ほわいと あるばむ

 

 『ホワイト・アルバム』といえば,ビートルズの2枚組アルバムの別称(正式タイトルと思っている人がいるかも知れないけれど,実は違うんです....正式タイトルはそのまんま「Beatles」です(^^;)を思い浮かべる人がほとんどでしょうが,Leafファンにとっては,1998年5月に発売された恋愛ゲームのタイトルでもあるんですよね(私にとっての優先順位は,やっぱりビートルズが先にきてしまいますが....(^^;)。

 大ヒット作『To Heart』の後に発売されたゲームであるため,どうも影の薄い感のあるゲームなのですが,
だからといって,決してツマラないゲームじゃないんですよ。最近のLeafの作品と比べたら絶対にこっちの方が面白いと思います。
 なのに,何故あまり一般受けしなかったのかといえば,同じ頃に『One』が発売されたというのも一つの原因かもしれませんが,それ以上に,このゲームが心に痛いゲームだからなのではないでしょうか?
 主人公には最初から現役アイドルである森川由綺という恋人がいるため,他のヒロイン達と結ばれるためには彼女を一方的に振るという鬼のような行動をとらなければなりません(一部を除く)。そして,その場面が何とも心が痛くなるんですよ(:_;)。プレイしていてここまで精神的ダメージを受けるゲームって珍しいんじゃないでしょうか?だから,口の悪い人からは『浮気ゲー』と呼ばれるんでしょうね....(^^;)。
 また,シナリオ上ではかなり気まずい状態になっている二人が,会話場面で今までと変わりなく普通に会話をしているといったシナリオ上の不整合が目に付くのも大きなマイナス点ですね(実際これを目にすると,やる気が失せてしまいます(^^;)。

 シナリオ的には澤倉美咲観月マナがお気に入りですが,キャラクターでは何といっても緒方理奈が一番ですね(^_^)。兄にして人気作曲家の緒方英二氏がまた良い味を出しています。

 ところで,Leafのゲームといえば欠かすことの出来ないのが長瀬一族ですが,もちろんこのゲームにもきちんと登場しています。主人公がバイトをしている喫茶店のオーナー,フランク長瀬(^^;)がその人で,ちゃんと長瀬フェイスをしています。もちろんテーマ曲はあの曲です。

 確かに前3作に比べるとレベルは落ちるものの,それでも心の痛みが我慢できるなら(もしくは快感に感じるなら(^^;),不良中年でもなかなか楽しめるゲームだと思いますよ。

 

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