ToHeart『Remember My Memories』
東鳩アニメ日記

第1話『新しい予感』 10/8放送

 いよいよ始まりましたNEW東鳩アニメ『Remember my memories』。
 第1話タイトルの『新しい予感』は前作アニメの第1話『新しい朝』になぞらえてるんでしょうね。

 オープニングはもちろんあかり浩之を起こすシーンから始まるのですが....え?携帯電話で起こすの?....と思ったら,結局は「浩之ちゃ〜ん」コールで起こすことになって一安心。
 このアニメは前作(及びゲーム本編)から1年後の春を舞台にしており,当然ながら浩之達は高校3年生になっています....ということは来栖川先輩はもう卒業しちゃってるんですね。

 オープニング・テーマ『大好きだよ(In To Your Heart)』は歴代のテーマ・ソングと比べると力不足と言わざるをえません.....これはオープニング・テーマだけではなく音楽全般に関して言えるのですが...。もっとも,前作アニメ及びゲーム本編の音楽のレベルが突き抜けて高いので,それと比べるのは酷なのかもしれませんが....。

 学校正門の前で志保と遭遇。この志保浩之のやりとりがまた『ToHeart』なんですよね。
 ここでマルチが学校にいないことがわかります。つまり,前作アニメの続きというわけではなく,ゲーム本編のシナリオに近い設定なのかもしれませんね。ということは,『雅史エンド』の1年後?(^^;)。
 教室に入ると雅史君と理緒ちゃんの姿が。雅史はますますサッカーの実力を上げている様子だし,理緒ちゃんも相変わらずバイトな生活を送っているようです。
 放課後,図書館で一緒に勉強をするあかり智子(彼女はまた委員長をやっているのだろうか?)。どうやら智子あかり達と友達関係になっているようですね....それじゃあ落書3人娘はどうしているんだろう?(^^;)。
 学校の裏山で格闘技同好会の練習をする浩之。しかし,今年は2人きりではなく,琴音ちゃんがマネージャーとして参加しています。しかも良く笑うし明るいし(この場面では暗く人を避けていた頃の琴音ちゃんの姿がインサートされます),その姿を見て浩之笑みを浮かべます。そ〜いや,このアニメの浩之ちゃんはちょっと格好良く描かれ過ぎてませんか?(^^;)。
 保健室で,格闘技同好会の練習中に怪我をした(といってもかすり傷だけれど)浩之の治療をレミイがやっていると(彼女は保健委員のようですね),そこに琴音から連絡を受けたあかりがやってきます。あかりに後を任せて保健室から出ていくレミイ他2名。二人きりになってしまったあかり浩之の姿を見て寂しそうな表情を浮かべる琴音ちゃん。ということは彼女は.....
 カバンにマルチと一緒に写ったプリクラをキーホルダーにして下げている浩之。どうも彼はマルチのことを忘れられずにいるようです。
 あかり's Roomは前作アニメと同じ作りになっていますね。

 翌日の昼,食事をとろうとしていたあかり浩之の前に志保が現れ,「職員室でマルチの姿を見た」と言います。浩之が大急ぎで職員室の前に行くと,そこには紛れもないマルチの姿が(しかも,長瀬主任まで一緒です)。しかし,どうもマルチの様子がおかしい,そして「はじめまして」と自己紹介しちゃうし...一体マルチの身の上に何が起こったのか?...というところで第1回放送は終了です。

 エンディング・テーマはPS版『To Heart』のエンディング・テーマであった『それぞれの未来(あした)へ』。ああ,この曲を聴くと,なんだか安心しますね。

 前作の『ToHeart』アニメの出来が非常に良かっただけに,それと比べると絵も音楽も決して出来が良いとはいえません。しかし,PC版から7年そしてPS版から5年が過ぎた今,こうして『ToHeart』の新作アニメが作られ,放映されているというだけでも素晴らしいことなんです。うん。
 

第2話『昔と今と』 10/15放送

 第2話はなんといっても綾香ですよ,綾香
 浩之長瀬主任に「マルチに何があったんだ!」と詰め寄るシーンでセリオと一緒にご登場。マルチのことを事前に浩之に知らせるためにに,わざわざ学校をサボって訪ねてこられたそうな。
 「そこの浩之に用事があってね。」とか「あたしだって授業さぼって来てるんだから。」とか,いかにも綾香らしい台詞が出てきたのに一安心。絵も本編ゲームのイメージに近いもので,これまた一安心。
 長瀬主任の話によると,1年前のテスト登校最終日にマルチのデータをとろうとしたら,接続されていた端末がすべてシャットアウトされ,マルチの記憶データを見ることが出来なくなってしまった。そしてマルチも自身の記憶を呼び出すことができず,人間でいうところの記憶喪失の状態になってしまったらしい。
 マルチそのものには異状は見られないが,このままではマルチマルチでなくなってしまう。そこで浩之マルチの記憶を取り戻す手伝いをしてもらうために長瀬主任と綾香がやってきたらしい。
 これはどうやら綾香のアイデアであり,そしてマルチがこうなってしまった原因は浩之自身にあるらしいのだが....もしかしてPC版の設定なのか...なのか?

