はるのあしおと日記

 
それは優しい季節がくれた祝福。
思いは再びつながり,やがて一つになる。
未来はちっぽけな勇気で拓かれる。
だから,一歩を踏み出そう。
足音は跳ね,風は輝く。
そして,春はここからはじまる。

【ケース裏解説文より】

 『はるのあしおと』は2004年7月にminoriから発売されたゲームです。ネット上で評判が高いこともさることながら,OPをあの新海誠氏が担当しているということで購入してみました。音楽を天門氏が担当しているというのもまた期待が持てそうです。
 そして,これはそのリアルタイムなゲーム記であり,当然ながらネタばれ全開ですので,これからやってみようとする方はそのつもりで読んでくださいね(^^;)。
11月4日

 我が家の新恋愛ゲーム専用機,Sony Vaio PCV-J12にインストール。DVDで3.5GB必須というヴォリュームのせいでしょうか,インストゥールにかなり時間がかかってしまいましたが,なんとか無事に終了。

 では,さっそくやってみることにしましょう。

 最初はおそらく回想シーンなんですね。
 彼女から「私結婚するの」と告げられる主人公,

 彼女は
のことを友達としか思っていなかったみたい....つ〜か,君は自分の思いを打ち明けてもいなかったのね(^^;)。う〜む,この主人公はどうやらかなりのヘタレ者のようです。

 それから何ヶ月も過ぎたのにヘタレたままの君は,ヘタレたままで東京を離れ地元に戻る。

 というところでOP
 さすがは新海誠作だけあります。思わず見ほれてしまいますね。空の色と雪景色はまさに新海色って感じです。天門作のオープニング・テーマもなかなか良い感じです。イントロはケルトしてますね。

第1章 芽吹野
 1人アパートの一室で死んだように過ごしていた(というよりこれは完全な引きこもりだよね(^^;)
の元を訪ねてきたのは従姉妹ののことを「樹(たつき)ちゃん」と呼ぶ元気いっぱいの少女。
 彼女から劇を見に来るよう誘われて,桜鈴学園の学園祭に出向いた
君は,女の子とぶつかってしまいます(これは出会いの定番ですね(^^;)。その女の子の名前は楓ゆづき。彼女はミスコンから逃げてきたらしいのだけれど,それにしても,この照れ方は異常ですね(^^;)。

 はケモノ耳に尻尾というかなりマニアックな姿でウエイトレスをやってます。
 そして,
君が2階の教室で着替えをしているのを覗いてしまった女の子が藤倉和
 彼女からはきついビンタの一発をいただいちゃいました(^^;)。

 の父親でありにとっては伯父である教頭が過労で倒れ入院してしまったことから,君は臨時で桜鈴学園の教師を務めることに....もっとも,からは「最低の人間がいい教師になれるはずがない」とキツイお言葉をいただいちゃうのですが....(^^;)。
 教師になろうという決意の拠り所が別れを告げられた彼女(
白波瀬)の「いい奴だからいい先生にだってなれる」という言葉だというのも,いかにもヘタレな君らしいです。

11月7日

第2章「音」

 出勤初日から遅刻しそうになってしまう君。

 校門で待っていたからは「遅い!」と言われ,教頭代理の楠木さんからも怒られてしまいます。しかし,ずいぶんと若くて綺麗な教頭代理だなぁ...性格はちょっとアレかもしれないけれど(^^;)。
 受け持ちはお約束通り,そしてゆづきのいる3年生のクラス....もっとも,桜鈴学園は一学年一クラスしかないんですけれどね(^^;)。
 はクラスの委員長で成績優秀人望も高い生徒らしいけれど,君のことは嫌っている様子。そりゃぁ着替えを覗かれちゃねぇ....。

 放課後,に学園の中を案内してもらうのですが,最初に連れて行かれたのは何故か保健室。
 そこにいた保健の先生は幼なじみの知夏でした。
 知夏が少しも変わっていないことで,は故郷に帰ってきたという実感を味わいます。

 翌朝,に起されて登校。
 の朝のHRについて楠木校長代理は30点,は5点の採点....ゆづきは10点の採点。授業の方も前途多難を思わせるような出来でした。
 昼休み,が昼食に誘いに来て,食堂に居合わせたゆづきと4人でお食事。いかにも嫌そうな表情のは言葉に棘が百本ありますね(^^;)。
 ゆづきは仲が良くていつも一緒にいるので,一部では「できてる」説もあるとか...

