『まじかる☆アンティーク』は，Leafから2000年に発売された恋愛（美少女ゲーム（１８禁）です。 　何たってLeafの作品だし，いつかはやらねばならぬゲームであったし，また中古で2980円とお手頃な値段でもあったので買ってみました。 　そして，これはそのリアルタイムなゲーム記です。 　当然ながらネタばれ有りですので，これからやってみようとする方はそのつもりで読んでくださいね(^^;)

６月２２日 　我が家の恋愛ゲーム専用機，SOTEC PC STATION M246にインストゥールする。インストゥールは問題なく終了。さっそく始めてみる。 　オープニングは主題歌とともに登場するヒロイン達が現れるという，いわば定番のスタイルですね。キャラクターの絵柄は『To Heart』と『こみパ』を足して割ったような印象を受けました。 　出だしのスフィーとの会話は，その音楽とともに『To Heart』のノリに近い物があって，なかなか良い感じです。スフィーの表情も可愛くてGoodですね。 　主人公の健太郎君は骨董屋の経営をするというから，かなり真面目な人間を想像していたのですが，実はTo Heartの浩之....というよりはKanonの祐一タイプの口は災いの元的人間だったんですね(^^;)。これにはちょとびっくり。 　１週間の予定を決めて行動するというパターンはこみパの流れをくんでいますが，今回は骨董屋ということからお店経営のシュミレーションゲームという意味合いもあるようです。って，まだまだ五里霧中状態なんですけれどね(^^;) 　お店の中で働いているちびスフィーのアニメはなかなか可愛くて，見ているだけでも飽きません。またこの場面で使われている音楽がまた良いんですよね。 　途中主要キャラクターが顔見せのために登場してきますが，う〜む，どの娘も良さげですねぇ....ううむ，みどりさんって，おじょうさんのわりには何だかちょっぴりずるいような気もしないでもありません。個人的には元気100％幼なじみの結花が良い感じです。何となく『同窓会』の鮎に感じが似ているしね。 　さて，とりあえずはゲームの全体像を知るために，攻略を考えずに１回流してみることにしましょう。 　さて，結果ですが，スフィーとは結ばれたものの，１２月３０日にスフィーとリアンは召還されていってしまいました。う〜む，これはやっぱりバッド・エンドなのかな？エンディング・テーマ（歌入り）が流れないところをみると，きっとそうなんでしょうね。 　と思ったら，エピローグがあって，しっかりとスフィーが戻ってきました(^^;) 　ということは，ハッピー・エンドなんですね，これ？ 　特に何を考えるでもなく，選択枝においてスフィーの喜びそうな答えを選んでいたら自然にこうなったって感じです。でも，ＣＧは全然とれてないんだよな(^^;) 　さて，一度通してみた感想ですが，期待以上に面白いですね。骨董屋のシュミレーションもなかなか面白くて，ゲームを繰り返すときも，これならばあまり飽きを感じずにすむと思います（こみパの同人誌作成は何度かやってるうちに単なるルーティン・ワークになってしまい，ちとばかし辛いものがありましたからね）。 ６月２４日 　続いてお気に入りの結花に挑戦....が，何の進展もないままに１２月３０日を迎え，スフィーは健太郎の記憶を消して消えていくのであった....ま，売り上げは初回より上がったんだけれどね(^^;)。 　う〜む，これはやはり幼なじみキャラの王道として，毎週会いに行くとかしなければならないのかな？よし，次回はそれで試してみよう....でも，こうすると売り上げは伸びないんだよな....って，ゲームの本道からはずれてるかな？(^^;) 　でも，その前に，せっかく登場してきたのだから先になつみちゃんの攻略をしてみるかな。おやぁ....？１０月中旬からなつみちゃんが来なくなってしまったなぁ....う〜む，これは失敗だな，きっと....うむ，きっぱりとリセットして，最初からやり直すことにしましょう。 　というわけで，結花に再挑戦....が，９月２日になつみちゃんが出てきたら，やっぱりなつみちゃんに再チャレンジだ〜！と頑張ってみたけれど，今度は１１月途中からなんのイベントも起こらなくなって....再度９月２日にリロード。 　