 前回登場しなかったレミイも今回登場。

 後半になっても綾香が登場。マルチの様子を見に浩之達の高校にやってきます。自分の学校でもないのにあの堂々としたご様子は,さすが綾香さま(^^;)。
 マルチの様子を見て「本当にマルチに感情はあるのだろうか。」と疑問を持つあかりに「物として接するか仲間として接するかはその人しだいだし」と答える綾香さまですが,逆にあかりに対して「ごめんね。浩之の力がどうしても必要なの」と話します。
 世間の綾香人気を考慮してか,今回は綾香も重要なポジションにいるようですね。これは良いことです。

 帰り道,自信を失い欠けている浩之あかりは「これから新しい記憶を作れば良い。」と励まします。
 それを聞いた浩之マルチとともにあの「掃除イベント(廊下のモップがけ)」を再現しちゃいます。もちろん「とりゃ〜」のかけ声付きで....

 それにしても絵がなぁ〜,アップの絵は特に問題ないのだけれど,引きの絵がねぇ....ちょっとあれは手抜きでしょう(^^;)。アップの時と引きの時で顔が違うってのは,さすがにどうかと思うぞ(^^;)。志保なんか顔のバランスが崩れている絵があったしなぁ....。もし綾香でそんなことがあったら,さすがに温厚な私も怒っちゃいますよ(^^;)。それに動きも時折ギクシャクしていることがあるし....まさかセルの枚数をケチってるんじゃないでしょうね(^^;)。
 そ〜いや,
長瀬主任は全然別人になってるよなぁ....もっと顔を長くして胡散臭い表情じゃないと長瀬一族としては認められませんよ(^^;)。
 

第3話『そして君は』 10/22放送

 なんと浩之ちゃんがあかりから起こされずに起きてきます。これはあかりならずとも不思議に思いますよね....浩之ちゃんどこかおかしいんじゃないの?...って(^^;)。

 今回もまた綾香さんの出番がありまして,研究所でマルチの点検をする長瀬主任とお話しをなされてます。その話しによると,このままの状態が続くようなら来週の取締役会でHM-12型は感情機能を省いた廉価版シリーズとして発売されることが決定されるそうです。「それでいいの?」と挑発的な綾香さん。そしてマルチを心配そうに見つめるセリオ

 学校で掃除の特訓を続けるマルチはオーバーヒートで気絶してしまいます。う〜む,これもまたお約束ですね(^^;)。
 掃除が終わった後,「何で私に良くしてくれるんですか?」と言うマルチに「ずっと昔からのお友達だから。」と笑顔で答えるあかり。本当に良い娘です。でも,マルチにかかりっきりの浩之を見て不安に思う複雑な女心もあるんですよね。

 浩之あかりマルチの3人で遊園地に行くことに....どうやら昨年も浩之マルチの二人で遊園地に行ったことがあるようです。
 朝,「行ってきます」の挨拶をしに来たマルチ長瀬が手渡したのは麦わら帽子....これはPS版マルチシナリオ浩之マルチに買ってあげた麦わら帽子ですよね。

 遊園地でメリーゴーランドやコーヒーカップに乗ったりお化け屋敷に入ったりして大いに楽しむ3人。しかし,浩之マルチの想い出の一つである観覧車は修理中で乗ることができませんでした。

 遊園地を出てから「来週は水族館に行こう」と話す浩之に,マルチは「今日が最後でもう会えない」と言います。そして,自分自身の今までの記憶(メモリ)をリセットされてしまうということも....。それを聞いて怒り狂う浩之ですが,「このままでは妹たち(HM-12)の開発計画が遅れてしまうから....」とマルチから言われてしまったら,もう何も言えません。

 そして,マルチがバスに乗り去っていくのをあかりとともに笑顔で見送った浩之ですが,結局は,「本当にそれでいいのか!」と怒鳴りながら,マルチが乗るバスを走って追いかけ始めます。うん,これでこそ浩之ちゃんですよ(^^;)。
 その姿を見て記憶とそして自分の本当の気持ちを思い出したマルチはバスから降り,そして浩之の元に走って行きます。「やっと会えました」(これはPS版のラストの台詞ですよね)と言って浩之に抱きつくマルチ,そしてマルチを抱きしめる浩之
 そんな二人を見つめる寂しげなあかりの後ろ姿....と来週の修羅場をうかがわせて(^^;)今回は終了です。

 はい,今回は面白かったですね。どうやら本作はPS版「ToHeart」のマルチ・シナリオ・エンド若しくはそれに準じたエンディグから1年後の物語ということになるようで....ということはマルチは当然浩之のことが大好きで,だからこそ,マルチは1年前の浩之との別れの後,大切な浩之との記憶を守るため,そして自分の本当の気持ちを隠すために自らの記憶を封印してしまったんでしょうね。
 しかし,パンドラの箱は開いてしまったのです。となればマルチはもう自分の思いを隠さないだろうし,一方浩之にとってもマルチという存在が大きなものであるということは間違いないでしょう(だからこそ第1回で浩之はあんなにも長瀬主任にくってかかったのです)。
 とはいえ,あかりにとっても浩之は大好きな人であり,浩之にとってもあかりは大切な人であることもまた事実なのです.....ということはやっぱり修羅場かな?(^^;)
 ともあれ,最後にはマルチあかりかどちらかが哀しい思いをしなければならないんですよねぇ....いやぁコレは辛そうだなぁ(^^;)。
 それじゃぁ,ここはひとつ綾香エンドで....(^^;)

