flutter of birds〜鳥達の羽ばたき〜日記

 
 『flutter of birds〜鳥達の羽ばたき〜』はシルキーから2001年に発売されたゲーム(18禁)です。
 『同級生』等でお馴染みの竹井正樹氏が原画のみならず監督まで担当した作品であり,ネット上で「泣ける,感動する」という評判がある一方「攻略が難しい」という評判もあるゲームです。
 そして,これはそのリアルタイムなゲーム記です。当然ながらネタばれ有りですので,これからやってみようとする方はそのつもりで読んでくださいね(^^;)
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1月28日

 
我が家の新恋愛ゲーム専用機,Sony Vaio PCV-J12にインストゥールする。音声入りということもあり700MBほどの容量が必要ですが,HDにまだまだ余裕があるので,多い日でも安心です(^^;)。

 さて,オープニングですが,最近のゲームには珍しくOpening Songがありません。まぁ,個人的にはあってもなくてもあまり関係ないというか,下手な歌ならあまり聞きたくないので,これはこれですっきりしていて,いいかな?という印象です。
 主人公(松井裕作....
ん〜どこかで聞いた名前だな(^^;)は医大生で,夏休みに叔父(クマ先生)が田舎で経営している病院(森の診療所)の手伝いに行くという設定になっています
 まず最初に入院患者の
南田 白風 (「シロップ」と読むそうです(^^;),次に看護婦の朝比奈 めぐみ,そして従姉妹の森野 大気 (「いぶき」と読みます)と登場するのですが,う〜む,『同級生』と比べるとキャラクターの絵がなんとなくバランスが悪いというか雑というか....う〜む....(^^;)。声優の善し悪しはわからないのですが,下手ではないと思いますよ。
 ところで,クマ先生が 大気に踏みつけられた時の悲鳴って,『マカロニほうれん荘』のクマ先生の悲鳴ですよね....って,若い人は知らないと思うぞ(^^;)。
 その後,湖で神楽 琴羽 ,丘の上で美浜 つばさと出会います。う〜む,つばさちゃんはどう見ても小学生だよなぁ(^^;)。従姉妹の大気 と看護婦の朝比奈 めぐみをのぞいた3人は森の診療所の入院患者です。
 虹掛 美雨(みあま) にはしょっぱなから脛蹴りを喰らいます。う〜む某WAのキャラみたいですね(^^;))

 このゲームはMap上を移動して人と会って話をするという形式で進むのですが,そのMapを見ていたら『同級生』....というよりも『同窓会』を思い出してしまいました。う〜ん,ここだけ見るととても去年のゲームとは思えませんね(^^;)。
 一応あまり関係の無い所には行けないようになっているのですが,それでも建物の中と外がありますから,どこへ行けば良いのかちょっとというかかなり迷ってしまいます(^^;)

 とりあえず17日まで終了。メイン・ヒロインと思われる大気 ちゃんも良いのですが,生意気だけれど可愛い 美雨もまた良いですねぇ(^_^)。まだ一人の攻略も終わってませんが(いやぁ,これ時間かかりそうです(^^;),なかなか面白いゲームだと思います。
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1月30日

大気シナリオ終了

 メイン・ヒロインであると思われる大気の攻略終了。彼女は,可愛いのは当然ながら,「幼なじみであり,しかも妹的な存在である。」等,まさに『萌え』の要素を集約したような女の子ですね。その上に性格は素直で主人公のことを一途に思い続けているときたら,これが萌えずにいられるでしょうか?否,できやしません,漢なら(^^;)。

 フラグをきちんとクリアできているならば,8月21日以後は,選択肢の無い一本道のシナリオになりますが,そこまでに至るには「攻略」無しでは非常に厳しいものがあると思います。というのもMap上で行ける場所が多いにもかかわらず,ヒロイン達がどこにいるかが定かでない。しかも,シナリオと関係があるのかどうか判断がつかないサブ・キャラが多数登場するだけではなく,ヒロイン達を含めた登場人物の登場が一定でなく,中途半端にランダムというのもまた大いに困りものです。
 たとえ「攻略」通りに進めても,「攻略」通りの人物が登場するとは限らないので,そのたびにLoadし直さなきゃならないんですよね。これは実に面倒臭い(^^;)。

