鬼橋日誌(おにはしにっし)
鬼界事務所の構成員、鬼界と橋本が書く日誌です

12月31日(日よう日) 大掃除当番・鬼界
大晦日になると毎年思い出す言葉があります。
「生命の誕生から現在までを1年とすると、人類の誕生は12月31日午後11時47分である」
偉そうにしてても人間なんてそんなものか・・・と年の瀬に感慨にふけります。
でも待てよ、ってことは、自分が生きてる時間なんて、ほとんど0秒ってことだ。
どうせ0秒なんだったら、来年も楽しくやらなきゃ損だ。ホントその通り!気付いて良かった!
毎年このような結論に達し、新年を明るく迎えます。
決してヤケクソなんかじゃありません。あくまで前向きなんです。

1月3日まで鬼橋日誌はお休みです。
お年玉代わりに(?)、特別プレビューをひとつ。
トップページのどこかから、iモード版鬼界事務所HPの一部がのぞけます。
おせちをつまみながら、見てもらえたら嬉しいです。

僕は紅白観覧希望の往復はがきを20通も出したのに見事落選しました。ガックリ...


12月30日(土よう日) 日直・橋本
 実のところ、ここんとこ、ついてない。
全く、つきに見放されている。
・紅白歌合戦の観覧希望するも見事落選
・クイズ$ミリオネアの電話応募するもウンともスンとも言ってこないからきっと抽選洩れ
・歳末福引き各種ことごとく参加賞(ポケットティッシュ、洗濯洗剤ミニミニ小箱、ゴミ袋1枚etc)
・忘年会メインイベント早食い大食い大会予選落ち
・こたつ蒲団を燃やしママからお仕置き
そして
「最低のお仕事シリーズ」その3
 テレビCMのキャストオーディションに行った。
とある場所の、とあるビルの5Fワンフロアーが、とあるCM制作会社のテナントとなっていて
その1室が、オーディションルームにあてられている。
実際に監督さんらと個別に面接するオーディションルームの隣には、大概、
その個別面接の順番が来るまで待機する、控え室のような部屋が用意されている。
待機する間、ポラロイドで顔や全身の写真を撮ったり、
自分のプロフィールを用紙に書き込んだりする。
5Fでエレベーターを降り、とりあえず、その控え室のようなものの場所を聞こうと
その会社のスタッフらしき人に声をかけた。
「オーディションに来た者です。」
「えっ?!・・・。おはようございますっ。ご苦労様です。こちらにどうぞ。」
今にして思えば、
最初の「えっ?!」で、ビックリ顔だったこと
さらに「えっ?!」と「おはようございますっ」の間に、妙な‘間(ま)’があったこと
を、「なんかおかしいぞ」とちょっと怪しんでみれば良かったのだ。
控え室のドアの前に案内された。
そして、ドアを開けて中にはいると、そこは異国だった。
外人女が7・8人、コーヒーメーカーの置いてあるテーブルの周りにたむろしている。
コーヒーの入った紙コップをそれぞれ手にし、ズボと立ったまま、談笑している。
ジェシカ・ラング似のデカイ女が、私を見おろしつつ「ハ〜イ」と微笑みかけた。
ハァイ
「カッフィ?(コーヒーのこと)」
「・・・イエス.センキュー
なんだ、こいつら。勝手気ままにコーヒーなんか飲みやがって。
一体ここはどこ?どこのサロン?
超ハイヒールを履いた2メートルのデカ金髪美女軍団の中のちびっこ。それは私・・・・・。
『場違い』。この言葉をこの時ほど痛烈に体感したことは、かつてない。
この人達と私が同じオーディションを受けるの?
ちゃんちゃらおかしい。ばかばかしい。
外人バージョンと日本人バージョンがある?
金髪に囲まれるちびっこのCM?
なんでもいいけど、今のこの、このお部屋の、この状況がつらい。
魂が抜けて、抜け殻になりたい。
気絶したい。
すると、とうとうそこへ、オーディションスタッフが1人、入ってきた。
そして彼は私に尋ねた。
「○○の××のオーディションにいらした方ですか?」
「えっ?!△△の□□のオーディションはこちらじゃないんですか?!」
「あ?!そちらはオーディションの場所が急きょ変更になりまして、
ここではないんです。」
うっそー!
今の時間はタクシーはやめたほうが良いということで、電車に飛び乗り、
なんとか正規のオーディション場所に駆けつけることができたのだが。
なんだか、ヘトヘト。
ホント、くたびれちゃった。

思い起こせば今年の初詣、
人の投げた賽銭に当たり、頭から血を出したのが悪かった。
来年の(と言っても、もうあさって)初詣は、きっちり無事に済ますんだ。
皆様も、どうぞ良いお年を。
今年も、本当にいろいろありがとうございました。
ほんとにほんとに感謝してます。


12月29日(金よう日) 日直・鬼界
ババ55の冬〜そして・・・〜
いるのかいないのかわからないのです。
夜は電気がついているので、いるには違いないのですが、物音ひとつ聞こえません。
一体どうした、ババ55?
もしかしたら、秋の咳をこじらせてババ55は既に死んでおり、
彼女の亡霊が思い出深いあの部屋に住み着いているのでしょうか?
何かと騒がしかったので、静かになってありがたいんですけど...。
今後も動きがありましたら、ご報告します。
ババ55よ、永遠なれ。


12月28日(木よう日) 日直・鬼界
ババ55の秋〜それは咳から始まった〜
ババ55にとって、それ以上に僕たちにとって、とてもつらい秋でした。
ババ55が病気になったのです。病名も病状もわかりませんが、
突然、咳が始まるのです。
最初はコホコホと軽い咳なのですが、やがて、腸ねんてんのブタがもがき苦しむような、あるいは
ダースヴェイダーが首都高速沿いに住んで粉塵のため喘息にかかったような、
人間わざとは思えない咳に高まっていき、最後に、
山奥の魔物が生け贄の処女に襲いかかるような、邪悪なうなり声を一声あげて 静かになります。
笑い事じゃありません。
雨の日には特に調子が悪く、この咳のフルコースが何度も繰り返されるのです。
アンケートの集計や打ち合わせをしていても、コホコホと聞こえ出すと、もうやってられません。
集中できないとか気が滅入るとか、そういうレベルじゃありません。
神経は破壊され精神は崩壊し、生きているのがイヤになるのです。人間としての存在の危機です。
ババ55に殺意さえ感じました。僕が17才だったら、迷わず刺してましたね。
鬼界事務所関係者全員、よくぞこの苦難を乗り越えたものです。

‘ババ55の冬’につづく・・・


12月27日(水よう日) 日直・鬼界
思い返せば、鬼橋日誌の第1回に登場した記念すべき人物、ババ55。
今年の最後を飾るべく、その後のババ55のことをお知らせします。
(最後の登場は7月15日。面倒ですが、ぐ〜っと巻き戻して、読み返してね。)

ババ55の夏〜愛の行方〜
8月になったばかりのある夜、事務所に向かう角を曲がると、煙がもうもうと立ちこめてました。
げっ!火事?慌てて駆け出すと、ババ55とデブウィリスが大量の花火をしてたのです。
しかもババ55は浴衣を着ています。
日本美人と外人が花火、
例えば、浴衣姿の松嶋奈々子とリチャード・ギアが仲むつまじく花火をしてるんだったら、
僕も物陰に隠れてのぞき見したくなります。が、
内館牧子を貧乏くさくしたオバハンがヨレヨレの浴衣を体に巻き付けて(着てるって感じじゃない!)、
超人的デブとイチャイチャしてるのだ。これは地獄絵図です。最低です。おぞましすぎます。
その上ババ55は少女のように笑ってるじゃありませんか。ジーザス!ヘルプ・ミー!!
しかし、ババ55の幸福は長くは続きませんでした。
連日、熱帯夜の8月末、深夜に突然、ガチャーンと大きな音がしたかと思うと、
デブウィリスが叫びだしました。
「fuckin’JAPAN」とか「fuckin’heat」とか
「fuckin’muggy」とか「fuckin’hot」とか言ってるのです。(fuckinしか知らんのか?)
それまでにも何度か、かんしゃくを起こしていたのですが、遂に大爆発。
日本の蒸し暑さがデブ外人には致命傷だったようです。
こうして、トランペットの少年とデブウィリスはいなくなりました。

‘ババ55の秋’につづく...


12月26日(火よう日) 日直・鬼界
鬼界事務所大忘年会がいよいよ間近に迫ってきた。
でも、心に北風が吹き抜ける僕である。
「大食い・早食い」で僕の提案した「手作りハンバーグ」がボツになったからだ。
そもそも鬼界浩巳事務所というくらいだから、
鬼界浩巳はとってもとっても偉くて、権力のある殿様のような存在のはず。
その殿様の提案なんだから、もっと真剣に受け止め、せめて議論くらいはしてもいいんじゃないの?
それを全員がフンと鼻で笑い、「話にならない」の一言だけで、
満場一致で即、ボツにするのはいくらなんでもあんまりだ。
くやしいー!
今が江戸時代だったら、全員に切腹を命じてやるのに...。


12月25日(月よう日) 日直・橋本
 昨日の鬼界さんの日誌のように、トナカイとかサンタさんとかの楽しさはじける絵を
一発入れられるくらいにでもハッピーだったら良かったのに・・・・・・・・・・・・。
 まずいことになった。
8才の時からの親友R子と、「毎年恒例 2人で祝おうクリスマス」を昨日、数年ぶりに復活させた。
「祝おう」ったって、ただ単にどっちかの家で、2人飲むだけだが。
第1回目は、中3の時のクリスマス。
カルーアミルクやバイオレットフィズもどきの手作りカクテルで乾杯し、
可愛らしく、ちょっぴり酔ったりして。
2回目の高1の時は、生まれて初めて‘悪酔いしてゲロを吐く’ことを経験した。
3回目以降も、酒量・ドンチャン騒ぎとも順調にエスカレートし、
実にハッピーなイヴを2人で過ごしてきた。
ここ数年、R子が男と過ごした・私の仕事、などの理由でクリスマス会は見送られていたのだが
今年、久しぶりに再開したというわけだ。
 夜9時頃から、私の家の私の部屋で、母の手作り料理と各種酒類を
ガンガン食べガンガン飲み、泥泥に酔って、いつの間にかそのままこたつで寝てしまった。
何時くらいだったろう、時計は見なかった。まだ暗かった。
ふと目を覚ますと、部屋が白く煙っている。しかも、なんか焦げ臭い。
「火事っ!!?」
やはりこたつで横になっていたR子を大きく揺すっておいて、慌てて部屋を出、
階段、階下の様子を見に行く。
シ〜ンと寝静まっていて、なんら変わった様子はない。
部屋に戻りバルコニーに出て外を見渡すが、これまたシ〜ンとしていて異常はない。
「火事のなり始めだ!私の部屋で!!」と気付き、急いで火元を探す。
「どこ!?どこ!?」
どこからも火は出ていない。
しかし、部屋は確かに焦げ臭く白く煙っているのだ。
「おかしい・・・」
部屋の異変にも、私の不穏な動きににも全く動じず、R子は昏々と眠り続けている。
そして今度こそR子を起こそうとした時、そこに私は発見したのだった。
こたつ蒲団のデッカイ焼け焦げを・・・・。
蒲団カバーに直径50cmほどの穴があき、その穴は、チリチリの黒で縁取られている。
むき出しになったその部分の中綿は焦げ茶色に変色していた。
私の検証の結果、どうやらタバコを消し忘れ、それがこたつ蒲団に落ちて
カバーがプスプスと燃えたらしい。
しかし、よく、これで消えたよなぁ。
と感心している場合ではない。念のため、穴のあたりを中心にパチャパチャと水をかけておいた。
疲れたのと、まだ酔っているのと、エライものを見たのとで、なんだか気持ち悪い。
「どうか、これが悪夢でありますように」とはかなく祈りつつ、とりあえずまた寝た。
 起きてから、こたつ蒲団を不自然にたたみ、ひとまず押入れに隠した。
何がまずいって、この事実が母にバレたらまずい。
うちのママはこわい。
ものすごく怒られるに決まってる。
・・・・・・・・・・怖ろしい。
絶対バレるよなぁ・・・。今年中にはバレるよなぁ・・・。
あぁ、まずい。
あぁ、怖ろしい。
・・・・・ホント、マジデオソロシイ。


12月24日(イブ!) サンタ・鬼界
メリー クリスマス!!
1年で1番ステキな日がやって来ました!いかがお過ごしですか?
鬼界浩巳事務所からささやかなプレゼントです!
あなたの気分に合わせて選んでね!

   ☆今、とてもハッピー!
  ☆今はそんなにハッピーじゃないの...



                僕はステキな聖夜どころか、今日の日誌の作成でグッタリです・・・。


12月23日(土よう日) 日直・鬼界
クリスマスなんか気にしてないつもりなのに、なんだかソワソワしてしまう。
世間の風潮に流されまいと、
クリスマスとは無関係の「シリーズ最低のお仕事」を書こうとしてもうまくいかない。
「街で見かけた変なヤツ」に変えてみても、筆が進まない。
なんだかソワソワ浮き足だってんだな。
そりゃ確かに、街へ出たりテレビを見たりするとクリスマスの洪水で嫌でもソワソワ気分にはなる。
けれど、一人家にいて、TUBEを聞いてちょっと踊ってみたりしてもソワソワ感が抜けないのはなぜ?
催眠術をかけられてるようなもんなのかなぁ。マインドコントロール?自己暗示?
よおし、こうなったら明日の日誌は思い切ったクリスマスヴァージョンにしてやる!


12月22日(金よう日) 日直・橋本
 「鬼界事務所大忘年会 今年のメインイベント」の行方  〜その4
 

 候補に挙がった食品17種類の中から、4品目を選ばなければならない。
その前に、全くお話にならない「カニ」と「手作りハンバーグステーキ」がボツになった。
 長細く切った紙の、片側の先っぽに、一枚につき1品目名を書く。
その部分を見えないように誰かが隠し持ち、もう1人誰かがクジのように引いていく・・・
という方法にした。
このクジ係をかって出たのは、
自分達のがボツになって、
すっかり元気をなくした舞台監督S・A氏と俳優H・K氏だった。
・・・怪しい。何か八百長を企んでいるのか?
2人が小細工できぬよう、念には念を入れ、2人には目隠しをすることにした。
 緊張が高まる中、順番にクジが引かれ、そして各試合の品目が決定した。
●予選(男だけ)・・・・・「千切りキャベツ(ドレッシングは自由)」
●予選(女だけ)・・・・・「マクドナルドのチーズバーガー」
●第1回戦・・・・・・・・・「アルファベットチョコレート(個包装をむくこともやる)」
●決勝戦・・・・・・・・・・「コージーコーナーのジャンボシュークリーム」

うわ〜い!!ばんざ〜い!!
決勝戦に残れさえすれば、ゆ、優勝できるかもしれない!
ご、5万円もらえるかもしれない!
チョコレートだって大好きだ。男の人は、チョコはあんまり得意じゃないから、勝てるかもしれない。
そうなると、問題は「チーズバーガー」だ。
予選で戦う顔ぶれをじっくり見直してみる。
 「肉まん」の舞台監督助手M・A嬢
 「バニラアイスクリーム」の会計補佐J・S嬢
 「アルファベットチョコレート」の制作協力K・T嬢
 「たこやき」の制作協力A・S嬢
 「白飯」の制作協力H・U嬢
なんだ、なんだ!?強敵揃いだ。
「プッチンプリン」とか「コーヒー牛乳」とか「キャベツ」は、男だったのかよっ。
とりあえず、みんな食いそうだ。
特に、予選で「アルファベットチョコ」のKちゃんを倒しておかないとマズい。
「肉まん」と「チーズバーガー」はちょっと同じ系統だからなぁ、Mさんは食いそうだなぁ。
「たこやき」のAちゃんも食いそうだし。
以前、ホットドッグ早食い世界選手権で優勝した人が、ソーセージとパンを別々にし
左手で持ったソーセージだけをどんどん食い、右手でパンをコップの水に浸し、軽く絞り
そしてそのパンをバクバク食っていき、またソーセージだけをどんどん食い・・・
という方式を取っていたっけ。
チーズバーガーにも、果たしてその方式が通用するのか。
パテとバンズを別々にして食った方が、やっぱり早いのか?
クソまずそうだ。
テレビ東京の大食いチャンピオンのお言葉によると、
日頃から胃袋を大きくし、それを維持することが必須だそうだ。
本番の28日に向けて、今日からトレーニングあるのみだ。

 注・「その1」〜「その4」まで、たった1日での出来事です。
   決して、メインイベントを決める為に毎日毎日集まって話し合っているわけではありません。


12月21日(木よう日) 日直・橋本
 「鬼界事務所大忘年会 今年のメインイベント」の行方  〜その3

 イベントの内容を少しでも自分の得意な種目(?)にし、賞金を手に入れようという
魂胆が見え見えの反対意見タイムが終わって、残った企画案はたった1つだった。
そう、今年の忘年会のメインイベントはおのずと決定したのである。
テレビ東京唯一のヒット番組「TVチャンピオン 早食い・大食い選手権大会」の再現である。
 『5万円争奪!TVチャンピオン完全パクリ版』の具体的なルールは次のように決めた。
●予選      男だけ、女だけでそれぞれ戦い、
           10分間により多く食べた上位3名(男女合わせて6名)が、1回戦に進める
●第1回戦   予選終了時から15分間のインターバルの後、
          6名のうち、10分間により多く食べた3名が、決勝に進める
●決勝戦     1回戦終了時から15分間のインターバルの後、
           3名のうち、10分間により多く食べた1名が優勝者となり
           優勝賞金5万円を1人占めできる

 そこで、問題なのは‘何を食うか’である。
よりハイレベルな闘いとなった方が面白いので、ある程度みんなの得意な食べ物がいい。
1個の値段が100円以下の物という条件付きで、
1人1種類づつ「これは?」と思う食べ物を言ってみることにした。
   ※( )内は、橋本談