 そ〜いえば,前回気になった絵柄の崩れは今回はあまり気になりませんでした。慣れてしまったのか,それとも質が向上したのか....どっちにしろ,今回の絵がとても可愛く見えたことは間違いありません。

 ところで,来週の予告を見ると,なんと次回は『戦う綾香さん』の姿を見ることでできるみたいです。そしていよいよ芹香さんのお姿も....いやぁ,楽しみですね。
 

第4話『強さと,優しさ』 10/29放送

 今回は綾香に誘われて来栖川家の別荘で合宿をするという,某『俺様日記』にもあったようなネタのシナリオでした(^^;)。
 格闘技同好会のメンバーであるちゃんと琴音ちゃん(マネージャー),そして浩之は当然として,何故かあかり志保も一緒に行くことに....もちろんマルチも一緒です(どうせなら坂下の姉御も一緒だったらよかったのに(^^;)。送迎はセバスチャンの運転するリムジンで....相変わらず浩之には厳しいセバスチャン。お約束の「カァ〜!!」の雄叫びも聞くことが出来ますが,なんとなく以前よりキレがないような....(^^;)。

 別荘では綾香セリオ,そして芹香さん(これが初登場!)が浩之達の到着を待ってます。芹香さんのvサインもSSネタであったような記憶が....(^^;)。
 長瀬主任と電話で話す綾香。どうやら綾香芹香さんはメイドロボの開発にかなり携わっているようです。

 到着してすぐに綾香ちゃんのスパーリング開始。綾香のハイキック一発でマットに沈むちゃん。まだまだ二人の実力には大きな差があるようですが,それでも落ち込まないちゃんはずいぶん精神的に強くなったみたいですね。琴音ちゃんのマネージャーぶりもまたずいぶんと板についてきたようです。しかしずいぶんと性格が変わったよなぁ(^^;)。

 一方マルチセリオと一緒にイチゴを採りに行きます。温室の中で実を付けたイチゴを見て「お星様みたいですぅ」と喜ぶマルチを見て不思議に思う老人が1人。長瀬主任との電話での「おじいさまはここに来ているみたい」という綾香の言葉から考えれば,当然この老人は来栖川の会長なんでしょう。
 突然,この老人(会長)が倒れてしまいマルチセリオが介抱することに。といっても,セリオがサテライトシステムを使ってすぐに救急車を呼んだのですが....。

 場面変わって,会議室の前に重役会議における『HMX-12』開発計画存続の可否決定を待つ長瀬主任の姿が...。会議室から出てきた上司(所長?)は,彼に『HMX-12』開発計画が会長決定で継続となったことを伝えます。希望が叶ったんだから,少しは喜んではいかがかと思うんですが,長瀬さん(^^;)。

 しかし,当のマルチは自分がセリオと比べて何の役にも立たなかったと落ち込んでいたのです。

 病室で来栖川会長の看病をする芹香さんは,会長の口から「マルチは可愛い」と聞いて喜びます。あの表情の変化のない芹香さんがあれほど表情を変えたのだから,ずいぶんと嬉しかったんでしょうね。しかし,『可愛いから』開発計画を続行させたのだとしたら....会長さん,そ〜ゆ〜趣味だったんですか?(^^;)(^^;)。

 それにしても....う〜ん,今回も絵がちょっとねぇ....。な〜んか稚拙な感じがするんですが...いや,はっきり言って下手です。同じようにゲームを元に作られたアニメである『下級生2』や『なのは』と比べても,その差は歴然としてますね。この酷さは一時期のアニメ版『君が望む永遠』に匹敵するものがあります。
 また,絵だけじゃなくて,アニメの動きがまた安いというか....ずいぶんとセルをケチってるんじゃないの?ってな感じの動きです。
 せっかく綾香が活躍されるシーンが多かったというのに,これじゃあガッカリですよ(^^;)。
 DVDは買うかどうかまだ微妙ですね(^^;)(^^;)。
 

第5話『越えるべき壁』 11/05放送

 何だか毎回作画にバラツキがあるなぁ....と思ってエンディング・クレジットを確認してみたら,初回から今日の第5回まで毎回作画監督が違うし,原画を担当している人達も違うんですよね。これじゃぁ絵に統一感を感じられないのも仕方ないのかもしれませんが,これほどまでに毎回違うとちょっとねぇ....(^^;)。

 では,今回の絵はどうであったかというと,なんとか合格点出せるんじゃないでしょうか。少なくとも前回の悲惨な絵と比べると雲泥の差があります。
 そりゃぁそうです。今回は戦うお嬢様が大活躍される回なんですから,もしもこれがヘタレな絵であったら,私が許しません(^^;)。

 そうなんです。今回は『エクストリーム決勝大会』をメインにした物語なのです。
 となれば,はい,お待ちかねの坂下好恵さんがついにご登場なされます。しかしながら,大会では綾香嬢に俊速でKOされちゃうんですけれどね(^^;)。
 綾香嬢は華麗にして最強。リングに登場するときにわざわざトップ・ロープを飛び越すなんて,魅せてくれるではないですか。準々決勝の相手はハイ・キック一発でKO,そして先に書いたとおり,準決勝では坂下好恵さんを軽くKOしてしまいます。

