悠久少年少女日記

それは......
「阿久津将臣」が「法月将臣」になるまでの物語

罪を犯すと『特別な義務』を負わされる社会。
義務を負った人々を更正指導する『特別高等人』という職業を目指す
主人公・阿久津将臣は,その最終試験のため,とある田舎町を訪れる。
持ち前の身体能力と頭の鋭さで次々と難関を突破してきた将臣だが,
通称『私生活のない義務』を負う少女・雑賀みぃなと出会ってからは
歯車が狂い出す。
真夏。
不屈の野心を胸に抱いた青年は,次第に車輪の国に呑みこまれていく。

【ケース裏解説文より】

 『車輪の国,悠久の少年少女』は,2005年にあかべぇそふと2から発売され,その魅力的なシナリオで話題となったゲーム『車輪の国,向日葵の少女』のファン・ディスクです。発売は2007年。
 内容は『車輪の国,向日葵の少女』最強のとっつぁん,法月将臣の過去の物語と,『車輪の国,向日葵の少女』のヒロイン達のその後の物語ですが,噂によるとゲーム中もっとも悲惨な最後を迎えたあの人のシナリオもあるとか...
 初回版特典は2枚組のサントラCD。
 毎度のことながら,これはほぼリアルタイムなゲーム記であり,当然ながらネタばれ全開ですので,これからやってみようとする方はそのつもりで読んでくださいね(^^;)。
3月22日

 このゲームのメインである「法月将臣」こと「阿久津将臣」の物語は最後の楽しみにとっておくとして,とりあえず4人のヒロインの物語から始めてみましょう。
 順番はやはり
『車輪の国,向日葵の少女』のシナリオ順である三ツ廣さち-->>大音灯花-->>日向夏咲-->>月島瑠璃子の順番が妥当でしょうね。

 というわけで
 『三ツ廣さちシナリオ』終了。

 物語は『車輪の国,向日葵の少女』のエンディング(エピローグではない)の4年後から始まります。
 画家として日本の頂点に立ったさちは,今度は世界一を目指して,賢一とともに芸術の本場である某国の某街へ向かいます。彼女が世界一にこだわるのは,それがまなとの約束だから。
 かの地でもやはり向日葵の絵を描くさちさちの画法は異端であるため,街の人から批判をされたり,はては,かつてさちが画法を真似たと非難された,その画家本人までが登場してきちゃいます。
 義務を負っている頃のさちだったら,それで投げ出していたかもしれませんが,成長し,そして賢一の献身的なバックアップもある現在のさちはそんなことで負けたりはしません。
 宣言どおりの期間にちゃんと絵を描きあげたさちは,その絵をかの地で行われる国際文化展示会に出展します。その展示会で最高位名誉国民賞受賞した者はその部門で世界一の称号を得たも同じとのこと。
 もちろん,当然の如くさちは絵画部門で最高位名誉国民賞受賞するのですが,そのさちに話しかけてきたとある南方の国も王室主席秘書官の女性こそ,成長したまな本人だったのです。
 そうです,これは『車輪の国,向日葵の少女』のプロローグのあのシーンに至るまでの物語だったんですね。
 翌日,国に帰らなければならないまなのために,かつて描き上げることのできなかった『まなと向日葵』の絵を一日で描き上げるさち
 プロローグは,さらに数年後,さち賢一が暮らし続ける,あの田舎町にまなが帰ってきた場面で終了。

 う〜む,物語としてはあまり面白みのあるものではありませんでした。
 正直,さちというキャラクターがあまり好みでないということもあります。しかしそれ以上に『車輪の国,向日葵の少女』のさちシナリオそのものが,さちまなの二人の物語であり,それだけにさち一人では物語になりにくかったのではないでしょうか?
 主人公であるはずの賢一もなんだか影が薄くて,かつての稀代の変人ぶりがあまり見られず...それもまたマイナスポイントのひとつです。

 それでもファン・ディスクらしい二人のアマアマぶりはしっかりと描かれており,Hシーンも複数回あります(何故かメイド服姿の「ご主人様」Hまで...(^^;)。
 また,選択肢によってはまなとのHまであり,はてはさちを交えての3Pという大サービス・シーンもあるんですよね。
 

