みずいろ日記

…みずいろ
…雨音
…二月雨
…濡れては走った
…坂道
…はじめて伸ばした手
…離れぬよう
…流されぬよう
…ぎゅっと
…そんな普通の学園物…
どこにでもあるような,淡い淡い
「みずいろ」の物語

パッケージ裏解説より

 この『みずいろ』DC版は,2001年にねこねこソフトから発売になったPC版18禁ソフトを全年齢版ソフトとしてドリーム・キャストに移植したもので,2002年にNECインターチャンネルから発売されたものです。
 当然ながらPC版の方が欲しかったのですが,残念ながら現在PC版は生産終了となり,なかなか手に入らないんですよね。中古ショップで時々見かけることもありますが,これがとんでもない値段がついており,とても買う気にはなれません(^^;)。
 しかしながら,不良中年ヲタクを名乗るからには史上最強の萌えゲーとして評価の高いこのゲームをやらないわけにはいかず,とりあえずわりと手頃なお値段で落ちていたDC版の方を買ってみたというわけです。
 そして,これはそのリアルタイムなゲーム記であり,当然ながらネタばれ全開ですので,これからやってみようとする方はそのつもりで読んでくださいね(^^;)。
3月21日

 DC版のゲームをやるのはずいぶん久しぶりなんで,本体が動くかどうか少々不安だったのですが,問題なく稼働。
 なるほど,最初は過去パートなんですね。モノクロの画面の中で義理の妹である雪希との出会い,そして次に日和との出会いが語られます。そして,この後の選択によってキャラ別のストーリーに分岐するようになっているのです。

 とりあえずはポンコツさんこと日和でいってみましょう(選択肢が一番簡単だったし(^^;)。
 日和が引っ越してしまったところで過去パートが終了。そこからOPが始まるのですが,これがなかなか良いんですね。アニメーションの流れも良いし,何よりも曲が良い。ゲームの主題曲としてはかなりレベルの高い曲ではないでしょうか。

 雪希との登校場面はTo Heart以来の学園物の王道パターンですが,やはりこうでなくちゃね。
 登校途中に登場した元気の良い(騒がしい(^^;)娘新藤(名字しかわからないのは何故?)雪希のクラスメイト。雪希新藤の関係はTo Heartあかり志保の関係を彷彿とさせます。
 学校で主人公(健二....長男だと思うのだが,何故に健二なのだろう?)を待ち受けていたのが,巨大タケコプターちびっこ少女の清香。彼女と健二とは幼なじみの喧嘩友達という関係のようです。

 そして,1月30日の夜,クローゼットの中から出てきたのは成長した日和。しかし何故か雪希にはその姿が見えないらしい。ということはこの世の人ではなのか?床の上に倒れる日和のCGはPC版だとパンツ丸見えなんだけれど,さすがは健全娯楽のDC版だけあってしっかり隠してますね(^^;)。

 というわけでメイン・ヒロインの一人である『日和シナリオ』終了。
 ゲームとしてはほぼ一本道で,選択肢にも特に迷うようなものはありません。
 日和というキャラクターはスローでモーな口調とオロオロアタフタのポンコツぶりから,最初の内はちょっぴりひいてしまう部分もあるのですが,『パンツ・イベント』『試験勉強イベント』『夜のデート・イベント(withストロー)』『遊園地でのデート』といったイベントを経る度にどんどん可愛らしく思えてくるんですよね。しまいには「にゃ〜」とか「おろおろ〜」といった口調まで可愛く思えてしまうのですが...う〜む,これがいわゆる萌えってやつなのかもしれませんね(^^;)。
 何故日和がクローゼットの中から現れるのか,そして何故健二以外の誰にもその姿が見えないのか,一体日和の正体は何なのか....それらはゲームを進めるうちにわかってくるのですが,特に日和がかつてクローゼットの中に隠した物と,それにこめた思いを知ったとき,なんとも切ない思いにかられます。日和が意識しない心残りってこのことだったんでしょうね。
 クローゼットの中から現れた日和健二の前から姿を消し,手術が成功して本体の(^^;)日和が目覚めたところでシナリオは終了するのですが,これだけだとちょっとあっさりし過ぎているな…って感じです。
 が,しかし,そんな思いはエピローグを見ると,あっさりすっ飛んでしまいますね。
 最後のストローの指輪の場面ではおもわずほろりとしそうになってしまいましたよ。
 