 一方のちゃんはその余裕のない戦いぶりを綾香嬢から厳しく非難されてしまいます。その綾香嬢の前に立ちふさがったのは浩之ちゃん....ではなく,なんと琴音ちゃんでした。あの綾香嬢に臆することなくガンつけるなんて,いつのまにそんなに強くなっちゃったの?琴音ちゃん.....と,思ったら,綾香嬢が部屋を後にしたとたんに「怖かった〜」と腰を抜かしてしまいました....。
 それにしても,ずいぶんと格闘技について詳しくなっちゃって,もしかして格闘技オタクになっちゃったのかな?琴音ちゃん....(^^;)。

 さて,綾香vsの決勝戦ですが,これはゲーム本編の正ヒロインとサブ・ヒロインの立場からいえば仕方ないのかもしれませんが,ちゃんが勝ってしまいます。
 個人的には前作アニメのように,善戦したけれど惜しくもちゃんの負け....という方がストーリー的にしっくり来ると思うのですが...いやこれは別に私が綾香原理主義者だからそう思っているわけではありませんよ(^^;)。

 しかし,今回だけ見たら,これって『美少女格闘技アニメ』?って思う人がいるかもしれませんね。
 何だかこれまで以上に力が入った作りのように思えるのは私だけでしょうか?
 まぁ,綾香原理主義者の私にしてみれば,負けたのは納得いかないけれど(しつこいぞ(^^;),前作アニメでは見ることのできなかった綾香嬢の華麗な戦いぶりをたっぷり見ることができただけでも満足....ということにしておきましょう。

 「奇数回の絵は見られるけれど,偶数回の絵は見られない」というこれまでの流れからいくと,次回はヘタレな絵の回ということになりますが,果たしてどうなることやら?(^^;)
 

第6話『思い出の街 思い出の人』 11/12放送

 雅史のプロテスト(もちろんサッカーの)が神戸で行われるというので応援に行く浩之あかり志保,そしてマルチ。それにしても乗り物酔いするロボットって....(^^;)。
 マルチを神戸に連れていくことに対して,長瀬主任はマルチの充電について心配していたけれど,原作ゲームではマルチが自分一人でちゃんと図書室でやっていたじゃないですか....。もしかしてこのアニメのマルチは自分一人じゃ充電もできないおバカさんなんですか?それじゃぁ某アイボ以下になっちゃうじゃないですか(^^;)。

 ところで,神戸といえば委員長こと保科智子の故郷でもあり,当然の如く神戸で遭遇しちゃいます。しかもメガネ無しおさげ無しヴァージョンで....ところで,このヴァージョンの智子嬢って,某高級ホテルの若き女社長に似ていると思いませんか?。しかし,だからといって誰も委員長だって気が付かないのはあまりにもおバカさんだと思うぞ(^^;)。

 なるほど,今回は委員長中心のシナリオなんだな....と思ったら,何だかそうでもないみたいです。まぁ確かに今までの回と比べると登場時間は長いけれど,委員長シナリオといえるほどには活躍してないんですよね。せいぜい父親と将来の夢の話をして少しばかり落ち込んだところを,浩之に励まされて自分の夢を再確認するってくらいだし,これだって話の流れがあまりにも唐突で,浩之の言葉の何が委員長の心を揺さぶったのか,まったくわかりません。
 また,このアニメにおいては,どうやら委員長浩之に対して淡い恋心を抱いているようなんですが,委員長がどうやってその思いに決着を付けたのかについてもまったく表現されていないんですよね。
 シナリオ書いた人はネットに山ほど存在する『東鳩SS』を読んで,もっと東鳩世界を勉強するべきだった,と言いたいですね。
 いやぁ,委員長は好きなキャラの一人なんで,こういうぞんざいな扱いをされると納得がいかんですよ。

 雅史のプロテストを見ながら何に対しても真剣に取り組んでこなかった自分自身を情けなく思う浩之が,自分自身の将来について真剣に考え始める。そ〜いえば,将来浩之が来栖川研究所に就職してメイドロボ開発に深く携わるって設定のSSも良く目にしたもんです。
 しかし,マルチの充電もろくにできない浩之君がメイドロボ開発の研究員になれるんでしょうか?(^^;)。

 浩之あかりの関係を心配する雅史は,あかりに「浩之あかりちゃんの気持ちを伝えようか?」と話しますが,あかりは待つことを選びます。なるほどねぇ,このアニメでは雅史はどうやらあかりのことが好きみたいです。

 ラストは浩之への思いが溢れるマルチのメモリー...という場面で終了。

 今回の絵は予想通りのヘタレでした。場面によっては苦笑しか出ませんでしたね(^^;)。
 どうせ前回と同じ声優を使って制作するのなら,原画を含めたスタッフも前回と同じ人達にすれば良かったのにねぇ...と,ついついグチが出てしまいます。

