我が家の恋愛ゲーム専用機,Sony Vaio PCV-J12にインストール。フルにインストゥールしても400Bにならないなんて,最近のゲームとしては極めて少ない方ですよね。
インストゥールは問題なく終了。
小学生時代の主人公(新一)と珠子と未生の3人で蜃気楼を眺めるオープニング。
ここで出てくる10年に一度の蜃気楼の話は,このゲームの鍵となる話なんでしょうね。
場面は変わって5年後の高校生活。珠子と二人で体育をサボる新一(というより珠子に拉致されたのだが)。台詞は最初から荒川テイストで満ちあふれています。また,キャラクターもいわゆる普通の立ち絵ではなく,サブ・ウインドウの中に顔のアップが描かれているのですが,その分表情は実に豊かです。
オープニング・ムーヴィーは曲を含めて特に可も無し不可も無しって感じです。
しかし,それにしても相変わらずキャラクターは皆強烈なまでに個性的ですね。
美形でナルシストで女嫌いの圭一郎。
スキンヘッドでサングラスで自称抒情派詩人の唯(男)。
珠子の友人で姉御肌の莢子と見た目お嬢様だけれどダークなフォースを醸し出す涼。
クールで女王様的な三雲千秋部長。
また,マエリョー萌えの変態不思議教師である弓原先生を含め,教師もおかしな人ばかりというのもまた荒川的学園風景です。
ヴォイスは女性キャラには顔の出ない脇役その1のような存在にも付きますが,男性キャラにはまったく付きません。清いというかなんというか....(^^;)。
何故か文芸部に所属している新一と珠子。そして莢子も涼も圭一郎も唯もお約束通り同じ文芸部。
だが,男子は雑用係としてパシリ状態。あまつさえ,部費を稼ぐために他の部の部室掃除までさせられる始末。もっとも,その金は女子が食べるお菓子代に消えているという噂も...(^^;)。
特に新一君は人一倍使われている...というかあれは半ば自主的行為だよね。
家に帰れば帰ればでお気楽作家の父徹の面倒も見なければならない新一君。
しかも,その父親の編集者であり美と凶暴さを併せ持つ梓さん(名前通りのイメージだ(^^;)の食事まで作らなければなりません。
そして,朝珠子を朝起こすのも新一の仕事。しかし,乙女が『東京裁判』の映画の夢を見るなんてね...(^^;)
いやぁ〜,最初から荒川工らしい饒舌ともいえる台詞の応酬で(彼の文章はテンポが良いのでそれが気にならないのですが...),好きな人にはたまらないものがあるのですが,これを受付けない人もまた多いのかもしれません。そういう意味では人を選ぶゲームかもしれませんね。
つ〜か,ここに至るまで一つとして選択肢による分岐すらないのですから,ゲームとは言えないのかもしれません(^^;)。
また,音楽好きの荒川工らしく,至る所に音楽ネタ(それもわりとディープなもの)がちりばめられています。私が気付いただけでも『早川義夫の「かっこいいことはなんてかっこわるいんだろう」』『ボコーダーライクなエフェクト』『マイブラ=マイ・ブラディ・ヴァレンタイン』等がありました。私はその存在を知らないのですが『マゾンナ』というのもまたロックネタなんでしょうね。
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