3月22日

 おそらくこのゲームの中で一番私好みであろうと予想される清香にチャレンジしてみようと思ったら,いつの間にか新藤(むつき)シナリオに入ってしまいました(^^;)。
 過去パートにおけるむつきちゃんは喋り方等やけに大人びていてとても小学生とは思えませんね(^^;)。
 健二新藤ちゃんが幼い初キッスを交わし,新藤ちゃんが「もう会えないの」と走り去ってしまったところで過去パートは終了。

 このシナリオにおける現在パートの登場人物は,『日和シナリオ』とは弱冠変わっています。
 まず『日和シナリオ』では登場しなかった男子キャラ南山君が登場。もっとも,このシナリオではただ登場しただけで,何の活躍もしないのですが...
 そして,日和は幼なじみの同級生として登場。性格はポンコツのままだけどね....(^^;)。
 もちろん,清香も登場するのですが,この清香日和というのもなかなか良いコンビで,このシナリオにおけるスパイス的役割を果たしています。
 しかし,一番違うのが本シナリオのヒロインである新藤ちゃんですね。『日和シナリオ』では元気の良いというか騒がしい(^^;)娘として,健二からしばしば延髄にチョップをくらう存在だったのですが,このシナリオの新藤ちゃんはまるっきり180度逆の大人しくて内気な性格なんですよね。外見的には赤いリボン(幼い頃に健二からもらった物と同じ物)をしているという違いもあります。

 というわけで,『新藤(むつき)シナリオ』終了。
 新藤ちゃんが実はむつきちゃんではないということは,すぐに分かってしまうのですが(過去パートですでにそれらしき台詞があるんですよね),それでも新藤ちゃんが同級生である雪希と一緒の時には決して下の名前で呼ばないようにしたり,名前の表示を「むつき」ではなく「新藤」のままにしておいたり等,新藤=むつきであるかどうかをあえてうやむやにしておく努力は見られます。
 結局,彼女の家に電話をした時に初めて健二は「新藤ちゃんがむつきちゃんではない」ということに気が付くののですが,学級名簿の名前を見たときに気付けよな>健二君(^^;)。
 おそらく『日和シナリオ』における元気の良い(というか騒がしい(^^;)性格が新藤ちゃん本来の性格なんでしょうね。本シナリオにおいて好きな音楽がメロコアだったり,清香日和に焼きもちを焼いて大きな声を出してしまうあたりにもその片鱗がうかがえます。しかし,健二が幼友達と仲良くしているだけで焼きもちやくようじゃ,ちょっと困りものですねぇ(^^;)
 そういえば,『日和シナリオ』においても新藤ちゃんは「健二のことが好きだった」って告白してましたが,個人的にはこっちの新藤ちゃんのシナリオが見たかったなぁ....と思います。

 しかし,『教室で一緒にお弁当』『主人公(健二)が風邪をひいて休んだ日にお見舞い(当然あ〜んで食べさせてあげるイベント付き)』『主人公(健二)のお部屋でお勉強会』『遊園地でのデート(もちろんキス付き)』といった定番イベントはちょっぴり恥ずかしいけれど,思わずニヤニヤしちゃいますね。きっとこのあたりが『みずいろ』らしい部分なんだろうな。

 シナリオそのものは特に優れたものではありませんが,途中でシナリオが新藤ちゃん視点になる部分では,彼女の切なさというか健気さが伝わってきて,思わず「何とかしてやららなくちゃ」という気持ちにさせられてしまい,こういう点は実に上手く作られているなぁ....と思いますね。

 それにしても,新藤ちゃんの本当の名前は何だったんでしょうね?CGの取り残しがまだ3つほど残っているのですが,実はそこで明らかになっているのでしょうか?う〜む,気になります。
 気になるといえば,成長したむつきちゃんはどんな女の子になっているんでしょう?オマケにCGの1枚でも付けてくれたら嬉しかったんですけれどね....

