うたわれるもの日記

〜散りゆく者への子守歌〜

 2002年4月に発売されたばかりの(現時点で)Leafの最新作です。
 今回はAVG+シュミレーションRPGというある意味Leafらしからぬゲーム・システムとなっています。
 正直言って,Leafのゲームには見切りを付けていたのですが,このゲームなんだかネット上でやたら評判が良いんですよね。キャラクターも何だか可愛いし,ここはひとつだまされたつもりで買ってみようと,意を決して買ってみたというわけです。
 そして,これはそのリアルタイムなゲーム記です。当然ながらネタばれ有りですので,これからやってみようとする方はそのつもりで読んでくださいね(^^;)

5月25日

 当家の恋愛ゲーム専用機,Sony Vaio PCV-J12にインストール。なんと音声も無いというのに1GB以上もの空き容量が必要とのこと。これは何だか凄そうな気がしますね。オープニング・ムーヴィーもついでにインストールする。
 さて,まずはオープニング・ムーヴィーですが....おおお,これはなかなか良いですね。アンデスっぽい哀愁のあるメロディーの曲も良いし,これはなんだか期待が持てそうな気がします。
 まずは主人公が目覚めるところから始まるのですが,エフェクトの使い方がなかなか上手いですね。それから素晴らしいのが効果音です。水の音や小鳥たちのさえずりがとても綺麗な音で聞こえます。
 
エルルゥも表情豊かで可愛くて良いですね(^_^)。
 主人公(ハクオロ)の傷が大部癒えた後,村人達の紹介があるのですが,「姉さん,兄さん」って....なんだか吉本の芸人みたいだな(^^;)。それにしても覚えにくい名前ばかりで....なんだか後で混乱しちゃいそうな感じが....(^^;)....それにしても3人揃って「ウー・ヤー・ター」...ってミラクル・ボイスかってぇの!....と若い人にはわからないツッコミをいれておこう(^^;)。
 「んにゅ」って,
アルルゥ,君はもしかしてみちるなのか?でも,食べ物で目が光るとこなんぞは往人で,返事ははるかだけれどね。
 主人公(ハクオロ)は主人公(ハクオロ)で,Leaf主人公の伝統を受け継いでいるのか,かなりのニブチンだし....

 戦闘シーンは『さ*ら大戦』なんかと同じような形式ですね。最初は簡単かもしれないけれど,戦闘が進むにつれてしっかりと作戦を練らないとちょっとアブナイかもしれません。正直言ってシュミレーションってあまり得意じゃないし....
 最初の戦闘終了後には,Leaf名物の「なでなで」が登場。ということは,ナニのシーンではお約束の『フキフキ』もあるのだろうか?(^^;)

 AVG部分は今のところ穏やかな日常という感じで,どちらかといえばほのぼのとしたストーリーが続いています。また,適度にギャグも挿入されているので,読んでいてとても楽しいですね。シナリオ的には最近のLeaf作品の中では一番良くできているような気がします(もちろん序盤の現段階においてですが)。
 
ユズハの儚げな様子もまた良いですね...彼女に待つのは悲劇なのかそれともハッピー・エンドなのか....

 藩主の搾取に苦しむ主人公(ハクオロ)達は村長でありエルルゥ達の祖母であるトゥスクルが殺されたことを機に叛乱を起こすのですが,ふ〜む,ここからが本当の意味での物語の始まりなのかもしれませんね。
 それにしても敵キャラはいかにも敵キャラって感じで....いやぁ分かりやすくて良いです(^^;)。

 途中地図が出てくるのですが,なんだかまるで日本地図みたいですね。というと「ナナシコウルペ」って所は山形県にあたる場所になるのかな?これって,何か意味があるんでしょうか?(^^;)。

 「ヌワンギ〜ケナシコウルペ」の戦いが何度やっても失敗するし,気力の限界を感じたので,本日はこれにて打ち止め。

 なかなか,面白いゲームですよ,これは,うん。  BACK

5月27日

「ヌワンギ〜ケナシコウルペ」の戦いもなんとか攻略終了。
 それにしても,ヌワンギの最後はあわれですね(:_;)。

 新国王(皇)となった主人公の元に宗教国家の使者としてウルトリィカミュの皇女姉妹がやってきますが,実になんとも対照的な姉妹ですね。
 
 日常場面ではギャグも多く,それがかなり面白いのが良いですね。なんだか『To Heart』に近いノリを感じてしまいました。特にカミュのあだ名付けのイベントの『エルンガー』には笑ってしまいまいた。それはあまりにもエルルゥが可哀想でしょう(^^;)。