3月29日

 『大音灯花シナリオ』終了。

 物語は『車輪の国,向日葵の少女』のエンディング(エピローグではない)の1年後から始まります。
 賢一相変わらず大音家に居候状態。灯花はもちろん京子さんも一緒に暮らしているのですが...ということは保護者同伴の同棲生活ってことですか?
 そして,灯花賢一は学園に通い続けているのですが,学園にはさち夏咲,そして磯野くんの姿もあり,まるであの大事件がなかったかのような平穏な日々を送っています。

 料理人を希望しながらも今一つ自信が持てない灯花のために,賢一が企画したのが,クラス全員による料理大会。その料理大会を中心として物語は進んでいくのですが,正直言って,ストーリーそのものは決して面白いものだとは思いません。
 しかし,灯花賢一の夫婦漫才が堪能できるのだから,それだけで十分です。
 さちシナリオでは精彩を欠いていた賢一のトークも,灯花という素晴らしい相方を得ることによって,気持ち良いくらいのはじけぶりを見せ,何度腹を抱えて笑ったことか...
 いやぁ,灯花賢一のコンビは最高です!

 そして,このシナリオでは,灯花尋常じゃないほどのツンデレぶりも堪能できます。
 母親やクラスメイトの前では「ぶっ殺すぞ!」「真綿で首を絞められて死んじゃえ!」等賢一に対して罵詈雑言を浴びせながら,二人きりになると「頭撫でて」と甘えてくるんですよね。
 特に,Hシーンではそれが顕著で,「けんいちは,私のものなんだから」「灯花をぜんぶけんいちのものにして」等々,デレモード全開になります。これが声優の上手さも加味されて破壊力抜群なんですよね。

 Hシーンは灯花の部屋で磯野くんプレゼントによるブルマー姿でのHと,野外でのHがありますが,野外はともかくとして,部屋でのHは絶対に京子さんに聞こえてますよね(^^;)。いやもちろん京子さんは知ってて知らぬふりしているようなんですが...
 その京子さんなんですが,皆様のご期待通り,Hシーンがございます...もちろん夢オチなんですけれどね(^^;)。

 また,ゲーム本編でも出てきた磯野くんの京子さんへの告白ですが,これは冗談ではなく本気のようで,このシナリオでも真剣に打ち明ける場面がありました。この時の磯野くんはまるで別人のようでしたが,こちらが本来の磯野くんの姿なんでしょうね。
 その他の場面でもさりげなく灯花にヒントを与えたり等,磯野くんはこのシナリオにおいて名バイプレイヤーぶりを見せてくれます。
 

4月8日

 『日向夏咲シナリオ』終了。

 物語は灯花シナリオと同様『車輪の国,向日葵の少女』のエンディング(エピローグではない)の1年後から始まります。
 夏休みを迎えた賢一夏咲は,賢一の家(樋口家)で二人で暮らすようになります。
 夏休み初日(同棲初日),亡き父樋口三郎の書斎を掃除していた賢一夏咲は,本の中から『宝の地図』のヒントを書いた手紙を発見。
 そして,賢一夏咲の二人は,時折,磯野,灯花,さちの協力を得ながら宝探しを始めます。
 いくつもの暗号を解いてようやく見つけだした,その宝物の中身とは...

 ええと,正直言って,シナリオはあまり面白いものとはいえません。
 その代わりといっちゃなんですが,夏咲との甘い生活ぶり(Hを含む)はしっかりと描かれています。何しろ,初っぱなからHシーンですからね(^^;)。
 というわけで,夏咲ファンで,夏咲との甘い生活を心ゆくまで楽しみたい...という方なら楽しめる内容だと思います。

 それでも,幼い頃の明るさを取り戻した夏咲の姿にはほっとさせられるものがありますね。
 しかし,渦巻き状の物を見ると,ぼ〜っといて意識が別の世界に飛んでしまうという設定だけは,何故かそのまま残っていました。