3月31日

 『新藤(むつき)シナリオ』を途中からやり直して,今度はなんとか無事にエピローグまで見ることができました。う〜む,なるほど,『新しいリボン』のイベントでおHappy Endってわけですね。しかし,結局最後まで彼女の名前はわからないままなんですね(^^;)

 さて,今度こそは『清香シナリオ』に行ってみましょう。というわけで『過去パート』はずるして攻略を見ながらやらせていただきました(^^;)。
 う〜む,清香は小さい頃から大きなリボンをつけていたんだな。それにしても出会ってすぐに喧嘩とはね(^^;)。

 そして,『現代パート』に入るなり健二君をぶつかり倒す清香さん。どうやら健二君にだけ難癖を付けてつっかかるらしいですね(^^;)。それにしても,朝の口げんかイベントで徹底的に無視される日和が哀れです。そういえば,日和は本人のシナリオの時よりも脇にまわったときの方が良い味出してますね。いや,なんちゅ〜か萌えます。

 清香に脅されて砂絵作りを手伝うことになる健二君,やっぱり『妹の囁き』はまずいでしょ(^^;)。
 それにしても清香ママはやけに若いな。しかし,そんなママに冷たい態度の清香君。
 う〜む,若い男が女性2人(お父さんはいるのだろうか?)の家に泊まってしまうなんて....ちょっとマズいんじゃないですか?少なくとも学校に知れたら問題でしょう。
 でも,清香清香ママも,そして雪希もここんところはあまり気にしないみたいですね(^^;)。

 この砂絵は母親の誕生日に送るプレゼントらしいのですが,それにしては清香清香ママの態度がどうも腑に落ちません。そうこうするうちに,清香は何故か砂絵を破いてしまい,学校までも休んでしまいます。そして,その砂絵を補修する健二清香ママ
 清香もなんとか砂絵作りに復帰しますが,清香ママに対する態度は相変わらず冷たいままです。

 やがて『テスト前のお勉強』『清香の手作り料理』といったお約束のイベントを経て清香健二に対する想いが明らかになっていくのですが,「一緒にいれることが嬉しい」だなんて,くそ,可愛いじゃないですか(^^;)。そして,互いの思いを打ち明けた後の清香はさらにに可愛さ倍増で....いやぁ,萌えです。

 う〜む,なるほど,やっぱり清香ママは実の母ではなかったんだな。若く見えるのは当然で,実際に若かったんですね。ということは,一番の悪人は清香パパだな(^^;)。
 このシナリオは清香清香ママ母子の心のふれあいがテーマなのですが,家族を描いたシナリオとしては『家族計画』『AIR』といった作品と比べてしまうと,今一つ二つ深みに欠けているのはいた仕方のないことなのかもしれません。
 が,しかし,『萌え』という点では,間違いなく1級品のシナリオだと思います。特に日常の何気ない会話が良くできているんですよね。
 そのかわり,健二君がずっと清香の家に泊まりっぱなしなんで,雪希の出番が少ないのがちょっと可哀想かな?(^^;)(^^;)

4月2日

 今回は先輩キャラの麻美先輩で行ってみましょう。
 見た目は魔法系某先輩か売れない同人作家か....という感じなのですが,そのぽや〜っとしたルックスもさることながら,ヴォイスが実に私好みで....う〜む,今までのキャラの中で一番かな?(^_^)

 なんというか独自のテンポを持っている人のようで,学食の修羅場状態に入り込めない麻美先輩。まるで某マルチみたいだな(あれは購買だったけれど)。
 力うどんを食べたいという先輩。彼女のおもち好きは微笑ましいというか....いやぁ,本当に好きなんですね(^^;)。彼女にとっては学食で自分で買ってごはんを食べるのも思い出作りなんだそうです。
 学食マスターとして学食での注文の仕方をレクチャーする健二君は,麻美先輩から先生と呼ばれてしまいます。果敢に挑戦するも人混みに流されてしまう先輩(:_;)。
 何度もあきらめずにチャレンジする先輩の「ゲッチュ」がやけに可愛いですね。
 そして2月2日にようやく力うどんをゲッチュする麻美先輩。涙を流して感動するとは....よっぽど嬉しかったんですねぇ....