もしかしたらこみパの時のようにレベル（経験値？）が関係しているのかと思い，経験値を上げるべく頑張ってみたら，前回にはなかったイベント（デート）が発生しました。 　その後は順調に進んで見事にハッピー・エンドを迎えることができました(^_^)。 　しかも総売上が11,754500円！前回の倍近い金額でにっこり。 　さて，シナリオの方ですが，なかなか良かったですね。もちろん，『痕』『To Heart』といったLeaf黄金期の作品のレベルには及びませんが，しかし『こみパ』に比べるとシナリオに深みを感じます。こういうファンタジー系のストーリーって，Leafでは初めてではないでしょうか？ 　それにしても，なつみちゃんがスフィー達の故郷グエンディーナから来た魔女と人間の間に生まれた子どもとは....あの魔女の絵本はなんだか「魔女の宅急便」みたいですよね(^^;)。 　ハッピー・エンドを迎え，そしてその後のエピローグには思わず目頭が熱くなりました。うんうん良かったね，なつみちゃん。 　でも，魔女少女というと，ついつい芹香先輩を思い浮かべてしまうのは私だけでしょうか...(^^;)....そういえば，呪文も芹香先輩の呪文にちょっと似ていたような，似てないような(^^;)(^^;) 　え〜いってなわけでロードしておいた７月の後半から結花に再々挑戦。 　今度は無事にエンディングまで辿り着くことができました。 　幼なじみキャラの王道として，毎週のように会うことが必須条件だったみたいですね。というわけで，毎週Honey Beeへ通って結花と話をしていたら，自然とイベントが発生し，自然とエンディングに至ったって感じです。また，選択枝も特に迷うようなものはありませんでした。 　シナリオもなかなか良い出来で，主人公，スフィー，結花の間の微妙な関係，そしてそのバランスが崩れようとしたときにあふれ出てきた結花の激情....等，良くできた青春ドラマを感じさせます。 　特に，ラスト近くの主人公と結花がホット・ケーキを食べるシーンには目頭が熱くなってしまいました（なんと，ひとつのゲームで２回目です...これってずいぶん久しぶりのような気がしますね） 　また，エピローグも爽やかで心温まるもので，これまたえねま的には高得点です。 　余談ではありますが，売り上げは14,369,000円と，また記録を更新しました。 　ところで，チップ・アニメのミニ・キャラですが，クレジットをみたら，To Heartでお馴染みのろみゅ氏の手によるものだったんですね。う〜ん，納得です。 　また，ＣＧには水無月徹氏も参加しているとのことで（ＣＧ原画アシスト），先に私が「キャラクターの絵柄は『To Heart』と『こみパ』を足して割ったような印象」と思ったのもまんざら間違いではないようです。 　個人的には高橋龍也-水無月徹コンビの手によるゲームを待っているんですけれどねぇ.... ６月２５日 　そうだ，梓だ，結花の立ち絵の雰囲気が誰かに似ていると思ったら，痕の梓なんですよ。あの拳を握って仁王立ちする姿はまさに梓ですね。そういや，暴力的だけれど料理が上手くて家庭的，しかも体育会系ってところまで同じです。 　そういや，高橋龍也氏の名前もサブ・キャラ脚本の中にありましたが，なつみちゃんのシナリオは彼の手によるものではないかと個人的に思っています。 　それはともかくとして，リアンの攻略も無事終了。結花のときと同じように，毎週のようにHoney Beeへ通ってリアンと話をしていたら，自然とイベントが発生し，自然とエンディングに至ったって感じです。また，選択枝も特に迷うようなものはありませんでした。つ〜か，あれで間違っていたらどうかしてますね(^^;)。 　ネコ耳リアンは可愛い！一番の感想はこれにつきます(^_^)。Leaf名物『ふきふき』もあったし，なでなでもあったし....やはり伝統は守らなければいけませんね(^^;)。 　もっとも，シナリオの方は今回やった中では一番平凡で，可もなく不可もなしって感じでした。それは良いとしても，とんでもないのが，ラストの一番良いところで起きる立ち絵のバグです。あれはもう致命的なんてもんじゃありません。肝心のリアンの立ち絵が出てこないんじゃ，こりゃもうお話になりません。