

 市販されている二次作品としては以下のものがあります

 小説
 内容はSSと変わりありません。違いは一応プロの作家が書いたものであるというだけです。プロが書いたから面白いかといえば,そうともいえなかったりします....(^^;)

 コミック
 内容はWeb Comicと変わりはありません。違いは一応プロのマンガ家が描いたものであるというだけです...って、上と同じだな...(^^;)。色々なマンガ家によるオムニバス形式の『コミック・アンソロジー』と呼ばれるものがほとんどですが、中には『To Heart』や『kanon』のように単体のコミックとして発売されているものもあります。

 アニメ
 恋愛ゲームを題材としたアニメは、18禁物が多いこともあって、放送を前提としない所謂OVAと呼ばれるものがほとんどですが、中には『To Heart』や『下級生』のように民放で放送されたものもあります(もちろん18禁的要素は完全に無くしてありますけどね^^;)。そういえば「コミック・パーティ」もTV神奈川等の民放でアニメ化されましたね。
 しかし,この手のアニメのDVDって何だか知らないけれど高いんですよね(^^;)。