 麻美先輩の「ぶるぶる」とか「ふるふる」とか「ぽん」といった擬音を口に出す様子がまた良い感じです。あ〜萌えますとも!

 友達がいないという麻美先輩(:_;)は健二に(学食)で助けさられたことがとても嬉しかったと話します。
 そして友達となる二人。
 麻美先輩とゲームセンターへ遊びに行くと,そこには日和清香が....女同士仲良くなってしまい,なんとなく疎外感を覚えてしまう健二君。
 あ〜,私も先輩に「めっ」って叱られてみたいぞ(^^;)
 雨上がりの公園が一番好きだという先輩。う〜む,なかなか良いムードになってきました。
 海岸でのデート・イベントもあります。

 雪希のお願いにより家で子猫を飼うことになりますが,どうやら麻美先輩は猫が嫌いなご様子。
 というわけで,麻美先輩とのお勉強会で対策に四苦八苦する健二君。
 それにしても,このシナリオでは新藤ちゃんがいつも以上にひどい目にあっているような....階段から落ちちゃうしね(^^;)。なんだかあまりにも可哀想すぎはしませんか?

 しかしなぁ,日和清香そして雪希の気持ちにまったく気がつかない健二君はちょっとにぶすぎだね。

 公園のデートの帰りに初キッス。ちょっぴり勇気を出した麻美先輩がいじらしくて....
 あ〜,なんかこういうほのぼのとした関係って良いよなぁ....
 しかし,麻美先輩はこの町を離れることが決まってしまったようです。

 う〜む,健二君ったら雪希ちゃんが留守の間に麻美先輩と何してるのかな?PC版だとナニしちゃうんでしょうけどね(^^;)。
 そして,この日から呼び名が「先輩」から「麻美」に。

 と,ここまでは良かったんですけれど,『猫の行方不明事件』から先がちょっとねぇ...
 あの先輩はちょっと(いやかなり)アブナイ人に見えちゃいませんか?(^^;)。
 あそこまで思い入れの強い人だと,何かあったときに怖いよね(^^;)。
 小さい頃の麻美ちゃんはとっても可愛いのだけれど....(^^;)

 結局,麻美先輩は町を離れずにすみ,健二君とハッピーなエンディングを迎えるわけですが,可哀想なのが雪希ちゃんです。だって,愛しい『お兄ちゃん』だけでなく,可愛がっていた猫まで麻美先輩に盗られちゃうんだもんね...,(^^;)

 というわけで,キャラ(萌え)的には「みずいろ」No.1だけれど,シナリオとしては今一つな『麻美シナリオ』でした。

4月12日

 DC版のオリジナル・シナリオであるもうひとつの日和シナリオ『早坂日和(Mk-2)』終了。

 現在パートに入るやいなや「お兄ちゃん」と日和に起こされて吃驚。しかもエプロン姿だし....
 どうやら日和健二の家で一緒に暮らし同じ学校に通っているという設定のようです。
 そのせいなのでしょうか,登場キャラクターの性格やキャラクター間の関係も他のシナリオとずいぶん変わっています。
 雪希ちゃんは日和のことを「お姉ちゃん」と呼んでおり,しかもクラブ一筋少女と通常の120%明るく元気な様子。
 学校では日和清香に敬語を使い,清香日和を「早坂さん」と呼んでおり,また,健二清香を「小野崎」と名字で呼んでおり,この三者があまり親しくない間柄であることを伺わせます。
 とはいえ,日和のぽんこつぶりには変わりはないのですけれどね(^^;)。困ったときの「にゃう」って返事がまたなんとも....

 付き合いが長く近すぎる関係であるが故に異性として意識できなかった2人(といってもこの場合は健二君だけのようですが...でなきゃ平気で同じ歯ブラシを使えませんよね(^^;))がしだいにお互いを異性としてとらえるようになり,そして結ばれるという,いわば『幼なじみ』キャラの王道的ストーリーですが,正直いってデキの良いシナリオであるとは言えません。
 でも,全体的に漂うほのぼのムード(たとえば「冷凍光線ごっこ」とか「お弁当のおかずの取り合い」といったイベント)がなんとも良いんですよね。