 さて,大気のシナリオですが,これは『萌え』的には(^^;)なかなか楽しめました。しかし,終盤大気が発病するのも唐突なら,エピローグの展開がまた唐突なんですよね。何故主人公(松井裕作)が大気と手紙のやりとりすらしなくなってしまったのか?等説明不足な点が多いような気がします。
 
大気シナリオはもうひとつEndingがあるというので,次にそちらも見てみることにしましょう。
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1月31日

大気のもうひとつのシナリオ終了。

 18日の会話で「その彼……可哀相だよなぁ」を選ぶと,こちらのストーリーに進みます。
 う〜む,なるほど,こちらの方がトゥルー・エンドなんですね。哀しいお話ですが,先のストーリーと比べれば,話に整合性があります。
 ストーリーとしては実に泣ける話なんですが,
何故か全然泣けませんでした。う〜ん,どうしてだろう?
 理由として考えられるのは,まず主人公の松井裕作君がちょっと情けなさすぎるということがありますね。医者の卵ならもっと早く
大気の病気に気付けよな....とイライラしちゃうんですよね(^^;)。もうひとつは,エンディングをちょっとしつこく引っ張り過ぎているってことですね,そのため,やっているうちに盛り上がった感情がさめてしまう部分があるんですよ。
 でも,あのエピローグは,話の流れから想像がつくとはいえ,なかなか良かったですね。
 それにしても,あんな別れ方をしたら,主人公(松井裕作君)は一生他の女性とは付き合えないだろうな....と思ってしまいます。

美雨シナリオ終了
 彼女のシナリオは2つあるというから,これはおそらくハッピー・エンドの方なんでしょうね。
 個人的には大気シナリオよりも楽しめました....つ〜か,良いですねぇ,美雨ちゃん(^_^)
 身体は子どもで心は大人(実年齢が主人公と同じだというのにはびっくり(^^;)....って,まるで某少年探偵みたいですが,それが美雨 の本当の姿なのです。なるほど,だからあんなに生意気だったのかぁ(^^;)。でも,その生意気さは彼女の強がりでもあったんですよね。
 う〜む,どうでも良いことですが,この場合,主人公ははたしてロリコンになるんでしょうか?
 大気シナリオの時もそうでしたが,SEX場面におけるテキストが変に堅いというか,小難しい言葉を使ったりしているのが,ちょっと嫌ですね(^^;)

 それでは,明日は虹掛 美雨 のもうひとつのシナリオをやってみることにしましょう。
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2月1日

虹掛 美雨 のもうひとつのシナリオ終了

 虹掛 美雨 のもうひとつのシナリオは8月21日の 美雨 との会話における選択肢で別の方を選ぶと進むことが出来ます。8月30日の屋根の上での会話(月の話)も別な内容になるんですね。
 先のシナリオ同様,8月31日に大気が主人公に話す「元気が出る話」は,大気の切ない気持ちが伝わってきて,何だか胸が痛くなっちゃいます....ううう,ほんとに良い娘だよ。
 こちらのシナリオでは
美雨 は自ら森の診療所に検査入院します....が,しかし,美雨 の着ぐるみパジャマは強烈ですね....いや,ものすごく可愛いんですけれど...(^^;)
 なるほど,そうではないかと思っていたけれど,やっぱり美雨 は主人公(松井裕作君)の幼なじみ(クラスメート)でした。だから主人公と大気しか知らなかったはずの「ヨロレイ」「ホー」の合い言葉も知っていたんですね。美雨大気を思う心,大気美雨 を思う心,どちらも本当に切ないです。
 そして,美雨 が心コールのメッセージ機能に録音した最後の言葉(21日の涙入りの紅茶の本当の理由はこれだったんですね)には思わず目頭が熱くなりそうでした(某「加奈」を思い出してしまったのは内緒だ(^^;)。
 しかし,このシナリオもそうなんですが,終わり方が何か唐突なんですよね。美雨 は発病したと思ったらすぐに死んじゃうし....「え?これでお終い?」って気になってしまいます。また,エピローグも何だかすっきりしませんね....あれじゃあ美雨大気も救われないですよ(^^;)(^^;)。

 それでも,虹掛 美雨 がえねまのお気に入りキャラであることは間違いないんですけれどね(^_^)

 お次は....う〜む,水川 空のシナリオに進んでみることにしましょう。
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2月2日