 学園大掃除。どうやらこの選択肢でシナリオが決まりそうな予感。
 『教室』を選択するとに思いっきりこきつかわれて,まるで姑にいびられる嫁のような君(^^;)。

 教頭代理命令で体育の授業を受け持つは,の陰謀で一緒に3キロ走ることになってしまいます。
 走っている間中憎まれ口をきくだけれど,の体調を心配してくれるやさしさもあるんですよね。

第3章「和(なごみ)」

 タイトルから思うにどうやら『藤倉和ルート』に入ったようですね。

 学校の帰り道,和と一緒になってしまう君。相変わらず言葉の刺はハリネズミ状態です。
 学園祭の覗きはもう気にしてないというですが...その一方でそんな人間は許せないとも...
 何故か彼女はが教師を引き受けた理由が気になるようです。

 教頭代理に本を返しに行くよう命ぜられて図書室に行くと,そこにはの姿が。彼女はいつもここで受験勉強をしているらしい。
 
の的確な「嫌み」の言葉はの心を直撃するのですが,は何も言い返すことができない....というより言い返す気もないというヘタレぶり(^^;)。
 別の日,教頭代理の命令で図書室に本を借りに行くと,そこには
ゆづきの姿が....
 「社会の最底辺で生きている従兄弟がいる」って,ほんとに
はそんなことを和に言ったのか?
 どうも和は樹が東京から戻ってきた理由が気になるようですが,しかし,「失恋してヤケになって逃げ帰ってきたのかもしれない」とは.....
ゆづきちゃんって鋭いですね。
 
は樹の弱気なところが気にさわるらしいのですが,それでも気になる存在であると....ゆづきちゃんにはお見通しです。
 わざわざ自分の言ったことを謝りに戻ってきた

 がファミレスに入ると,そこでがバイトをしているではないですか....しかもメガネ無しで。
 
のあまりにも可愛らしい姿に笑ってしまう君。
 「何でご飯なんて食べるんですか?」って滅茶苦茶言ってるぞ,
ちゃん(^^;)。
 何故かコーヒーを奢ってもらう
ですが,その代わり「先生は流されているだけです。自分の意思で仕事をやっているようには思えません」と,耳の痛いアドバイスをいただいてしまいます。

 ファミレスを出たところで
ゆづきと遭遇
 彼女の話によると,
にだけ感情を顕わにするそうです。そしてストレスを発散して生き生きしているとも....なんとも迷惑な娘ですね(^^;)
 「和ちゃんの期待を裏切らないでください」と言われてもねぇ(^^;)

 自分なりに考えた授業を少しでもに認められたことを嬉しく思うですが,なんとまたしてもの着替えシーンに出くわしてしまいます。
 でも,何故か今回は謝罪しただけですんなり許してくれました。

 銭湯から出てきたとき,またしてもと遭遇。しかも彼女はどてらにジャージというスタイル。
 の執拗なまでの問いかけに,ついには東京での白波瀬との話を和に話すしてしまいますが,彼女からは
「あなたはバカです。どうしようもないくらい,バカ」と言われてしまいます。

 登校途中またしてもと遭遇。
 いつもどおりの口撃をうけますが,どうやら彼女は風邪を引いてしまい熱もある様子。
 「人に心配されるのは嫌い」なは,昼休みゆづきにも何も言わずにどこかへ行ってしまいます。
 それだけでなく,放課後はバイトに行ってしまったようです。
 がバイト先のファミレスに行くと,やっぱり素直でない和ちゃん。
 でも,ついに倒れてしまいます。どうやら過労からくる風邪のようです。
 を家まで送ると,家に入る前に小さな声だけれど礼を言ってくれました。

 翌日,のお見舞いに行くと,何故か部屋に入れてもらえます。しかし,そこには金属バットが....粉砕バット?それともひぐらしなバットなのか?
 実はゆずきにお見舞いに行くように頼まれてるんですね。
 が帰ろうとすると,から「まだ帰らないで下さい」と言われてしまいます。もっとも暇つぶしのためだそうですが...(^^;)。
 汗をかいたから着替えたいと言ってに後ろを向かせたままその場で着替え始めちゃいます。
 「振り向きたいなら振り向いてもいい」だなんて....なんて事を言うの?
 「あたしみたいな可愛くない女の裸なんか見たくないですよね」というの言葉に
 「俺は教師だから」と我慢する君。
 「もし振り向いていたら許さなかった」とは....恐ろしい(^^;)。
 でも,そんなといっしょにいる空気を君は心地良く感じるのでした。