「フライドチキン(手羽元)」
  脚本家M・Y氏・・・業務用の冷凍物だと安く買える。
            過去に2日間、3食これを食った経験あり。
「マクドナルドのチーズバーガー」
  照明K・M氏・・・1個を2口で食う。無理すれば1口で食える。
「グリコプッチンプリン」
  音響T・I氏・・・Bigサイズは130円だが、小さめの3個パックならスーパーで148円だ。
           お風呂上がりに、毎日必ず食べる。
「カニ」
  舞台監督S・A氏・・・(鬼界事務所の打ち上げで‘宴会コースカニ付き’をよく利用するのだが
               S・A氏はカニを食い尽くすまで一言もしゃべらず食らい続ける。
               反感をかっているのはわかっているが、どうにも止まらないらしい。
               でも、値段が・・・・・。)
「肉まん」
  舞台監督助手M・A嬢・・・飲茶関係なら何でもいける
                  1ヶ月に2〜4回くらいは、飲茶食べ放題の店に行く。
                  本当は、本格派中華まんが好きだが、ちょっと高いので・・・。
「にぎり寿司」
  会計担当A・K氏・・・週に3回は寿司を食う。
               回転寿司で、1回に60貫食った経験あり。
               スーパーの特売で安いネタなら1貫100円。
「バニラアイスクリーム」
  会計補佐J・S嬢・・・一番好きなのはハーゲンダッツだが、
              100円のスーパーカップもいける。
              950mリットル入りを1度に食べきれる。
「アルファベットチョコレート」
  制作協力K・T嬢・・・(いつも必ず大袋ごと鞄に入れている。
               稽古、事務作業、ミーティングなどの休憩中、
               「さ、さっ、どうぞ!」と言ってみんなに配ってくれる。)
「千切りキャベツ」
  制作協力T・K氏・・・マヨネーズをかければ、いくらでも食える。
「たこやき」
  制作協力A・S嬢・・・飲んだ後は、大概、買って食べる。
              どんなにお腹いっぱいでも2皿〔16個〕はいける。
「カップヌードル」
  ビジュアルコーディネーターT・W氏・・・スーパーで、箱で買うと安い。
                         できたらシーフードがいい。
                         1杯を1分30秒で食った経験あり。
「天津甘栗」
  車輌担当M・K氏・・・甘栗売りを見つけると必ず購入。
              (私、橋本もM・K氏が食べてるところを目撃したことがあるが、 
              皮をむくのが異常に早い。)
「揚げにんにく」
  演出助手S・M氏・・・(飲み屋に行くと、S・M氏はこればっかり食ってる。
               マジで、臭いからやめてほしい。)
「手作りハンバーグステーキ」
  俳優H・K氏・・・挽肉は牛70%・豚30%の割合。
            みじん切りのタマネギは茶色になるまで炒める。
            この2点だけは絶対に守ってほしい。 
            (一体、誰に作らせるつもりなのか・・・?)
「白飯」
  制作協力H・U嬢・・・1日3食、必ず白いご飯を食べる。
               白飯の無い食べ物屋には絶対に行かない。
「コーヒー牛乳」
  制作協力H・N氏・・・コンビニで、500mリットル入り紙パックが100円。
               1日1.5リットルは軽く飲む。
               (確かに、私、橋本が見る限り
                H・N氏はいつもコーヒー牛乳を飲んでいる)
「コージーコーナーのジャンボシュークリーム」
  俳優K・H嬢・・・知る人ぞ知るジャンボシュー食らい。
            公演の時の差し入れで、これをもらうと狂喜する。
            25個もらって1人占めし、2日で食い尽くした。

男の予選、女の予選、第1回戦、決勝戦。
全部で4品目が必要だ。
果たして、この中からどの食べ物が選ばれるのか?!
        その4へつづく
              


12月20日(水よう日) 日直・鬼界
仕事に行った。
午前8時に始まって、午前9時に終わった。
労働時間は1時間!
ではなく、25時間です。
頭はもーろーとして、日誌を書いてる場合じゃありません。寝ます。
こういうことが珍しくないのが、この仕事のコワいとこです...。


12月19日(火よう日) 日直・鬼界
みなさん、聞いて下さい。
ほんとーに腹の立つ世の中でございます。
スーパーマーケットに行ったときのことだ。
レジがひとつしか開いてなくて、長蛇の列で待っておりました。
そしたら鈴木その子(合掌..)を色黒にしたような、化粧の濃いオバハン店員が
「こちらへどうぞ」と隣のレジをあけたんだ。
するとどうでしょう、後ろに並んでたジジイとババアが目の色変えてそっちのレジへ殺到するじゃありませんか。
戦前生まれのくせに社会のマナーとか礼儀を知らんのか!
この世に残された時間が少ないのはわかるけど、何をそんなに焦ってんだ。
その子もその子だ。化粧するヒマがあったら「お先にお待ちの方からどうぞ」の一言を学んでおけ!
ぼやかずにはおれません。責任者出てこい!


12月18日(月よう日) 日直・橋本
「鬼界事務所大忘年会 今年のメインイベント」の行方  〜その2

 一応ひととおりの案が出揃ったところで、
   ・これをやるとしたら、どんなものにするか
   ・それが可能か不可能か
を、1つづつみんなで検討し最終的にどれかに決定することにした。
が、しかし、
いざ検討する段になって、それぞれの案への「絶対反対!!」の声が続出した。
仕方がないので、
1人でも反対意見の出た案は、基本的にボツにするということにした。
辛くもボツになってしまった案と、その主な反対理由を、またもやずらずら並べてみます。

「予算500円でこんな素敵な物、見つけちゃった!プレゼント大交換会」
  素敵な物がもらえるとは夢にも思えない。知恵の輪・シャボン玉セット・花の種・球根ets、
  これもらってどうすんの?・・・(と、舞台監督助手のM・A嬢は経験談を語った))
「1人1品持ち寄って、びっくり闇鍋大会」
  ゲテモノ食いは性に合わない・・・(女達)
  こんな時くらい、おいしいご馳走を食べたい・・・(と、舞台監督のS・A氏は呟やくように言った)
「仮装大会」
  衣裳を揃えるのに時間が足りない
  ネタを練るのに3ヶ月はほしい・・・(と、音響のT・Iさんは訴えた)
「1人1芸」
  大げさな道具を必要とする人があまりにも多いことが判明し、不可能
「餅つき&こま回し大会」
  正月じゃないと気分がでない・・・(と、車輌担当M・K氏。過去に「獅子頭なしの獅子舞い」
         という芸をやって大恥をかいたことがあるので、この手の物は断固反対するらしい)          
「マジックショー」「腹話術」
  誰もできない
「今年1年私の10大ニュース大発表会」
  秘密をばらしたくない・・・(と俳優K・H嬢、にこやかに反対)
「ガマン大会 水着で何分外にいられるか」
  身体が弱いんです・・・(と、制作協力のA・Sちゃんは咳をしながら胸のあたりを抑えた)
「ものまねバトル」「ミュージックフェア式カラオケ大会」
  君らのレパートリーは、もうさんざっぱら見ているので飽きた
  年の瀬になってまで見るのはイヤだ・・・(と、脚本家M・Y氏は吐き捨てるように言った)
「ペット大集合」
  ペットを飼っているのは、1人だけ
「5万円に挑戦!クイズ$ミリオネア大会」「格付けチェック大会」「クイズ赤恥青恥」
  問題作成係りになっちゃったら参加できないので、賞金を狙えず、損だ・・・(全員一致)
「伊東家の食卓 私の裏ワザ大会」
  私の裏ワザは、仕込み・途中経過・成果までトータルで少なくとも1年はかかる
  そして、それは誰にも教えたくない・・・(と、俳優H・K氏が強く反対)
「ヤミスキ」
  10大ニュース同様、心の秘密をばらしたくない
  ばらしてもいいが、どうなっても知らない・・・(と、俳優K・H嬢は皆を脅しにかかった)
「ねるとん」「パンチDEデート」
  このメンツじゃ、カップルになっても嬉しくない
  ていうか、できたらカップルになりたくない・・・(全員一致)
「今日の料理 20分で晩ごはん」
  作るより食いたい・・・(男達)
「なんでも鑑定団 私のとっておきのお宝大会」
  番組の司会者が嫌い!これをやるなら私は忘年会には出ない!・・・(と、制作協力のK・Tちゃんは泣き崩れた)
「ここがヘンだよ外国人」
  僕は、外国人を見たことがない・・・(と、ビジュアルコーディネーターT・W氏は嘘をついた)
「NHK俳壇 俳句を作ろう」
  作れない、作りたいとも思わない・・・(照明のK・M氏は噛みしめるように言った)

こうして、怒濤のような反対意見タイムが終わった。
そしてきっと、残った案はもう1つも無いのだろう・・・と誰もが思ったのだが、
たった1つ、誰からも反対されなかった企画案が残っていたのだった。
                 その3へつづく 


12月17日(日よう日) 日直・鬼界
先週の火曜日の正午に(12月12日12時)、近所にお菓子のディスカウントショップがオープンした。
ポテトチップスのPRINGLESが、1缶なんと88円!(コンビニでは240円だ)
激安!買いました。食べました。得しました。ささやかな幸せに満ちた1週間でした。
昨日の土曜日の朝、不燃ゴミを出しに行くと、
そこにあるすべてのゴミ袋にPRINGLESの缶が入っていた。
この界隈の住民は全員、ささやかな幸せに満ちた1週間を過ごしたようです。


12月16日(土よう日) 日直・鬼界
忘年会シーズン真っ盛り。そして強盗事件もシーズン真っ盛り。
毎年不思議なのだが、なぜ
‘年末特別警戒’で警官がやたらウロウロしてる、この時期に、わざわざ強盗するのだろう?。
12月になって突然莫大な借金を抱えていることに気付く訳でもあるまいし、
夏頃にはどうにもならない経済状態がわかってたはずだ。それに年末は寒いから、
手がかじかんでガラスも切りにくいだろうし、おなじみ‘バールのような物’も扱いにくい。
どうせ年末にやることになるんだから、きちんきちんと計画を立てて、
人の気の緩んでいる真夏とか、雨が足跡を消してくれる梅雨にやったほうが成功確率が高いに決まってる。
わかってないなぁ。

PS 警視庁様、僕は強盗を奨励してるわけではありません。マークしないでね。


12月15日(金よう日) 日直・鬼界
★昔、本当に使ったことのある、断り文句
「ごめん下さい。NHKの集金に参りました。」
「うちテレビ無いんですよ」
「・・・・・・。でも、中から“笑っていいとも”が聞こえてきますが」
「テレビの音声をラジオで聴いてるんです」
「・・・・・・」
(NHK様ご安心を。今はきちんと払ってます。)

★一度使ってみたい断り文句
「新聞屋です。1ヶ月だけお願いできませんか」
「僕、字が読めないんです」


12月14日(木よう日) 日直・橋本
「鬼界事務所大忘年会 今年のメインイベント」の行方  〜その1 

 定例ミーティングで、
「鬼界事務所大忘年会 今年のメインイベントは何にする?」が
話し合われた。例年の議題だ。
しかし、
決定したその企画が、イベントとして成功したためしは一度として無い。
企画自体が悪いのか、賞金欲しさにみんなズルをしだすからか、
やってることの意味が分かってないバカばっかりだからか・・・。
(ちなみに賞金は、出席者全員から1人3千円を徴収したもの。
だからその年によって額が違う)
なにしろ最後までやり通せたことがない。
イベントのフィナーレを迎えたことがないのだ。
そして、その後、みんな必ず飲み過ぎる。
それは、
“自分の数少ない持ちネタを中途半端に出しちゃって、なんか損しちゃった?
そして、とても恥ずかしい”人達の集まりと化し、とりあえず飲んで忘れようとするからなのか。
だったら最初っから‘たんなる飲み会’ってことにしとけばいいようなもんなんだけど、
そりゃそうなんだけど、
「やっぱりね、一年の締めくくりだからね、きちっとやることやんないとね」と、
毎年ここんとこだけは全員の意見が一致し、
イベントの企画案が話し合われることとなるのである。
しかも今年は世紀末だ。
なんでもいいからイベントしたい。 
 ということで今年も例によって、まず、それぞれの案を思いつくまま提示していくことから始めた。
出た案をずらずら並べてみます。

「予算500円でこんな素敵な物、見つけちゃった!プレゼント大交換会」
「1人1品持ち寄って、びっくり闇鍋大会」
「仮装大会」
「1人1芸」
「餅つき&こま回し大会」
「マジックショー」
「腹話術」
「今年1年私の10大ニュース大発表会」
「ガマン大会 水着で何分外にいられるか」
さらに、テレビ番組のパチり案も続々出された。
「ものまねバトル」
「ミュージックフェア式カラオケ大会」
「ペット大集合」
「5万円に挑戦!クイズ・ミリオネア大会」
「人気者で行こう!格付けチェック大会」
「伊東家の食卓 私の裏ワザ大会」
「ヤミスキ」
「クイズ赤恥青恥」
「ねるとん」
「パンチDEデート」
「今日の料理 20分で晩ごはん」
「なんでも鑑定団 私のとっておきのお宝大会」
「ここがヘンだよ外国人」
「NHK俳壇 俳句を作ろう」
「TVチャンピオン 早食い・大食い選手権」
・・・・・オリジナリティのない連中である。
とにかく、一応出そろったところで、
 ・やるとしたらどんなものにするか
 ・それが可能か不可能か
を、1つ1つみんなで検討し最終的にどれかに決定することにした。

長くなってしまったので、結果は次回に書きますね。
             その2へつづく


12月13日(水よう日) 日直・鬼界
駅前の看板は最初、ごく当たり前の
「みんなの迷惑になります。自転車をここに止めないようにしましょう 駅長」だったんです。
それが「駐輪禁止 駅長」になり、「駐輪厳禁! 駅長」になり、
「止めるな!止めるな!!」(しかも手書き)になり、次はどうなるのかと楽しみにしてたら、
遂に実力行使にでました。
止めてある自転車を片っ端から積み上げ出したのです。
ママチャリからマウンテンバイクから子供のチャリンコまでもが、
絡み合って山になり、現在の高さは大人の身長くらいです。
駅長さんもよっぽど頭にきたんでしょうね。ホント邪魔ですから。
こうなったらどんどん自転車を積み上げ、5メートルぐらいになったら、てっぺんに星を飾り
クリスマスイブにはイルミネーションをチッカチッカさせるくらいの意気込みがほしいです。


12月12日(火よう日) 日直・鬼界
「私、知ってます」にMさんからお便りがあった。
「くろよんカラーテレビのくろよんとは、光の3原色+黒の4色で、黒四を表し、
カラーでもモノクロでも見られるテレビのことではないか」というご意見だ。
アーティスティックな切り口には感心したが、そのテレビは一体何に使うのだろう?
料理番組を見てる時、
「げっ、大っ嫌いなケチャップがオムレツに山盛りかかってる!
見るのもイヤだからモノクロに変えちゃえ。(ピッ)
これでどう見ても、オムレツにマヨネーズが山盛りだ。おいしそー!」
そんな使い方をするのだろうか?
Mさんは思いつきだけで書かれたに違いない。なにせ、
「あ〜」とか「う〜〜」とか「でへへ」とか「でっへっへっ」が連発の泥酔メールでしたから。


12月11日(月よう日) 日直・鬼界
向かいの家が、ドアに手作りのクリスマス・リースを飾ったのが、始まりだった。
そのうち、隣の隣の家が玄関に子供の身長くらいのサンタクロースを置きだした。
(いかにも高価な陶器製のサンタ。リアルすぎて気持ち悪く、ちっともかわいくない)
すると、その隣の家が電動リースで対抗する。
(リースの真ん中のサンタの顔を押すと、汽車が走り出し、『サンタが街にやってきた』が流れます。
でも、深夜にイタズラで押すヤツがいて、ちょっと迷惑)
さらに、3軒先の家が電飾でチッカチッカさせつつ、植木に赤い靴下をつるすようになった。
今、うちの近所は、ちょっとした‘クリスマス戦争’勃発です。


12月10日(日よう日) 日直・鬼界
「私、知ってます」におうちが自営業のEさんからお便りがあった。
「ある夏の朝、年輩のお客様がいらっしゃったので、愛想良く応対していますと、
もぎたてのナスを下さいました。きっと両親と馴染みの親切なお客様だと思い、
有り難く頂戴致しました。するとそのご老人が
ニヤっと笑いながら『ハイ毎度、1個200円になります』とほざきやがって、まんまと金をふんだくられた」
という、これまた僕の疑問に答える気は全くない、怒り炸裂のメールでした。
親切めかした、訪問販売。たちが悪いです。
僕のところにも、休日になると来ます。
「朝早く申し訳ございません。近所に住む、近藤と申します。
人が生きるということについてお話をさせて頂きたく、お邪魔いたしました。
少しよろしいでしょうか?」というアレです。
仕方ないから「いいですよ」とドアを開け、しばらく話を聞き、小冊子をもらいます。
なんてことをしたことは一度もないのに、毎週のようにやって来やがるのです。
そう言えば、今日は来なかったな。どうしたんだろ、風邪でもひいたのかな?
ちょっと心配したりして...。


12月9日(土よう日) 日直・鬼界
例のヒゲの仕事のロケ現場がすごかった。
純和風の旅館名(固有名詞を出せませんが、山水荘とか竹本屋といった感じ)なのに
一歩中にはいると、日本語が一切なく、
中国語とハングル語とアラビア文字の張り紙が至る所に貼ってある。
向かい合ってすれ違えないほど、狭い廊下はやたらに折れ曲がっていて、まるで迷路のようだ。
その迷路感を増幅するのが、天井で、軽くジャンプすると頭が届いてしまう。
部屋は各室、微妙に内装が異なるが、共通しているのは、
トイレに鍵がかからず、風呂場のドアは透明で真っ赤なバスタブが丸見えなのだ。
「はは〜ん、ラブホだな」とピンときた人は、残念でした。ベッドはツインです。
でもベッドの横は鏡張りなんです。
そして極めつけは2階の廊下の突き当たりの部屋のドアをあけると、
そこに部屋はなく、いきなり空中で、裏の路地へ飛び降りられるのです。
全く不可思議な造りをした旅館ですが、
どんな方が利用されるのか、あまり詮索しない方がいいのは確かです。

きのうの日誌で書き漏らしたのですが、雑学王のTさんでさえ、
「くろよんカラーテレビ」はわからないそうです。
ご存じの方は是非教えて下さい。お願いです。私、知ってます


12月8日(金よう日) 日直・鬼界
「私、知ってます」に、雑学王のTさんから回答があった。
「買って帰るのには不便であり、引っ越しの時に捨てるから、
さお竹屋は案外売れるもの(特に引っ越しシーズン)」だそうです。
知りませんでした、さお竹屋がいい商売になってるなんて。
やらせてもらおうかな、さお竹屋。仕入れ価格も安そうだし、
自分のあいてる時間に住宅地を軽トラで流せばいいんでしょ。
「たけや〜、さお竹〜」という売り声も、オリジナルのを作っちゃえ。
歌あり、ものまねあり、漫才あり、ギリシャ悲劇的な朗読ありで、
副音声ではそれらが全部英語になってるという、スッゴイやつ。
そして、さお竹1本につき、鬼界事務所のロゴ入りTシャツを1枚プレゼントしよう。
そうすれば100本さお竹を売れば、100個の看板を設置することになるもんね。
なんか、いいなぁ。夢が広がる、さお竹屋!