 なんでこういう形で『ToHeart』のアニメを作ったのか.....ちょっと納得がいきません。

 と,言いながら,次回もちゃんと見ちゃうんだけれどね(^^;)。
 

第7話『一人の願い,二人の夢』 11/19放送

 今回の『東鳩R』は琴音の下級生コンビ....というより琴音ちゃんメインのお話でした。

 エクストリーム大会に優勝したちゃんは一躍学園の人気者になり,また坂下好恵の薦めもあって,エクストリーム同好会は空手部の道場で一緒に練習ができるようになりました。
 これでエクストリーム同好会も順風満帆かと思われたのですが,どうも琴音ちゃんの様子が変です。どうやら彼女はちゃんが自分から遠い存在になってしまうような気がして,疎外感を感じてしまったようなんですね。

 ちゃんに「体調が悪いから」とクラブを休むことを告げた琴音ちゃんは,浩之を校門で待ち伏せデートに誘います。楽しそうに振る舞いながらも寂しさを隠せない琴音ちゃんを,浩之を夕暮れの公園へ連れていき「琴音ちゃんのことを色々言う奴は琴音ちゃんの事を何もわかっていないんだ」と励ましますが,逆に「藤田さんは私の気持ちがわかるんですか?」「私の藤田さんへの本当の思いがわからなかったのに....」と逆襲されちゃいます。いや〜,こりゃ痛いところをつかれましたねぇ,浩之君(^^;)。
 「琴音ちゃんとそういうことは考えられない」と言う浩之に,「これから考えて下さい」といつになく押しの強い琴音ちゃん。しかも,その場面をあかりに見られちゃうんですよね(^^;)。
 積極的になりたいという琴音ちゃんは改めて浩之に「藤田さんが好きです。」と思いを告げます。その思いに答えることはできないと答える浩之に,その言葉が聞けて嬉しかったと言う琴音ちゃん。実になんとも健気です。

 今回は坂下好恵の登場場面も多いのですが,これが今までの好恵さんとは違い,とても優しい表情をした良き先輩って感じなんですよね。エクストリームのしがらみがなくなった現在,これが本来の好恵の姿なんでしょうね。
 琴音は元々浩之を巡ってのライバル関係だったらしいのですが,好恵さんはその話を綾香から聞いたそうです。ということは周囲の人達は琴音浩之のことを好きだということを知っていたのに,浩之本人だけが知らなかったのかもしれませんね。いや〜,さすがは朴念仁のセカンド・ネームを持つ男です(^^;)。

 前回ご登場なされなかった綾香さまですが,今回は研究所のシーンでご登場なされます。しかし,近々渡米なされるということで,後半には登場されないという恐れがあるのが,なんとも気がかりです。

 最後,お互いの友情を確かめ合い,泣きながら抱き合うちゃんと琴音ちゃんの姿を見て,思わず百合の香りを感じてしまったのは,やっぱり「マリみて」のせいでしょうか?(^^;)。

 ところで,今回の東鳩Rアニメを見たうちのカミさんが「何だか浩之ちゃんが浩之ちゃんじゃないみたい」と言ってましたが,確かに今回の東鳩Rアニメの浩之ちゃんは,これまでの浩之ちゃんと比べると,暗い上にヘタレてますよね。こんなに悩んでいるシーンの多い浩之ちゃんなんて初めて見ましたよ。
 そ〜いや,あかりもかなり悩める乙女してますよね。

 今回の絵は奇数回ということもあり,さほど崩れが気にならず,まぁ納得できるものでした。特にUPの場面ではかなり力が入ってるって感じでしたね。全編を通して最低でもこのレベルであれば,今回のアニメももっと評価できるんですけれどねぇ....
 さて,来週はまた偶数回だけれど,予想通りヘタレ絵なんてことはないだろうなぁ(^^;)。
 

第8話『ロボットの夢』 11/26放送

 冒頭で綾香嬢がセリオとともにエクストリーム修行のために渡米してしまいます。年末には帰国するということですが,しばらくは登場されないというわけで.....残念。そ〜いや,琴音ちゃんが長かった髪の毛をバッサリ切っていたのが印象的でした。これは前回の失恋が原因してるんでしょうかね?

 ところで,高校3年生といえば受験生...というわけで,浩之あかりを誘って来栖大学のオープンキャンパスへ出かけます。しかし,『来栖大学』って学校名はあまりにも安易だとは思いませんか?(^^;)。
 途中,迷子になりかけていたマルチと会い,一緒に行くことになるのですが,何やら複雑な表情のあかりさん。

 さすがは来栖川のお膝元,構内を案内するのもメイドロボ(HM-11型)です。そして,浩之達と別れたマルチは,『フィール』という名のメイドロボ(HMX-11型)と出会うのですが,これが感情機能のない旧型であるはずなのに,何故か感情豊かに見えるんです。
 マルチから『フィール』という名を聞いて驚く長瀬主任(来栖大学の教授もやってるそうです)。というのも,『フィール』は感情機能を搭載しようとして失敗した試作品であり,すでに初期化されて動かないはずなのです。

 そこに登場した芹香先輩。彼女は来栖大学の学生なのですが,大学でもしっかりと魔術研究会を作って部室を確保しちゃってます。さすがは来栖川のお嬢様(^^;)。
 彼女曰く,『フィール』からは何か霊気を感じるとのこと。