 次の日,登校してきたからお弁当を手渡され,まったく予期しないことにうろたえる君。しかし,骨箱はないでしょう(^^;)。
 「暇つぶしに作った」と言うですが,これは彼女なりのお礼のようです。

 「たったひとりでいい....誰かがあたしのことを誰よりも大切だと思ってくれること。」
 それがにとっての特別。

 ゆづきから「和ちゃんは先生を待ってます」と言われ,は図書室にいるに自分の想いを伝えに行きます。ゆづきの言葉って,時として哲学的なんだよね。
 「何故か先生がいると心が乱れてしまう」と話すは,過去の自分の話をしながら知らないうちに涙を流していたの頭を優しく胸に抱きます。
 「無くしたことを悔やむより,ほしいと思えるものを見つけだせばいい。それができれば先生は前に進めるわ。」
 「あたしが知りたいのは今のあなたの気持ち」
 「あたしも同じように受け入れるわ,胸にある想いを,貴方への気持ちを...」
 何だかどっちが年上かわからない台詞ですよね(^^;)。

 そして初キッス&初H。
 しかし,学校の図書室で先生と生徒がしちゃうなんて....実に背徳的だよね。
 こりゃ見つかったら一発でクビだな(^^;)。
 しかも中出しですかい?(^^;)

 「あたしを選んだのなら...ずっとあたしだけを見てるって約束して」
 「何があっても私の手を離さないって誓えますか?」
 だなんて,実はて,独占欲の強い女の子だったのね(^^;)

11月10日

第4章 特別

 星空の元流星群を眺める二人。すっかりタメ口のは毒舌も相変わらずです。
 付き合っているのがばれたら「口封じだってできるかもしれない」と物騒なことを話すですが,ゆづきにだけはとの関係を打ち明けます。

 風邪をひいて体調を崩す君。翌朝が起こしに来て,お粥を作ってくれます。
 無理にでも出勤しようとするをしかりつけて休ませる
 これじゃどっちが教師だかわりませんね。
 でも,から合い鍵をもらって喜ぶ様子はやっぱり年頃の女の子です。
 夕方,ゆづきが和に頼まれて見舞いに来ます。
 しかし,お見舞い品は果物盛り合わせとバラの花とは....まぁ彼女らしいんですけれど...(^^;)。
 ゆづきが帰った後和がやってきますが「(ゆづきに)何もしなかったでしょうね」とはご無体な。
 それにしても,突然「結婚して」とは,あまりにも唐突すぎませんか,君。
 じゃなくても吃驚です。ま,ほとんど相手にされてないみたいだけれど.....
 しかし,風邪引いてるのにキスするのはいかがなものかと....

 まったく,「受賞した」を「受精」したとは...本当に耳が腐ってませんか?君(^^;)。
 実はゆづきが少女向け小説雑誌の賞を受賞したのです。
 進路の話からついつい可愛いゆづきちゃんをいぢめていた君は,からぶったたかれてしまいます。
 「和ちゃんは嫉妬深くて独占欲が強いから気を付けた方がいいと思います」とはゆづきの言葉。
 それにしても,「保護者気取りのあの人を見返してやりたかったのかもしれません」というゆづきの真意は?

 ゆづきの家でゆづきの受賞を祝う会。といっても参加しているのは3人だけだけれど。
 そこで「受賞式には行きたくない」と言うゆづきと「行くべきだ」と言うの間で言い合いになってしまいます。
 その帰り道「みんなが変わって,あたしだけがいつまでも今のままではいたくない」と話す
 しかし,「先生が頼りないから,弱いから愛しくなる」というのは男としていかがなものかと....(^^;)。
 「今日はゆづきの家に泊まることになっている」ということでのアパートに泊まることになるのですが,「何もかもどうでもよくなるくらい...たくさんしようね」なんて言われちゃぁねぇ(^^;)(^^;)。

 ところが,そのから「あまり会わないようにしよう」と言われてしまいます。
 ゆづきが学園に来ないのは,自分が「先生と付き合って舞い上がってゆづきのことをほったらかしにしていた。ゆづきの気持ちをちゃんと考えあげられなかった」と悔やむ
 そんなを見て自分自身の無力さに苛まれる

