ぴあきゃろ2日記

ぴあきゃろ2とは,カクテル・ソフトから1997年に発売されたpiaキャロットへようこそ!!2という恋愛ゲーム(18禁)のことです。
 これは『お買い物日記』にも書いた通り,某古本屋で中古で見つけたもので,お値段も3千円ちょっとと手頃だったし,美少女ゲーム歴史大全でもカラーでとりあげられていたということもあり買ってみました。
 これはそのリアルタイムゲーム記です。
 当然ながらネタばれ有りですので,これからやってみようとする方はそのつもりでお願いいたしますね(^^;)

2月15日

 
我が家の恋愛ゲーム専用機,SOTEC PC STATION M246にインストゥールする。インストゥールは問題なく終了。さっそく始めてみる。
 オープニングは,歌と一緒に登場する女の子達が現れてくるというお約束通りのものだな。しかし,画面サイズが小さいなぁ,せめて800×600くらいにならないのかな?
オープニングが終わったところで,名前を設定して,MIDIの音源を設定して,いざスタート....がしかし,最初からつまづいてしまった。
 フル・ヴォイスのため(もちろん主人公は別(^^;)音楽はMIDI,音声はCD-DAからという設定になっているのだが,何故かMIDIが鳴ると音声が出ず,音声を出すとMIDIが鳴らないのだ。
 試行錯誤してなんとか設定完了。ようやく両方とも出るようになって一安心。
 まずは7月24日のオープニング・イベント。ここでメイン・ヒロインである日野森あずさを初めとするヒロイン達が登場(途中から登場する女の子達は除く)。個人的には姉御肌の
皆瀬葵さんが好みだな。何だか格闘技でもやりそうな名前だけれど,それはないだろうな?(^^;)
 というわけで,まずは
皆瀬葵さん狙いでやってみましょう。
 しかし,この人参のパラメーターはいったいどういう意味があるんだろう?『
ときメモ』なら,この娘は体育会系だから体力と根性のパラメーターを上げなければならない等予測がつきやすいのだが,ぴあきゃろ2』の場合は女の子達とパラメーターとどういう関係があるのかが全然わからないのだよね。
 まあ,それでもとにかくやってみるしかないとやってみたら,あえなく撃沈。誰とも結ばれることなく寂しく夏休みのバイト生活が終了しました。
 しょうがない,今日は遅いから,明日また再挑戦だ!

2月16日

 
インターネットで調べてみたら,やはり女の子の攻略とパラメーターは大いに関係あり,またバイトの仕事の種類によってもパラメーターが変化するらしい。
 というわけで,この点をふまえて
皆瀬葵さんに再挑戦。インターネットから攻略のヒントをいただいたおかげで,今回はスムーズに攻略成功。う〜ん,こういう姉御肌だけれど,実は寂しがりやで甘えん坊な女性って良いよね。でもさん,ちょっと飲み過ぎ(^^;)。
 続いては子連れ未亡人の
山名春恵さんに挑戦。「将を射んと欲せばまず馬から」というわけで,まずは子どものかおるちゃんを手なずけておくことが大切。毎日のように公園に顔を出し,かおるちゃんと遊んであげましょう。
 今回はパラメーター的にも楽で,特になんの問題もなく攻略成功。
 しかし,
山名春恵さんって,いったい何歳の設定なんだろう?高校生と未亡人ってのも何だか凄いものがあるよね。
 ところで,操作上で気になるというか面倒くさいのが,一度読んだ台詞を飛ばす(もしくは次の質問まで飛ばす)という機能が無いこと。
 分岐以前のパラメーターやイベントがそれ以後に影響を与えるかどうかがわからないため,結局最初からやらなければならないので,飛ばしの機能がないってのはちょっと辛いよね。

2月20日

 
未亡人に続いては,最年少高校1年の日野森美奈に挑戦。名前からわかるとおり,メイン・ヒロインである日野森あずさの妹です。口癖は「えへへ」(?)。泣き虫で甘えん坊でやさしくて姉思いの女の子です。
 この娘の攻略に欠かせないのが「やさしさ」と「勉強」そして「電話」。まめに電話して,お願いされたらきちんとお勉強を教えてあげましょう。
 「
お兄ちゃんになってくれませんか?」って,『お兄ちゃん属性』の人にはたまらないでしょうね(^^;)。もっとも,私は実際に妹がいるのですが,10代の頃からずっと『お兄ちゃん属性』はありません。現実はこんなもんでしょう。
 『イベント』や『選択枝』にも難しいものはなく,素直にやっていけば攻略は楽ですね。
 途中,幼い頃に両親を亡くしたために
あずさが親代わりになってくれたことがわかりますが,それ以前にもそれをにおわせる会話があるんで,なんとなく想像はついてました。
 最後には「お兄ちゃんじゃいや」ってことで目出度く結ばれるわけですが,こんな幼い娘とやったちゃ駄目だよ(^^;)>主人公。
 ところで,今回はデフォルトの名前でやってみたのですが,デフォルトでやっても『To Heart』みたいに名前を呼んでくれるわけじゃないのね....(^^;)....う〜ん,がっかり。
 次は『眼鏡っ娘』代表の
双葉凉子さんにチャレンジしてみましょう。
 ふと思ったんだけれど,声優の鳩野比奈(ハトのひな),夏野蛍(夏のホタル)とかって,このゲーム用の変名じゃないのかな?