たとえ感動する場面でも，あれじゃあ興ざめもいいところです。 　テスト・プレイをやりながら，どうしてこんな単純でしかも目立つバグに誰も気が付かなかったのか，まったくもって謎としかいいようがありません。LeafのＨＰに修正ソフトがあるそうですが，これはもうそれ以前の問題ですね。 　う〜む，長瀬一族はこの世界の人間じゃなかったのか....だから電波使いがいたり，人間凶器がいたり，マッド・サイエンティストがいるのだな....納得納得。 　ちなみに今回の総売上は20,247,000円と順調に記録を更新。これならば難関と言われるみどりシナリオも大丈夫かな？ ６月２６日 　みどりシナリオ終了。うううう，疲れました....おかげさまですっかり寝不足で頭が痛いっす(:_;)。苦労するとは話に聞いてましたが，こんなに大変だったとは.... 　１１月３０日までに一千万円作るという大作業云々の前に，９月の時点でみどりさんが現れなくなってしまい，「？」状態のまま８月からやり直しても，また同じことの繰り返し。仕方なく攻略関係のＨＰで調べてみると，どうやら『掃除』のレベルを上げないといけないらしいことが判明。ううう，汚くて悪かったですね....とみどりさんへのえねま的評価は大幅ダウンしちゃいました。 　スフィーの魔法を酷使して，なんとか掃除のレベルを６にしたら，ようやくみどりさんのご登場。ようやくシナリオが進みました。 　そして雨の夜，健太郎がみどりさんへ告白したときにまたしても大問題。なんとフリーズしちゃったんです。おいおい，せっかくここまで来たのに....とこっちがフリーズしちゃいました。しかも，それ以後ＣＤの音が聞こえなくなってしまったので調べてみたら，なんとＣＤの音量が０になっているじゃないですか。どうしてそうなったのかは，まったく原因不明です。 　そして親父登場の後，いよいよ１１月３０日までに一千万円（総売上ではなく手許金額が）を作り，１２月２４日までにすべてのパラメータを１０以上にするという過酷な日々が始まりました。 　これが予想以上に大変でした。何しろ高額商品が毎週出なければ一千万円にはならないし，だからといってHoney Beeへ行かなければ，スフィーの魔法は使えないしで，このバランスには本当に苦労しました。おかげで何度セーブ＆ロードを繰り返したことか....(^^;) 　それでも何とか最後の最後で一千万円に到達。いや〜，ほんとホッとしました。が，ここでホッとしてはいられません。というのも，今度は１２月２４日までにすべてのパラメータを１０以上にしなければならないのです。 　これがまた一苦労でした。というのも，最後の週になっても，『清掃レベル』が１０にならなかったのです。それもほんのギリギリのところなんですよ。何度繰り返しても同じ結果なので，一度はあきらめそうになりましたが，良く考えてみれば，土曜日までにレベル１０というわけではなく，１２月２４日までにレベル１０になれば良いのですから，チャンスはあと１回残っているというわけです。ところが，これも一度で終わらずに，レベル１０に達するまで何度もやり直しをするはめになりました。 　まぁ，それだけに最後にレベル１０に達したときの喜びは大きな物がありました。正直言って本編エンディングよりも嬉しかったですね(^^;) 　このようにゲーム部分がハードだったせいか，肝心のシナリオの方はなんだかとても希薄でほとんど印象に残らないものでした。それに，健太郎の恋の成就のためにあんなに一生懸命働いたのに（チップ・アニメを見ていたらどうしてもそう見えてくるんですよね），最後は何も言わずに二人の前から姿を消していくなんて，スフィーがあまりにも可哀想じゃありませんか。 　なんだかどうにも後味の悪いエンディングでしたね。 ちなみに今回の総売上は21,522,125円とまたしても記録を更新。 なんか，こっちの方が面白くなってきちゃいましたよ(^^;) ６月２７日 　細かなことなんですが，７月に海に行くシーンで，海岸にいる女性二人は痕の梓と楓ではないでしょうか？そういえば，ビーチ・パラソルの下に座っているのは千鶴さんと耕一にも見えますね。もしかしたらTo Heartの委員長と浩之かもしれませんが....