 夜になると動き出すという噂をもとに,夜の大学で『フィール』の動きを待つ,浩之あかり芹香先輩,長瀬主任。そして何故か同じ日にオープンキャンパスに来ていたレミィも行動を共にします。しかし,これって外泊にならないか?一人暮らしの浩之は良いけれど,他の女の子達は家には何て説明したんでしょうかね?(^^;)
 夜中動き始めた『フィール』の後をつけようとして,お約束通りこけてしまうマルチ。それに気が付いた『フィール』は校舎の中に逃げ,そして屋上でマルチを人質....いや,この場合はロボ質,それともメイボ質か?....にしちゃいます。「近づいたら一緒に飛び降りる」って....それ『ロボット三原則』に違反してませんか?(^^;)。
 と思ったら,『フィール』には事故死したみずぴー似(名前も一緒だし(^^;)の開発担当者の霊がついていたんですね。
 長瀬主任の「マルチはフィールの存在がなければ誕生してなかった」という言葉に『フィール』はめでたく成仏します。
 動かなくなってしまった『フィール』を抱いて「ロボットだって天国に行けますよね」と泣きじゃくるマルチ
 そんなマルチを見て,浩之はロボット工学の道に進む決意を長瀬主任に伝えます。しかし,このアニメの長瀬主任はちょっと格好良すぎませんか?(^^;)

 朝,自動車で送ってくれた長瀬主任を見送った後,あかり浩之に「どうしていつもマルチちゃんなの....マルチちゃんがいれば私のことはどうでもいいの?」と怒り爆発。泣きながら家に帰ってしまいます。
 いやぁ〜,こんな直情的なあかりちゃんは初めて見ましたよ(^^;)。

 今回の絵は引きの部分は相変わらずダメダメですが,UPの部分はまぁまぁ良いんじゃないでしょうか。でも,引きの絵とUPの絵で別人物に見えちゃうってのは,やっぱり問題ありですよねぇ(^^;)。
 

第9話『すれ違う心』 12/03放送

 前回登場したメイドロボ開発者がみずぴーだってのはわかっていましたが,フィールが太田さんだとは気が付きませんでした...いや,あの人の場合包帯ぐるぐる巻きしか印象になかったもんで(^^;)。

 そして,今回は初っぱなから同じ『雫』キャラ....というより主人公の祐介まで登場しちゃいました。しかもみずぴーとはかつて恋人同士であり現在は新進気鋭の画家という設定になってるんです。祐介の描いた絵かぁ....なんだか電波が飛んできそうな絵だと思ってしまうのは私だけではないですよね。
 そ〜いや,祐介が個展をやっている画廊で受付をやっていたのはさおりんでした。
 しかし,年上であるはずの祐介の方が浩之よりも若く見えてしまうのは,浩之がおっさん顔だからなでしょうかね?(^^;)

 さて,今回は志保が落ち込むあかりを引っ張ってくるかたちで隆山温泉へやってきたのですが,なんと浩之マルチ長瀬主任に連れられてやってきたみずぴーの墓があるのが隆山という偶然(若しくはご都合主義(^^;)。浩之と顔を合わせるなり,あかりは逃げ出してしまいます。
 志保あかり祐介の個展に入るのですが,あかりはキャンバスに描かれたみずぴーの絵を見て寂しそうに感じてしまいます(浩之には優しい笑顔に見えたのと対照的ですね)。

 落ち込んでいても,熊の剥製を見て熊のぬいぐるみを買えばご機嫌になってしまうのは,いかにもあかりらしいというか....しかし,ここまで偶然が続けば,浩之達も同じ鶴来屋に泊まっているのは当然で...笑顔で「浩之さんを呼びましょうか」と話すマルチから「呼ばなくていいから」と逃げ出してしまうあかり
 どうでもいいことだけれど,確か鶴来屋って一泊*万円する高級旅館のはずなんですよね。よく高校生の志保あかりが泊まれたもんだなぁ....と,よけいな心配を...(^^;)。

 それにしても,いくらあかりのことで悩んでいるからといって,マルチに冷たくあったっちゃいけませんぞ,浩之君!。

 温泉の男湯と女湯越しに会話をする浩之あかり
 「私とマルチちゃんとどっちが大切なの?」ってそれは言っちゃぁいけないよ。
 「私は浩之ちゃんの特別じゃなかったんだね」と言って逃げ出すあかり
 何だか最近のあかりは逃げてばかりだし,浩之は落ち込んでばかりで,なんだかずいぶんとキャラが違ってきてませんか?(^^;)。

 風呂から出てきて落ち込んだ様子の浩之に「私に何かできることはありませんか?」と話しかけるマルチ
 彼女にとっては浩之のために何かをするのが幸せなんだそうです。なんとも健気じゃないですか....