水川 空シナリオ終了

 
水川 空は,あの強引おばさんの中村さんの姪だったんですね(^^;)。う〜む,全然似ていないけれど,性格はちょっと似ているかもしれない(^^;)。彼女は主人公と同じ大学1年生で社交ダンスをやっており,ひょんなきっかけから主人公(松井裕作君)は彼女からダンスを教わるようになります。
 
水川 空は良いキャラクターですね。気が強くて口が悪くて,それでいて純情で泣き虫で.....私,はっきり言ってこのタイプに弱いんですよ(^^;)。
 彼女もこのゲームのヒロインですから,当然のごとく病を抱えています。彼女の場合は脊椎腫瘍という病気で,それを治すためには摘出手術しかないのですが,しかし,手術をすると彼女が目指していた大会に出場ができなくなってしまうのです。
 そして,手術を受けたは....

 このシナリオはハッピー・エンドしかありません。先のふたつ(大気美雨 )と比べるとシナリオの完成度は低いかもしれませんが,しかし『大気美雨 』のシナリオには哀しいシナリオもあったので,なんだかホッとした気分です。
 エピローグもまた幸せで良いですねぇ(^_^)。やっぱり私は基本的にありきたりでもハッピー・エンドの方が好きなんだなぁ....っと,つくづく思ってしまいます(その割には「AIR」とか「加奈」も好きなんですけれどね(^^;)。
 しかし,ちゃんも将来的には中村さんみたいになっちゃうんでしょうかねぇ(^^;)(^^;)

 さて,次はシロップちゃん行ってみましょうか。
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2月4日

南田 白風シナリオ終了

 
南田 白風はこのゲームで一番始めに登場する女の子であり,このゲーム唯一の眼鏡キャラです。しかもドジ属性を標準装備しているみたいですね(^^;)。また,彼女のテーマ曲はなかなか良くて好みです。あ〜,どうでもいいことなんですが,彼女の声がどうしてもワカメちゃんと重なっちゃう....って思うのは私だけでしょうか?(^^;)。
 彼女の場合は心臓病(心臓が小さく血液の循環が悪い)という設定になっています。そして,彼女のドジには哀しい理由があったんですね。
 8月の終わり,彼女は突然退院し,両親の元へ帰ることとなります。そしてその後....

 このシナリオもハッピー・エンドだけです。しかし,いいのかなぁ,心臓の悪い娘としてしまうなんて....医者(の卵)としてかなり問題ありだと思うんですけれどね....(^^;)
 それに,ハッピー・エンドであるのは良いけれど,あれはちょっと安易じゃないかなぁ?(^^;)(^^;)
 え?シロップって高校生だったんだ....(^^;)(^^;)

 あと,細かいことなんですが,主人公(松井裕作君)がシロップを駅から森の診療所に連れて行くシーンで白衣を着ているのはちょっと変ですよね(^^;),だって,このとき彼は診療所の仕事を終えて東京に帰るところだったんですから....もっとも,普段着に白衣を着る趣味の人なのかもしれませんが....それって嫌な趣味だな....(^^;)。

 さて,次はつばさちゃん行ってみましょうか。
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2月5日

美浜 つばさシナリオ終了

 ところで,つばさちゃんって幾つなんでしょう?。見た目は良くて中学生,行動パターンからすると,もしかしたら小学生かもしれないなぁ....いや,いくらなんでもそんなことはないでしょうが....(^^;)
 主人公のことを「
お兄ちゃん,お兄ちゃん」と慕ってますので,「お兄ちゃん属性」の人にとってはたまらないキャラでしょうね。もっとも初めて丘の上で出会ったときには「おじさん」扱いされているんですが....(^^;)

 彼女は気管支を患っているということですが,実は他にもっと大きな病を持っていそうな気配です。実際そうだったんですけれどね....