 が伯父の見舞いから戻ってみると,アパートの前にゆづきの姿が。
 「和と樹に嫉妬して,憎らしくて反発したかったから傷つけるようなことを言ってしまった。」と話し,「わたしも和ちゃんみたいに強くなりたかったです」と泣きじゃくるゆづき。
 は「家には帰りたくない。あそこには私を迎えてくれる人はいません」と話すゆづきを泊めてしまいます。もちろん何もしませんでしたが....。

 しかし,ゆづきを家に連れ込んだところを他の生徒に見られたらしく,それが学園中で噂になってしまったのです。
 当然の如く楠木教頭代理から厳しく叱責されちゃいます。
 もちろんも怒ってらっしゃいます。
 「先生に甘えられるのはあたしだけじゃなきゃダメだって...思ったりするの。たとえいゆづきでも,許せることと許せないことがあるの」と可愛らしいことを言いながらも
 「もうこれ以上あたしに話しかけてこないで」と言っての元を去ってしまいます。

 そんなとき,あの白波瀬から電話がかかってきます。
 最初のうちはあっけんからんとあの頃と少しも変わらない話し方をしていた白波瀬ですが,
 「もしも君が今幸せなら....私君を許せなくなっちゃうな」という言葉から一転します。
 「私は期待していたんだよ。君がいつかあたしに追いついてくれることを。肩を並べて歩きたかった」
 そう,実は白波瀬もまたのことが好きだったのに,勇気がなくて自分の気持ちを伝えることができなかったのです。
 そして,あの結婚を打ち明けた日も「結婚するなとか,ずっと好きだったとか,そう言う言葉を待っていた。」と涙ながらに話す白波瀬は,「あたしはずっと君が好きだったよ」と言って電話を切ります。
 いやぁ〜,こいつはキツイ展開ですね。

 教頭代理から今回のことは不問にすると言われて一安心の君。
 の所に話しに行こうと思ったが怖じ気づいてしまったというゆづきは,自分も同じだと話す
 「先生じゃなきゃダメなんです...これ以上和ちゃんを苦しめないであげてください」と告げます。
 この言葉に後押しされるように,に会いに行く決心をします。
 Liebchenで久しぶりに話す
 よりを戻した二人は女子更衣室で....これってコスチュームプレイですか(^^;)。
 しかも3回も出しちゃうとは...(^^;)。

第5章 涙

 今度はが付き合っているという噂が学園に流れちゃいます(これは真実なんだけれど)。
 「1年生が二人が図書室でキスをしているのを見たと言っていた」と話す同級生に怒って帰る
 「和を傷つけた人は(自分を含めて)許せない」との頬を叩くいたゆづきが忘れたカバンを持っての家に行きます。
 和解をした二人。は珍しくゆづきに弱音を吐きます。

 困ったもんです。今度はが学校に来なくなってしまいました。
 どうやら,楠木教頭代理には樹が和と付き合っていることはバレバレのようですね。
 この楠木先生もかつて教師に恋をした過去を持っているようです。

 終業式の前日,に電話をかけますが,「どうすることもできなくて苦しんでいるのに何で会いに来てくれなかったの?」と言うと言い合いになってしまいます。
 そして,「もう電話しないで。先生と話すことはもうないから」と言って電話を切る
 それでも,に会いに行くのですが,その途中,橋の上(和の家との中間にある)でと出会います。
 「恋をすれば何かが変わると思った。相手は誰でも良かった。先生は単純で扱いやすそうだから選んだ」
 「あたし達の恋なんて幻だった。幻だから消えていこうとしている」と話しながら泣いている
 「ずっと,ずっと,助けて欲しかった」というと二人で歩き始める決意を固める

 翌日登校してくる
 楠木先生から「上手くやりなよね」と励まされてしまいます。
 その夜(クリスマスイヴの夜)バイト帰りの和が訪ねきます。
 今日はお泊まり。
 「先生の好きにしていいから」
 だからって,69の後で中出しですか...しかも2回も。

 伯父が病院を退院し教頭として復活することになるのですが,はその伯父から「来年度から桜鈴で働いてみる気はないか」と言わます。

 ここで選択肢。

 伯父の誘いを了承すると,
 『終章「follow heart」』へ
 卒業式の日。
 それぞれの道に進んでいく

 そして伯父の誘いを断ると

 桜鈴学園の話を断り採用試験に臨む決意を固めた
 その話を聞いてバカと言いながらも「もっともっと先生のことを好きになりそう」と言う
 しかし,は卒業式にも出席せず,が留守の時にアパートの鍵を返し,そして一人で東京に旅立ってしまいます。