 Hシーンは全体で3回ありますが,その内1回は何故かスクール水着着用によるものであり,しかもそのスクール水着は灯花の体操着と同様,磯野から送られてきた物でした。
 相変わらず磯野くんは謎の人ですね。
 

4月20日

樋口璃々子シナリオ』終了。

 物語は法月が田舎町を去ってから(つまり『車輪の国,向日葵の少女』のエンディングから)1ヶ月後と,他のシナリオと比べて早い時期から始まります。
 樋口の家で旅立ちの日を迎えるまで二人で過ごしている賢一璃々子
 
璃々子お姉ちゃんにとって,賢一は今でも小さな頃のちゃんのままの様子。
 ゲーム本編同様,賢一璃々子の二人の会話のテンポが良くて笑えます。
 特に,この二人に
灯花が加わると,ますますそれがパワーアップされるのです。
 そういえば,本編ゲームにおいて,
璃々子と幼い頃の灯花は知り合いであったという設定がありましたね。
 どうも
璃々子姉ちゃんの切れた態度が灯花に似ているな,と思ったら...これは逆に灯花璃々子から影響を受けていたんですね。灯花の「ぶっ殺すぞ!」もお璃々子姉ちゃん仕込みだったし...

 賢一を夜の学校に連れていったり,洞窟に連れていったり......どうやら璃々子お姉ちゃんは,幼い頃の賢一にやったことを再現したいみたいですね。
 ところが,
賢一が幼い頃の泣き虫ちゃんとは違う大人の反応をするものだから,璃々子お姉ちゃんはそれがお気に召さない様子。
 我が儘放題に振る舞ったり,甘えたり拗ねたり怒ったり....そりゃもうやりたい放題。
 眠っている
賢一を縛ってロウソク責めまでしちゃいます。

 でも,それらのエキセントリックとも思われる言動は,すべて寂しさと不安の裏返しだったのです。
 眠りながら「もう一人はヤだよ....怖いんだよ...寂しいんだよ」涙していたこの言葉こそ,璃々子の心の叫びなんでしょうね。
 考えてみれば,彼女は7年間も『極刑=世界から存在を認められない義務』を受けていたのですから,その孤独感は並大抵なものではなかったはずです。
 それ故に,成長してしまった
賢一が自分の元を離れてしまうのではないかという不安も大きかったんでしょうね。
 しかし,
賢一が一晩中自分の手を握ったまま側にいてくれたことを知り,ようやく璃々子も安心できたんでしょう。あのご機嫌っぷりには可愛さすら感じてしまいました。

 璃々子とのHシーンは他のヒロイン同様3回ありましたが,何故か一度も本番がなかったんですよね。これって何か理由があったんでしたっけ?と思って,自分自身が以前書いたゲーム記を読み返してみたら,ゲーム本編で賢一璃々子が初Hをするのはエピローグ(エンディングから数年後)においてなわけで,つまりこれと整合性を持たせたってことなんでしょうか?

 あ,そ〜いえば,このシナリオには何故か磯野くんの登場シーンがありませんでしたね。
 ゲーム本編で賢一から「最悪のコンビの誕生の予感」を言わしめた璃々子磯野くんに翻弄される賢一の姿も見てみたかったのですが......残念です。
 

5月1日

 『阿久津将臣シナリオ』終了。

 これは法月将臣の若き頃,まだ阿久津将臣だった頃の物語です。
 正直言って,『ヒロイン編』はネタとしては楽しめたものの,物語としてはと物足りなくて,ちょっとガッカリだったのですが,この『阿久津将臣』編は,さすが本作のメインだけあって,大いに楽しませていただきました。

 登場するヒロインは一人,雑賀みぃなだけですが,この娘,誰かに感じが似ているな...と思ったら,夏咲に雰囲気が似ているんですよ。初めて出会った場所も同じだしね。もちろん,彼女も義務(『私生活を認められない義務』)を負わされた被更正人です。それにしても,将臣の名前を聞いたときの反応が「素敵なお名前ですね」ってマルチですか?(^^;)。
 その代わり,裏ヒロインというか,ダーク(いやあれはブラックだな(^^;)・ヒロインと言える存在がいるのですが,それが今回の特別高等人最終試験の試験官,法月アリィです。この異民出身の特別高等人は,見た目がまなに似ているところもあったため,極悪非道に見えるけれど,実は......と思っていたんですが...(^^;)。

