大石に「三四がオヤシロさまの信仰について重大な秘密を暴いたために殺され」「近い内に大がかりな細菌テロが計画されている」と告げるレナ。
何故かそれをすっかり信じてしまう大石さん。
レナを探させていたのは園崎組の葛西。
その理由は,以前レナが詩音に「葛西に用があるので直接話したい」旨話したことが葛西に伝わったからであり,三四のスクラップブックととは何も関係ない様子。
そして,「レナを保護して園崎本家へ護送せよ」との命令を出したのは魅音だったのです。
ダム工事現場跡のゴミ山に身を隠すレナ。
そこに探しに来たの警察官だったのですが,「旦那は竜宮レナの持つ,鷹野三四のスクラップブックを欲しがっている」という会話からレナは園崎家の人間だと信じ込んでしまいます。
しかも,「穀倉」にレナがいるという魅音達が流した偽情報を聞いてもう一人の自分がいると思いこみ,はては雛見沢に住む者の多くがすでに中身が入れ替わっていると信じ込んでしまうレナ。
その後一人で現れた梨花に「あんたは梨花ちゃんじゃない」と叫ぶレナ。
それに対して「私を梨花でないと見破ったやつは初めてよ」と答える梨花。
え?「梨花と名乗って100年?」ってどういうこと?
「怖がらないで,あなたを助けに来たんだから」
「ちょっと病気になっただけ...ちょっとした薬で楽になる。私はその薬を持ってきた」と言って梨花が取りだしたのは注射器。
しかも,富竹にうったのは『うじ湧き病』を再現させる注射であることを認めてるではないですか。
注射を拒むレナに(そりゃ拒むでしょう(^^;))「どうせもうすぐ滅ぶ世界だから」と告げる梨花。
「あなたの好きなように過ごせばいい...”この”竜宮レナにはもう興味ない。次の竜宮レナとうまくやれるようにするわ」
「この雛見沢には興味ない。次の雛見沢を探しに行く」
「次の竜宮レナでは仲良くしてね。ほとんどの場合は仲良くできるんだから」
う〜む,もしかしてこれって『クロスチャンネル状態』だったことなんですか?
となると,梨花は美希ちゃんのような存在ってことなんでしょうか?
いつの間にか自分の首を掻きむしっていたレナは,自分が「うじ湧き病」になっていることを悟ります。
隠れ家に現れた圭一が「大丈夫か」とさしのべた手を「触るな,汚らわしい」と払いのけたレナは,大石から聞いた圭一の過去の話をします。圭一は雛見沢に来る前に「人気のないところを歩く小さな子どもばかりを狙って,通りがかりにモデルガンで撃ちつけるという」事件を連続して起こしていたのです。
それを隠していた圭一は仲間ではないと拒絶するレナ。
何も言うことができず,ただレナが立ち去るのを見送る圭一。
翌日自分が犯した過ちを魅音,梨花,沙都子に打ち明ける圭一。
そんな圭一に,彼女達は「仲間であっても言う必要のないことはある」「仲間なら言いたくない過去を察してあえて聞かないのが本当の仲間」であると話します。
それを聞いた圭一の脳裏に『鬼隠し編』で仲間は隠し事をしないはずだと魅音に詰め寄る自身の姿がよぎります。
自分が魅音とレナに対してやってしまったことを思い出し号泣する圭一に梨花は「圭一は覚えているのですか...レナと魅ぃを...殺したことを」と小声で話し,そして「圭一を許しましょう」と告げます。
そして,別の世界でレナが死の直前まで「私を信じて」と言っていたことを思い出した圭一は,「俺の罪は...同じ形で滅ぼさなければならない」と話します。
そんな圭一に「私はあなたとともに戦おう。もう一度戦おう,何度でも戦おう」と告げる梨花。
圭一は魅音を抱きしめ謝罪し「いつか魅音に何かの不幸が訪れたら,俺は絶対に命を賭けて助ける」と約束し,そしてレナを命がけで助けようと決意を新たにします。
とある割烹料理の店で園崎家と大石達が会談を行うのですが,ここで園崎茜(詩音と魅音の母親)の立ち絵が初登場します。
大石を出迎えたのは園崎次期当主である魅音は,これが警察,園崎双方のレナに関する誤解をとくための会合であることを告げます。
葛西がアタッシュケースの中から取りだしたのは鷹野三四のスクラップブック(レナが持っている以外のもの)。これを読み,自分の間違いに気が付いた大石はその場を後にします。
夜,圭一の家の前で一人佇むレナ。
「自分はもう長くない」「死ぬ前にどうしても謝りたかった」と話すレナに「レナが辛いとき...きっと俺が助けるから...俺を信じてくれ」と話す圭一。
それでもまだ『陰謀』に囚われたままのレナは,圭一に「明日できっと全部終わるの」と告げます。
翌日,知恵先生を電話で呼び出したレナは,生徒を人質に籠城を始めます。
「私の断り無しに立ったら殺す,本人だけでなく見せしめにもう一人殺す」とは....すっかり怖い人になっちゃいましたね(^^;)。
しかも,教室と人質であるクラスメイトにガソリンをかけだけでなく,発火装置まで用意しているらしい。
魅音が自分を警察に売ったと思いこみ,魅音を鉈の峰で殴りつけるレナに,圭一は『鬼隠し編』で自分が起こしてしまった惨劇について話しますが,自ら死のうとするレナにはまったく通じません。
圭一は機転を効かし時限発火装置を発見しますが,それはレナの罠だったのです。
レナが圭一を鉈で襲おうとするところを梨花が助け,圭一はレナの手からライターを奪い取ります。
時限発火装置を見つけようと廊下に飛び出した圭一を追おうとするレナの行く手を梨花が立ちふさがり
「前の時,ボクにあとわずかの頑張りがあれば,圭一は間に合ったのです....今度こそ間に合わせる」
と言ってレナと戦い始めます。
沙都子から時限発火装置の場所を聞いた圭一は,悟史のバットをもって時限発火装置のある屋根の上へと向かいます。
そして,時限装置を壊した後,屋根の上でレナと一対一の対決。
何故かその状況を楽しんでいる圭一とレナ。
最後の一撃,レナは圭一の金属バットをはじき飛ばし,圭一を押さえつけますが,最後の一撃を振るうことができません。
「どうしてこんなことになってしまったんだろう」
「私が間違っていた。何で私はみんなを信じているのに信じてなかったんだろう」
と泣くレナは,正気に戻っていたのです。
屋根の上で「惨劇は起きなかった」と圭一が勝利宣言をして,『罪滅し編』終了。
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