終章「Be Catcch!」

 数年後の東京。
 と会うこともなく(というより彼女とは音信不通のままです)目標に向けて頑張ったは採用試験に合格し,都内の学園で働き始めることになります。
 そしてまた何度目かの春,は通学路の桜並木(何と白波瀬から別れを告げられたあの桜並木です)でと再会します。
 「やっと...会えたね」という台詞がなんとも切なさを感じさせますね。
 「後戻りできないようにして何もかも振り切って町を出た」と同じ教師の道を目指し,そして今日からと同じ学園で働くことになったのです。

 そしてエピローグ
 いや〜,エピローグがアニメーションというのはGoodですね。うちのPCだと力不足で綺麗な映像で見ることができないのが残念なんですが....。
 ということは,ヒロイン一人一人にそれぞれエンディング・テーマ曲とアニメーションがあるってことなんでしょうね。いやぁ,こりゃぁ贅沢ですねぇ(^_^)。

11月11日

 『掃除イベント』の選択肢で『体育館』を選択し,『マラソンイベント』で『最後尾を走る』を選択すると『楓ゆづきルート』に入ります。

 体育館で掃除をしているはゆづきに「藤倉と仲がいいんだな」と訊ねると,なんだか返答に困っている様子。何気に毒のあるお言葉を吐くゆづきちゃんですが,特にのことを言われると過剰に反応するみたいです。そのからは「桜乃先生にはあまり近づかないように」と言われているとのこと....(^^;)。
 クラスメイトの桃園ちゃんから「藤倉さん以外の人と普通に喋っているところを初めて見たかも」と言われるゆづきですが,「桜乃先生とのご関係は?」という質問に「2号さんです」と答えて周囲を固まらせてしまいます。「冗談です」と涙ながらに否定するなら言わなきゃイイのにねぇ(^^;)。しかも意味知らないし(^^;)。

 体育のマラソンでは,
 和とは対照的にゆづきは人並み以上に走るのが遅いみたいです。そんな可愛くて儚げなゆづきをほおっておけない君はゆづきと一緒に走ることに...。たとえ会話が無くても並んで走るだけで穏やかな気持ちになれる君。
 しかし,完璧な運動音痴のゆづきから「一見鈍くさそうに見える」と言われちゃう君って....(^^;)

第3章 ゆづき

 ハードな教師生活に疲れ切っているは,中庭で猫と一緒にいるゆづきと会います。
 ゆづきは何故樹が桜鈴にきたのか理由を知りたいようですが,はそれに答えることができません。
 「人と話すのは苦手で,緊張して変なことを喋ってしまう」と言うゆづきは,と話していても『心ここに在らず』の様子。

 ゆづきは卒業後父親の経営する会社に就職することになっているが,「特に仕事はなく,ただ座っているだけ」らしい。
 自己評価が極めて悪いというか,自分に対してまったく自信が持てないゆづきは,に「(ノートに)書かないと自分が吸い込まれて無くなってしまうような気がする」と話します。

 ゆづきともう1人の女生徒が廊下で無言でにらみ合っていたためにゆづきに声をかけるますが何も言わずに去ってしまいます。
 「楓だって目の前で困っている人がいたら助けようと思うだろ」というの言葉に「思いません」と即答するゆづき。そして,「私には何もできないから何もしない方がいい。」と話します。
 睨んでいたのは2年生の杉原という少女で,彼女は学園祭のミスコンの優勝者です。
 何故睨まれていたのか理由を語らずその場を立ち去るゆづき

 その後から呼び出されるのですが,「てっきりゆづきにワイセツ行為でもしたのかと思いました」って,なんて失礼な(^^;)。
 の話しによると,杉原は「ゆづきがミスコンに出ていたらみづきが優勝していた」という声があるのが気に入らないらしい。
 なんとかしなければと思う
は「ゆづきは先生に迷惑をかけるよりは自分が嫌われることを選ぶような子」と話します。

 休日,は商店街で山のようなハンバーガーを持って歩くゆづきと出会います。しかもそれを全部自分で食べるのだという....ゆづきはジャンクフード大好き少女なんですね。
 大好物のハンバーガーを食べているときも無表情なゆづきですが,なんと10個のハンバーガーを1人で全部食べてしまいます。
 「芽吹野で生きている私は幻なんじゃないか」と思うゆづきは,に「先生もからっぽな目をされてます...私と同じですね」と話します。
 その帰り道,と遭遇したは,彼女にゆづきのことを話します。いわく「ゆづきは特殊な子」。
 ゆづきのことをほっておけないというに「面倒なことになるかもしれませんよ」と話す
 彼女は明日樹に渡す物があると言って立ち去ります。