 それにしても,今までのゲームでは『お兄ちゃん』攻撃は山ほどありましたが,アルルゥのような『おとーさん』攻撃は始めてですね。『おと〜さん&スリスリ』攻撃はお父さんな私にとってはクリティカル・ヒットですよ,はい。

 平穏な日常の後にまた新しい波乱。このあたりの緩急の付け方はなかなか上手いですね。さすがは老舗のLeafだけあります。

 しっかし,登場人物の多いゲームです。また謎の多い覆面国王が出てきてしまいました。と思ったら,今度はカルラという名の女剣士まで登場。テツの首輪がとてもチャーミングですね(^^;)。
 覆面国王の名前はクーヤというのだけれど,どうもこの人は女の子っぽいですね。ゲームの流れからいくと間違いないでしょう(もっともドリィとグラァの例もあるのですが(^^;)。
 と思ったら,やっぱりそうでした。

 ところで,AVG面では場所の選択があるのですが,やはりこれはその選ぶ順番によってストーリーが分岐したりするのでしょうか?おそらく何らかの意味があることは間違いないと思うんですけれどね。

 エルルゥアルルゥの村に突如訪れた悲劇。そして深まる主人公(ハクオロ)の過去に隠された謎。不毛な戦いの後,トウカが仲間(臣下)となります。しかし,この娘は戦士のくせにかなり天然な娘ですね(^^;)

 はたして,現段階でストーリーはどこまで進んでいるんでしょう?
 ようやく主なキャラクターが揃ったところですから,まだ先は長いのでしょうね。
 う〜む,なかなかボリュームのありそうなゲームです(何たってヴォイス無しで1GBですから)。  
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5月28日

 あららら,何だか唐突にエルルゥといたしちゃいましたね(^^;)。
 と思ったら,今度はカミュに血を舐められちゃうし....もしかして吸血鬼?
 そして,今度は「ナ・トゥンク」の叛軍を支援するための契約としてカルラといたしちゃうし(いや,この場合は「はめられた」と言った方が正しいかもしれないな(^^;),う〜む,このゲームは同時攻略有りなのか?
 トウカの「お世話します」攻撃もなかなかのものですね。いや〜,そこまでやりますか(^^;)。

 カルラに拉致されるようにしてナ・トゥンクへ連れて行かれる主人公(ハクオロ)。しかし,何故女性キャラが総出でついてくるんだ?
 そして,ナ・トゥンクの叛軍の傭兵となる主人公御一行。なるほど,カルラは叛軍縁の人だったんですね。それにしても怒ったカルラ様はおっけね〜です。
 ナ・トゥンクの攻略(これは戦略的意味の方ね(^^;)も無事に終了(いや,ほんとはかなり危なかったのだけれど(^^;)。何故かカルラも一緒に帰ってきてしまいました。
 このカルラはかつてナ・トゥンクにあった王国の皇女だったのですが,性格といいその凶悪までな強さといい,某綾香嬢を彷彿とさせるところがありますね。というわけで,当然ながら私のお気に入りでもあります。

 夜,またしてもカミュが血を吸いに来ますが,今度は違うところまで吸われちゃいます(まだ年端もいかぬ娘にそんなことさせちゃいかんよな(^^;)。

 そしてまた平和な日常。周りの女性にコンプレックスを抱くエルルゥの姿は涙をさそいます(^^;)

 平穏な生活の後にはまたしても波乱が。今度の相手は以前にも戦ったシケリペチウム,そしてそのシケリペチウムを陰で操る謎の人物が....
 シケリペチウムの王ニウエとの戦いの中で主人公(ハクオロ)は何かに目覚めますが....う〜む,ここはまるで『痕』を彷彿とさせるシーンですね。そういえば,血飛沫が飛ぶシーンも『痕』を彷彿とさせます。

 特に大したことではないのですが,時折場面転換に時間がかかってしまうことがあるのが(まるでCD-ROMから直接読み込むようなスピードです)ちょっと気になりますね。  BACK