 当然ながら森田賢一の父親である若き日の樋口三郎も登場します...しかも,賢一と同じジュラルミン・ケースを持って。この当時三郎が何歳だったのかわかりませんが,将臣とともに学園に編入させられるくらいですから,20歳前後だったのではないでしょうか?なのに,この頃すでにある女性との間に璃々子が生まれていたというのだから...いやぁ大したもんです(^^;)。
 そして,この時
三郎が捨てられていたのを拾い,将臣みぃな三郎の3人で『健』という名前を付けた子どもが,後の森田賢一だったのです。なるほど,将臣にとって賢一は,亡き親友の遺子というだけの存在でなかったのですね。

 それにしても,法月アリィは恐ろしい。
 『車輪の国,向日葵の少女』で法月将臣がとった冷酷で無慈悲な言動は,まるでアリィを真似したかのようです。そういや,アリィが冷酷モードに入ったときの口調が,法月のとっつあんみたいで...う〜む,こんなところまで影響を受けているんですね。
 元々がロリな風貌と体型であるだけに,その言動とのギャップの大きさが,逆に法月アリィの恐ろしさを際立たせています。あまりにもアリィのキャラが強烈過ぎるが故にヒロインであるみぃなの影が薄くなっているような気も...

 全般的なシナリオは『車輪の国,向日葵の少女』を下敷きに(主として『4章』『5章』)書かれています。
 法月アリィ将臣三郎以外の受験者を容赦なく撃ち殺したり,
 盗聴マイクによって将臣の行動がすべて筒抜けだったり,
 特に逆襲をしたつもりが,実はそれすら読まれて3人が地下牢に入れられた辺りから,将臣アリィの慢心を付いてアリィを捕らえるあたりまでは,『車輪の国,向日葵の少女』と良く似た展開となっています。
 「弱さという種に,暴力という水を撒いて,慎重に,花を愛でるように,時間をかけてゆっくりと,貴様らを更正させてやる」というアリィの台詞は,法月将臣が『車輪の国,向日葵の少女』でほとんどそのまま使っていますしね....いや,実際は逆なんだけれど(^^;)。

 しかし,あえてここまで同じにしたのは,この後の展開の違いをはっきりさせるための布石のようなものだったのです。『車輪の国,向日葵の少女』において,将臣の元に下らず最後の最後まであきらめなかった賢一と,この物語でみぃなを助けるためとはいえ,法月アリィに屈してしまった将臣
 
法月将臣の「私は止まり,健は進んできた,それだけのことだ」という言葉がそれを端的に言い表しています。

 『車輪の国,向日葵の少女』の失敗でそれまでの権威や権力を大きく失ってしまった法月将臣ですが,しかし,最後の最後で彼は阿久津将臣へと戻ったのです。
 強制収容所の廃止に伴い収容者の抹殺が決まったとき,その収容者の中にみぃなの名前を見つけた将臣は,単身みぃなの身柄を奪還しに行きます。
 しかし,強制収容所で彼を待ち受けていたのは,多数の警備兵を引き連れた法月アリィ。ここまで将臣の行動を読んでいるとは...恐るべし!法月アリィ
 「バカなことはやめろ」と言うアリィに対して
 「そこをどけ,豚共,私はこれから最愛の人に会いに行かねばならんのだ」と阿久津将臣が叫んだところでThe End。
 いやぁ〜,法月のとっつぁんの漢っぷりがなんとも格好いいエンディングでした。