 から手渡されたのは今年の学園祭で演じられる予定だった「ユメノカナタ」という劇の台本。
 台本を書いたのはゆづきで,彼女は昔から小説のようなものを書いているそうです。
 「物語を書いて(話せないことを)発散しているのかもしれません」と話す
 ゆづきを残して東京に行くことが心残りなは,に「少しは先生に期待して良いかもって思えるんです」と話します。
 そしては,自分との共通点が多いゆづきを救おうと思い始めます。

 夕暮れの河原で話すゆづき
 「先生は他の人達を気にしていれば」と言うゆづきに「俺はお前のことが気になるんだ」と答える
 それにしてもも,「こんな自分がこの世に存在していていいのか....考えると怖くなります」とは,なんて寂しい言葉なんでしょう。

 日曜日,ゆづきを丘の上の公園に呼び出します。
 ゆづきの書いた物を読みたいと言うに「時間の無駄遣い」と一旦は断るゆづきですが,どうしても読みたいというになんとか了承してくれます。
 そして,どうして教師になったのかというゆづきの問いに,自分の過去(白波瀬とのこと)を話す。その話を聞いてゆづきは「先生とお話ししたこと,全部覚えておきます」と話します。
「嘘つきですね」というゆづきの言葉をふせぐようにキスをしてしまうのですが,何故か無抵抗のゆづき

 夢の中での白波瀬との会話。
 「もう後悔はしたくないんでしょう」
 ゆづきにどうしようもなく欲情している自分がいることに気が付いてしまいます。

 もう何年も夢を見たことがないと話すゆづき
 それにしても,昼間から体育倉庫に連れ込んでキスしちゃうなんて,なんてケダモノな樹君(^^;)。
 「キスは恋人同士がるすんじゃないですか」というゆづき「今から俺達恋人同士ってことにしないか」と答えちゃいます。先生がそれでいいのか?(^^;)

 またしても夢の中に白波瀬が現れ,今度は「想いを伝えるのよ。もう間違いは繰り返さないで」と励まされてしまいます。
 しかし,現実の白波瀬の家に電話をかけるとなんと男が出てきちゃいます。そして,白波瀬が出ても何も言わずに電話を切ってしまうヘタレな君(^^;)。

 土曜の午後,ゆづきと丘の上の公園で会う
 「私に関わろうとする理由がどうしてもわからない」と言うゆづきに,は白波瀬との恋について先日の電話の件も含めて話します。
 「お前が必要なんだ」と打ち明けるに「どうして私なんですか」と訊ねるゆづき
 それでも,頷いたということは受け入れたってことなんでしょうか?

 ゆづきの書いた小説を読みにゆづきの家に行く
 大きな邸宅にもかかわらず,両親が仕事でほとんど戻らないために,実質的には彼女が独りで住んでいる状態だそうです。
「俺はゆづきとしたいんだよ」という樹のストレートな言葉に,ゆづきは微笑みを浮かべ「最初からそう言ってくれれば良かったんです。私だって不安だったんです」と答えます。そして,「先生が本当のことを全部話してくだされば,私だって答えを出せます。」「先生にその気持ちがあるのなら,私少し怖いですけれど」とゆづきを受け入れます。
 で,初H。やっぱり中出しですか...(^^;)。
 帰り際,「後悔なんかしていません。先生もそうですよね」と笑顔で話すゆづき

11月15日

第4章 夢

 深夜,流星群を眺める二人。でもゆづきは眠そうであまり興味がない様子。
 しかし,教師が教え子を夜呼び出しちゃいけないよね。
 帰り際,「私の家,明後日は誰もいないんです」とお誘いが....もっとも小説を読んでもらうためらしいけれど...(^^;)。

 ころんで下着丸出しになっても少しも恥ずかしがらないゆづき
 もうとはあれな関係なので別に恥ずかしいと思わないらしい...って,そうなのか?