12月7日(木よう日) 日直・橋本
 皆様は、まさか覚えておいでではあるまい。
5月26日付けの鬼橋日誌に登場した、「初めて2人でお食事会♪」に焼き肉を選んでしまった為に、
それっきりになってしまった‘彼’のことを。
 その彼から、唐突に、クリスマスカードが届いた。
なんだ、なんだ?!またお誘いかぁ?!(スッゴイ喜ぶ私)
それは、イギリスからのエアメールだった。
「僕は、転勤のため、今ロンドンにいます。こちらはとても寒いですが
初めての、異国でのクリスマスが楽しみです。」
・・・・・・・・・イギリス。
・・・・・・・・・ちくしょー。
あの時、うまくいってれば・・・・・。
憧れの遠距離恋愛が始まり、離ればなれだからこそお互いの愛情がさらに深まってゆき、
とうとう私も後を追って渡英し、優雅な英国生活を送ることとなり・・・。
アフタヌーンティ、ピカデリーサーカス、パブ・ディナー、フィッシュ&チップス・・・。
それならそうと(どうならどうと?)言ってくれれば、捨て身でフォローしたのにっ!!
しかし、空想は勝手に膨らむ。
お芝居の公演の時は、その間、日本に滞在だ。打ち上げには、向こうであつらえたドレスを着よう。
‘鬼橋日誌’には、毎日のご馳走メニューを紹介し、
‘夢占い’では、イギリスジョークもふんだんに盛り込んだインターナショナルな夢解釈。
すっげ〜。

 ふと我に返り、期待を胸に急いでカードを読み返す。
・・・・・どこにも「クリスマスに遊びに来て下さい」と書いてなかった。
ちぇ。


12月6日(水よう日) 日直・鬼界
ヒゲが大変なことになってきた。
「いかがわしい聖徳太子みたい」とか
「ギョロッと眼をむけば仲代達矢、歌を歌えば上条恒彦そっくり」とか言われるし、
(ヒゲが特徴的な人物を並べただけじゃないか)
コンビニのレジの女の子は決して目を合わせようとしないし、
あんなになついていたマル(11月29日の日誌に登場した、近所の犬)も近寄って来やしない。
一日も早く剃りたいです。


12月5日(火よう日) 日直・鬼界
3日の「私、知ってます」に、杉並区にお勤めのSさんからお返事があった。
                           (あなたのメールが紹介されてますよー)
僕の疑問に答える気は一切なく、さお竹売りに対する怒りが爆発していた。
(いいぞぉ、Sさん、こういうのを待ってたんだ)
「朝8時から売り回ってるくせに軽トラックには数本のさお竹を積んでいるだけ。
なのに踏切で止まっているときにもスピーカーからはガンガン大音量で宣伝してる。
やる気があるんだか無いんだか。とにかく、あったまにくるっ!!」というものだった。
100人が100人とも感じる疑問は「さお竹って、そんなに売れるの?」だ。
人は一生のうちに一体何本のさお竹を買うだろう?
僕は30数年生きてきて、1回しか買ったことがない。
引っ越しで買い換えるかもしれないから、2回は大目に見るとして、3回買うバカがいるだろうか?
ということは、さお竹売りはさお竹を売ることが目的じゃないんだ。
ただ黙々と軽トラックをトロトロ運転しながら、同じ宣伝文句を大音量で聞くうちに、
無我の境地に達し、悟りが開けるという、修行なのだ。
「安心価格のヤマフジ」は‘竹’を聖なるものとする、新興宗教なんですよ、きっと。

私、知ってます
今日もボタンを設置しますので、物売りに対するお怒り、疑問そして
3日の日誌への答えなどを是非。


12月4日(月よう日) 日直・鬼界
数年ぶりに‘五番街22’に行った。
五番街22というのは、僕が昔住んでいた町にある、駅ビルというか、
高架下を利用した、よくあるオンボロショッピングアーケードだ。
「一番から四番街まではどこにもないので、ニューヨークの五番街にあやかって
五番街と命名したのは明らかだが、22は何だろう?」
「昭和22年にできたんじゃないのか?」
「いや、NYの五番街の22番地に素敵な店があって、それを目標にしてるんだよ」などと
友達と話し合いながら、よくメシを食いに行ったものです。
とっても安いけど、とってもマズい、ハンバーグ屋とか、ご飯が異常にてんこ盛りの定食屋や
GGCという名のドイツ居酒屋(ゲーゲーツェーなのかと思いきや、
グレートジャーマンセンターの略だった。英語じゃねえかよ。意味不明だし。と、いつも笑ってた)と
靴屋、画廊(なぜ?)、美容室(メタリックで近未来風。なぜ?)、ジーパン屋なんかが
混在した、不思議な空間でした。
駅への近道ということもあって、結構利用者も多く、活気がありました。が、
久しぶりの五番街22は閑散としていました。
定食屋も弁当屋もGGCもラーメン屋も画廊も美容室もつぶれてました。
館内ご案内を見ると、1階の8店舗のうちの4店と、
2階の14店舗のうちの9店の店名にガムテープが貼られていました。
思い出深い場所なんかに行くもんじゃありません。悲しくなるだけです。
22店舗のうち半分以上の13店がつぶれてしまっ・・・・・
そっか、22はそういうことだったんだ。
みんなで力を合わせて頑張りましょうという意気込みにあふれてたんだ。
そんなことに気付いたら、よけい悲しくなった。


12月3日(日よう日) 日直・鬼界
日曜の朝8時だというのに焼き芋屋の売り声にたたき起こされた。
「迷惑防止条例で取り締まって、死刑にしてやれ」と腹を立ててると
さお竹屋、バイク回収屋、家電品回収屋が次々にやってきた。
「ここは物売り銀座じゃないぞ!」と憤慨するうち疑問がわいてきた。
疑問1・そもそも朝の8時に焼き芋を食べる人がいるの?
疑問2・ご存じさお竹屋の宣伝文句「20年前のお値段です」
ということは毎年微妙に値上がりしてるってこと?「1970年のお値段です」とは決して言わない。
疑問3・家電品回収の宣伝文句「CDラジカセ、ミニコンポ、ビデオ、くろよんカラーテレビ」
ちょっと待って、‘くろよんカラーテレビ’って何?黒四?ケロヨンの仲間?

疑問に対する答えをご存じの方は、こちらの私、知ってますでお教え下さい。
??の日曜日をお救い下さい。


12月2日(土よう日) 日直・鬼界
2,3日前から掃除機のコードが引っ込まなくなった。
赤シールまでめいっぱいコードを引き出して一気に巻き込もうとしても、
人間の手で優しく介助しながら巻き込みボタンを小刻みに押しても、
40センチぐらいビロ〜ンと残ってしまう。
マンガの虫歯キン(悪魔のようなかっこをしてヤリを持って人の口の中で歯を攻撃してる)のしっぽに似ている。
「なんてだらしないんだ。今日からおまえの名前は‘掃除キン’!」と笑いものにしてました。
そしたら、今日、後を追うように電子炊飯ジャーが‘虫歯キンのしっぽ化’してしまったのです。
イタズラ好きの妖精の仕業?
それとも、掃除機と炊飯ジャーは親友だったの?友達のことを馬鹿にされたから怒っちゃった?
とにかく今、僕の部屋のあちこちで、しっぽがビロビロのたくってます。


12月1日(金よう日) 日直・橋本
 『まりりんの夢占い』のDreamNumber8の長曾我部 浩親(ちょうそかべ ひろちか)さんに
「四国の戦国大名の長曾我部氏と、何かご関係が?
長曾我部 元親(もとちか)の御子孫?」と、まりりんがちょこっとお伺いしたところ
早速、長曾我部さんからメールでお返事を頂いた。
「僕の中学校の同級生に、‘長曾我部 浩親’がいたんです。
で、そいつの名前を拝借したんです。
彼は、本当に戦国大名・長曾我部氏の末裔で、歴史の授業中、あいつの先祖は偉かったんだなぁと
感心したのを覚えています」
そんな、歴史の教科書にでてくるような、今となってはもう架空の人物としか思えないような
戦国武将の直系の子孫が、生きているんですねぇ・・・・・。
しかも、同じ中学校に通学するんですねぇ・・・・・。
やっぱりお住まいは武家屋敷ですかね?お母さんは当然キモノ着てらっしゃる?
印鑑とかも、もちろん特注ですね。
映画や演劇のチケット予約の電話の時も、大変でしょうねぇ。
戦国大名・長曾我部氏を、相手が知っててくれればラッキーだけど
「お名前は?」と聞かれ、「ちょうそかべひろちかです」と答えたら
「は?・・・・・・・ちょうつかめさん?どうぞかめさん?ちょうすけべさん?
・・・・教祖かべ打ちか?」とか言われちゃったら、どう説明するのか凡人の私には見当もつきません。
それに、犯罪を起こしたら誰だかバレバレですね・・・・・。

どこかにいらっしゃる長曾我部 浩親さん。
何の面識もありませんが、どうぞお元気で。


11月30日(木よう日) 日直・鬼界
仕事の関係でヒゲを伸ばしている。
うさんくさい、むさ苦しい、汚らしい、ヒゲだけ浅野忠信などと、
周囲の人々からすこぶる評判が悪い。
事情を説明できる人には冗談ですむが、電車の中で見ず知らずのOLに
「浅野忠信を意識してバカじゃないの。どう見ても労務者よ。」とか
「また変質者がいるわ。ホント最近多いわね。」なんて思われるのが悔しい。
自分で鏡を見ても、プー太郎チックだと思ってしまうくらいだから、仕方ないんだけど...。


11月29日(水よう日) 日直・鬼界
近所に、柴犬にちょっと似た、雑種のマルという犬がいる。
普通の犬より足が短めで、すっくと立った姿がなんだか笑いを誘い、かわいらしい。
門のそばに人が来ると、奥から走り出てきて、しっぽを振る。
頭をなでてやると、少しうつむき加減になって目を閉じ、有り難そうにするのが、かわいい。
一緒に飼われてる猫が身繕いをしているのを、暖かいまなざしでじっと見つめていたりする。
二匹は大の仲良しだ。とてもかわいい。
僕の住んでる界隈の人気者だ。

オチはありません。たまにはこんな心温まる話もいいもんです。


11月28日(火よう日) 日直・鬼界
本当は便利なはずなのに、すっげえ不便なもの
・やたら長いGコード
・うまく引き裂けず、ビラビラになってしまう、レトルト製品の「切り口」
・ビラビラになったので反対側から開け始めると、
 切り裂きラインが交わらず収拾のつかなくなる、もう一方の「切り口」
・「こちら側のどこからでもあけられます」と書いてあるのに、
 どっからやっても全然あかない、餃子のタレ

「切り口」関係に恨みを持ってるみたい...


11月27日(月よう日) 日直・鬼界
金沢大学で講師をやってる先輩からまた電話があった。
内田有紀のことで怒られるのかと思ったら、25日の日誌のことだった。
「鬼界、おまえは大事なポイントを見逃してる。
‘オマンコしたい’ではなく、‘オメコしたい’と書いてあるのだから、
犯人は関西文化圏の人間に決まってるじゃないか。
こんなこともわからないようじゃ、一人前とは言えないな。
そもそもオメコの語源は・・・・」と
うららかな日曜の午後、オメコとオマンコを5000回くらい聞かされた。
あのぉ、先輩、僕は別に犯人探しをしてる訳じゃありませんから...。
それから、電話下さったときに、5才になる娘さんはまさか、そばにいなかったでしょうね。
教育上、あまり良くないと思います。


11月26日(日よう日) 日直・橋本
 掲示板の弘美さんの‘無念のシャルロットケーキ’を拝読しまして・・・・・。
こういう「なんだかんだいって結局わがままが通っちゃう人種」につけ込まれてしまう
「自分はさておく人種」の自衛手段を、ちょっと考えてみました。
 わがままな人って、人・物・行動とかに対しての自分の好き嫌いが妙にはっきりしてるって
ことであり、言い換えれば「自分の好みが異常に明確」ということですよね。
自分の好きな物に囲まれてるときは、上機嫌。でも嫌いな物の時は、えらいムカつきよう。
その、あまりにはっきりした白黒の付け方に太刀打ちできず、
周囲はついおれて従ってしまう、というわけなんですね。
だから、「つい自分のことはさておいてしまう優しい人」でも、常日頃から
「自分の好みが異常に明確な人」というキャラクターを無理してでも作っておけば
立派に「先天性わがまま人間」に立ち向かえるのではないでしょうか。
 私の友人(男)で、かなり無口で自分から進んで意見を言うなんてことは絶対しないのに
周囲は、まず、その子の意向を聞いてあげちゃう・・・というズッコイ奴がいます。
奴は「自分の趣味・嗜好には並々ならぬこだわりを持っていて、その信念は
どんな状況に於いても一貫して曲げない」姿勢を、常日頃からさりげなくアピールしています。
たとえば、
 ・稽古場に来るときは、真冬でも素足にビーチサンダル
 ・居酒屋での飲み会で、お通し代わりに自分だけ1人前のにぎり寿司をオーダーする
 ・自分のアパートの部屋で、蕎麦を打つ
 ・年間通して毎日、1本の同じGパンをはいている・・・と思ったら
  実は、同じ型のGパンを5本、交替ではいていた
などなど、数えあげたらキリがないです。
そうして奴は「こだわりの人」というスタイルを確立し、見事に、周囲は知らず知らず
‘彼の好みと自由’を認識させられ、受け入れ、尊重する羽目になったんです。
 I’ve Gotta Be Me.
「わがまま(ある意味こだわり)」は、先手必勝です。
 
  注・その友人は「変人」とも呼ばれています


11月25日(土よう日) 日直・鬼界
街で見かけた本人は見かけてないけど変なヤツ その6 
池袋のゲーセンのトイレに落書きがあった。
タイルとタイルの間の2ミリくらいの白い部分に
‘不動明王オメコしたい不動明王オメコしたい不動明王オメコしたい不動明王オメコしたい・・・・・’と
端から端まで鉛筆でビッシリ書いてあるのだ。
一番右端なんかスペースが足りなくなって、‘オメコ’になっている。(メコがすっごく細いのです)
なんなのこれは?
修行僧の心の葛藤?仏教フェチのアブノーマルな願望?
それとも女子プロゴルファーの不動さんと、明日、王様のような、オをしたいってこと?

公衆トイレの落書きのことは書くまいと思ってたのですが、あまりに衝撃的だったので...。


11月24日(金よう日) 日直・橋本
 「紅葉の見所情報」をニュースでやっているのを見て、
ちょっと眺めたくなり、ピークには遅れたが富士山麓に行き、初めて樹海にも入ってみた。
遊歩道は、けっこう人が行き来していた。
すれ違う人達の会話から、例外なく、「自殺」「死ぬ」という言葉が私の耳に入ってくる。
老若男女問わず、「自殺」「死」に関することを話題にしながら、行き過ぎていく。
声高にではなく、斜め下方に視線を落とし、
考え込むような様子で語り合いながらすれ違っていく。

初めて歩いた樹海遊歩道は哲学的な道だった。


11月23日(木よう日) 日直・橋本
シリーズ「最低のお仕事」 その3
 映画のお仕事。
それは、独立プロ系の映画(東宝とか東映といったメジャーではない映画)、
いわゆる低予算映画のお仕事の話。
ドサ廻りのストリップ一座における様々な人間模様を描く、泣き笑いタッチの人情喜劇・・・ってなやつだとか。
マネージャー(以降はマ)「なにしろ、ストーリーがいいっ!
                つかこうへいの‘ストリッパー物語’みたいなやつっ。けっこう泣けるっ。」
橋本(以降は橋)「い、いや、私の身体、見ての通り貧弱ですから」
マ「大丈夫!売れないストリッパーの役だから。全然問題なし!かえって、いいっ!」
橋「あっ、で、でも、やっぱり裸はちょっと・・・」
マ「前張りしちゃうから、たいしたことないよっ。できる、できる」
・・・・・・『前張り』。これにまつわるいろんなエピソードが、次々とめまぐるしく脳裏に浮かんでは消えていく。
ちょっと口に出しては言えないエピソードが・・・。
ていうか、それを張っつけた自分の姿を脳裏に描くと、それこそ、笑って泣ける。
橋「す、すみませんが、か、勘弁して下さい!!」
マ「そお?惜しいなぁ。いい話だと思うんだけどなぁ。いいストーリーなんだよなぁ。」
橋「すみませんけどっ。」

その映画、クランクインしたのだろうか・・・。
‘完成’の噂を耳にしたら、ちょっと観に行ってみようかしら。
後学のためにも。


11月22日(水よう日) 日直・鬼界
金沢大学で講師をやってる先輩から久しぶりに電話があった。
「最近、人気下降気味で困ってたんだ。これからは一緒に応援しようぜ。
ホント嬉しいよ、鬼界が内田有紀ファンだとわかって。有紀ちゃんネタどんどん書けよ。」
あのぉ、念のために言っときますが、僕は内田有紀ファンではありませんから。
たまたま連続して登場しただけです。
そりゃもちろん嫌いというわけじゃないから、誘われれば喜んでホテルに行くし、
「3時間後に僕は死にます・・」と嘘をついて、すっごいことをやらせてもらいたいです。
でもファンではないです。
あんまり嬉しそうだったので電話では言えませんでした。すいません。
だからファンクラブの会報もFAXしてもらわなくてもいいです...。


11月21日(火よう日) 日直・鬼界
急に‘ウ’がしたくなって、市ヶ谷駅のトイレの個室に駆け込んで、びっくり。
和式便器の横の、ちょうど足を置く位置に‘ウ’がしてあるのだ。
ご丁寧にも左右にひとつずつ、ポトン、ニョロン、という感じでしてあるのだ。
いいかげんにしろ!異常な形でストレス発散するな!
だいたい、どうやったんだよ?
通常‘ウ’をするようなズボンの下げ方では到底無理なので、
ズボンもパンツも脱ぎ捨て、下半身スッポンポンの状態で、
あの狭い空間をアクロバティックに動き回り、‘ウ’をされたに違いない。
そんなことしてて楽しかったの?虚しくない?
やるんだったら、まず自分ちでやれ。そしたら認めてあげます。


11月20日(月よう日) 日直・鬼界
緊迫する政局を見極めるため一日中、国会に詰めていたので、日誌が書けなかった。
ウソです。
混迷する大統領選を見極めるため日帰りでフロリダに行ってたので、日誌が書けなかった。
ウソです。
今日は日誌を書かないので理由をこじつけようとしたのですが、やはり正直に言います。
時間がとれなくて、日誌を書くためにパソコンに向かったのが午後9時すぎでした。
今から書いても今日の日誌クンは3時間の命しかないんだ、と思うとなんだか可哀相になったんです。
毎日午前0時に更新してるわけじゃないから、そんな感傷が間違ってるのはわかってます。
でも、午後8時にこの日誌を見た人には「ちっ、更新されてねえや」と思われてしまう。
本当は更新されてるのに、肩身の狭い、人生の裏街道を歩く、日陰者のような扱いを受けてしまう。
例えて言うなら、巨大隕石が地球に接近していて、あと3時間で人類滅亡なのに子供を産んでしまう。
いや、そんな大それたことじゃないな。
内田有紀とホテルに入ったのに、僕の命があと3時間しかない。
ありゃ、この例えは全く違うぞ。あと3時間しか生きられないからって頼めば、
内田有紀はどんなことでもやってくれるぞ。人生最高の3時間じゃないか!
適切な例えができませんが、とにかく今日は日誌を書かない理由を説明したかったのです。

でもこんなに書くはめになるんだったら、普通に書けば良かったかも...