2月21日

 
双葉凉子さん攻略終了。『眼鏡っ娘』代表の名に恥じることなく,『真面目で』『内気で』『話し下手で』『実は眼鏡をとると美人』と『眼鏡っ娘』の王道ともいえる特質をしっかり備えたキャラクターでした。これを考えると,『To Heart』の『委員長』こと保科智子は,なんとも『眼鏡っ娘』らしくないキャラクターであることが良くわかりますね。
 
凉子さん攻略のためにはひたすら会うことが大切。そのためには午前からPiaキャロットへ凉子さんに会いに行き,そしてお仕事を頼まれたら嫌な顔ひとつせずに引き受けましょう。そう,何よりも信頼される『良い人』になることが必要不可欠です。頑張りすぎて倒れても大丈夫,凉子さんによる看病という美味しいイベントが待っています。
 しかしなぁ,研修旅行中にしかも露天風呂でいたしちゃうというのは何だかなぁ〜(^^;)....それでいいのか?
凉子さん....
 これで4人攻略したわけだけれど,何故主人公が女の子達から思いを寄せられるのか,その理由が良くわからないんだよな。たとえば『To Heart』なら「あれだけ頑張ってるんだから(献身的なのだから)浩之君(主人公)が女の子達から思いを寄せられるのも至極当然なことだよなぁ。」と理解できるのですが,『ぴあきゃろ2』の場合はイベントを通して女の子達の魅力は伝わってきても,主人公の魅力は少しも伝わってこないんだよね。
 まあ,もっとも,主人公があまりにも『良い人間』だったり『魅力のある人間』だったら,ゲームをやってる本人が感情移入しにくいのかもしれないな....

2月25日

 
男装の麗人(^^;)神楽坂潤と隠れキャラの木ノ下留美の二人の攻略終了。
 
神楽坂潤ときメモでいう伊集院君みたいな存在だな(とはいっても,お金持ちでも高飛車でもないけれどね(^^;)。もっとも,最初から「女の子用の制服を着たい」と言ってみたり,着替えをするときに鍵をかけたり等,いかにもと思わせる場面が多々あるんでバレバレなんだけれど(^^;)。でも中には本当に男の子の方が良かったなぁ....と思う人もいるんだろうなぁ....(^^;),でも,残念ながら(?)これは美少女ゲームなんだから,そんなことはないのだな。ところで,美少年ゲームってのは存在するのだろうか?あ,いや,別に私がやりたいわけじゃないんだけれどね(^^;)(^^;)。潤ちゃんの場合はひたすら会ってお話すれば,特にパラメーターを気にすることもなく,簡単に攻略できます。遊園地のイベントがいじらしくて良いですね。しかし,また露天風呂ですかい?...と思ったら,ちゃんとお部屋でいたしてるのね....(^^;)。
 
木ノ下留美は店長の木ノ下祐介の妹で,前作『piaキャロットへようこそ!!』にも出ていたキャラクターらしいですね(私はやってないので,どういうポジションにいたのかわからないのですが)。もっとも店長の木ノ下祐介が,実は前作『piaキャロットへようこそ!!』の主人公であり,前作から4年後のお話という設定になっているんですよね。ということは,前作では留美ちゃんは中学生だったということになりますね。彼女はお兄さんに似ている(という)現主人公に対して最初から行為を持っており,どちらかというと積極的な姿勢を見せるので,攻略は簡単そうですが,すべてのパラメーターを高くしなければならないので,その点ではちょっと攻略が難しいかもしれません。しかし,それだけ苦労しても,彼女の場合はHシーンが無いんですよね。雨にずぶ濡れになりながら主人公の元を訪ねてきた留美ちゃんを,主人公は一晩中ただ抱きしめるのみです。う〜む,何か前作からのしがらみがあるんでしょうか?いや別にそれが不満ってわけじゃないんですけどね(^^;)
 ところで,『雨にずぶ濡れになりながら主人公の元を訪ねてきた』といえば,『
To Heart』の『委員長』こと保科智子のシナリオのラストでも同じようなシーンがありましたが,個人的にはこちらの方がぐっときますね。ま,比べても仕方のないことなんですが....