5月29日

 おおっと,カミュちゃん今度は吸うだけじゃなくて,あんなことまで...ううむ,満月の夜だからなのでしょうか....。しかし,まだ少女だというのに立派な胸ですね(^^;)。これじゃぁ,エルルゥが嫉妬するのもむべなるかなです。

 お次はトウカですか....しかし,カルラがまたよからぬことを企んでいるような....
 というわけで,トウカから襲われる主人公....やっぱりカルラはとんでもない嘘を教えていたようです(^^;)

 どうやら本当の敵はクンネムカンの中にいることがわかってきましたが,まだ具体的なものはわかりません。

 そろそろ終盤に近づいてきたのでしょうか?今度はウルトリィといたしちゃいました。こんなに何人もの女性といたしてもストーリー上支障がないのは,やはり主人公が国王であるが故に側室を持ってもおかしくないという設定だからなんでしょうね。

 そして,主人公(ハクオロ)達にとって最大の危機がやってきます。
 クンネカムン(クーヤの王国)のロボット(アヴ・カムゥ)軍団になすすべもなく蹂躙されるトゥスクル。自分をかばって傷つき倒れたアルルゥの姿を見た主人公(ハクオロ)は巨大な生き物に変身し,瞬時にクンネカムンの軍団を壊滅させます。
 その時に主人公(ハクオロ)は自分の過去につながるであろう幻を見ますが,この時点ではまだ断片的なもので,はっきりしたものではありません。
 しかし,3日の後目覚めたとき,主人公(ハクオロ)はアルルゥがケガをしたことは覚えていても,自分が変身したことは朧気にしか覚えていませんでした。

 またしても謎の人物登場。クンネカムンにいるディーがこの物語の大きな鍵を握っているようです。

 おいおい,主人公(ハクオロ)よぉ,ユズハともいたしちゃうのかい?いつ死ぬかわからない病人相手にそりゃないんじゃないかい?....そ〜いや,『加奈』をやったときにも同じような事を書いたような気がするな(^^;)。
 う〜む,このゲームは『動物耳&尻尾』愛好家(いるのか?(^^;)にはたまらないゲームかも知れませんね。  BACK

5月30日

 ある夜,クーヤの腹心の家来であるゲンジマルとその孫娘でクーヤの友人でもあるサクヤがクンネカムンを逃れてトゥスクルにやってきます。そしてクーヤを救うためにクンネカムンを攻撃するよう主人公(ハクオロ)に願い,主人公(ハクオロ)はそれを了承します。

 その攻撃の前に,ウルトリィ達の父賢大僧正を助けにサハラン島へ行く主人公(ハクオロ)ご一行。しかし,このサハラン島の位置が佐渡島に当たる場所というのがなんだか凝ってますね。
 賢大僧正の救出は案外楽勝で完了。しかし,またしてもそこにディーが現れます。

 クンネカムンへ侵攻するトゥスクル軍。主人公(ハクオロ)達はそこで主人公(ハクオロ)と同じように仮面をつけた一団と戦い,そしてその後ディーと戦いますが,そこで主人公(ハクオロ)は変身こそしないものの意識を失ってしまいます。ディーが現れると頭痛がおこる主人公(ハクオロ)。彼とディーの間には何か深い因縁があるようですね。
 そして,戦いの途中,主人公(ハクオロ)達はディーによってクンネカムンの宮殿の中へ連れて行かれ,クーヤと戦うことになります。このあたりのストーリーはなかなかシリアスなものがありますね。
 う〜む,主人公(ハクオロ)は漢ですなぁ!実に格好いいぞ!

 しかし,主人公(ハクオロ)はディーに変身させられたカミュによって倒されてしまいます。そしてゲンジマルの最後。ゲンジマルも漢でした(泣)!!
 「何故私を選ばなかったの?」という去り際のカミュ(もうすでにカミュではないが)の言葉が痛いですね。

 主人公(ハクオロ)は自分がエルルゥにしたことを思い出し苦しみます。
 いよいよこれからが佳境って感じですね。

 主人公(ハクオロ)達はカミュを連れ戻すためにオンカミヤムカイへと向かい,そしてそこで主人公(ハクオロ)は自分の過去と向かい合うことになります。
 そろそろラストステージが近いのでしょうか,戦いのシーンが増えてきました。
 さすがに疲れてきたので,今日はこれで終わることにしましょう。  BACK