(^^;) 　それはさておき，スフィーシナリオのトゥルー・エンドは，スフィーがLevel1の状態でなければいけないという情報を入手したのでやってみたのですが，これが実に難しい。 　魔法を消費すればレベルが上がりにくいというので，頑張ってみても，結局はレベルが上がってしまうし....それにしてもレベルが上がってがっかりするゲームってこれが初めてだな(^^;)。 　結局１１月にlevel1に戻りながらも，その後すぐにlevel2になってしまったので，今日はここであきらめることにしました。 　また明日再度やりなおしです。 ６月２８日 　だ，だめだ(:_;)。Level1の状態を保つのって本当に難しいですねぇ(^^;)。 　今日も結局Level2になってしまったのですが，Level2のイベントでまだ見ていないＣＧがあるので，とりあえずそれの回収を実施。ウエディング・ドレスのイベントとLevel2のＨシーンを新たに見ることができました。 　しかし，Level2のＨシーンは犯罪すれすれですねぇ....って，現法令では犯罪行為かも(^^;)。何しろウエディング・ドレスがぶかぶかなくらいに小さいのですから，推定年齢は....う〜む，１０代前半かもしれませんね(^^;) 　今日はこれ以上はキツイので（すっかり睡眠不足状態が続いています(^^;)土日にゆっくりとLevel1攻略をすることにしましょう。 ７月１日 　ようやくのことでスフィーシナリオのトゥルー・エンド終了。いや〜，ホントに苦労しました。Level1の状態を保つのがあんなに困難だとは思いませんでしたね。途中Level2になってしまって，何度やり直しをしたことか....(:_;)。レベル下げのイベント（特に難しかったのが『白ウサギの皿』のイベントでした。目利きが120になってようやく発生ですからね(^^;)を駆使し，ようやくなんとかラストまで漕ぎ付くことができました。しかし，イベントを起こしてもレベルが下がらないときがあるのはどうしてだろう？これってバグ？。でも，そんな症状は聞いたことないしなぁ.... 　それにしても，苦労したわりにはずいぶんとあっさりしたエンディングでしたね。まぁほのぼのとして良いと言われればそうかもしれませんが，エピローグもないというのはちょっと寂しすぎはしませんか？ 　キャラクターとしてのスフィーの出来が良いので，よけいにシナリオの薄さが感じられてしかたありません。 　さて，残るはLevel4の画像の回収だけです。 ７月２日 　スフィーLevel4も無事に終了。ＨシーンのＣＧの回収のために同じ事を繰り返すのって，なんだかとてもツマラナイですよねぇ(^^;)。特にスフィーの場合，シナリオ的には難しいところがまったくないので，余計にそう感じちゃいましたね。 　まだ回収しきれていないＣＧが２つ３つありますが，それだけのためにゲームをやるのもなんだか不毛な気がしますので，とりあえず『まじかる☆アンティーク』はこれで終わろうと思います。 　さて，総論です。 　『まじかる☆アンティーク』は期待以上に面白いゲームでした。しかし，その面白さの多くはゲーム的な部分（骨董店経営のシュミレーション・ゲーム）にあり，シナリオ的には残念ながらそれほど面白いものであるとは言えません。とわいえ，個人的には前作『こみっくパーティー』よりシナリオ的には楽しめましたけれどね（なつみシナリオのエピローグや結花シナリオのラスト近くホット・ケーキを食べるシーンにはちょっとウウルウルきちゃいました）。 　しかし，それはあくまでも『こみっくパーティー』と比較してであって，Leafを代表する『痕』や『To Heart』といったゲームとは比べようもありません。 　今年発表された『誰彼』の評判も今ひとつだし，Leafはいったいどうしちゃったんでしょう。 　しかも，噂によると高橋龍也-水無月徹コンビもLeafから去ってしまったというし，このままずるずると２流３流のゲーム・メーカーに落ちていってしまいそうな気さえしてしまいます。 　しかし，商売だけは上手くなったからなぁ＞Leaf.... 　きっとこの『まじかる☆アンティーク』もプレステかドリーム・キャストに移植されるんでしょうね。

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