 健二日和の関係に微妙な変化をもたらしたイベントとしては『朝のキス未遂事件』がありますが,変化をもたらした人物といえば,これが新藤ちゃんなんですね。雪希のクラスメイトであるという設定は変わりないのですが,健二が大好きなのに日和が苦手なメロコアが好きだったっり,日和の苦手なゲームも得意だったりと,いわば日和のライバル的な存在であり,そんな彼女を見て,日和は「いつもそばにいる自分が健二を縛り付けているのではないか」と悩んだりするわけです。
 つまり,新藤ちゃんという存在がなかったら,2人の関係は進展しなかったのかもしれないわけであり,う〜む,なかなか良い仕事をしてますね,新藤ちゃん(^_^)。

 健二と別れたくないがために雪希と同じように健二のことをを「お兄ちゃん」と呼ぶようになった日和が,「お兄ちゃん」ではなく一人の男性として『健ちゃん』と呼ぶようになるエンディングはなかなかしみじみと良いエンディングでしたね。

 この「みずいろ」というゲームは,シナリオではなく,その雰囲気を楽しめるか否かで評価の決まるゲームであることを再認識させられたシナリオでした。

4月30日

 20日ぶりの更新です(^^;)。
 やっとのことで『雪希シナリオ』が終了いたしました。
 いや〜,これは良いです。後半の日和雪希の切ない思いにはウルウルときちゃいましたよ。
 そう,これは『雪希シナリオ』ではあるけれど,実際には『日和雪希のシナリオ』なんですよね。

 ヘッポコだけれど小さい頃から健二のことを一途に思い続ける日和と,しっかり者で可愛い義理の妹である雪希と,そして健二の3人は,小学生の頃からずっと一緒にいるのが自然な関係でした。
 日和雪希も仲の良い姉妹のような間柄で,雪希日和のことを『日和お姉ちゃん』と呼んでいます(実際はしっかり者の雪希の方がお姉さん的なんですけれどね(^^;)。
 そして,雪希日和健二のことを好きなのを知っているし,日和もまた雪希健二のことを兄以上の存在として思っていることを知っており,2人の間では『抜け駆けをしない』『登校時健二の隣を歩くのも交代で』等の所謂紳士協定を結んでいました。
 こんな可愛い女の子2人に思われている健二君って実にうらやましい野郎なんですが,しかし彼もまた2人の気持ちを知るが故の悩みもあったのです。そりゃぁ,どちらか一人を選ばなければならないとなったら,そりゃぁ悩みますよ(贅沢な悩みではありますが(^^;)。

 そんな危うい安定状態にあったトライアングルを壊してしまったのは雪希です。
 義理とはいえ兄である健二を兄以上の存在として見てしまう雪希は,日和健二にとって単なる幼なじ以上の存在となっていくことが耐えられなくなり,約束を破ってバレンタイン・デイのチョコレートを日和よりも先に渡してしまいました。確かにこれは雪希の我が儘かもしれませんが,しかしここまでに至るまでに何度となく雪希の切ない思いが語られているため,雪希の行動にも納得がいってしまうんですよね。
 そして,日和もまたそんな雪希を非難することもなく,逆に自分から身を引いてしまうのです。いやもう,なんて良い娘なんでしょうね(:_;)。
 もちろん,日和だって平気な訳がありません。だって,小学生の頃からずっと健二のことを一途に思い続けてきたんですからね。公園の指輪のイベントで日和が泣き出してしまう場面では,ほんとウルウルときちゃいましたよ。

 このみずいろ』の真のヒロインは,日和であると,このシナリオを通して再認識させられたしだいであります。もちろん,えねま的にも最高ヒロインであることは間違いありません。

 それにしても,キャラ別にきちんと別シナリオがあるってのは本当に良いですよね。どんなに良いゲームでも共通シナリオが多いと,だんだんうんざりしてきちゃいますからね。
 しかし,本人シナリオ(といっても性格は別人だが(^^;)以外における
新藤ちゃんって,本当に可哀想なキャラですよね。ほとんど健二君からヤラレルために存在しているようなもんです(^^;)。

 さて,それではもうひとつ残ったコンシューマー・オリキャラの冬佳お姉さんですが,う〜ん,どうしましょうかねえ(^^;)。


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