 一人部屋の前に佇むあかりの姿がなんだかとても怖いです(^^;)。

 『一言』にも書いたけれど,ドロドロした東鳩も,これはこれで楽しいかもしれない....と,今回のお話を見て思ってしまいました(^^;)。

 あ,そ〜いや,せっかく隆山が舞台だったというのに,柏木四姉妹は出てきませんでしたね。もしかしたらこっそりとその他大勢で出ているかもしれないので,後で見直してみるとしますかね。
 

第10話『長い夜』 12/10放送

 あの日以来ほとんど口もきかない浩之あかりをクリスマス・パーティーに誘うレミィ。もちろん志保雅史も一緒です。
 どうやらレミィはこのパーティーで浩之に自分の想いを告げようとしている様子です。

 浩之のことを思いだして眠れないと話すマルチ。悩みで眠れない(スリープモードに入れない)ロボットって....(^^;)。浩之のために何かしてあげたいと願うマルチ

 レミィの家に飾ってあるのは小さい頃のレミィ浩之の写真(もちろん,レミィの髪の毛は黒です)。ということは,今回は前作アニメではなかったレミィ・シナリオを元にしたお話のようですね。もちろん,あの宮内一家も勢揃いです。

 レミィの家を訪れたマルチは話があるといってあかりを外に連れ出します。雪が降る中「浩之さんに元気になって欲しいんです。浩之さんと仲直りしてください」と願うマルチに「私がいなくても浩之ちゃんは元気になれる....浩之ちゃんに本当に必要なのはマルチちゃんだよ」と答えるあかり。しかし,マルチは「浩之さんにできることは何もないんです」と寂しそうに

 あかりのために指輪を買ったのは良いけれど,結局レミィの家に行くこともできずベンチに座り込むヘタレな浩之に,レミィは「あかりのこと本当に好きなの?それは本当の恋愛なの?」と厳しいご指摘を...

 そして,幼い頃浩之と自分が知り合いだったこと,そして自分が昔から浩之のことを好きだったことを告げます。
「年が明けたらシスコに帰るから,いっしょにアメリカに行かない?誰が何と言っても私は浩之のことが好きだから」これはいかにもレミィらしい台詞かもしれません。それにしても,ポニーテールをおろしたレミィってのも珍しいですね。

 「もし浩之ちゃんが私よりもマルチちゃんのことの方が好きだったらどうするの?」とたずねるあかりに「私はロボットですから....」と答えながら突然不調を起こし倒れてしまうマルチ

 レミーに『ごめんなさい』をしているとき,あかりから携帯に電話が。マルチが倒れたとの知らせを受けた浩之あかりたちの元へ急ぎます。そんな浩之を暖かく見送るレミィ
 う〜む,このシリーズは各ヒロイン達が自分の浩之に対する想いにそれぞれ決着をつけていくという側面ももっているみたいですね。でも,これって必要なことだったんでしょうか?

 急遽駆けつけたセバスチャンのクルマにマルチを抱きかかえて乗り込む浩之。しかし,浩之にしがみつくマルチの姿を見てしまったあかりはクルマには乗らずに浩之達を見送ります。

 最後,長瀬主任を驚愕させたファイルに書かれていた内容とは,一体なんだったんでしょう?

 それにしても,相変わらず偶数回の作画はダメダメですねぇ....(^^;)。
 

第11話『理解りあうために』 12/17放送

 倒れたままスリープ状態のマルチを心配する浩之に「今できることをするべきだ」と話す長瀬主任。なんか格好良過ぎて長瀬主任って感じがしませんね(^^;)。

  冬休み,あかりが学校に行くと(公園を通る近道が無くなってしまったというのが,何だか浩之あかりの関係を象徴しているみたいです),雅史がサッカー部のコーチをやっており,その様子を志保が取材していました。雅史の着替えシーンの写真を撮ってしまうあたりは志保らしいといえば志保らしいのですが...(^^;)。
 図書室に行くと,そこには勉強をする委員長と浩之の姿が....それを見て黙って去ってゆくあかり。委員長はあかりが来たことに気が付いていたみたいなのに,どうして黙ってたんでしょう?
 みんながそれぞれ自分の進むべき道を見つけているのに,自分だけが何も見つけることができずにいることを悩むあかり

 正月,未だにギクシャクとしている浩之あかりに業を煮やした雅史は,初詣の帰り,あかりに「あかりちゃんが好きだ」と自分の思いを伝えます。当然のごとくあかりにごめんなさいされてしまう雅史君(^^;)。
 しかし,ドラマCDでは田沢圭子ちゃん,前作アニメでは琴音ちゃん,そして本作ではあかりと....う〜む,実は雅史君って,気の多い人だったんですね(^^;)。
 志保から雅史あかりが二人で初詣に行ったという電話を受けて神社へと急ぐ浩之。もっともこれも志保の作戦の一つだったのですが....本当に良い娘ですよねぇ,志保ちゃんって。
 浩之の胸に飛び込んで泣きながら謝るあかり
 そして,傷心の雅史をラーメン屋に誘う志保。何て気が利いて心優しい娘なんでしょうね。

 研究所に久々ご登場の綾香さまセリオさん。そ〜いや,第8回で「年末に日本に帰ってくる」って言ってましたっけ。「マルチは悩んではいけない」と綾香に話す長瀬主任。それじゃぁ,マルチが悩んでしまったら,どうなってしまうというんでしょうか?
 それにしても,どうして綾香はここまでマルチのことを心配しているんでしょう?