11月19日(日よう日) 日直・鬼界
パールセンターがどんどんクリスマスになっていく。。
不二家のペコちゃんがサンタの衣裳に変わったし、
100円ショップの店頭はクリスマスグッズばかりだし、今ケーキを申し込むと早期割引になるし、
全然関係のないお茶屋さんまで「クリスマスには日本茶を!」なんて手書きの張り紙をしている。
こんな商店街でも年々クリスマスが早まっていくなぁ...。


11月18日(土よう日) 日直・鬼界
街で見かけた変なヤツ その5
昨日はむっちゃ寒かった。
寒い、寒いと震えながら、歩いていると、向こうから
半ズボンにTシャツの男がアイスを食いながらやって来る。シベリヤ出身?
よく見ると、耳あて(ドーナツをゴムでつないだようなアレです)をしている。耳だけは寒がりらしい。
スイカバーをニコニコしながら食っている。
しかも、小声で何か言っている。「スイカさん、スイカさん」と言ってるではないか。
悩みなんか何もない、ノー天気な表情は、見たことがあるぞ。
そうだ、病院で「は〜ひふへほ〜」と叫んでいた少年(8月11日の日誌参照)、
人呼んで、‘は行の少年’に違いない。
あんなゴキゲン野郎が2人もいるはずがない。絶対そうだ。でも確信がない..。
確かめる方法はただ一つ、耳元で、は行を唱えるのだ。
そうっと近づき、他の通行人がそばにいないことを確認し、
「は〜ひふへほ〜」と
言おうと思ったんだけど...、やっぱり言えなかった。
警察には電話しても、そこまでの向こう見ずさは僕にはありません。


11月17日(金よう日) 日直・鬼界
昨日の件が結局どうなったのか知りたくて、中野警察に電話した。
が、しかし、電話番号から身元が割れ、賊の一味と疑われたり、
刑事の尾行がついたりしたらコワいので、番号非通知・184をプッシュしてから電話した。
「あっ、あの、昨日へりでやってた、ひったくり犯は捕まったんでしょうか?」と
心配で心配でたまらない、いかにも小心な市民を装って尋ねると
「検挙はできませんでしたっ」と朗らかに妙に弾んだ声が返ってきた。
「ど、どういうことでしょう?」
「もちろん検挙できれば良かったのですが、あれは広報活動なのです。
ヘリコプターを使って事件をお知らせすれば、市民の皆様が興味を持って下さるじゃないですか。
そうすれば、自分の手荷物をしっかり持つようになる。そういう狙いなのです。」
「・・・・・・・」
「昨日からお問い合わせの電話もかなり頂いております。」(とても自慢げ)
「そういう活動はよくやるのですか?」
「ヘリが空いてるときには、やるようにしております。」
なんだよ、それ。
少なくとも連続犯かなにかの追跡だと思ってたのに、へりの空き時間を利用した単なる宣伝だった。
警察って、そういうことやってたの?初めて知りました。
でも、あんなに大々的にやる必要あるのかな?へりの燃料だって税金で買ってるくせに。


11月16日(木よう日) 日直・鬼界
事務所で次回公演の打ち合わせをしていたら、遠くで何か言っている。
どうせ何か売りに来たんだろうと思ってたら、
「・・・・・警察です。・・・逃走中の犯人・・・・・・110番へ至急連絡して下さい。・・・」と放送している。
事務所にいた全員がベランダに飛び出した。
ヘリコプターが飛び交っている。事件だ!!
テレビをつけた。みのもんたがしゃべってるだけで、速報もやってない。一体何が起こってるんだ?
「こちらは中野警察です。・・・が発生しました。・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
へりの爆音と重なって聞き取れない。くそっ。
不安そうな住民がどんどん道路に出てくる。そうかと思うと、あちこちで窓が閉まっていく。
くうっ〜、ワクワクする。事件だ!事件だ!!
放送が近づいてきた。「こちらは中野警察です。ただいま」と、この時、
携帯のバカ女子高生が「ブラつけたままやったからぁ、取れって感じぃ、でも彼氏のぉ」と大声で通り過ぎた。
ボケッ!聞こえなかったじゃないか!でも彼氏の何なんだろう?こっちも気になる。
「こちらは中野警察です。ただいま鷺宮三丁目でひったくり事件が発生しました。
黒いジャンバーに赤いバイクで逃走中の犯人を目撃した方は110番へ至急連絡して下さい。」
えっ?これだけ?銀行強盗とか、凶悪殺人犯じゃないの?
黒いジャンバーに赤いバイクなんて、腐るほどいるんじゃないの?いちいち通報すんの?
がっかり。すっごく盛り上がったぶん、がっかり指数は東京ドーム5個分以上だ。
内田有紀とホテルに入ったのに、服を脱がすと内田裕也だった。それくらいがっかり。


11月15日(水よう日) 日直・鬼界
阿佐ヶ谷の西友でゲイのカップルを見た。
がっしりした体に、いかつい顔で、頭のはげ上がった中年男性(衣笠祥雄そっくり)が、
30過ぎのごく普通の男性と手をつないで、ひき肉を選んでいた。
二人とも、もろサラリーマン風のグレーのスーツだった。
映画ではなく現実に、しかも新宿ではなく阿佐ヶ谷で、
ごく自然に振る舞っているのを見たのは初めてだった。


11月14日(火よう日) 日直・鬼界
ヒロ・ヤマガタを追え! その4〜
「あれだけ露骨に書くと、訴えられた場合、全面敗訴するぞ」と弁護士の友達が教えてくれた。
確かにそうかもしれない。
「怒らないで下さい、ミスター・ヤマガタ。実を言うと僕はあなたの大ファンなんです。
子供が産まれたら、あなたと同じ名前にしようと決めてるんですから。
鬼界ヒロヤマガタ。名前からは男か女かわからないところが難点ですが。
あなたの絵をあらゆるところに飾ってます。玄関、居間、廊下、物置、寝室、すべての部屋です。
トイレットペーパーなんか使わずに、あなたの絵でふいてます。
それくらいあなたのファンです!!だから許して。」
待てよ、これじゃ自分の非を認めたことになる。前言撤回。
「ミスター・ヤマガタ、何を怒ってらっしゃるのですか?
あれはあなたのことなんかじゃありませんよ。漢字ですから。
‘ひろ’ではなく、‘ひくち・やまがた’と読むんです。」
よし、この線で裁判に臨もう。どんと来い、ヒロ・ヤマガタ!


11月13日(月よう日) 日直・鬼界
待望のシリーズ化!! 
ヒロ・ヤマガタを追え!  その3〜
パリ在住の方から返事を頂いた。
パリでは‘ミニスカねーちゃん声掛け作戦’は行われていないらしい。
こうなると僕の抱いていたヒロイメージを修正しなければならない。
世界規模で作戦を展開してるヒロは、モナコの豪邸でシャム猫を抱きながら葉巻をくゆらせ、
プールではすっごい美人(おそらく以前は原宿で声掛け作戦をやってた、しがないバイトだろう。
女の武器にものを言わせ、その地位を勝ち取ったのだ。その間に幾多の涙が流されたことか...
ヒロのいるところに女のドラマあり!すごいぞヒロ!)がスッポンポンで泳いでいる。
地下の工場では鎖につながれた奴隷が1枚1枚ヒロの絵を模写している。(もちろん全員、美大卒)
肺病病みで血を吐くもの、気が狂ってラッセンの絵を描いてしまうもの、まさに生き地獄だ。
ヒロのいるところに男の怨念あり!すごいぞヒロ!
そして儲けたお金で何をするのか?ヒロ銀行でも作る気か?もしや...世界征服?
いやいや、知らない方がいい。知ってしまったらこちらの命が危うくなる。
なにせ相手は、あのヒロ・ヤマガタなのだから!!
と、そんなイメージを抱いていたのに・・・・。

ヒロ・ヤマガタ情報お待ちしております。
声掛け作戦を実際にやってる方、匿名で結構ですので、是非、ご連絡を。


11月12日(日よう日) 日直・橋本
シリーズ「最低のお仕事」 その2
2時間枠単発サスペンスものドラマ・・・。
大恋愛の末結ばれた妻だったが、その妻への愛もすっかり冷め、今は会社の同僚と不倫している夫が
邪魔になった妻を、愛人と結託して殺してしまう。
2人への恨みが断ち切れず、夜毎亡霊となって現れ、かつての夫とその愛人を
恐怖のどん底へと引きずりおろしていく・・・・・・。
ってなやつ?そういうやつ?

 「幽霊の役なんだけど、やるよね?」
マネージャーからの電話の第一声でそう言われた私は、上につらつら書いたようなストーリーを
瞬時に思い浮かべ「もちろん、やります」と答えた。しかし、次の瞬間には
「でも待てよ。幽霊の役はやっぱり怖いなぁ・・・。それ演った俳優で死んだり怪我したりした人、多いしなぁ。」
と、心の中でどんどん怖じ気づく。
しかも、ちゃんと話を聞くと、ドラマはドラマでも予想した‘2時間枠サスペンスもの’ではなく
‘1時間枠子供向けホームドラマ’だった。
どうやら、最後の最後に子供達に退治されるちょっと出の幽霊の役が、私。
想像したのとは、どエライ違い。
でも、こうなったらやるしかない。というよりも、お仕事は頂けるだけで有り難い。
 悲惨な殺され方をしたらしく、メイクもスゴイものになるということで、特殊メイク専門の事務所に赴き
事前に顔の型をとった。
おどろおどろしいマスクやらメイクサンプルやらが無造作にいっぱい置かれた個室で
「今は海藻入りのだから、お肌にいいですよ」と言いながら、特殊メイクのエキスパートは
私の顔面にセメントのようなものをペタペタ塗り重ねていく。
「このまま1時間じっとしてて。鼻で息をして、顔の皮膚を動かさないように」そう言い置いて、彼は部屋を出て行った。
残されたのは、数十個のおどろおどろマスクと、顔をまっちろにセメントで固め椅子に釘付けになって座る私。
何が怖いって、その状況が怖い。化け物に囲まれたセメント色の私・・・・・。
「これに耐えれば、なんかすごくいいことあるの?」そう問いかけずにはいられない、
あたかも天に見放されたような時間であった。
 念のため個人的にも、近所の神社でお祓いをしてもらった。
 わたし用の化け物メイクの部品も完成し、いよいよ撮影日。
エキスパートは完成パーツを満足そうに私に披露し「スゴイ顔になりますよ」と嬉しそうだった。
楽屋の、寝台代わりにしたソファに仰向けに寝て、たっぷり3時間半ヘアメイク。
完成形を鏡で見る。こっわ〜いっ!!あまりに怖くて二目と見られない(ほんとマジで)。
お岩さんをグレードアップさせたような感じの仕上がり。・・・家で夜、鏡見てこの顔だったらいやだろうなぁ。
控え室にウヨウヨいた、出演の子供達が「こわーい」「気持ちわるーい」とか口々に言いやがる。
ちくしょーと思うが、この子達は主役で偉いので、
手をちょっと幽霊風にしてみたりして、とりあえずサービスしておいた。
そのまま、かれこれ2時間、本番待ち。
おトイレに行ったりとかでウロウロしてたら、出くわす人出くわす人、いちいちスゴクびっくりする。
あまり驚かしても悪いのでタオルを頭からかぶっていたら、よけいリアルで大迫力。控え室から出ないように努めた。
化け物シーンの撮影は、あっという間に終わった。
 翌日から、左目周辺がひどく腫れだした。医者によると「何かにかぶれた」らしい。
‘あのメイクと同じように、左目が腫れた’・・・・・こっわ〜いっ!!
これはやはり、役のたたりなのか?お祓いのおかげで、この程度で済んだのか?
なんだかこわ〜いお仕事でした。


11月11日(土よう日) 日直・鬼界
きのうの日誌に早速、回答が寄せられた。
女性にもバンバン声をかけてるらしい。すごいぞ、ヒロ・ヤマガタ!商売熱心!
そうなると気になるのが、他の都市のことだ。
大阪や福岡、八戸や松江でも‘絵画販売おねーさん作戦’を展開してるのだろうか?
さらにはロサンジェルスやパリ、ニューデリーや北京でも
ブロンドやら、ターバンを巻いたり、自転車に乗ったおねーさんが
街角で「Hi!Picture?」とか「ηρυ!ζδΚσΒΑπ?」とか「好!要絵画?」とか
声をかけまくってるのだろうか?
フランスやインドの鬼界事務所の読者の皆様、お返事待ってます。


11月10日(金よう日) 日直・鬼界
久しぶりに銀座に行った。
歩道を歩いてると、向こうから「あっ、どうも」と若い女の子が駆け寄ってくる。
「誰だっけ?思い出せないけど、かわいいからいいや」と思って、
満面の笑みで「やあ」と手を挙げた。
すると彼女は「絵を見ていきませんか」と言うじゃありませんか。
なんだよ、ヒロ・ヤマガタかよ!
なんでヒロ・ヤマガタは、どこでもかしこでも展覧会やってるわけ?
なんで若いきれいめの女の子ばっかり使ってるわけ?
新宿や渋谷では、やっと引っかからなくなったのに、銀座でやられた....

ってことは、女の人には声かけないのかな?お教え下さい。


11月9日(木よう日) 日直・橋本
 氷河期を終え、「まりりんの夢占い」も無事スタートを切った。
鬼界事務所の連中も、どうやらまりりんに一目置いたようだ。どうだ、ざまーみろ。
それもこれも、みなさんのおかげ。まりりん頑張る、頑張れまりりん。
ごはん食べてても夢占い、電車乗ってても夢占い、仕事してても夢占い、お風呂の中でも夢占い、
ノリノリまりりん。

そうそう、日誌も書かなきゃね。
「最低のお仕事」シリーズ その2
2時間枠の単発サスペンスものドラマの撮影で、こわ〜い幽霊が

「夢占い」で時間取りすぎちゃった・・・。スミマセン、この続きは次回に書きます。


11月8日(水よう日) 日直・鬼界
まつ毛が目の中によく入る。
今も入っていて、とても痛い。
黒目の真ん中が日本だとすると、アラスカのあたりに入っている。
 (わかりづらい方はお手持ちの地球儀で日本(なぜか必ず赤で書いてある)の上に
 大きな瞳の絵を描いてみましょう。ほうら、わかりましたね。
 でも地球儀なんて誰も持ってないか....)
あくびをしてみる。ふぁ〜あ〜〜、だめだ、ニューヨークへ移動しただけだ。
痛いよお、違和感あって、痛いよお。俳句を作ってる場合じゃない。ホント痛いです。
考えてみると、目の中にまつ毛が入ることよりも、
目の中のまつ毛がとれることの方が圧倒的に少ない。
ブラジルやアルゼンチンは、まつ毛で埋め尽くされてるのだろうか?

ちなみに突然好評の「街で見かけた変なヤツ」のバックナンバーは以下のとおりです。
その3・10/13、その2・10/7、その1・10/5
タイトルを変えたのが功を奏したのか?


11月7日(火よう日) 日直・鬼界
(昨日からの続きみたいなもの)
なぜわざわざ香港で撮影する必要があったのでしょう?
香港の町並みが映るわけでもないし、日本でやればいいんじゃないの?
その答えは、このCMのメインの大物俳優Nさんなんです。
映画のロケで香港にいたNさんを、日本で別の1日拘束するギャラよりも
スタッフ、キャストが香港に行った方が安いのです。
スゴイッ!
結局、偉い人が偉いんだよな...当たり前だけど..
そういえば昔、キャットフードのCMでロサンゼルスへ行けると大喜びしてたら、
ロスの動物プロダクションの猫を日本に連れてくるより、
スタッフ・キャスト全員が泊まりがけでロスに行った方が全然安いからだと言われた。
猫以下かよ...


11月6日(月よう日) 日直・鬼界
シリーズ「最低のお仕事」 その1
昨年の春、知り合いのCMディレクターから突然、国際電話がかかってきた。
「鬼界ちゃん、明日から香港に来れる?」
あるメーカーのCMを何パターンか撮影するなかで、
僕にぴったりの役があるというのだ。即「行きます」と返事し、翌日僕は香港にいた。
運悪く40年ぶりの異常気象で、日本の真夏より暑い。
その上、撮影現場は、すり鉢型の陸上競技場。
アスファルトのようなもので完全舗装されたグラウンドは軽く摂氏40度を越えている。
汗だくになって自分の出番を終え、ほっとしていると、ディレクターが
「鬼界ちゃん、悪いけど衣裳変えてもうちょっと出てくんない?」と言う。
「なぁに、すぐ終わるからさ」と用意された衣裳は、なんとカッパのぬいぐるみだった。
「げっ」と思って予定表を見ると、このあと15パターンもカッパの親子が出演する。
ディレクターは、ニヤニヤ笑ってる。だまされたんだ!
撮影前日に、しかも国際電話で出演依頼されたのはこういうことだったのか...ガックリ
「この人とコンビだから」と紹介されたのは、‘香港一の着ぐるみ師’の異名をとる、
マッチョでムキムキの、でも顔はテリー伊藤みたいな人だ。
この人のギャラが高くて二人目が雇えず、僕が選ばれたらしい。
仕方ないから、やりましたよ。カッパのぬいぐるみを着て炎天下、走り幅跳びや、
リレー、やり投げ、砲丸投げ・・暑さで気が遠くなる・・・
さっきまですっごく偉そうに僕に命令してたテリーさんが妙におとなしい。
そして、グラングラン揺れ出すと、ハードルに激突して動かなくなった。
慌ててぬいぐるみを脱がすと、テリーさんは真っ赤な顔をして白目をむいていた。
現場は大騒ぎになり、救急車が呼ばれ、テリーさんは運ばれていった。
結局、残った分はADさんが交替でぬいぐるみの中に入り、撮影は無事終了した。
僕は100万リットルくらい汗をかきながらも、たった一人でこの仕事をやり終えた。
香港一の着ぐるみ師に勝ったのだ。
それどころか香港一+若いAD5人の日中共同国際チームに圧勝したのだ。
ディレクターが「さすが鬼界ちゃん、プロの役者だよ」と誉めてくれた。
嬉しくもなんともないぞぉ。テリーさんのギャラをくれよぉ。


11月5日(日よう日) 日直・鬼界
街で見かけた変なヤツ その4
近所のビデオ屋で「オール全品50円レンタル!」をやっていた。
(関係ないけど、言葉づかい間違ってるのでは?訳すと「全全品50円」?)
最新作が当日、新作が1泊2日、旧作が1週間50円で10本まで借りられるのだ。
いかにも浪人生って感じのダサダサ君がきっちり10本のビデオを持ってレジに並んでいる。
全部AVだ。アイドルものからレースクィーン、盗撮、消し忘れ、ナンパ、企画モノ、
さらには金髪モノまであらゆるジャンルの旧作を借りまくろうとしている。
「ははん、1週間お楽しみってわけだ」と思ってると
やおらショルダーバックの中から10本のビデオを取りだし、返却したのだ。
なんと全部最新作のAVだ!
その時、時刻は午後3時。開店と同時にレンタルしたとして、4時間コイツは何してたの?
さんざんやってたんじゃないの?それなのにまだ足りないの?
頭の中はそのことだけ?脳がとろけてんだ、きっと。勉強しろよ。
でもちょっとだけいいなぁと思った...。若いって素晴らし〜い〜♪


11月4日(土よう日) 日直・鬼界
昨日、気まずかったこと
生理用品を選んでいる女の人と目があった。
昨日、ちょっと嬉しかったこと
コンビニで買い物したら、777円だった。
昨日、悔しかったこと
小銭が776円しかなく、1万円札をくずした。


11月3日(金よう日) 日直・橋本
若い衆(若手?)がいるのって、いいなぁ。

 知り合いの劇団の飲み会にお邪魔した。
大きめの楊枝サイズの竹串で中身を刺し、貝殻からクリクリッとよじり出す小ぶりのつぶ貝が‘お通し’に出た。
私は、好物の貝の中でも特に、このクリクリッと出すつぶ貝が大好物だ。
食べだすとキリがない。いくつでも食べられる。
クリクリッと出しペロッと、自分のを食べてしまうと、他の人のも食べたい。
「貝は苦手」と仰るお隣さんのつぶ貝を早速頂いた。
その様子を、たまたま真近で目撃したらしい劇団の若手、○○クンは
全員の席を廻り、お通しに手をつけていない人を見つけると、いちいち「貝、いいでしょうか?」
と小声でお伺いをたて、了承を得るとそれを受け取り、ササッと私のところへ持って来てくれる。
つぶ貝を前にしては道徳・理性も薄らぐ私も、いちいちお礼を述べつつ有り難く頂戴した。
ほぼ全員の分に近い量の貝を食い尽くした。
私の前の卓上は、貝塚と化していた。
酒宴は始まったばかりなのに、おなかいっぱい。
でも、大満足。
感激して「○○クンて、いい人ですね。」と私。
知り合いは「芝居は上手くないけど、人一倍真面目な奴です。」
‘純粋な真面目さ’・・・。いいなぁ、○○クン。

 前に、撮影の仕事の時、ヒロインの美人女優M.Nさんとセットの中で照明待ちしてたら、
Nさんは、思いついたように付き人の女の子を呼び、「鼻毛出てない?」と聞いた。
彼女は、顎を心持ち上げたNさんの鼻の穴を凝視し、「はい、出てませんっ。」と報告した。

なんか、面倒見てくれる若手っていいなぁ。
面倒見てほしいなぁ。 


11月2日(木よう日) 日直・鬼界
学生の頃、一番湯の銭湯に行くのが好きでした。
その日も4時きっかりに入湯すると客は僕一人、大名気分でした。
湯船に腰掛け、足だけ湯につけバチャバチャやってると、
腕には竜の彫り物、いかつい顔のやくざの方が隣にお座りになったのです。
まずいまずいまずいと思ってると、突然
「にいちゃん、真珠を入れないかい」とおっしゃるのです。
「は?」と聞き返すと、黒光りする自分のモノをおもむろにつまみ上げ、
「これだよ。俺は2個入れたぜ。」と言われるので、
おそるおそる見ると、確かに棒部分の裏側がポコッポコッと膨らんでるのです。
「にいちゃん、女にもてるぜ。」
「は、はあ」
「だがな商売女には嫌われちまうんだ。わかるか?」
「い、いいえ」
「感じすぎるんだとよ。ははは。」
「・・・・・・」
「じゃあな、にいちゃん」と
やくざの方はあがって行かれました。
結局、ただの自慢?ものすごく怖い思いをしたのに...。理不尽な体験でした。


11月1日(水よう日) 日直・鬼界
「60歳以上のお年寄りに、平日の午後銭湯を開放して、友達作りの場を提供する」
これは杉並区が行っている、高齢者対策の一環で、
その名称を『風呂っと杉並』といいます。

なんか変じゃないですか?どういう意味?
考えられるのは、
1.軽い気持ちでフラッと来て欲しいから、「フラッと杉並」→「風呂っと杉並」にした。
  でもそれなら「フラッと銭湯」になるはず。
  練馬区の73才の老人に「フラッと杉並の風呂にいらっしゃい」と呼びかけるのは無謀だ。
2.銭湯と杉並区が友好関係にあることを誇示するために、「風呂と杉並」。
  これではあまりに露骨なので、茶目っ気を出して「風呂っと杉並」にした。
  この説の問題点は、わざわざこんなにまでして
  誰に対して何の目的で友好関係をアピールしなきゃならないのか、全く不明なことだ。
3.友達作りの場ですから、
  「フレンド、フレンド、フロンド、フロント、フロット、風呂っと」と
  フレンドがごく自然に風呂っとに変化した。
  試しにフレンドと5回言ってみて下さい。
  あなたの口から魔法のように風呂っとという言葉が飛び出します!