 約束通りゆづきの家に行く。お土産はコンビニで肉まんその他。
 自分の書いた小説を読むを部屋の片隅からじっと見つめるゆづき
 そのゆずきを膝の上に置いて小説を読む君ですが,当然そのままでおさまるはずもありません(^^;)。
 いざ本番ってときに電話が.....悪戯電話にいちいち丁寧に答えてしまうゆづきちゃん。

 ゆづきが少女向け小説雑誌で審査員特別賞を受賞したという話を楠木先生から聞きます。
 進路について訊ねるに「将来のこととか何も考えていない」と話すゆづき
 「先の事なんてどうなるのかわからないのだから,考えても仕方がない」
 そりゃそうなんだけどね,ゆづきちゃん(^^;)。

 ゆづきが付き合っていることに気が付いていたらしいけれど,「ヒニンをちゃんとしろ」だなんて,うら若き乙女の言うことではないと思うぞ(^^;)
 だからといって,さっそく自分でゴムを買ってくるゆづきちゃんもゆづきちゃんだけれど...体育倉庫の中で付け方のレクチャーをしようとする君はそれ以上にに困った人です.....しかも握らせちゃうし...目的もすっかり忘れて手古稀状態....はては顔射しちゃうなんて....まったく学校で何してるんでしょう。
 ま,本人にもその自覚はあるようなんですが。
 「私は何もできませんけど,嫌になったら逃げることだけはできます」とに告げるゆづき
 日曜日に公園でデートをすることになった二人ですが,明日は何もしないというゆづきは「キスくらいはしてほしいのですけれど」と答えちゃいます。

 日曜日,丘の上の公園でデート。
 笑顔でハンバーガーを食べるゆづき
 しかし何故かゆづきとの時間は長く続かないのではないかという予感にかられてしまいます。
 写真を撮りたいというゆづきと一緒に写真を撮るですが,ゆづきが携帯を持っているのに編集者には教えても自分には教えなかったことを腹立たしく思います。

 ゆづきに電話番号を教えなかったことについて「携帯の番号を教えてもし電話がかかってこなかい...そういうことが怖いんだと思う」と話すは,「保護者の役目は先生に譲る」とゆづきのことを委ねます。

 公園での一件について謝罪するゆづきは「あれは喧嘩だったんですが...今気付きました」と言って電話番号を書いたメモを手渡します。
 電話をしていいかという樹に「24時間いつでもいいです」とまるでコンビニのように答える
ゆづき

 普段は夢を見ないゆづきが見た夢は「先生と私が一軒家で暮らしている幸せな夢」。
 しかし,「(樹と幸せな生活を送ることは)夢の夢です。ありえない絵空事です」と話す
ゆづきは「何故だ!」と大声をあげ,その声を周囲に聞かれてしまいます。
 当然の如く楠木教頭代理から詰問されてしまう

 図書室の中で言い合いをするゆづきゆづき授賞式の出席のことでもめているらしいが,話はいつの間にかのことに。
 「先生は寂しい人なんです...あの人を見てると,わたしはどうしようもなくせつなくなるんです」
 だから
受け入れたのだと話すゆづき
 「私も先生も寄り添う人を見つけただけで,おなじところでずっと足踏みをして居る」と考える
ゆづきは,いつかが自分の元を去っていくと思っている。
 「先生と過ごした優しい想い出が在れば私にはそれで十分」とは,なんて寂しい思いなんでしょう....

 体育終了後,ゆづきを体育館倉庫に連れ込む
 サボリをすすめるなんて教師としてどうかと思うぞ(^^;)。
 「自分の(ゆづきを思う)気持ちは変わらない」というに,ゆづき白波瀬とのことを例に「一度変わったものが二度変わらない保証がありますか」と厳しい切り返しをしてきます...これを言われると辛いよね(^^;)。
 ひとりでいるのが怖くなってしまったので,その前に覚悟を決めておこうと考えるゆづきに,は「いつもおまえが俺を見ていてくれるなら,俺はお前を絶対に裏切らない」と自分の想いを告げます。
 そしてそのままマットの上で不純異性交遊。
 結局ゆづきは2時間連続で授業をサボることになってしまいました。

 その夜電話をする二人。
 「桜乃先生はわたしのこと好きですか?」と訊ねる
ゆづきに「好きだよ。いつまでもそばにいたいって思ってる」と答えるゆづきはその言葉を聞いて泣き出してしまいます。
 

11月16日

第5章 現(うつつ)

 受賞した小説の修正に悩んでいるゆづき。
 これは先生に見せるために書いた物ではないと言って,は見せてもらえません。
 しかも,買ってもダメと言われてしまいます。
 ゆづき曰く「私が書いているのは小説ではなく,自分に向けた手紙のようなもの」。