3月4日の1

 
スキー疲れでどこにも行く気がしなかったんで,一挙に残りのキャラをやっつけちゃいました。
 まずはコミケ関係のお二人,
コスプレあはは娘榎本つかさ元祖コミパ娘篠原美樹子です。
 コミケって行ったことないのですが,
つかさちゃんのような可愛いコスプレイヤーって実際にいるのでしょうか?いるんだったら,行ってみてもいいなぁ(^^;)。それはともかくとして,榎本つかさちゃんですが,彼女の攻略はさほど難しくありません。パラメーターでは他の娘に比べて容姿を高めにしておけば,後はお部屋を訪ねて,ゲーム・センターへ行って,そして忘れてはならないコミケへ行き,彼女が落ち込んでいるときには優しくしてあげればOKです。ただ気になるのが彼女の立ち姿ですね。なんか不自然なポーズのものが多いんですよね(^^;)。時にコミケ会場(&ホテル(^^;)におけるコスプレ時の立ち姿はなんだか嫌です(^^;)。しかし,主人公は結局,将来的に自分自身もコスプレさせられちゃうのでしょうか?コスプレ・カップルってなんだか濃いものがあるなぁ(^^;)。
 
篠原美樹子は隠れキャラですので,ある一定の条件にならないと登場しませんし(どういう条件なのか良く把握していないのだけれど(^^;),また,登場しても主人公が「タイムカードを押したかどうか」悩んだときに,「自信を持って押している」と思ったら,その時点でストーリーはストップしてしまいます。そういう意味では難しいかもしれません。しかし,ここで選択肢を間違えなければ,後は毎日のように彼女のアパートに手伝いに行けば,すんなりと攻略できます。特にHシーンに行くのは,彼女が一番早いのではないかな?もっとも,その後のストーリーがあるんだけれどね。しかし,ずぶの素人の主人公がマンガのアシスタントなんかできるんでしょうかね?(^^;)。しかも,チップ・アニメ上では,主人公はみかん箱を机代わりにしているという寂しさ(^^;)。でも,今までやってきたキャラの中ではストーリー的には,これが一番好きかな?
 ところで,Leafの人気ゲーム(TVアニメにもなるという)『
コミック・パーティ』のキャラを描いているのは,このぴあきゃろ2を描いている人だということですが,そういわれてみれば,確かに同じ絵柄ですね。(もっとも,私まだ『コミック・パーティ』やってないんですけどね(^^;)
 ということは『
コミック・パーティ』は,ぴあきゃろ2のこの二人のシナリオの発展型と考えても間違いではないのでしょうね,きっと。

3月4日の2

 
残りはジョギング娘の縁早苗と,このゲームのメイン・ヒロインである日野森あずさを残すのみとなりました。
 縁早苗さんですが,正直に言いましょう,私
ずっと『緑(みどり)』さんだとばっか思ってました。だって,早苗なら緑の方がイメージ的に合うじゃないですか....(^^;)。もうひとつ正直に言えば,彼女が最初に登場したとき,まったく魅力を感じませんでした。だから攻略は最後の方になっちゃったんですけれどね(^^;)。ところが,彼女のシナリオを進めていくと....ううう,何とも良い娘じゃないですか。そしてゲーム途中,倒れた彼女を見舞いに行ったときの,布団から恥ずかしそうに出した彼女の顔を見て....萌えました(^^;)。あれはもう,ぴあきゃろ2における最高のショットですね。早苗さんは高校を卒業してから急激に太ってしまったので,痩せるために毎日ジョギングをしているのですが(日を追うにつれて彼女の絵がスマートになっていくのがわかります),何故急激に太ってしまったのか,その原因がはっきりしないのが,ちょっと不満ですね。たとえば,心引き裂かれるような失恋をしてしまったために過食症となってしまった....とかならば,そこからストーリーももっと膨らむと思うんですが....
 さて,最後は
日野森あずさです。さすがにメイン・ヒロインだけあって,ストーリー的にも他のキャラに比べて(少しは)凝ってますね。ちょっとした行き違いから最初はまったく相手にされなかったのが,時を経るにつれてだんだんと好意をもたれるようになるってのは,恋愛ゲームのひとつの王道なのだけれど(たとえば『To Heart』の委員長こと保科智子とか),やっぱり良いですね。もっとも,そのためには妹の美奈ちゃんにも優しくしなければなりません。しかし,このシナリオにおける美奈ちゃんはあまりにも子ども過ぎるぞ(^^;)。最後の方で主人公はおそらく友情との板挟みから身を引いたのだと思うけれど,そのあたりの葛藤がきちんと描かれていないから,なんだかどうにも釈然としない部分があります。また,あずさも主人公ではなく主人公の友人である矢野真士の求愛を受け入れるのですが,何故そうしたのか,その理由もまたはっきりとしないのです。単純に考えたら主人公に対する当てつけで矢野真士と付き合うことにしたようにも思えるのですが,そうだとしたら,あまりにも嫌な女ですよね(^^;)

 というわけで,この「piaキャロットへようこそ2」というゲームはストーリーを楽しむゲームではなく,キャラクターを楽しむゲームなんですね。つまりキャラ萌えしてなんぼというゲームです。逆を言えば,キャラ萌えできない人にとっては,面白くもなんともないゲームとなる恐れもあるってことです。
 私の場合,楽しむには楽しむことができましたが,やはりどうしてもストーリー的に不満が残ってしまい,『Air』や『To Heart』のようにのめり込むように楽しむことはできませんでした。

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