夢と現実,欲望と理性,そして癒されぬ痕....

虫の音が響く夏の終わり。
おれはいとこの四姉妹と過ごしながら,
ゆったりとした心の安らぎを感じていたが....。
雨月山に語り伝えられし古の伝説とは...?

解説より抜粋

 1996年,Leafが『雫』に続いて発表した『Leaf Visual Novel Series』の第2段であり,Leafはこの作品によって,ゲーム業界において確固たる地位を築いたといっても過言ではないくらい,現在においても極めて評判の高いゲームです。

 ストーリーについて詳しく書くと,『Visual Novel 』というゲームの性質上面白さが失われてしまう可能性が高いので,あえて書きませんが,あまたある恋愛ゲームの中でもトップ・クラスのストーリーを持ったゲームであることは間違いありません。

 『痕』は,選択枝によってストーリー(エンディング)が変化していく,所謂マルチ・シナリオという現在ではありきたりのスタイルですが,その中にあって『痕』はバッド・エンドですら見る人を感動させる希有な作品なのです。
 
私も『千鶴編』のバッド・エンドにはすっかりやられてしまいました。あれはもう泣けますよ。
 また,いずれのストーリーにおいても,ハッピー・エンドはバッド・エンドを経験しなければ見ることができないというシステムになっていますので,ハッピー・エンドを迎えたときの感動がとても大きいんですよね

 ともかく,『サスペンス』『伝奇』『SF』『転生』といった言葉にクラッとくる人ならば,絶対にやって損はしないと思います....というか,やるべきです!

 さて,ここから先はネタバレとなる部分がでてきますので,事前知識は欲しくないという方は読まれない方が良いかもしれません

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