お次は三女春花です。
司が店の路地裏に倒れていた中国からの密入国者である春花を拾ったことが『家族計画』開始のきっかけとなり,そして後に「彼女の存在が『家族計画』崩壊のきっかけにもなったように,春花はこのゲームのキーパーソンと考えても間違いないでしょう。
また,いつもニコニコと笑みを絶やさず元気な彼女はこのゲームの陽の部分を担当するキャラクターでもありますが,実は人一倍淋しがり屋で傷つきやすい少女であることが後にわかってきます。
そんな春花が密入国をしてまで日本にやってきたのは,生き別れの母(日本人)を探すためです。
彼女に借りがあると考える司は春花の母親探しを手伝うことになり,準の力も借りてようやく春花の母親を見つけることができます。
司とともに母親に会いに行った春花は,しかし,幸せそうな母親の姿を見ただけで満足し,会うこともなく帰ってしまします。他のシナリオでもきっと母親の姿を見ただけで帰ってきてしまうんでしょうね。
そして,中国マフィアの襲撃。
皆の春花に対する態度がよそよそしくなる中,春花は恩を返すために司に抱かれようとします。一度目の攻撃はなんとか耐えた司君ですが,二度目の恩返し攻撃には抵抗できませんでした。
それにしても,ちゃぶ台の下からのフ*ラってのは....ずいぶんと刺激的だなぁ。
そこになんと青葉さん登場。にもかかわらず発射してしまう司君であった。
司からお金を借りて出かける春花。彼女は実は実母の姿を見に行っていたのでした。
そんな彼女の姿を見ていた司は彼女のために何とかしようと春花の母順子の元を訪ねるのですが,写真を見た順子は激しい恐怖に襲われて錯乱してしまいました。
実は彼女は過去の悲惨な出来事のために中国留学中の記憶をすっかり失っており(春花を生んだことも),しかももし思い出してしまうと壊れてしまうかもしれない状態だったのです。
春花はそれを知っていたために会おうとしなかったのですね。
そんな春花に何かをしてあげたいと思った司は,春花の異父姉妹である山名由利に母親の誕生日に「ろんろん」へ家族で来て貰うように頼みます(春花の料理を食べさせるため)。
しかし,寛の『家族計画』終了宣言の翌日,春花は黙って家を出ていってしまいます。
司はどん底までに落ち込みますが,隣の伊佐坂さん(サザエさんか?(^^;)の言葉に励まされ自分を取り戻します(何げに良い人だったんですね(^^;))。
末莉と青葉に送り出されて春花を探しに行く司。しかし,頼りにしていた劉も行方不明のため,裏情報にも詳しい準に手伝ってくれるよう依頼します。快く引き受け,しかも家族だからと言ってお金はいらないという準。やっぱり良い娘だったんだなぁ...(:_;)。
準の話によるとどうやら中国系マフィアの間で抗争が起こっているらしい。
末莉との連絡がとれないことを不安に思った司が高屋敷家に行ってみると,すでに家は焼かれた後で,しかも,青葉と末莉は死んではいないまでも行方不明の状態。
司は偶然に入ったウェルカムの店の中で縛られている春花を発見して救出し,春花とともに無人の「ろんろん」に身を潜めます。
そんな中,何も知らない山名一家が「ろんろん」にやってきます。
母である順子に食べて貰おうと,料理で精一杯のもてなしをする春花。
母であることを知らない母と子どもであることを名乗れない子どもの触れ合い。これは泣けますね。
結局春花は自分が子どもであることを打ち明けることなく山名一家と別れます。
しかし,平和はここまで。
実はこの一連の騒動を仕組んだのは実は劉であることが判明し,春花は囚われの身となり,そして中国へ強制送還されることになります。
春花が強制送還される日,劉の妹である楓が司を迎えにきます(それにしても,どうして楓のCGが無いんでしょうね?残念です(:_;)。
しかし,再会した司に向かって春花は「あなたなんか好きでない」と言い放ち,そして司の制止を振り切って中国へ帰ってしまいました。
それからしばらくの時が過ぎ,司は準と再会し,彼女から高屋敷一家の近況を知らされます。
『準は施設で働いている』
『青葉は全国行脚中』
『末莉はホームレス生活に戻っている』
『実の家族から三行半をつきつけられた寛は真純と一緒にいるらしい』
そして,「俺にはやることがある」という司の言葉でEnding。
エピローグはちゃんとハッピー・エンドで終わるのですが,ちょっとありきたりで物足りない印象を受けちゃいましたね(^^;)。
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