  ってホントに飛び出せば問題解決なんですが....。恐るべし杉並区。


なんかわかんないけど銭湯ネタ連発なのさ。


10月31日(火よう日) 日直・橋本
 大学の時のサークルの1つ下の後輩から、結婚式の招待状が届いた。
おめでたい。彼女は、よく気がつく奥さんになること請け合いだ。
 大学2年の時、サークルの飲み会で遅くなって、
近くに下宿していた彼女のアパートに泊めてもらうことになった。
「私のところはお風呂がないので、銭湯に行きましょう。」と彼女が言った。
「銭湯・・・・・。」6才の時、家のお風呂の調子が悪くて、家族で3日間銭湯通いをして以来だ。
彼女の行きつけの銭湯は、番台があって、たいがい風呂屋の親父が座っているらしい。
なんてスケベなんだ、そのオヤジは。なんでおかみさんが座らないんだ。
「絶対に行かない!!」と一度は断ったが、
練習でかなり汗をかいたうえ、飲み屋の空気で汚染された身体をさっぱりさせたい。
迷った末、彼女と連れだって銭湯へ向かった。
案の定、番台には親父が座っていた。
脱衣場に死角になるところはなく、せめて見えにくい場所で、
彼女から借りた2枚のバスタオルを駆使して器用に脱衣し、何とか無事にお風呂に入ることができた。
まずは湯船に浸かり、
「たまには銭湯もいいなぁ。帰りにアイスクリーム食べようっと」などと極楽気分でいると
隣で浸かっていた彼女が言った。「この銭湯は12時までなんです。5分前くらいになると
掃除のお兄さんが来て片づけ始めますけど、ギリギリまでいられますから大丈夫です。」
「う、うそっ!!い、いま何時?!」
彼女は、脱衣場の時計をすかし見ながら「11時48分です。」
「うっそーーーーー!!!!!」
あと7分で、体を洗い、髪をシャンプーアンドリンスできるのか?!
家では、ゆっくりたっぷりお風呂に時間をかける私の頭の中は、時間配分ができずパニクった。
いや、考えるより行動だ。とにかく、サッと洗ってサッとシャンプーするのだ!!
経験したこともないスピードでシャンプーを洗い流し終えようとしたところへ
「掃除始めますんでー。」どっかからマジで男が入ってきた。「どひゃ〜〜!!」
な、なんだなんだ、貴様はバイトか?こんないい仕事していいのかよ。
心で怒り、顔で泣きながら、とにかくタオルと手近にあった桶で防御態勢をとった。
他のお客さんは、慣れているのかたいした動揺も見せない。
後輩も、‘彼女自身’はそうだ。しかし、今日の彼女の動きは違った。
掃除男が入ってきた瞬間、機敏な動きで、自分の体とタオルを使って私を隠し
「さっ、早く脱衣場へ!」と叫んだ。彼女は、タイルをブラシでゴシゴシする掃除男の目が
自分に向けられるようにするかのごとく、妖しい動きでめくらましをかましている。
その隙に私は脱衣場へ駆け込んだ。しかし、「ああ、ここにもだ・・・。」そこには番台オヤジの顔があった。
着衣に手間取りまごまごしていると、石鹸やらシャンプーやらを片づけ持ってきた後輩が、すぐさま
バスタオルを両手で垂らし持ち、衝立のようにしてくれた。
「大丈夫です、先輩。誰にも見られてませんっ。あっ、肩に滴が!お拭きします。」そう言って、
彼女は素っ裸のまま、不甲斐ない先輩の面倒をみてくれたのだった。
 子供みたいな顔をしたふくちゃん(彼女のニックネーム)。あの時はありがとう。
どうか、ずっと幸せでいて下さい。


10月30日(月よう日) 日直・鬼界
見通しの悪い十字路に、交通安全の看板「大丈夫?危険な出会いがしら」が立っていた。
昨日見ると「大丈夫?危険な出会いかしら」になっていた。
いいぞー。


10月29日(日よう日) 日直・橋本
 そして追い討ちをかけるように、応援していたダイエーが負けた。
ちくしょー。泣きっ面に蜂とはこのことか。
阪神ファンの鬼界さんの惨めさに比べたらずっとマシだが、不祥事続きの巨人に負けたのは
やっぱり悔しい。やけになって昨夜はちょっと飲み過ぎた。
事務所の連中は、「私を腫れ物に触るように〜」どころか、電話しても居留守とか使っている。
ここはガマンのしどころだ。ダイエーも私も、打たれ強くなってやるぞ。
 最後になりましたが、
「一緒にダイエーを応援しましょう」「橋本さんの分までTV観戦します」など、
お手紙や、掲示板・メールで励ましのお言葉を下さった皆々様、本当にありがとうございました。
橋本、心から嬉しかったです。


10月28日(土よう日) 日直・橋本
 鬼界事務所の面々は、コーナー「まりりんの夢占い」についていろいろ言っているようだ。
「アホ表紙」と言ってるのを、事務所のロビーのクマの置物の陰で聞いてしまった。
更に、「投稿が来るか来ないか賭けようぜ。俺、来ない」「じゃあ、俺は2コ。いや、1コだな。」
あまりの不人情さに、私は飛び出し、言ってやった。
「夢の解釈には時間がかかるので、たくさん投稿が来ても困るから今のペースで丁度いいんですっ。」
ていうか、まだ1コも来てない。
皆が、腫れ物に触るように私に接する今日この頃・・・。


10月27日(金よう日) 日直・鬼界
遂に橋本の新コーナーがヴェールを脱いだ。
・・・・・・・・。
いや、別に、「天使はちょっと...」とか「他のページとあまりにも...」とか
そんなことを僕は言ってませんよ。言いませんとも、決して。ネバー、ネバー!
・・・。
あーあ...


10月26日(木よう日) 日直・鬼界
オルブライト国務長官と河野外務大臣がソウルで会談した。
その席にコーヒーが出されていた。
気分転換にちょっと一口飲む。ありうることだ。
さらにオレンジジュースも置かれていた。
冷たいものを好む人がいるかもしれない。いい配慮だ。
しかし、皿に山盛りのクッキーというのはどうだろう。
北朝鮮のことを語り合いながら、ぽりぽり食うとでも思っているのか。
「オルブライトさん、北朝鮮のぽりぽり感触はぽりぽりぱくぱくいかがですか?」
むしゃむしゃむしゃむしゃえっ?ああ、たくさん頂いてますわ、韓国のクッキーもデリシャスね。」
そんな会話が交わされたのだろうか?


10月25日(水よう日) 日直・鬼界
みみっちいけど、すっごい優越感。
西友で198円の牛乳(しかも特売品)を、別の店で150円で買った。


10月24日(火よう日) 日直・鬼界
掲示板に書き込み、日誌の原稿は送ってくるものの、
最近さっぱり姿を見せなかった橋本から
鬼界事務所関係者全員に、緊急集合命令の電話があった。
自分が指定した時刻より1時間も遅れて現れた橋本は
「ホームページに私だけのコーナーを作ります!」と宣言し
おもむろに手書きのスケッチを取り出した。
どうやら橋本コーナーの表紙らしいのだが、全員あ然、
度肝を抜かれ、開いた口がふさがらず、見て見ぬふりをした。
絵もさることながら、いろんな指定がなんともスゴイ。
「この字は私の黄色のジャケットのボタンと同じ大きさ」とか
「この行はあっちよりずっと薄い色で、次の行はその中間よりチョイ甘め」とか
第三者にわからせようという意思が皆無としか思えない。
鼻高々に「どう?」と聞かれても、誰も答えられず、
結局、橋本新コーナーはめでたく開設ということに押し切られてしまった。
彼女の性格から考えて、マメに更新するどころか、
4年に1度、オリンピックペースでしか更新されないと思うんだけど、
本人はやる気マンマンだ。とほほ....。


10月23日(月よう日) 日直・鬼界
鬼界事務所で大ブレイクのコギャル言葉を僕も作ってみました。
(皆さんはあまり関心ないようだけど・・・・)
「パトロン」
 パープルの・トレーナーを着た・ロンゲ
「パタリロ」
 パープルの・タイツをはいた・リズミカルな・ロンゲ(そんな人がいれば楽しいな)
「V6」
 ぶさいくで・陰険で・しっとりとした、クソにまみれた・スーパーの店員
(個人的にけっこう頭にきてるんです、僕は)
一般性に欠けるので、「す」は「スチュワーデス」「相撲取り」「須藤さん」等に変更可です。
どう?どう?


10月22日(日よう日) 日直・鬼界
最近ダニエルが登場しません。
実を言うと、あの「上演記録」はダニエルのコーナーでやるはずだったのです。
彼は実際の『歌う幽霊』の舞台を見ていないので、
台本を読み、稽古や本番のビデオを見て、
準備を整えていたのです。僕もそのつもりで、
DMの文面やら僕の秘密ノートを引っぱり出してきたのですが、
読み返すうちに「引用を中心にした、上演記録にしよう」と思い立ち、
企画を横取りしてしまったんです。
ごめんね、ダニエル。
「企画を譲る代わりに次はどんな質問にも正直に答えてもらいますからっ!」と
大声で宣言してたから、再登場の日は近いと思います。


10月21日(土よう日) 日直・鬼界
昨日、あの林真須美のダンナの裁判をニュースでやっていた。
法廷の様子のスケッチ(似てないことが多い)にかぶせて
「ワシの言うたことを信じてくれへんねんやったら、もうなんも発言せえへんで」と
林被告の証言が報じられていたのだが、
ホントにこんなふうに言ったの?コテコテの関西弁で?
いくら関西人でも時と場合を考えるでしょ、保険金詐欺をやれた大人なんだから。
だいたい、裁判関係のニュースになると、
なんで関西人の発言だけが関西弁のまま報道されるの?
「オラが、おっ母さ、殺したっぺ」とか「おいどんは無罪ですたい」とか
他府県の方言は聞いたことがない。これって一種の人種差別なんじゃないの?


10月19日(木よう日) 日直・橋本
 あっ、そうそう、私、コギャル言葉作ってみました。
「ケロンパ」に対抗して〜
「ドロンジョ」・・・・・泥にまみれた女  
    意味1 世間の荒波にもまれ、墜ちて墜ちて、社会の底辺でうごめく女
       2 泥色の顔をした女
「ドロンパ」・・・・・・ドローなパー
    意味1 どっちがバカか比べたら、引き分けた2人のバカ
       2 ドロドロのパーマ
       3 ホームステイしている外人
どう?どう?


10月18日(水よう日) 日直・橋本
 自分ではすごく笑えた夢を、「これなら」と、人に話し始める。
話してみると全く面白くなくて、相手もキョトンとしてるし、これ以上どう頑張っても
ダメだから、「やっぱりあんまり面白くないから、やめるね」となる。
おっかしいなぁ・・・。すっごく面白かったんだけどなぁ・・・。
何度かこの挫折感を味わい、「夢は人に話すもんじゃない」と身にしみて思う。
しかし、ここ何日かの、全く面白くもない夢が、とても気になるのです。
 ここ3、4日、私の夢の中で、友人、知人が次々と殺されている。例えば
昨日の夢〜
 8才からの親友・R子が、素っ裸で大八車の上に仁王立ちになっている。
長い髪をなびかせ、大きな白旗のついた竿を右手に持ち頭上に掲げている。
まるでジャンヌダルクのようだ。
小学校6年の時大嫌いだったM・新井が、素っ裸で大八車を引いている。
R子とM・新井の大八車は、歩行者天国になった新宿通りをゆっくりと進んでいる。
ひしめく人々は無秩序に、それでも大八車をおもむろによけて歩いていく。
伊勢丹の前にさしかかったところで、突然、
R子は、周囲の何百人もの人々から無数の銃弾を食らって、死んだ。
M・新井は狂ったように大八車を引いて走り出し、
明治通りでバスに轢かれて死んだ。

今日の夢〜
 大学の時の先輩・Mさんと、なぜかゴールディ・ホーンになっている私が
大宮高島屋の屋上で、2人対峙している。
Mさんを、ゴールディの私は「サリー」と呼び、サリーに「今までありがとう」と言って
(Mさんには今でもお世話になってるので、夢の中でも一応お礼を述べていた)
手に持っていた大砲で、サリーのMさんを吹っ飛ばした。
サリーのMさんは中央デパートの外壁に激突して、死んだ。

 ・・・こういうのって、夢占いによると、どういうことなのでしょう?気になります・・・。
今晩も、誰か死ぬのかしら・・・・・・・・・・。  


10月17日(火よう日) 日直・橋本
 「愛の謝肉祭」という映画のビデオを見終わり
マストロヤンニの声が吹き替えだったことで、何とも言えない憤りを感じつつ
テープ巻き戻しの間、たまたま映ったチャンネルのテレビ番組を見ていた。
若い女の子3人が、
「コギャル言葉テストで おババ指数測定」にチャレンジしていた。
‘コギャル言葉を多く知ってれば知ってるほど若者’というものらしい。
途中から見たので、既に何問めかだった。
「ケロンパ。」・・・ ・・・・・・・・???まったくわからない。
テレビの女の子たちも全員不正解。ちょっと安心。
次、「チョーSBS。」・・・・・「超スーパー不細工」かな?
はずれた。正解は「超スーパービューティフルセクシー」だった。
女の子たちもまたまた不正解。良かった。
「誰も当たらないじゃん。本当にこんな言葉使ってんのかい?」と強気になる。
次、「チョベリガンブロン。」・・・う〜ん。結構ポピュラーな「チョベリバ」を参考にして
「超ベリーに顔が不細工なロン毛!!」当たった、当たった。
大正解を得、気分の良いところでテレビを消した。
チョベリガンブロンねぇ・・・。使ってみるか。


10月16日(月よう日) 日直・鬼界
HPを開設した時から不思議だったのですが、週末にHPを訪れる人が少ないような気がします。
一度きちんとデータを取って折れ線グラフを事務所の壁に張り出すとか、
訪問者数をパソコンに入力して
パッパッパーとカッコ良く表示するとか(素人くさい説明しかできないのが悲しい)、
そんなことをしようと思ってるうちにズルズル今日に到っているから、
はっきりと断言できないんだけど、そんな気がする。
世間一般、そういうもんなのかな?
それとも、休日の昼下がり、アイスティーを片手に明るい日射しを浴びながら読む
って感じのHPではないと思われてるのかしら?


10月15日(日よう日) 日直・鬼界
考えてみると、天気予報が大好き!というのをこの日誌で触れたことがなかったので少し補足を。
だいたい毎日起きてすぐ「177」に電話する習慣です。なぜか?って、理由は特にありません。
なんでなんだろ?一日中家にいて、雨が降ろうが槍が降ろうが(言い方古いなぁ)、
暑かろうが寒かろうが関係ないときでも、その日の最高気温と天候は必ずチェックします。


10月14日(土よう日) 日直・鬼界
天気予報がまたはずれた。
気にしてない人の方が多いのでしょうが、天気予報フリークとしてはかなり腹立たしいことです。
秋になってからはさっぱりダメで、週間予報なんて1日でまるで変わったりします。
地震予知連絡会よりはマシだけど、存在意義が薄れるぞ。頑張れ、気象庁。支持者はいるぞ!
しかし、天気予報を見てていつも疑問に思うのですが、
「では天気図から見てみましょう」って必ず最初に高気圧とか低気圧の図が出て来るんだけど、
あれって誰か必要としてるの?天気図を見て「明日は晴れ時々曇りか。よかった。」なんてわかる人は
いないんだから、単なる時間の無駄なのでは?とても不思議です。


 街で見かけた変なヤツ その3(10/13)
撮影の出番を待つ間、スタジオの隅で出演者数人と談笑していたら、
ある女優さんが「ロシアから来日した演出家に演技を習っているの」という話を始めた。
どういうものなのかと聞くと、うつむいて「そうねぇ...そうねぇ...」と‘そうねぇ’を繰り返すばかり。
演じてみせる箇所を探しているのか、やりたくないのか、全員がつかみかね、座が白けかけた時、
突然キラキラした目で僕を見つめ「オネーギン、あなたは恋をしてるわっ!」と大声で言い放った。
「えっ?僕がオネーギン?オネーギンってどこの誰だよ?」とあっけに取られてると、
今度は泣きそうな顔で「あなたは恋をしてるわ・・・」と、聞き取れないくらいのささやき声で僕に訴えるのだ。
「何だこの人、気違いだ...」と恐怖を感じていたら、
次は周りの人々に向かって、「オネーギンは恋をしてるわ!オネーギンは恋をしてるわ!」と
朗らかに歓喜の声で発表し始めた。その場の全員が茫然とするなか、
再び僕に向けられた目は謎の愁いを帯び、ジットリねっちょり何かを求めている。
その手で僕の頬をはさみ、熱い吐息とともに、「オネーギン・・・・」と甘い声でせまってくる。
「悪魔にとりつかれるっていうのは、きっとこんな感じなんだ」と観念した瞬間、
「鬼界さーん、出番でーす」と呼ばれ、助かった..。
日本代表クラスの超大物・変なヤツだった。ホント、コワかった。


10月11日(水よう日) 日直・鬼界
「びっくり、しゃっくり、スカートめくり」を誰も知らないのに驚きです。
子供の頃、言いませんでした?それなら、これはどうでしょう?
「おい、ちょっとあれ見てみろよ」と指をさし、友達がそっちを向くと、すかさずその後頭部に向かって、
「アホが見〜る〜、ブタのケ〜ツ〜」ってのは言いましたよね?たわいないイタズラですが、知らない?
そうなると、これは誰の賛同も得られないのでしょうか?
ジャンケンをする時に、「じゃらケツおケツで、チンポむいてホイ!」って僕は言ってたんです。
あいこになると「チンポむいてホイ!」「チンポむいてホイ!」を繰り返すのです。
僕だけじゃありません。宇治市立三条小学校の生徒は女も男も全員、何のためらいもなく言ってました。
世界遺産に指定された‘平等院’(国宝)にやって来た、修学旅行の女子高生の前でも、
農協の団体の前でも、世界各国からの観光客の前でも、大声で言ってたんです。
今考えると非常に恥ずかしいのですが、どなたか言ってませんでした?