 しかし,つばさちゃんみたいな女の子から「世界で一番好きだよ....お兄ちゃん」なんて言われて萌えない奴はいないだろうなぁ....いやはやまったく(^^;)。

 つばさちゃんには二つのエンディングがあって,それは8月30日の選択肢で決まります。しかし,これは究極の選択ですね....どちらを選んでも辛いですよ。
 
 とりあえず,最初の選択肢を選ぶと....こちらがハッピー・エンドのようですね。
 しかし,いいのか?本当につばさちゃんって幾つなんだ?....うううむ(^^;)
 エピローグの大人になったつばさちゃんもまた良いですね....相変わらず「お兄ちゃん」だけれど....(^^;)

 そして,もうひとつの選択肢を選ぶと...
 うううう,切ないよぉ....これはバッド・エンドではなく,トゥルー・エンドですね。特に四つ葉のクローバーの指輪の場面はぐっときちゃいました。
 でも,それだけに
SEXシーンは不必要だったと思います。はっきり言って興醒めですね。エピローグもまた不必要だったと思います。

 とはいえ,このつばさシナリオが,今までやってきた中で一番良かったですね。
 素直にストーリーの中に入り込むことができました。
 特にトゥルー・エンドはSEXシーンが無く,そしてあのくどいラストがもっとすっきりしたものだったら,きっと泣いちゃったでしょうね,うん(^^;)
c

2月6日

離加等 命 (りかとうメー)シナリオ終了

 このシナリオは大気、美雨攻略後でないとできません。
 
メーは牧場(かなり山の上にあるらしい)の風車小屋に一人で住んでいます(父親は科学者だったそうですが,すでに他界しています)。彼女は他者とほとんど接しないで暮らしてきたせいか,とても素直でピュアな心を持った少女です。とはいえ,お金の存在すら知らないとは...(^^;)。
 そんな
メーが主人公(裕作)と知り合うことによって,どんどんと女の子らしくなっていきます。これがまぁ,なんとも萌えを誘うんですよね。「萌え」からするとメーが一番のキャラかもしれません。
 ところで,彼女が飼っている(
メーは家族だと言ってます)子羊の名前はウマソウといいますが,実に謎な名前ですね(^^;)。人間の言葉をわかっているようなのも不気味ですが....(^^;)。
 それにしても,森神の森でメーが言った「ずっと....待ってたんですよ....」という言葉の意味は何だったのでしょう?そして,約束とは....
 結局,この謎は最後までとけませんでした(ただ私が気付かなかっただけなのかもしれないが...)。

 8月31日大雨のために土砂崩れが起き,主人公(裕作)はメーの元へ向かいますが,その途中で道案内をしてくれるのが美雨 です。しかし,何故彼女はこんな雨の中外にいたんでしょうね?(^^;)

 さて,このゲームのヒロイン達は皆何かしらの病を抱えているので,果たしてメーはどういう病気なのだろうか?と思っていたら,彼女のシナリオは病気とは関係なかったんですね(^^;)。う〜む,格好良く言えば少女の心の成長の物語かな?

 シナリオ的には良くわからない部分も多々あったのですが,こういうエンディング(一応ハッピー・エンドですよね(^^;)もアリなのかもしれませんね。しかし,あの泣き顔は子どもにしか見えないぞ(^^;)
c

2月9日

神楽 琴羽シナリオ終了
 湖畔で初めて会った彼女も森の診療所の入院患者の一人ですが,何故か主人公のことを避けようとするのです。そんな彼女の病気は過食症です(あの夜の場面は実際に見たら物凄く不気味だろうなぁ(^^;)。
 主人公を含めてすべての人を拒絶する
琴羽。何が彼女をそうさせたのでしょう?
 しかし,両親を失いこの村にやってきた
久美ちゃんと主人公(裕作)の3人で遊んでいるうちに,琴羽はしだいに心を開いていきます。
 そして,シナリオのわりと早い段階で
琴羽は主人公(裕作)に自分の思いを打ち明けるのですが,実は本当の物語はそこから始まるのです。このシナリオもまた少女の心の成長の物語といっても良いでしょう。

 シナリオとしては今までやってきた中で一番良くできていると思います(少なくとも強引な展開はないし(^^;)。それに,最初心を閉ざしていた少女が徐々に主人公に対して心を開いていくというのは,恋愛ゲームの定番の一つですからね(「To Heart」の委員長とか)。
 ハッピー・エンドであり,エピローグもほのぼのとして良い感じです。でも,彼女と両親との関係はどうなったんでしょう?(^^;)
c

2月10日

朝比奈 めぐみシナリオ終了

 彼女のシナリオに行くためには「大気」「美雨」「白風」「つばさ」「琴羽」の全てのENDを見ている必要があります。しかも最初からやらなければならないときている(^^;)。

