『優編グッド・エンド』終了。
う〜む,なんというか謎が謎を呼ぶシナリオでしたね(^^;)。
この「優編」からは『少年視点』となるのですが,最初から違和感を感じてしまいました。
というのも,この少年は『武視点』時の少年とずいぶんと性格が違うように思えたからです。
『武視点』時の少年が受動的な性格であったのに対して,『少年視点』における少年はもっと積極的な性格で,あえていえば『武視点』時の武に良く似ているような気がしました。
また,つぐみは『つぐみ編』や『空編』同様他の者と接しようとはしないのですが,以前のシナリオではそれでもココに対しては優しかったし,また他者を拒絶するというよりも他者との付き合い方がわからないために他者と接しようとしなかった....という感じが見られたのですが,「優編」では最初から一緒に閉じこめられたメンバー全員に最初から敵意を示しており,少年が記憶喪失であることすら嘘だと思っていました。しかも「同じ事の繰り返し」と言ってみたり,つぐみにとってはこの事故が初めてではないような印象も受けます。
それ以上に登場人物が異なるのが,『つぐみ編』や『空編』との一番の違いですね。『つぐみ編』や『空編』に登場したココはこのシナリオには登場せず,変わりに優の高校の後輩である沙羅が登場します。
しかし,少年だけはココの声を聞いたり姿を見たりしているんですよね。これは何故でしょう?
また,停電時の発電室の修理にはつぐみは参加せず,倉庫の修理時にもつぐみが怪我をすることもありません。つまり,同じようなストーリーでありながら,異なる点も多いということです。
他のシナリオ同様,優は自分の父親の行方を探すためにレミにアクセスしますが,このシナリオでは天才ハッカーである沙羅がレミにハッキング(クラッキング)をかけることになります。しかも,防御プログラムが働き優達を攻撃する空の内部プログラムの優先順位まで書き換えてしまうのです。
その結果,優の父親は34年前に亡くなっており,また母親までもが実は15年前に亡くなっていることが明らかになります。優は18歳なのに,何故父親が34年前に亡くなっているのか....これは大いなる謎です。
しかも,その死因はどちらもティーフ・ブラウらしいのです。このティーフ・ブラウは『つぐみ編』や『空編』においては,まだワクチン等が開発されていない未知の病だったはずですが,何故か「優編」においてはすでに終結宣言が出ている過去の病となっています。
となると,「優編」は『つぐみ編』や『空編』とは時代が異なるのでしょうか?
17年前に起きたLeMUの大きな事故って,『つぐみ編』や『空編』の事故のことなのでしょうか?
そういえば,憩いの間近くにある石像の裏側には『つぐみ編』や『空編』でココが掘った6人と2匹の姿が残っているんですよね....ということは過去において確かにココが存在したということになります。
また,少年は夢の中でIBFの内部を見るのですが,どうやら現在ではヒンメルの扉とIBFとはつながっていない様子です。
そして,優の正式名称が『つぐみ編』や『空編』とは異なることもまた明らかになります。『つぐみ編』や『空編』では『優美清春香奈』だったのが,「優編」では『優美清秋香奈』となっているんですよね。ということは二人は別人?
LeMUからの脱出は唐突に地上から連絡があり可能になります。その時に優の母親が画面に現れるのですが,彼女は優が「自分のお腹を痛めて生んだ子」であると言います。実の母親は15年前に死んだはずなのに何故?
脱出ルートが確保され脱出が始まりますが,突然の浸水のために優と少年と空が取り残されてしまいます。自分の過去を知ってしまったために生きる希望を失ってしまった優ですが,少年から叱咤激励されて元気を取り戻します。そして,少年のアイデアによる排水が完了し,無事優と少年は間一髪地上に戻ることができたのです。脱出寸前にヒンメルの扉へと姿を消したココはいったいどういう存在なのでしょう?
このシナリオでは当然優と少年の爽やかな恋の物語も出てくるのですが,どうにも謎にばかり目が向いてしまう,せっかくのハッピー・エンドなのに,どうも釈然としないんですよね(^^;)。
ところで,このシナリオの中には『第3視点』がしばしば出てきますが,そういえば『空編』でも『4次元の視覚』の話が出てきましたっけ....
視点といえば,優が少年に説明をする際に,優が持ったキャップに少年がサインペンを入れるというシーンがあるのですが,ここでの会話は会話部だけ抜き出したら,まるっきり18禁ですよね(^^;)。
あとは,停電を修理しに行く際にエレベーターの中で4人が冷凍マグロを抱えているCGはなんともシュールなものがあります。
あ〜,この後これらの謎がどのように解決していくのか,早く知りたいです。
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