10月8日(日よう日) 日直・橋本
ちくしょー。
・・・私は、英和辞典を引く時[ABCDEFG〜♪」を、ちっちゃい声で歌っている。
(人前では心の中で歌っている)
電話をかける時も、番号をちっちゃい声で言わないと、なんかうまくいかない。
私の、地方出身の知り合いは、山手線に乗って
‘次は何駅か’‘降車駅まであといくつか’を確認するとき必ず
   「 デイトさそいに   池袋
    ところが男が    目白押し
    そこをなんとか   連れ出して
    高田のバーで   酔ったとき
    胸の新宿      うちあけた〜」
とか
   「 素ッ東京な     ことばかり
    なんだ神田の    無駄づかい
    僕はいささか    秋葉原
    御徒な恋だと    云われても 〜」
とか、いちいち歌っている。そういう人は結構いるのだ。
お風呂で、最後浴槽に浸かって出るとき
1から50まで声に出して数え、その後に「おまけのおまけの汽車ポッポ
ポッ〜が鳴ったら出ましょうね ポッポ」を言わなければいけない。
私の、子供の頃からの習慣だ。
・・・・・・これは関係ないか。        


街で見かけた変なヤツ その2(10/7)
最近毎日夕方になるとプリプリのフィリピーナの方が二人、ショッキングピンクのウィンドブレーカーに
『アリーmyラブ』のアリーより15センチは短いスカートをはいて、チラシ配りをします。
タガログ語(?)でくっちゃべりながら、やる気なさそうにダラダラと、パンツが見えそうなカッコは
電気屋とか和菓子屋が並ぶ古き良き商店街に全く場違いで、美観をいちじるしく損なってます。
が、しかし、ああ悲しいかな、明らかに人通りが増えたのです。もちろん男の人通りが。
何気ない風を装ってチラチラ盗み見てるんです。なんたる低俗!!下品!スケベまるだし!
とは言うものの、遠回りになるのについそこを通ってしまう自分が情けない...
今日の変なヤツはフィリピーナのつもりだったのに、自分自身になってしまった。


街で見かけた変なヤツ その1(10/5)
またまた変な奴に会ったので、鬼橋日誌内にミニコーナーを作りました。
その2があるかどうかはわかりません。
(掲示板で予告したのはこのコーナーじゃないですから、「チッ、こんなことかよ」と思わないでね。)

目と言うよりはカッターナイフでつけた割れ目みたいな極細の目に、鼻の穴が丸見えのブタっ鼻をしてるくせに
ストリート系のジャージを着たロンゲの小太りの男が(誰か言ってやれよ、似合わないって)
携帯でメールを打っていた。なんか普通と違うぞと思ってよく見ると、口が動いてるのだ。
声は出してないけど、文章を口にしないとメールが打てないらしい。すっごいマヌケ。時々笑ってるし。
こういう奴は、「ABCDEFG〜♪」と歌わなきゃ英和辞典を引けないに違いない。


9月27日(水よう日) 日直・橋本
図書館 その2

 土曜日に図書館に行った折、ちょっと懐かしい本を目にし、思わず借りてしまった。
 ここ2、3年はそうでもないのだが、特定の本を人に勧めたり勧められたりが子供の頃から好きではなかった。
大きな理由としては、読後の感想を、聞くのも語るのも煩わしく思うからだ。
読もうが読むまいが放っとき合える場合は別だが・・・。
数年前、ある人に1冊の本を勧められた。
「どんな本を読むのだろう」と、さりげなく本棚を眺めていたら、「読んでみる?」と言って貸してくれた。
私は読んだことがなかったが、本棚にはその作家の書籍は何冊もあって、彼の好きな作家らしい。
その中から選んでくれた1冊だった。
本は、私にはあまり面白く感じられず半分ほど読んだところで、とうとうやめてしまった。
少し時間をおけば、また読んでみようという気になるかとも思った。
しかし、1度中断してしまった本になかなかそういう気にはならない。
そうかといって「途中でやめました」と返すわけにはいかない。彼は自分の好きな作家の本を貸してくれたのだ。
早く読んで返さなければ・・、そしてその際、一言でも、感想など言わなければ・・。
なんだか焦ったような心持ちなのだが、一向に読む気がおきない。
なぜ、たった1冊の本を読み終えられなかったのか。
普通に読んで、普通に「ありがとう」と返せばいいことだったのだが・・・。読み進めることも返すこともせず
半年近く経ったとき、彼は何気ないように言った。「本、いい?」
私は気まずい思いで本を返した。
 改題されていたが、あの時の本を今日、読んだ。
彼に伝える機会は多分もう無いが、最初から最後まで面白く読み終えた。
本当に意外なのだが、おもしろかったのだ。


9月24日(日よう日) 日直・橋本
図書館 その1

 これといってどの本を借りようと決めていない時、目当ての本がある時、閲覧に行った時、
ただ単に返却に行った時、
いずれの場合でも、必ず最後に、
‘柴田錬三郎全集’の並ぶ棚に立ち寄る。 
眠狂四郎シリーズの収められている巻を手に取り、適当に開き、そこからキリのいいところまで
パラパラと立ち読みする。
高校生の時、父親の部屋の本棚にあった(スライド式本棚を主に歴史小説が埋めていた)
「柴田錬三郎時代小説全集 眠狂四郎無頼控(一)」を盗み読みして以来の
狂四郎シリーズとの付き合いである。
‘大衆時代小説にはまっている’‘しかも父親の影響’と家族に思われるのが嫌で
20数冊(同じ本を複数冊買ったりもしたので)の眠狂四郎シリーズを、当時は
本棚には並べず洋服箱にきれいに並べて、押入れに隠した。
読み返す頻度は、時間もないので学生の頃より大分減った。
立ち寄った本屋、図書館での拾い読みがもっぱらだ。
昨日は、久しぶりに図書館に行き、従って久しぶりに読んだのでなかなかキリをつけられず
かなり長い時間立ち読みをしてしまった。
父親の部屋での盗み読みを思い出す、というわけでもないが
図書館での立ち読みは格別だった。


9月21日(木よう日) 日直・鬼界
昨日、商店街を歩いてたら、遠くで「きゃぁ〜」とか「ああー」とかすごい悲鳴が聞こえる。
行ってみると、文字通り黒山の人だかり。
電気屋の前でサッカーのブラジル戦を見ているのだ。
地べたに座り込んでる若いサラリーマン、杖をついてなぜか口をモグモグさせてるジイサン、
しっかり手を握り合ってるぶさいくなカップルなどなど、
通行できないくらいに道を埋め尽くす群衆が前半6分の失点のシーンで絶叫したらしい。
しばらくいっしょに観戦してると、どんどんどんどん人が増え、
迷子のアナウンスは始まる、テキ屋が「サッカーたこ焼き」の店を出す、
ブラジル人と殴り合いの喧嘩が始まる、大混乱無政府状態になった。(ウソ)
さすがに「ニッポン、チャ、チャ、チャ」をやるヤツはいなかったけど、すごいなぁ。
アトランタの時は中継さえされなかったのに...。


9月17日(日よう日) 日直・鬼界
生まれて初めて、万引きの現場を目撃した。
マツキヨの店頭にいた僕の横をすり抜けて、「お客さま、お会計!お客さんっ、お会計っ!!」と
店員が走って行く。何事かとそちらを見ると
ショッピングカートを引いた女性が早足で人混みに紛れようとしている。
周囲の人たちも異変に気付いたらしく「万引きだよ」と誰かが指さした瞬間、
女性は捕まった。店員に腕をつかまれ振り返った顔は、眉を整えきれいに化粧をし、
いかにも‘上品な老女スタイル’をした、推定年齢66才の女性だった。
略して、上ロース66と命名しよう。
穏やかに接しようとする店員に対し、上ロース66は「一体なんだというのですか」と声高にののしり
あくまでしらを切り、その場を逃れようともがいている。そんな押し問答がしばらく続いたが、
とうとうキレた店員が「ええかげんにせえよ」(関西人だった)と、上ロース66のバッグに
手をつっこむと「風呂水ワンダー」と「ジャバ」の箱がこぼれ落ちた。
上ロース66は「これは..」とか「ちょっと..」とか必死にごまかそうとしたが、事務所に引きずられた行った。
万引きなんかしそうにもない人なのに。何があったの、上ロース66。
せめて店員が穏やかに話してる間に「ごめんなさい」と言えば、こんな大騒ぎにならなかったのに...。
事務所を覗くと「堪忍して下さい、堪忍して下さい」と上ロース66が涙声で土下座していた。
“人間の心は海のようだ。表面は穏やかでも底は誰にもわからない。”
そんなフレーズが心に浮かんだ。
「こんな時になかなかいいこと言うじゃない。俺ってステキかも!」と
上ロース66のことはそっちのけで、いい気になってたら、
特売の「アタック」をきっちり買い忘れた。「俺ってマヌケかも..」


9月11日(月よう日) 日直・鬼界
昨日のことです。
西友のエスカレーターに乗り込み、家庭雑貨売場の4Fのボタンを押し、扉が閉まりかけたとき
赤ん坊を抱いた若奥さんが走ってきたので、「開く」ボタンを押して上げたら、
素敵な笑顔で「ありがとうございます」と言われ、とっても気分良く4階で降りると、
目の前に「超お買い得!238円!!」と麦茶を作る耐熱ポットが山積みで、
「もう秋なのに売れるわけないじゃん」と笑ってしまったとこまでは良かったんです。
「さあ買おう」と歩き出すと「あれっ、なんだっけ?」。
買う物を忘れてしまって、どうしても思い出せないんです。
現物を見れば思い出すかとフロアを端から端まで3回歩き回ったのですが、どうしてもダメ。
4階を4回歩けば神様が願いをきいてくれるかもと、もう1周回ってみたけど、効果なし。
28時間以上たっているのにいまだに思い出せません。かすりもしません。
なんかモヤモヤと気持ちが悪いよぉ。僕は一体何を買いたかったの?


9月3日(日よう日) 日直・橋本
 レンタカーで軽井沢に行った。
‘日光行き’の雪辱戦だ。‘遅れてやってきたお盆休み’なのだ。
 軽井沢といえば、大学2年の夏休みに、友達と3人で2週間、住み込みのアルバイトを
中軽井沢でやったことがある。
大学のテニス部などのサークルの合宿向けの民宿、そこでのバイトであった。
食事の調理補助と、学生たちが練習に出掛けた後の部屋の掃除などが主な仕事である。
1人暮らしの経験もなく、家で料理の‘り’の字もしない私達3人が、
まるっきりの好奇心から選んだバイトであった。が、2日目にして選択ミスを悟った。
朝が早い。目覚まし時計では起きられず、毎朝、民宿のオヤジにたたき起こされた。
最初のうちは「時間ですよっ」だったが、そのうち「いつまで寝てんだ!早くしろ!」
最後は「図々しい奴らだ!」と怒鳴りながら、オヤジはドアをバンバン叩いていた。
私達も起こされるのが習慣になって、目覚ましも、はなっからかけなくなった。
寝る時に、翌日の洋服を着、エプロンをつけて布団に入った。
そうすれば、たたき起こされて10秒後には厨房に到着できる。お手洗いも洗顔も後回しだ。
巨ねむ、超ねむ、クソねむだ。じゃがイモの皮をむきながら、いねむりこいた。
(信じてほしいのだが、本当に、寝ながらイモの皮をむいたのだ)
午後の部屋掃除の時間帯、睡魔は頂点に達した。吐きそうなほどねむい。押入の中に2人づつ
隠れて昼寝をした。あまり静かだとヤバイので、順番で、1人は見張りを兼ねて掃除をした。
同年代の学生たちが合宿を満喫する姿を目の前に、まじめにバイトできる人間に私はなりたい。
私達3人は、民宿の用意する賄いには見向きもせず、毎夜毎夜、美味しいものを食べに出歩いた。
お小遣いが足りなくなって、家から送金してもらった。何の為のバイトか。
ある晩、お酒を買い込み、部屋で乱痴気騒ぎをした。(私達も私達なりに、ストレスがたまっていたのだ)
静まり返った厨房にこっそり侵入し、つまみを入れる食器を持ちだし、ついでに、後でおにぎりにしようと
ジャーに残っていた白飯も頂戴した。その食器類は、多分返すチャンスはないだろうということで、
その晩のうちに、庭を掘って埋めた。
その3日後、私達はクビになった。
私達と交替で来るはずのアルバイトが「明日から来てくれることになった」ということで。
 今思うと、私達は、まるで疫病神だ。クビになるのも当然だ。
あの民宿は建て替えをしたらしいが、庭に埋めた茶碗は発掘されただろうか。
おじさんは、ものすごく頭にきただろうなぁ・・・。
とりあえず、中軽井沢に行くのはやめといた。


8月29日(火よう日) 日直・橋本
 私、「アレをしなければ近視の進行を防げただろう」と思い当たる事がある。
小学生の時、定期的に行う視力検査で、いつしか、例のあの「視力測定(の為の)
○はどこが切れてる?そしてなんていう字?ボード」を全部覚えてしまったのだ。
こしにとりてつくへりにしと
へりつにくこしにとつてへく
2・0だ。だから「眼医者に行きなさい用紙」をもらうことはなかった。
ついてないことに中学校の保健室の視力ボードも、こしにとりてつくへりにしとだった。
視力がおちたなという自覚症状があったので、一度、真実の視力を知るために
0・8くらいでやめといたら「行きなさい用紙」をもらった。
夏休み、早速近所の眼医者に行った。
そこの視力ボードも、こしにとりてつくへりにしとだった。
世の中の視力ボードはすべてこしにとりてつくへりにしとなのか?!
加減するのも面倒になった。その日に「異常なし」のはんこをもらった。
仮性近視の段階で視力回復の処置をしなかった結果、真性近視に進み、
‘今となってはド近眼’ なんだろうな、と思っている。 
あの「ボード丸暗記」をしなければ、「何をするのも裸眼」という夢のような生活を送れていたかもしれないのだ。
既に認識している事象のうちでも、瞬間視覚的情報のみを切り離せる能力をもっと発揮しようとしていたら
「眼鏡がなくて大ピンチ」なんてこともなかったんだろうなぁ、と思うのだ。                  


8月28日(月よう日) 日直・鬼界
完治しました。
ご心配おかけして、すいませんでした。
100%違和感ナシ。360度回転可能。三点倒立だって思いのまま。
“気をつけよう 暗い夜道と 寝違えに” です。


8月27日(日よう日) 日直・橋本
 昨日は、べらビビッた。
友人と2人で日光にドライブに行こうということになった。
過去に3回ほど、母親の車を借りてぶつけたことがあるので、母は貸してくれず
渋る兄に頼み込んで車を借り、出発した。
浦和ICから東北自動車道にのり、一路日光へ、ということにした。
とりあえず、サービスエリア好きの私達は、すぐの蓮田SAに、まず寄った。
そして、ここで事件が起こった。
イカ焼きのタレでベトベトになった口と手を洗おうとお手洗いに行き、洗面台の上にちょっと置いた眼鏡を
落として、片方のレンズを割ってしまったのだ。
ドえらいことになった。
私は、裸眼で0・1もないド近眼である。しかも乱視だ。コンタクトは入れていない。必要に応じて
眼鏡をかけて生活している。
まずい。眼鏡無しで運転などできるはずがない。こうなったらぶちまけるが、眼鏡があったって
ギリギリ精一杯だ。大学3年で免許を取って以来、運転した回数は、はっきりと数えられる。
車の機能もアバウトにしか知らない。(例えば、どこのスイッチをどうしたら、どこそこのライトがどう点くの?とか
それはどの場合に使うの?とか)しかも、自分もあきれる方向音痴ときた。
一体どうすればいいのか・・・?!連れは、運転できない。この大ピンチを知らない彼女は、
パラソル付きの白いテーブルに肘をついて、まだアイスクリームなんか食べている。
「なんて呑気なんだ!アホだ!!」なんで免許を持ってる奴と来なかったんだ、と後悔しても、もう遅い。
気のせいか、よけい周りのものが見えなくなってきた。
しかし、いつまでもここにこうしているわけにはいかない。とりあえず走ってみて、
どこかで引き返す手段を執ろうと決心した。
高速の本線に合流する瞬間は、もう、チビりそうだった。今、この瞬間、別の人になりたかった。
助手席の友人に後方の車の流れを実況させ、私は前方を凝視し、入るタイミングを頭の中でイメージし
「今だっ!!」のかけ声で無事合流できた時は、ハンドルを握る手が汗でベトベトだった。
眼鏡を失った私って、すっかり初心者。いや、それ以下?
気が散るので、カーステレオはもちろん、会話も最小限。
こんな状態では、一般道はどう考えても無理だ。
羽生PAで家に電話した。2時間ほどして、母と兄が母の車でやってきた。
「事故るよりましだ」というそれぞれの思いと、友人の手前、あまり責められなかったのは助かった。
しかし、高速代と、すごいプレッシャーという点で、ひどい損害だ。
次は、もう、兄も車を貸してはくれないだろう・・・・・・。


8月18日(金よう日) 日直・鬼界
首が痛いのは想像以上に不便だ。
まず朝起きて、パジャマ代わりのTシャツを脱ぐのに一苦労。
精神統一の後、心を無にし、呼吸を整え、タイミングをはかり、
背骨から頭頂部を「一本の杉の木なんだ」とイメージして、
首を1ミリたりとも動かさないように細心の注意を払い、
「えぇいっ!!」と気合いのこもった叫び声を上げなければ、Tシャツを脱ぐことはできない。
そして顔を洗うのも、首は動かせず腰をかがめるから、
夜店でよく売ってたガラスの‘水飲み鳥’、もしくは一流ホテルのベルボーイのお辞儀のようだ。
書き出すとキリがないけど、一日中こんな感じでとてもつらいです。