 ところで,アリィなんですが,彼女は阿久津将臣の事を本当に気に入っていたんじゃないかと思うんですね。愛していたと言っても良いかもしれません。しかし,生い立ちと挫折が原因とはいえ,あそこまで性格が捻れ曲がってしまうと,そんな自分の気持ちにも素直になれないのではないでしょうか?
 そうでなければ,いくら将臣へ才能を高く評価したとはいえ,「自分の籍に入れ(つまり夫婦になる)」なんてことは言わないと思うのです。それに,あれだけ簡単に人を殺す彼女が,何度も反逆されながらも将臣を決して殺そうとはせず,最後の最後まで自分のモノにしようとしたのは,こりゃもう愛以外の何ものでもないでしょう...かなり歪んでますけれどね(^^;)。
 そう考えると,アリィみぃなに対する仕打ちは嫉妬の一種なのかもしれませんね。あえてみぃな将臣と同じ地下牢に入れたのは,それによってみぃなの欠点を将臣に見せつけることにあったのかもしれません。そうすれば,将臣みぃなのような家柄だけで何も無い女よりも,異民の娘でも優秀な私を選ぶはずだ...という思惑があったのでしょう。もし,簡単にみぃなを殺していたら,将臣からは恨まれるだけですからね。
 だから,みぃなから想定外の逆襲を受けたときに,あれほどまでにも感情的な言動をとったのだと思います。
 それでは何故,あえてみぃな将臣をくっつけるような真似をしたかというと,ただ単に将臣を籍に入れるだけではつまらないので,その前にドラマを作って楽しみたいと思った...いや,もしかしたら,自分自身が普通の恋愛ができない人間だと知っているから,盗聴器を通してみぃな将臣の恋愛を疑似体験として楽しんでいたのかもしれません。
 そういえば,ラストの場面で単身みぃなの身柄を奪還しに来た将臣の前に現れたときも,アリィにしてみれば自分を裏切った存在である将臣を殺そうとはせず,「バカなことはやめろ」と止めているんですよね。彼女ほどに計算高い人間ならば,法月将臣が特別高等人最終試験に失敗した時点で彼を切っているはずです。それなのに,南国の総督という重要な地位にありながらわざわざ将臣の前に現れたということは...やはりアリィにとって将臣は大切な存在なのだと考えてもおかしくはないでしょう。
 う〜む,もしかしたら法月アリィって女性は,ある種のツンデレなのかもしれませねんね...かなり歪んでいますが(^^;)
 

5月6日

 オマケシナリオの『南雲えり編』及び『大番外編』終了。

 『南雲えり編』は,本編で登場した途端に遅刻を理由に法月のとっつぁんから撃ち殺されてしまうという薄倖の人,南雲えりの最後の3日を描いた短編です。そして,この話の中で,何故試験に遅れて到着したのか,その理由が明らかになるのですが...いやぁ,これは切ないです。
 他のヒロイン達4人の後日談と比べるとかなり短い作品ですが,しかし,シナリオとしてはこの『南雲えり編』が一番心にくるものがあったように思えます。

 『南雲えり編』が終わっても,何故かCG2枚とイベントが一つが埋まらないので不思議に思っていたんですが,なんと,『大番外編』なるものがあったんですね。
 『大番外編』もまた南雲えりをヒロインとした物語なのですが,ここでのえりさんはなんだかとても壊れてらっしゃいます。賢一から「お姉ちゃんとキャラ被ってる」と言われてますが,確かにあのハイテンションぶりは璃々子お姉ちゃんに匹敵するかもしれません(^^;)。
 そして,『南雲えり編』では無かったHシーンが,何故か『大番外編』で唐突に始まっちゃうのです。そして,Hをすると,「もう時間でしょ」「私のこと忘れないでね」と言ってえりさんは消えていくのですが,何故かハーレムエンドの記念写真にちゃっかりと写っちゃってるんですよね。
 また,ずっとえりさんのお誘いを避け続けていると...うわぁ...なんですか,そのオチは...ちょいと酷すぎはしませんか?(^^;)

 というわけで,『車輪の国,悠久の少年少女』全ルート・クリアしました。
 『ヒロイン編』は物語としてはあまり良い物とは思えませんが,しかし,見事なまでの灯音のツンデレぶりが見られただけでも満足です。
 そして,メインである『阿久津将臣編』ですが,これは大いに楽しませていただきました。本編『車輪の国,向日葵の少女』制作時にすでにこの設定があったと言われても納得できるくらいに,本編と見事にリンクしていたのは,ほんと,素晴らしいですね。

GAMEに戻る