 ロボットであるアイデンティティであるところの耳飾りをはずして外に出ていくマルチ。もちろん,行き先は浩之の元です。しかし,耳飾りをはずしてしまったマルチは,ほんとにちゃんそっくりですね。これで髪の毛の色まで一緒にしたら,きっと見分けが付かないかもしれません(^^;)
 

第12話『わたしの,居場所』 12/24放送

 喫茶店で向かい合いながらもぎこちない浩之あかり。そこにマルチが行方不明との電話がかかってきます。
 研究所に着いた浩之あかり長瀬主任と綾香からマルチが所謂暴走状態にあること,そしてその原因が浩之にあることを知らされます。
 ショックを受けながらもあかりに励まされマルチを探すことを決意する浩之。もちろん綾香も一緒です。あかりもどうやら逃げることをやめたみたいですね。

 浩之から連絡を受け,一緒にマルチを探すちゃん&琴音ちゃん(また髪の毛を伸ばしたんですね(^^;),志保智子レミィ(アメリカ出発直前だったというのに(^^;),芹香先輩(何だかピースサインがお気に入りの様子(^^;),そして雅史。なんだかいかにも大円団が近いって感じです。
 しかし,雅史から「僕たち友達だろ」なんて言われると,バッドエンドなのか?と思ってしまうのは....これは仕方ないですよね(^^;)。
 雨の中ずぶ濡れになりながらも必死でマルチを探すセリオに「まだ終わったわけじゃないわ」傘をさしかける綾香。う〜ん,実に絵になりますね。今回の東鳩Rアニメでは浩之あかりそしてマルチ以外では綾香が一番目立っているというか美味しい役柄なんですが,これは東鳩ファンの中における綾香人気を考慮してのことなんでしょうね。
 それじゃぁ,もうひとりの隠れキャラである理緒ちゃんはといえば....今回久しぶりに台詞があったのですが,電話越しだもんなぁ....なんだかとても不憫な気がしますね。

 理緒の目撃証言と芹香先輩の占いの結果からマルチが遊園地にいると判断した浩之あかりは二人で遊園地へと向かいます。その途中,電車の中で「マルチに会ったら何と声をかければよいのか」と悩む浩之に「マルチちゃんが一番会いたいと思っているのは浩之ちゃんだよ」と励ますあかり。ここにきてあかりも本来の明るさと優しさを取り戻してきたようです。

 公園のあの観覧車の前でひとりずぶ濡れになりながらまるで捨てられた子猫のようにうずくまるマルチ。そこに現れた浩之あかり,そして東鳩オールスターズ....ということろで今回は終了。
 はたして,次回最終回ではどんな結末を迎えるんでしょうね。

 それにしても,今回の作画は本シリーズにおいてはTOPクラスの出来でしたね。偶数回の作画はヘタレであるというジンクスを良い意味で裏切ってくれました。全編これくらいのレベルだったら,このシリーズももっと高く評価できたんですけれどね。
 それにしても,DVDの方はちゃんとリテイクされるんでしょうか?もし本放送どおりの映像だったら.....う〜ん,きっと買わないだろうなぁ(^^;)。
 

第13話『それぞれの未来へ』 1/1放送

 はぁ〜,最終回がこれですか。
 せめて最終回くらいは気合いの入った作画で見せてくれると思っていたのに....少なくとも前回のレベルぐらいはキープしてくれると信じて疑わなかったのに....まさかヘタレ絵のオンパレードとは....
 場面によってキャラクターの顔が全然違うってのは,あまりに酷すぎはしませんか。おそらく時間と金が無いってんで,安くて腕の悪いスタジオ数カ所に分散して作らせたんだろうけれど,せめて主要キャラクターの絵柄くらいはしっかりと合わせて欲しいもんです。これは総作画監督の責任ですよ。まったく世が世なら切腹もんです。

 シナリオも作画ほどではないけれどガッカリものです。後半少しは鑑賞に堪えるシナリオになってきたかな,と淡い期待は持っていたのですけど....なんだかなんの捻りもないエンディングで,「え,これでほんとに終わりなの?」と拍子抜けしちゃいました。これなら二次作品のSSにもっと出来の良い作品が沢山ありましたよ。
 ま,マルチが眠りにつくシーンではちょっとだけどジ〜ンときちゃいましたけどね(^^;)。

 ラスト『それぞれの未来』をBGMにキャラクター達のその後が映し出されるんですが,これがどうにも中途半端なもので,過去の映像を流すならその分彼女達の『それぞれの未来』をもっと見せて欲しかったですね。しかし,芹香先輩の未来って魔法使いなんですか?(^^;)。

 また,このアニメでは毎回ラスト近くでオープニング・テーマ曲の『大好きだよ』を使っていたのですが,これが回を重ねる度に「おい,またかよ」くどく感じるようになり,逆に醒めてしまう部分が多々ありました。最終回なんか2連発だもんね(^^;)。前作のアニメ版『ToHeart』は音楽の使い方がとても上手かったので(曲そのものも極上でしたが),それと比べると,本当に音楽の使い方が下手と言わざるをえません。

 前作から5年が経過したこの時期に『ToHeart』の新作アニメを制作してくれたことは,ファンとしてはとても嬉しいんですが,この程度のアニメだったら作らない方が良かったかもしれないなぁ....というのも偽ざる気持ちです。
 くどいようですが,せっかく声優を前作と同じメンバーを使用したのだから,スタッフも前作のスタッフで制作していたら,数十倍安心して楽しめるアニメになったと思うんですが....つくづく残念です。

 このアニメのDVDは中古で安く落ちてでもいない限りきっと買わないでしょうね。当然,サウンドトラックCDは絶対に買わないと思います(100円で落ちていたら別ですが(^^;)。

 さて,お口直しに前作アニメを第1話から観ようかな!

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