8月11日(金よう日) 日直・鬼界
病院に行った。
整形外科のロビーで左斜め前を向いて(その方向しか向けない)待っていると、
「どこ見〜てんのぉ〜?」と、1オクターブ高い、素っ頓狂なトーンで突然、声をかけられた。
驚いて体ごとそちらを向くと、明らかに頭の不自由な男の子がエヘラエヘラ笑っている。
「あのね、」と言いかけると、人の話など最初から聞く気もないらしく
「はーひふへほー!」と歌うように叫びながら、テレビの方へ走っていった。
「付き添いがいなくて大丈夫なんだろうか?」と少し不安になったのだが
食い入るように微動だもせずテレビに釘付けになっている。
おうちにテレビはないの?
が、生CM(朝のワイドショーの番組中、生放送で商品説明するアレです)になると
「ハウスさーん!」とか「ライオンさーん!」とかメーカー名を大声で叫ぶのだ。
なんだこいつ?‘さん’づけはどういうこと?業界の人?
そして、男の子の隣のジイサンに何か尋ねるために看護婦さんがかがみ込んだとき、
彼の興奮は頂点に達した。
目の前で白衣に浮き上がったパンティーのラインを指でたどりながら、
「パンツさーん!パンツさっーん!!」と絶叫している。
なんだこいつ?業界人でもなんでもないじゃん。頭の弱いスケベだ。
でも、その男の子のエラい(?)のは、それまで何人もの看護婦さんがかがんでいるのに、
年輩の看護婦やデブチンの看護婦は完全に無視し、
僕が「タイプだな」と目を付けていた、かわいい看護婦さんにのみ反応したことだ。
僕と彼は似た者同士?
そんなことより最近の鬼橋日誌はどうなってんの?下着ネタ・オンパレード?
というか、なぜ僕たちはそんな人々にばかり遭遇するの?
次は一体...
ちなみに診断の結果は、やや重度の寝違えなので2週間安静に、とのことでした。


8月9日(水よう日) 日直・鬼界
寝違えた。
顔が左斜め45度を向いたまま全く動かせない。
ものすごく痛いのだが、お芝居を見に行かなくてはならない。
電車の中ではドアに寄りかかって立ち、‘遠くを見つめる傷心の男’を装っていた。
劇場で客席に座ると、僕の左斜め前方に黒木瞳をかなり崩した感じの
(‘一見きれいっぽいんだけど、よく見るとそうじゃない’って顔です)
40過ぎのオバサンが流行のノースリーブを着ている。
暑いせいかオバサンはうなじにかかった髪の毛を何度も何度もかき上げ、
ふと振り返った時、僕と目があった。
するとオバサンはウフッと小さく笑い、
ほとんどバンザイするみたいに派手に髪をかき上げ始めたのだ。
どういうこと?もしかして、僕にサービスしてくれてんの?
ノースリーブの脇から見えるオバサンのブラを僕が盗み見ていたとでも思ってるわけ?
それとも二の腕からわきにかけてのラインに僕が見とれていたと思い込み、自慢げに見せびらかしてんの?
いい年して、なにトチ狂ってんだよ!死んでもそんなことするかよ!
でも首が動かせないから、見続けました。ワコールのベージュのブラでした。
オバサンの誤った自信を満足させてしまったのが、悔しくて悔しくて....。
明日は絶対病院に行こう。


8月4日(金よう日) 日直・橋本
 今日、仙川商店街の入り口で、すごい女の人とすれ違った。
女の人は、白地に、ピンクのパンティー模様のミニタイトスカートをはいていた。
「だ、大胆だ!」と思ったのもつかの間、すぐに真実を悟った。
それは模様ではなく、真っ白の超薄い生地のスカートの下にはいている、
ショッキングピンクのパンティーがすけているのだった。
真夏の眩しい陽ざしの中、その女の人は、心持ちモンローウォークだ。
「ま、眩しすぎる」
いや、「いやらしすぎるぅ」
振り返って、茫然と見ている私の横を、1人、男の人が通り過ぎた。
その、パンティーをすけさせている女の人の、2mほどうしろを、まるで後を追うように歩いている。
緑のポロシャツ、Gパンにスニーカーをはき、銀縁メガネをかけ、髪はちょっと横わけ、
左肩になんか重そうなショルダーバッグ、身長165cm位で小太り。
別に外見で判断したわけではないが、「この人、パンティーの女の人を追っている」と直感した。
というより、‘パンティーにくぎづけ’という感じ。パンティーから目が離せなくなり、
自然、女の人との間隔を、正確に2m保ちつつの歩行、という感じ。
・・・同じ女性として、ほおっておけない気持ちが大きくなっていく。
さりげなく耳元で「パンツすけてます」と言おうか・・・。
以前、Tシャツを重ね着してて、見知らぬおばさんに「下のシャツ出ちゃってるわよ」とそっと声をかけられ、
「これ、ファッションなのにな」と思いつつも、なんか有り難い気持ちになったことがある。
きっと、この女の人も「恥ずかしい」とは思っても、声をかける私の行為に対しては怒らないだろう。
「よし、声をかけよう」意を決して私も後を追う。声をかけるタイミングをはかりつつ、私は考えた。
もしかして、この女の人は、わざとすけさせているのではないのか!?
いくら何でも、1度くらいは自分の姿を鏡で見はしないか?
この人のは、陽の光の具合でちょっぴりすけてしまうレベルではない。屋内の、それも薄暗がりでさえ
ピンクのパンティーは、はっきりすけて見えるだろう。すけ度100%だ。
そうだ。この女の人は、すけるのを知っているのだ。だからカワイイ色のパンティーをはいてるんだ。
そして、こうも考えられる。この2人はカップルで、パンティーをすけさせている自分の彼女への
他の男の視線に、喜びと興奮を感じているとか・・・・・。
それか、ドッキリカメラか。
どう考えても、すけすぎているんだもん。
女の人、2mあけてショルダーバッグ男、2mあけて私。この等間隔で、とうとう3人は
商店街の出口についてしまった。
見慣れてきたせいか、そんなすごいことでもないようにも思えてきて、私は女の人には何も言わず、
商店街を引き返した。
 まだ目に焼き付いているが、やっぱりわざとなのかなぁ。わかんないなぁ。



7月28日(金よう日) 日直・橋本
 打ち上げの締めくくりで、またまた今回もカラオケに行き、疲れたのどにとどめを刺した。
これは、‘鬼界さんのせい’といっても過言ではない。
 「ヒズ・ガール〜」のオープニングで、「私の青空」を、小松さん奏でるウクレレを伴奏に3人で合唱したのですが、これはご承知の通り、録音でした。
そして、ほんのワンコーラスのこの録音に、5時間を費やした。
鬼界さんは知る人ぞ知る超音痴で、自分が、今、どのように唄っているのかすら、わからないらしい。
(どんな音で?どんな音量で?どんなリズムで?どんなテンポで?誰と?etc)
そんな人が、というより、そんな人と‘合唱’が可能か?
演出の大杉さんは、たかをくくっていたようだ。しかし、稽古の行き帰り、自分で作った
「私の青空byエノケン エンドレステープ」をウォークマンで聞きながら、
何度も何度も唄い続ける(電車の中でも)鬼界さんに、誰が「唄は無しにしよう」と言い出せよう。
音響さん、大杉さん、小松さん、私・・・。それぞれ、向こう側の見えない真っ暗なトンネルを
ただトボトボ歩いているような心境で、むなしい録音を続けた。
鬼界さんだけは、なぜTAKEを重ねるのか、一体誰のせいなのか、わかっていないのだろう、
「頑張れ!次は大丈夫だ」とみんなを励ましていた。
この無意味な時間に終止符を打ったのは、音響さんだった。
「3人、別録りしましょう」
あらかじめ録音したウクレレ伴奏を聞きながら、3人が別々に唄い、別々に録音し、
音響技術で微調整し、あたかも3人で合唱しているように仕上げたのだ。
本番を観て、鬼界さんの音痴を知る作家の山下まさるさんも、
「鬼界の唄が上手に聞こえた」と言っていた。鬼界さんは上機嫌で「カラオケに行こう」ということになったのだ。
 いつものレパートリーを何曲かやった後、きかいさんが「デュエットしよう」と言いだした。
‘合唱’を褒められて、デュエットにも挑戦してみようと思ってしまったのだ。
みんな目を合わさないように下を向いていたが、「橋本!唄え」と、当てられてしまった。
「ア・ホールニューワールド」を3回デュエットしたのはまだしも、
「夜霧よ今夜もありがとう」「与作」は、ムリでしょう。あれはデュエット曲じゃないでしょう。
鬼界さんの音程が狂ってるので、ハモってはいたが・・・・・・。
まさるさんに「橋本は唄が下手になった?」と言われ、奮起した私は
「1人で唄わせてくれ」と泣いて頼み、‘唄い上げる’曲を数曲唄い上げ、
その挙げ句、声がガラガラになってしまったのだ。
 次回こそは、「カラオケはやめましょう」と言おう。


7月24日(月よう日) 日直・鬼界
無事終了しました。
ご来場下さった皆々様、本当にありがとうございました。
ご来場できなかった皆々様、本当に惜しいことをしました。すっごく、おもしろかったのに...。
昨晩は打ち上げで朝まで大騒ぎしてヘトヘトなのに、ダニエルの都合で朝の10時から呼び出されました。
今週か来週には第4回のインタビュー「ヒズ・ガール・フライデーについて」がUPするそうです。
また読んでやって下さい。
そうそう、22日(土)の夜の回にダニエルが見に来てました。誰か気付いてた?


7月22日(土よう日) 日直・鬼界
今日は昼と夜、2公演やった。
そうめんでおなかいっぱい!お客さんからはそんな量を食べてるように見えないかもしれませんが、幕開きで物を食べると、なぜか、なかなか消化されないのです。稽古から合わせると、もう10年分くらいのそうめんを食べた感じです。
なんで本番入ってから、そうめんのことばっかり書いてんだろ?


7月20日(木よう日) 日直・鬼界
初日。
今日のそうめんは、ほとんど生だった。最初のシーンで食べるそうめんは、実際に僕が舞台裏でゆでているのですが、知らない間にガスの火が消えていたのです。つまり、ぬるま湯の中でかき回しただけのそうめんを僕たちは食べていたわけです。つらかったなぁ。


7月19日(水よう日) 日直・鬼界
今日は仕込みだった(劇場に入って諸々の準備をする日のことです)。2人とも顔つきが違う。さすが俳優さんだ。小松君なんか目がキラキラしている。「小松君、劇場に来ると目つきが違うね」と感心すると、「弁当の唐揚げについてたレモンを搾ったら、目に入って涙が止まらないんですよ。鬼界さん、目薬ないっすか?」と言われた。「君は客演なんだから、ちょっとは橋本を見習って、気合いを入れろよ。今日の橋本は顔つきが険しいだろ。」と叱りつけると、「あのぉ、鬼界さん、お説教中にアレなんですが、きよみさんはクーラーが故障して、ゆうべ寝られなくてご機嫌斜めなだけです。今、彼女に下手なことを言わない方がいいですよ。」と逆にさとされてしまった。ありがとう小松君、前もって教えてもらい助かりました。
劇場に入っても相変わらずファンキーな3人で明日、初日を迎えます。


7月17日(月よう日) 今日の稽古場・お台場 日直・鬼界
「どうして稽古場日誌は、日・月・火曜日に更新されないのですか?」
こんなメールを頂きました。
実際さかのぼって調べてみると、稽古場のことを書き始めた6月22日以降、
週の後半にしか日誌を書いていませんでした。
週の前半はまじめに稽古するけど、後半になると飽きちゃったりして、
いろんな事件が巻き起こる、ということでは決してありません。
その証拠に今日なんか、
と書こうと思ったけど、皆さんの披露するような事件は何もなかった....
やっぱり僕たちは、そんな奴らなのかしら?
本番間近、稽古快調!


7月15日(土よう日) 今日の稽古場・吉祥寺 日直・鬼界
‘ババ55’を覚えてますか?(知らない方は5月31日の日誌を参照して下さい)
あまりに突拍子もないので書くのをためらっていたのですが、今日は書かせてもらいます。
実は‘ババ55’が外人の親子と暮らし始めたのです。
ブルース・ウィリスそっくりの顔に小錦の体を持つ、アンバランス超肥満の父親とそばかすだらけの10才くらいの息子です。‘ババ55’とどういう関係なのか全く不明ですが、その息子が夜中にトランペットを練習するのです。稽古の後に事務所に来ると、「アメリカ国歌」か「セントルイス・ブルース」か訳のわかんない即興曲を吹いています。なかなかうまいのですが、時間が問題です。普通、夜の10時や11時にトランペットは吹きません。
文句を言いに行ったら「ミッドナイトにはプレイしてないのに,WHYクレーム言いますか?アメリカでは、12時までは何してもOK。日本人何度言えばわかるの?」と、デブウィリスに怒られ、謝って帰って来ました。
どうやら近隣の住民に代わる代わる同じ苦情を言われて、かなり頭に来てるようです。でもここは日本でしょ?悪いのは向こうじゃないの?なんかうまく丸め込まれた気がする。
今度はダニエルに英語で苦情を言わせデブウィリスに謝らせてやる、絶対。
しかし、‘ババ55’は一体、何者なんだろう?


7月13日(木よう日) 今日の稽古場・新橋 日直・鬼界
小松君が小道具に手錠を持ってきた。試しにはめてみたらびくともしない、さすが米軍放出の本物だ。
が、はずそうとしても鍵が回らない。えっ?
「ごめんなさい鬼界さん、うちにある別の手錠の鍵と間違えました」
結局、手錠したまま稽古した。トイレに行きにくいのと、ご飯が食べにくいのを除けば、
手錠ネタですごく楽しい稽古だった。
しかし、このまま帰らなければならないのをすっかり忘れていた。
よりによって今日の稽古場は新橋。
着替えられないから汚いジャージのまま手錠をしてる僕を酔っぱらいのサラリーマンがジロジロ見ている。
山手線に乗ってもみんなが僕を避けている。
最悪なのは、小松君が下車して渋谷から一人きりになった時だ。
この日誌を読んでいるあなたに同じ経験をさせてあげたいっ!!怖いものなんてなくなるぜ。
でも手錠したまま日誌を書いている僕は‘けなげなマヌケ’って感じで、好感もてます。


7月8日(土よう日) 今日の稽古場・日暮里 日直・鬼界
今日は僕が鼻血を出した。おととい、橋本の鼻血に気付いていたのに注意してやらなかったバチがあたったのだろうか...?でも、最初に鼻血を発見したのは小松君で、「鼻の穴に赤いリングをはめ込んでるみたいで、おっかしいっすよ、今日一日笑わせてもらいましょうよ、鬼界さん」と橋本に教えさせなかったのも小松君だったのに、どうして僕に天罰が下るの?神様はきっと見てるはず、明日は小松君がバケツいっぱいの血を吐くに違いない。


7月6日(木よう日) 今日の稽古場・代官山 日直・橋本
 稽古が終わって、「お疲れさまでした」の挨拶をして、お手洗いに行って、鏡を見たら、
鼻血が出ていた。というより、右の鼻の穴周辺で、鼻血が固まっていた。
「な、なんで鼻血が出たの?」というより、「なんで、誰も教えてくれないの?」
ひっでぇ〜〜。
そういえば、以前「気まぐれ倶楽部」の公演の本番中、いい場面になるはずのところで
古郡さんが鼻血を出して、お客さんに笑われてたっけ・・・。
本番中じゃなくて、良かったっ。


7月5日(水) 今日の稽古場・麻布 日直・鬼界
今日、お中元の話になった。「考えてみると、生まれてから一度もお中元をもらったことがない」と僕が言うと、「社会生活を送る人間として失格ですよ、鬼界さん。」と小松君が威張っている。「もらったことがあるの?」と聞くと「必ずもらいます!毎年、夏になると富士銀行で口座を開くんです。そうすると窓口のおねーさんが‘お中元’とはんこを押した、スヌーピーのティッシュボックスをくれるんです。」この発言が冗談でないところが小松君のステキなところだ。会話を聞いていた橋本が「私もお中元をもらったことがある」と言いだした。去年、エビスビールを一箱もらったそうだ。「誰から?」と聞くと「母親から」と言う。「どういうこと??」と尋ねると、お中元がほしくて母親にお金を渡して伊勢丹から送ってもらったらしい。この‘エビスビール一箱’で小松君と僕に対して「勝った!」と思っているところが橋本のカワイイところだ。小松君も橋本も気が付いてないみたいだけど、今回の出演者は3人とも、生まれてから一度もお中元をもらったことがない....。


7月1日(土) 今日の稽古場・麻布 日直・鬼界
みんなが暑い、暑いを連発するので、橋本が「暑いって言われるとよけい暑い。これから暑いって言ったら罰金ね」と子供みたいなゲームを始めた。注意してても暑いって言ってしまう。僕や小松君は「あつい、いや巨人の松井はホームラン王になるかな」とか「あ、ツイスト踊っちゃおうかな」とか、苦労して必死にごまかしても橋本に罰金を取られた。それなのに橋本本人は「あつい..心で演劇しよう!」とか「あつい..国と言えばインド!」とか、ごまかしにもなってないのに罰金なし。ちょっと理不尽なのでは?なんだか心にモヤモヤの残る、とても暑い一日だった。


6月29日(木) 今日の稽古場・吉祥寺 日直・鬼界
今日の稽古場はボロいところで、隣の部屋の音がまる聞こえだった。しかも隣はアングラ芝居の稽古だ。アングラ芝居とはオドロオドロしい、気持ちの悪い、意味不明の演劇のこと。どうやらクライマックスシーンをやってるようだ。火が燃える音をBGMにして、10人くらいの人が口々に「助けてくれぇ」とか「やめてくれぇ」とか「死にたくないぃ」とか大声でうめいている中に、釈由美子に似た声の女が「我が情念の叫びを聞け〜」と叫ぶのだ。が、演出家の気に入らないらしい。「我が情念の」の「わ」を言っただけで、「ダメだ、情念が感じられない!もう一回!!」と何度も何度も繰り返させるのだ。だって釈由美子の声ですよ、情念がでるわけないじゃん。バカじゃないの?結局、1時から夜の9時まで隣の部屋はそればっかりやっていた。おかげで僕たちはほとんど稽古にならなかった。でもそのかわり、小松君が「我が情念の叫びを聞け〜」をすっごく情念を込めて言えるようになった。100%意味ないけど....。


6月24日(土よう日) 今日の稽古場・代官山 日直・鬼界
小松君はすっかり元気になりました。前より調子いいみたい。いつもは15分で終わるシーンが小松君のアドリブギャグ連発で今日は55分かかりました。すっごく笑わせてもらいました。


6月23日(金よう日) 今日の稽古場・代官山 日直・鬼界
いつも一番に稽古場に来る小松君が遅刻だ。どうしたんだろうと心配してると、痩せた男の人が入ってきた。「どちら様ですか?」と尋ねると「小松です」と答えているが、声が小さくて聞き取れない。「えっ?誰?」「小松です...」。なんと昨日のラーメンで3キロも体重が減ったらしい。「大丈夫です」と口では言うものの、小松君はフラフラして今にも倒れそうなので、今日の稽古は中止にして、精力が付くので有名な中華街のおかゆ専門店に行った。さっきまでフラフラしてた小松君は「うまいっす」と言いながら各種のおかゆを相当食べた。デザートに中華マンゴプリンまで食べた。これで明日元気にならなかったら、詐欺ですよ、小松さん。