 放課後ベンチに座り熟睡しているゆづきちゃん。冬なのに,風ひきますよ(^^;)。
 「授賞式に行きたくないのはたとえ一日でも先生と離れていたくないから。」というのは冗談なのか,本心なのか....どうしても授賞式には行きたくないと頑なに拒否するゆづき

 ゆづきのためにたとえ痛みがともなうことでもしなければならないと決意した君は,ゆづきを自分のアパートに誘います。
 いつものようにハンバーガーを食べながら,「本当はこんなもの大嫌いだったんです」と話し出すゆづき。幼い頃から両親が忙しくひとりぼっちだったゆづきが食べることできたのはハンバーガーのようなジャンク・フードだけであり,それを毎日食べ続けるうちにいつの間にかジャンク・フードしか食べられなくなってしまったのです。
 「教師としてもゆづきの恋人としても自信がない」と話すに,「私は先生がそばにいてくれればそれでいい」と答えるゆづき
 しかし,彼女は明け方黙って部屋を出ていってしまいます....しかもバッグを忘れたまま。

 登校してこないゆづき。慌てて職員室に飛び込んできたの話によると「授賞式に出るために一人で東京へ行ってしまった」とのこと。

 しかし,授賞式当日,ゆづきは授賞式には出ずに戻ってきてしまいました。それも授賞式寸前に逃げてきてしまったと悪びれもせずに話します。
 彼女の話によると「東京へ行ったのはひとりで何ができるのかタメしてみたかったから」であり,東京では出版社の担当とは楽しく話せたそうです。う〜ん,この担当の人ってあの人に思えちゃうんですが....
 「わたし,先生と離れたくない!」「先生がいないとダメなんですよ!」「どうしてわたしと一緒に町に残るって言ってくれないんですか!」と感情をぶつけるゆづきに,は「ゆづきを本当に守れる強さを身につけるために東京に行く」と告げます。
 「今日は帰りたくない。今日だけは何もかも忘れて先生に優しくして欲しい」と話すゆづき
 だからって,何回やっちゃうんだい,君(^^;)。

 ゆづきと離れて東京へ行くことが正しいのか自問自答する

 そんなに,ゆづきは雪の降る公園で「私先生を許します」と告げます。
 「だから,先生のこと好きでいていいですか」.....いやもうなんて切ない台詞でしょう(:_;)。

 の旅立ちの日,一人駅で見送るゆづき
 列車を待つまでの間,先生ではなくなってしまったの呼び方について色々考えるのですが,「タッちゃん」と言ってから「甲子園に連れて行かれそうですね」とは,なかなか良いボケですね。
 ゆづきが弁当を作ってくれたのは良いのですが,一緒にキャベジンもってのは....いったいどんな弁当なんでしょうねぇ(^^;)。
 ゆづきに手渡した小説のタイトルは「いつか,どこかで」。
 そして,「いつか必ずわたしのほうから先生に会いに行こうと決めた」と決意を告げます。

 樹を送りだした後学園に行き,「もう泣いてもいいですよね」と言って一人泣くゆづき
 このゆづきの姿には切なくて泣けましたよ。

終章 Engagement

 芽吹野を離れて3年目の春,は念願の教員採用試験に合格し,教師として働いているのですが,ゆづきとはあの旅立ちの日以来音信不通のままです。
 「いつか必ずわたしのほうから先生に会いに行く」というゆづきの言葉を信じつつも,満たされないでいるの元に,白波瀬から手紙とともに招待状が届きます。
 何の招待状かわからないままに,白波瀬に会えばわかるだろうとが会場に行ってみると,それはなんとゆづきの文学賞受賞の表彰式でした。
 ああ,やっぱり白波瀬ゆづきの担当だったんですね。
 大勢の人の前でもちゃんと挨拶ができるほどに成長したゆづきは,最後に「わたしここまで来ました。あなたのそばに行ってもいいですか。そばにいさせてくれますか」とマイク越しに告白し,そして樹の胸に飛び込んでいきます。

 エピローグは和シナリオ同様アニメーションになっています。もちろんエンディング・テーマ曲も異なります。と結婚してからも創作活動をしているゆづき。もちろんは教師をやっているのですが,どう見ても勤務先の高校が桜鈴学園に見えるんですよね....。これは桜鈴学園に移ったってことなんでしょうか?(^^;)。

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