5月31日

 オンカミヤムカイの地下でヒエンとハウンエクアと戦いますが,ハウンエクアは性格最悪のいかにもの敵キャラでした。最後はなかなか哀れなものがありましたけれどね。
 戦いに勝った主人公(ハクオロ)達の前にムツミ(カミュ)が現れ,攻撃をしかけますが,ヒエンが身を挺してそれを防ごうとします。おお,さすがゲンジマルの孫,ヒエンも漢でした(:_;)。

 己の本当の姿を見せた主人公(ハクオロ)はムツミ(カミュ)と戦いますが,この戦いのシーンのエフェクトはなかなかカッコイイですね。
 
 そして,最後の戦い。ここで隠されていた謎がすべて明らかになります。

 いやぁ,まさかこんなエンディングとは思いませんでした。してやられたって感じですね。ちょっぴり泣けちゃいましたよ。

 エピローグのカルラトウカには笑ってしまいました。いやぁ,いかにも彼女達らしいですね(^^;)。彼女達ののエピソードはもっと見てみたい気がします。
 そして...主人公(ハクオロ)はエルルゥ達の元へ戻ってきたのでしょうか?

 というわけで,『うたわれるもの』が終了しましたが,なかなか面白いゲームでしたね。少なくとも,『To Heart』以後のLeafのゲームとしては一番楽しめました。やはりLeafはこういうシナリオ重視のゲームでこそ本領を発揮できるメーカーだし,またそうあって欲しいと思います。

 【シナリオ】
 
かなり長い物語でありながら,ギャグありシリアスありと,最後まで飽きさせることがありません。また,なかなか複雑なシナリオで,途中飛ばし読みをしているとわからなくなるところがあるのが要注意です....って,俺だけかな(^^;)。ただ分岐のない一本道のシナリオであるため,何度もやる楽しみという点については,ちょっと物足りなさを感じますね。せめてオマケシナリオくらいは欲しかったと思います。

 【システム】
 
AVGパートとS.RPGに別れていますが,セーブ・ポイントの数は非常に多く,100カ所もあります。しかし,分岐のないストーリーで,これだけのセーブ・ポイントは果たして必要なのでしょうか?
 Leaf名物のバグも今回は特にないみたいですね(掲示板ではいくつか報告されているようですが,パソコンの性能によるものが多いようです)。というのも,このゲームを快適に行うためのマシーン・スペックはかなり高いものが要求されているんです。そういえば,『おまけ』でゲームが快適に出来るかどうかのベンチマーク・テストが用意されているのですが,我が家のゲーム専用マシーンでは『普通』となってました。
 S.RPGパートは某『さ*ら大戦』や『スー*ー・ロ*ット大戦』と同じようなものですが,難易度は低く抑えられています。そのため,私のようなシュミレーション・ゲームが得意でない人間でもわりと楽勝に勝ち進むことができました。何しろ,必殺技をひとつも使わずにラスボスまで倒しちゃったくらいですから....実は『おまけ』の『戦闘練習』をやらなかったために使い方がわからなかったんですけれどね(^^;)

 【キャラクター】
 
もちろん,女の子は絵柄も含めて皆魅力的なのですが,このゲームにおいては18禁ゲームでは珍しく男性キャラもなかなか魅力的に作られているんですよね。これならば女の子も楽しめるのではないでしょうか?ヤオイっぽいキャラもいるしね(^^;)。
 個人的には
エルルゥアルルゥの貧乳姉妹(^^;)とカルラトウカの女戦士コンビがお気に入りですね。

 【音楽・効果音】
 名作には良い音楽がつきものですが,当然ながら『うたわれるもの』も良い曲が多いですね。フォルクローレ風のオープニング・テーマ『うたわれるもの』,女性ボーカルによって歌われるエンディング・テーマの『永久に』も良いですが,『月光花〜フミルィル』『哀歌』『睦言』『子守歌〜ユウカラ』といった挿入曲がまた良いんですよね。
 また,このゲームで特筆すべきなのが効果音の音の良さです。虫達の声,水の流れる音,酒を注ぐ音等の日常の音が実にクリアーに聞こえるのには驚きました。  
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