6月22日(木よう日) 今日の稽古場・恵比寿 日直・鬼界
稽古が夕食休憩になって、小松君と飯を食いに行った。近所をうろついてると、「ホントに営業してんの?」と疑ってしまうものすごく汚い居酒屋があった。「夜の  始めました」という手書きのポスターが張ってある。「夜の何を始めたんだよ」と笑いながらよく見ると、定食の2文字が消えかかっているのだ。中に入ると、へたくそな字で定食がいくつか書いてあり、最後にラーメン定食があった。僕が止めるのも聞かず、「麺類、好きなんすよ」と小松君はラーメン定食を注文した。「こんなところでラーメンを注文する奴なんてきっと半年ぶりだよ...」僕は心の中でそう思ってた。
そして、夜の稽古が始まって10分後、「す、すいません。ちょ、ちょっと..」と言って小松君はトイレに走っていった。トイレから戻ってきて5分後「あ、あの。うっっ。」と叫んで小松君はまたトイレに行った。そして、結局今日の夜の稽古は中止になった。
かんべんして下さいよ、小松さん。だから言ったじゃないですか...。


6月15日(木よう日) 日直・橋本
 先行予約の電話をすべて鬼界さんが受けたのは紛れもない事実です。
それでなくとも、かつぜつが悪いと評判の鬼界さんは、終了間際にはさらにロレロレしゃべってました。
「パイプいすでお尻がジンジンした」のも本当でしょう。
でも、聞いて下さい、皆さん。私だって1日パイプいすに座ってお尻をジンジンさせていたのです。
チラシ折り・座席チェック・宛名書きに始まる、チケットを予約して下さったお客様への発送準備を
こまごまとやっていたのです。
「あっ!○○さんですね、いつもありがとうございます!はーい、がんばりまーす!!」と、
お客さんと仲良くお話ししている鬼界さんが、私はどんなに羨ましかったことでしょう・・・・・。
ダニエル以上に‘女の人大好き’の鬼界さんは、満面の笑みを浮かべ、嬉々として応対していました。
その横で私は、切手をペロペロして封筒に貼ってました。終了間際には舌がコテコテになりました。
(水を含ませたスポンジを使って切手を貼る方法は、なぜか苦手なのです)
途中、思い切って「私も電話に出たいです!」と申し出ても、「いや、これはルールなので。」とか言って
絶対に替わってくれません。雑用がイヤなのか、電話が大好きなのか、とにかく
「トイレが近くなるから」と、水分もいっさい取らず、電話から絶対離れようとしないのです。
すきをみて受話器を取ろうともしましたが、こちらの動きを察知してか、
必ず身体の一部が、受話器に触っているようにし始めた鬼界さん。・・・・・私はあきらめました。
でも、でも、次回こそは、何とかお願いして、ちょっとでも電話に出てみたいです。
(6番目のローラさんは、がっかりしちゃう?・・・)
その時は、、どうか私にも、鬼界さんへ言って下さったように、ねぎらいと励ましのお言葉を
おかけ下さい。あぁ、考えるだけでも、よだれが垂れそうです。
 最後になりましたが、予約して下さった皆々様、本当にありがとうございました。


6月14日(水よう日) 日直・鬼界
昨日のダニエルの日誌は訂正が必要です。
「連載を続けてほしいって誰か言ってきた?」は、なんだか知らないけどダニエルが子犬のようにまとわりついてきていかにも何か聞いてくれと言う顔でニヤニヤするから、しょうがなく聞いてたのです。
僕だけじゃありません、橋本も山下も「いかにも聞いてくれニヤニヤ顔」攻撃にあって迷惑してたのです。
で、聞いてみると「慌てる乞食はもらいが少ない、アホが見〜るブタのケ〜ツ」と誰かに教えてもらったギャグ(?)を大声で言って自分だけで受けてたのです。そんな意味不明のことを言われてもこっちはどうすればいいの?状態でまいりました。2回目のインタビューの時、元気なかったのはその日サイフをなくしたからです。そしてその時に、「どうせだれも読んでないんだし、女の子が読めないような、もっと過激な内容にするか」と冗談を言ったんです。ダニエルが大喜びしてH話で盛り上がったくせに、「どうせだれも読んでないんだし...」とそこだけ書くと全く意味が違ってきます。
関係者の反対を押し切ってインタビュー企画を始めたダニエルの焦りはわかるし、根はいい奴なんだけど、あまりに事実と違うので一応訂正しときます。


6月13日(火よう日) 特別日直・ダニエル
こんにちは、鬼界さんへのインタビュー担当してる、ダニエル・ビアンキです。
チケットの発売も始まって事務所はバタバタしてます。今日はお願いして、特別に日誌を
書かしてまらってます。5月5日にやった1回目のインタビューは鬼界さんが6時間しゃべりっぱなしで、半分に整理したのですが、uploadするのに1ヶ月かかりました。作家の山下さんは「記事が長すぎて読む気にならないんじゃないの」と言います。橋本さんは「鬼界事務所のお客さんは大人だから、いちいち感想なんか書き込まないのよ」と言います。5月には「連載を続けてほしいって誰か言って来た?」と嬉しそうに鬼界さんはよく聞いていたのですが、6がつになってからはその話題をさけてるようだす。先週やっと2回目のインタビューをやったのですが、鬼界さんは元気なかったです。「どうせだれも読んでないんだし...」と言ってました。あの連載を読んでる人はほんとにいないのでしゅか?もしいたら一言ください。お願いします。


6月10日(土よう日) 日直・橋本
 地下鉄丸ノ内線新宿駅から三丁目駅方向へと、私は地下道を歩いていた。
左側の端っこを歩いていた私の10メートルほど先に、私に背を向ける形で
壁に寄りかかっている女の人がいた。
白地に花柄プリントのフレアースカートに、7分袖がフワッとした薄イエローのオーバーブラウス。
足首ベルトのある中ヒールサンダルを履いた、ロングヘアーの、メルヘンチックな印象の後ろ姿だ。
ここが待ち合わせ場所なのかな。
ずいぶん待たされているのか、壁にもたれている姿がちょっと疲れた感じだ。
すっぽかされたのかな・・・。
それとも、何かすごく悲しいことがあって、人目も構わず、こらえきれない涙をふいているとか・・・。
ドラマみたいだ・・・。いずれにせよ、後ろ姿からは、何となく普通じゃない雰囲気が漂っていた。
顔を見てみようと、私は、追い越しざまさりげなく振り返った。
予想はまるで外れていた。女の人は、焼きそばを食べていた・・・・・・・・・・・。
とりあえず見て見ぬふりをして、そのまま3メートルほど行き過ぎてから、思いっきり振り返り、
あたかも遙か後方を眺めるような感じで女の人を視界に入れた。
やっぱり焼きそばを食べている。発泡スチロール製のような白い長方形の皿を左手に持ち、
割り箸で焼きそばを口に運んでいる。
なんでこんなところで焼きそばを立ち食いしてるのか?よっぽど腹ぺこなのか。
だいたい、あの焼きそばはどこに売っているのか。そういうのが流行っているのか?
確かに、電車の中でや、外のちょっとしたベンチで何か食べてる人をちょくちょく見る。
でも、地下道で、しかもメルヘンな恰好で、焼きそばっちゅうのは・・・・・。
いろいろ考えてたら、目的のB9出口を通り過ぎてしまっていた。
ここ2,3日は、あの女の人のこと、忘れられないだろうなぁ。


6月5日(月よう日) 日直・橋本
 マグネットバイクなるもの(お部屋の中で、止まっている自転車を一生懸命こぐ、あれ)を
購入して、今日で、丸6ヶ月がたった。
部屋の隅にあるこの自転車のプレッシャーで、押しつぶされそうな今の私・・・。
 フィットネスクラブの会員になったものの、なんか面倒になって、全く行かなくなり、
それでも「いつかは・・」とずるずる会費を払ってたような状態で、半年ほどたった頃、
通販雑誌で、クラブにもあったこの‘自転車こぎ’を見つけた。
「こっちの方が断然手軽でお得。これだったら続けられる!」・・・・・・・・・甘かった。
毎日こいだのは、最初の1週間。それが3日おきになり、週に1度となり、
あげく、ここ2ヶ月は座ってもいない。洋服とか掛けてある。
まさか、こんなことになろうとは・・・。なんで、なんで、なんで?
だって、これって、お手軽じゃない?私、自転車、好きよ。
だったら、なんでこの‘自転車こぎ’には乗らないの?こがないの?
これじゃあ、ぶら下がり健康機を洋服掛けとして重宝させている友達を、もうバカにできない。
しかも、‘ぶら下がり〜’ほど利用法も無い。
あぁ、これはもう、自分の不甲斐なさを知らしめる代物でしかないのか・・・・!?
これに乗って、毎日さわやかな汗と快い疲労感を体験している方がいたら、
長続きする方法(起きぬけに乗れ、落語を聞きながらこげ、など)を
どうか、お教え下さいませんか?
私をプレッシャーから救って下さい。


5月31日(水よう日) 日直・鬼界
またまた‘ババ55’(5月12日、18日の日誌参照)だ。
今度は、大正琴を始めやがった。
風邪もようやく治り、久しぶりに事務所に来てみると、琴によく似た独特の優雅な音色、
大正琴の演奏が聞こえてくる。なかなかうまい。心が洗われるようだ。
っていう風になれば問題なかったんだけど...。
ババ55は谷村新司の「昴(すばる)」を練習してるのだが
「目を閉じて何も見えず〜」の「ず〜」が何度やってもはずれてしまう。
わざとじゃないかと思うほど毎回全然違う音を出す。
言葉で表現すると「何も見えぶ〜」とか「何も見えら〜」って感じ。
失敗すると最初からやり直し。だから「目を閉じて何も見えず〜」の部分だけを、
しかも不完全な形で5億回くらい聞かされた。耳が腐りそうです。


5月26日(金よう日) 日直・橋本
 お茶したこともない人と、初めて一緒に、しかも2人きりで食事をする時は
もう絶対、‘焼き肉’にはするまい。
 私はもちろん、彼も酒好きらしい。美味しい料理に美味しいお酒があれば、
きっと会話も弾む。そして、そこがこじんまりとして、ゆったりとくつろげる感じならば
さらに、いい雰囲気・・・・・。
グルメ本を立ち読みし、お店を物色。2人が落ち合える場所を考慮し、エリアを絞る。
好物の「韓国料理」に目がいく。‘○○亭’。
紹介されているちょっとしたメニューも、美味しそう。
料理に合うワインも数種類。店内を写した写真を見る限り、たとえ混んでもゆったり食事できそう。
これならば申し分ない。初めてのお食事会は成功だ!
 有名な韓国料理のお店で、おすすめ料理を尋ねた。・・・‘焼き肉’にしたのが間違いだった。
おすすめの肉を、2人前づつひととおり注文したら、すごい量になった。
どんどん焼いて、どんどん食べなければならない。
洒落た会話など、クソ食らえ!だ。しかも、もうもうと煙が上がり、顔もよく見えない。
けむさと、せわしなさと、気まずさに、「こんなはずでは・・・」という焦りで
一層、せわしなく肉を食らう。ピリ辛の肉を高級ワインでガンガン流し込む。
何とか食い尽くし、ホッとして、やっと自分を取り戻し、お互いを見る。
がぶがぶ飲んだワインのせいで、真赤。まっかっか。油っぽい。脂ぎっている。しかも、
左右にゆらゆら揺れている。
なんか、もう、気持ち悪くなって、さっさと店を出、さっさと別れた。
 あれから1ケ月、その人からは何の連絡もない。
私も、早く忘れたい・・・・・。


5月23日(火よう日) 日直・橋本
 鬼界事務所の定期ミーティングがあった。
(ミーティングは、たいてい、さっさと終わる。)
ミーティングの最中、外で、学校帰りらしい3,4人の少年たちの声がした。
「まずいよぉ。‘鬼’だってさ。‘おに’だぜ。‘鬼の界’だぜ。きもちわりぃ。えんがちょ。」
どうやら、鬼界事務所の表札に群がっているようだ。
「‘おにかいさん’だって。一階なのにな。」
ちょっと笑った。
小学生のユーモアのセンスも、バカにしたもんではない。以前、
私の家の隣が、「水島さん」だった。映画「ビルマの竪琴」が流行った(?)時、
小学生たちが、「水島!一緒に帰ろう!」と言って、その家の子を、
遊びに誘っていたっけ。
ところで、鬼界さんは、ピクリともしなかった。
何事にも、結構クールな態度を崩さない彼にとっては、こんな子供のたわ言には
聞く耳を持たないのだろう。それか、長年、名字については「珍しい」とか「変わってる」とか
言われてきたので、今さら、そんなことは何とも思わないのか。
昔、「珍名さん、いらっしゃい」で紹介されてた
‘泥沼(どろぬま)さん・掃溜(はきだめ)さん・崖淵(がけぶち)さん’に比べたら
確かに、はるかに救える名前だ。
それから10分後、事務所宛の電話に鬼界さんが出た。
「・・・では、資料を事務所に送って下さいますか。こちら‘鬼界事務所’。‘きかい’というのはですね、
‘鬼怒川温泉’の‘き’に‘世界一周旅行’の‘かい’と書きます。」
・・・私が聞いた限りでは、鬼界さんはいつも「‘おに’っていう字に、‘世界’の‘かい’です」
と、説明していた。
あきらかに、相手に、楽しげな連想をさせようとしている?!
やっぱり、彼は、少年たちの会話を気にしていたのだった。


5月20日(土よう日) 日直・橋本
 今日、私の留守電に、とんでもないメッセージがはいっていた。
「・・・・・もしもし、あたし。やっぱりできちゃったみたい。どうすんの?!
あたし、うむからね。しらないからね。」ツーツーツー・・・・・。
なんだこりゃ。もう一度、聞いてみる。
どうやら公衆電話のようだ。女の人の声はかすかに震え、しかも怒っている。
「うむ」は、やっぱり「産む」なのかしら。「産む」だよなぁ。
まずいなぁ。この人、番号を間違えちゃったのね。
これ、私、家にいたら「間違ってますよ」と言ってあげられたんだけどなぁ。
どうするんだろう。彼氏からお返事がなかったら、本当に頭に来て、産んじゃうかもしれない。
もう一度、聞いてみる。
いや、まてよ。彼氏は子供が好きで「そうか、子供か!俺たち、やり直せるかもしれない。
産んでくれ!」と言うかもしれない。
なのに彼女は、お返事がないからって、「もう、私たちは終わりね・・・」と、
勝手に中絶してしまう可能性もある。
もう一度、聞く。
これって、新手のいたずら電話で、無差別にかけて、たまたま心当たりのある男の人を
びくびくさせる、ってなことなのかしら。
もう一度、聞く。
彼氏の親友と、間違いを犯してしまい、2人への愛情の板挟みになり、自分では
どっちかを選ぶことができず、彼氏とその親友に同じ電話をかけて、
その返事によって、1人を選ぼうとしているのか。
もう一度、聞く。
この女の人は、「しらないからね」と言っている。
やっぱりこれは、無責任な男に対する女の人の抗議なのだろう。
いやいや、まてよ。もう一度聞いてみるか。
窓の外は、しらみはじめてきた。
・・・・・・・・何やってんだろ、私。


5月18日(木よう日) 日直・鬼界
また‘ババ55’(5月12日の日誌参照)だ。
今日はテレビではなく、午後1時くらいから叫び声というかあえぎ声が聞こえてくる。
「あっ」とか「あ〜ん」とか「ああ、ああ....」とか
さらには「だめっ」「そこ、そこよ」「もっと」などと、うめいている。
その声に混じって、床を叩くような音、ウィ〜ンというモーター音も聞こえてくる。
一体なにしてんの?まさか、昼間から淫らな行為?想像したくないっ!
プライバシーに立ち入るつもりはないけど、もう4時だ。
3時間ぶっ続けというのはどういうこと??気になって仕方ないよぉ〜。うるさいよ〜。
もうダメ、確認がてら苦情言ってきます。

お恥ずかしい、僕がバカでした。
ヘッドフォンをして相撲を応援しておられたのです。(テレビの音がうるさいと
苦情を言われたので、わざわざ購入したそうです、ピンクのヘッドフォン)
そして、ひよこ豆をつぶして饅頭を作っておられました。(ミキサーの音だったのね...)
「迷惑かけてしまって」と、お饅頭を5個頂きました。今、目の前にあります。
ババ55は、ちょっといい人でした...。
でもずっとうるさかったのは事実だもんね。だまされちゃいけない!
ババ55監視体制の一層の強化を堅く誓い今日の日誌を終わろう。


5月16日(火よう日)日直・橋本
 結婚の早かった兄には、小学生の男の子が2人いるのだが、
この子たちの0歳から4歳ぐらいまでの写真がやたらとある。
背表紙に『ぼく、元気いっぱい!』とか書いてあるアルバムが、それぞれに8冊。
あと、あまり出来のよくない写真なのか、ビニール袋にドサッとひとまとめに100枚くらい。
最近の親は、ことあるごとに我が子の姿を写真やらビデオやらに撮るらしいが、
それにしても、この量は尋常ではない。
先日、兄と話した折、さりげなく言ってみた。「子供の写真、たくさんあるよね。」
すると兄は、こう言った。「後々、重要だ。」
今日、母と話してて兄のその言葉の意味が、というより兄の意図が分かった。
 私には、赤ちゃんの時の写真が1枚も無い。不細工だったから処分したのでは断じてなく、
本当に1枚も撮らなかったそうだ。醜かったから。
いや、撮るヒマがなかったから、と母は言う。しかし、そんなのは言い訳だ。
兄の赤ちゃんの時の写真は、腐るほどある。
私の1番小さいときの写真は、3歳の時のだ。しかも数枚。
この差は一体どういうことなのか。
私は、「もらわれてきた」ことを密かにずっと疑っていた。そして、何かにつけ
「パパとママは、お兄ちゃんのことはかわいいけど、私のことはかわいくないんだ」と言ってやった。
 兄の意図はどうやらここんとこらしい。
初めての子には、あれやこれや、ちやほやし、愛情のありったけを捧げる。
2番目になると、もちろん愛情はたっぷりだが、馴れたか、珍しくもなくなったか、
結構、おざなり。これが2番目の子の人格形成において、とても重大な影響を及ぼすことを
兄は私を見て常々感じていたらしいのだ。
「次男が、演劇をやり始めたら大変だ。長男、次男、同じ枚数の写真を撮ろう。」と、
夫婦で堅く誓ったらしい。・・・・・私の人生ってば、反面教師?
ちなみに、兄は銀行員である。 


5月15日(月よう日)日直・橋本
今日は、私のお誕生日。みんなでパーティーだ!!


5月14日(日よう日)日直・鬼界
今日は母の日だ。
って、みんな書いてそうだから、やめときます。
ババ55(5月12日参照)は、おとなしい...


5月12日(金よう日)日直・鬼界
んもぅ〜、ガマンできない!!
鬼界事務所の上の階に住むクソババア・推定年齢55歳、
略して‘ババ55’のことだ。
朝から晩までずっ〜〜とテレビを大音量で見てるのです。
朝8:30から日テレの「ルック」でバスジャックの運転手の号泣会見を見て、
「ど〜なってるの」のコンビニのくだらんエピソードに大笑いし、
11:30から「ベストタイム」で運転手の号泣会見を見て、
「おもいっきりテレビ」で成人病に効くフルーツの知識を得、
ひきつづき「ザ・ワイド」で運転手の号泣会見を見て、
その間に2:50からNHKの「テレビ体操」をはさみ、
「東京ラブストーリー」の再放送から「大相撲夏場所」の後は
テレビ東京のアニメを見てやがる。
運転手が泣くのを100万回も見て楽しいか?
どうしてニュースは全く見ないわけ?
「東京ラブストーリー」より「渡る世間」がお似合いだ、ババ55!
たまりませんよ、ホント。