 うっへ〜,茂美嬢は強力キャラですねぇ〜(^^;),いやはやなんとも。なんだか夢に出て来ちゃいそうですね(もちろん悪夢ってやつです(^^;)。また,酔っぱらっためぐみ姉さんも強力度120%UPって感じです(^^;)。

 この朝比奈 めぐみも直接病気とは関係のないシナリオとなっています。う〜む,簡単に言ってしまうと,年上の女性との心の触れ合いってやつでしょうか?つまり,あこがれの女性と同じ職場で働くうちにいつの間にか恋愛関係になるというシナリオです。
 そういう意味では,このゲームにおいては異色のシナリオといえるでしょうね。だからでしょうか,アルバム・モードには彼女のアルバムが無いんですよね。CGモードにはあるっていうのに(^^;)。
c

2月12日

〜総 評〜
 
なんというか,『攻略』無しだったら,途中で絶対にやめちゃったでしょうね(^^;)。『とらハ』のようにキャラがどこにいるかという表示があればまだしも,だれがどこにいるかを考えながらゲームを進めなければならないなんて,私には面倒くさすぎてダメです(^^;)。もっとも,それは私がヌルすぎるゲームに慣れてしまっているせいなんでしょうけれど....
 また,未読分以外を飛ばすという機能がないのも辛いですね。文章を飛ばす機能自体はあるのですが,これが未読既読を問わずに飛ばしてしまうために,ちょっとぼーっとしていたら,未読部分の大切なとこまで飛ばしてしまうんですよ(私も何度もやりましたが)。これにはホント困ってしまいました。

 キャラそのものは特に悪くはないのですが,竹井正樹氏の画力は『同窓会2』の頃と比べるとレベル・ダウンしているように思えます。特に立ち絵によってはアレ?と思ってしまうものがいくつもありました。アップの絵は良いのですけれどね....。このゲームはフル・ヴォイスなのですが,各キャラともなかなか良いのではないでしょうか?少なくとも「下手くそだねぇ」と思ってしまうものはありませんでした。

 ストーリーは,う〜ん,悪くはないのですが,それほど感動はしませんでしたね(^^;)。ひとつにはシナリオがあまりにも急展開すぎるところが目に付くんですよ。たとえば,つい昨日まで普通に生活していた人が急に病状が悪化してしまうところなどは,「え?何それ?」と吃驚しちゃいます。また,時折文学的表現がつらつらと続く所があるのですが,これが上滑りしてしまっているために,読んでいて辛いところがあるんですよね(特に18禁場面では止めて欲しいです(^^;)。
 それからシナリオによってはエンディングがしつこすぎるために感動が醒めてしまうものや,逆にあっさりしすぎていて泣くチャンスを失ってしまったものもありました。前者は大気,後者は美雨です。
 そして,一番残念だったのは,18禁場面を入れる必要がないところまでに18禁場面を入れてしまっていることです。特につばさシナリオは四つ葉のクローバーで止めておいた方が感動も大きかったと思うんですけれどね。もしそういうシナリオだったら,間違いなく泣いてしまったことでしょう(^^;)。
 もっとも,これは私の個人的な感想ですから,違う意見の人がいても不思議ではないと思います。

 音楽は案外良かったのではないかと思います。場面毎の使い方も一部を除けば雰囲気に合っていたように思えますしね。残念なのは田舎を表す音楽としてアメリカのカントリー・ミュージック風の曲を使用していたことです。日本の山間部の田舎にはあの手のカントリー・ミュージックはそぐわないと思います。私は滅茶苦茶違和感感じちゃいましたね。
 個人的にはシロップのテーマ曲をスローにした変奏曲が気に入ってます。また,クライマックスで使用しているヴォーカル曲もなかなか良いですね。ただ,エンディングの曲はユーロー・ビート風のリズムが気持ち悪くてどうもいけません(^^;)。
 しかし,全キャラ攻略したら,Specialで曲が聴けるようになる(もちろん曲名付きで)ようになるのかと思ったら,そうはならないんですね。う〜む,残念(^^;)

 ともあれ,やっても損はしないゲームではありますが,不良中年ヲタクとしてはさほどお薦めしたいと思うゲームではありません。



c

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