2003/03/24
AIR Original Soundtrack / Key 2002

 2000年に発売され,多くのゲーム・ファンの涙を搾り取った愛と感動の名作ゲーム『AIR』のサントラ盤です。ゲームそのものはかなり賛否両論を巻き起こしましたが,その音楽性の高さは誰もが認めるところであり,ゲームを離れても曲として十分に楽しめるレベルのものばかりです。元ゲームの音源も非常に良い音でしたが,サントラ盤はさらに音質が向上したようで,特にリバーブのかかり具合がとても気持ち良く感じますね。ゲーム・ファン以外の人達にも幅広く聞いていただきたい1枚です。 BACK

2003/04/05
The Beatles Anthology / Beatles 2003

 1996年に発売されたBeatlesのヒストリー映像のDVD版です。もちろん,LD版は持っているのですが,未発表映像の収録されたSpecial Features』Discが1枚付いているというので,本当にただそれだけの理由で購入しました。仕方がありません,それがファンってもんなのです(^^;)。その『Special Features』Disc(写真)にはポール,ジョージ,リンゴの3人でセッションをする様子が映っている『Recollections - June 1994』や,同じ3人とプロデューサーのジョージ・マーティンの3人でAbbey Road でのレコーディング中の話に花を咲かせる『Back At Abbey Road - May 1995』といった貴重な映像が収録されており,なかなか見応えがあります。しかし,ポール,ジョージ,リンゴの3人もいいかげん良い歳なのに,ジョージ・マーティンにとってはまだまだ『Boys』って感じなのが,なんだか微笑ましいですよね(^^;) BACK

2003/04/18
Finders Keepers / Salt Water Taffy 1968

 近年ソフトロックの名盤として再評価著しいアルバムということなので買ってみたのですが,初めて聴いたときにはあまりピンときませんでした。「なんだ,そんなに騒がれるほどの名盤じゃないよな。」というのが正直な気持ちでした。ところが,何度か聴いているうちに,これがじわじわと良くなってきたんですよね。何といってもレモン・キャンディーのように甘酸っぱいメロディーが素晴らしい。これは一流の職人達によって作られた品質の極めて高いPOP Musicのアルバムなのです。個人的には『Finders Keepers』『I'll Always Be True To You』がお気に入りですね。 BACK

2003/04/23
Klaatu / Kulaatu 1976

 発売当時「ビートルズの覆面バンドではないか?」との噂がありましたが,それ以外ではさほど話題になることもなくいつの間にか消えてしまったという印象の強いアルバムです。しかし,実際こうして改めて聴いてみると,これが後期ビートルズ・サウンドを継承したとても良くできたPOPアルバムなんですよね。メロディー,アレンジともになかなか凝っています。1976年当時は「ビートルズに似ている=真似をしている=悪」というイメージが強かったために評価が低かったのですが,10年後に出ていればもっともっと評価が高かったのではないでしょうか。後期ビートルズ・サウンドがお好きな方にぜひ聴いていただきたいアルバムです。 BACK

2003/04/27
Rain Tree Crow / Rain Tree Crow 1990

 元Japanのメンバー4人が集まって作られたアルバムです。元メンバーが4人集まったのだからJapanの再結成盤にしても不思議ではないのですが,あえて別名にしてしかもこれ1枚だけのプロジェクトとしたのは,過去を振り返らないという姿勢の現れなんでしょうね。サウンドの方はJapanというよりは,David Sylvianのソロに通じる静寂を感じさせるものであり,派手さはまったくないけれど聴けば聴くほど味わい深くなってくるものです。また,曲によってはインプロヴィゼイション主体のものもありますが,それは難解なものではなく,ヒーリング・サウンド的な聴き方すらできるものとなっています。何故発売当時聴かなかったのか,自分でも不思議でなりません。 BACK

2003/05/02
Boogie Brothers / Savoy Brown 1974

 イギリスのブルース・ロック・バンド,サヴォイ・ブラウンの後期のアルバム。オリジナル・メンバーであるKim Simons,元Chicken ShackのStan Webb,そして元Keef Hartley BandのMiller Andersonの3人(ジャケットの3人)によるトリプル・ギターをメインにした骨太の実に格好いいブルース・ロックを聴かせてくれます。1970年代のブルース・ロックのアルバムとして大好きなアルバムです。この編成によるアルバムはこの1枚だけなんですが,ライヴはアルバム以上に格好良かったんでしょうね,きっと....う〜む,見てみたかったぞ! BACK

2003/05/14
Jet Age / Kare & The Cavemen 1997

 バカジャケにも書きましたが,あまりのおバカさかげんにジャケ買いしてしまったアルバムです。というわけで,まったく何の予備知識無しに買ったアルバムなんですが,中身はインストルメンタル,それも一筋縄ではいかない(何しろ1曲目が『燃えよドラゴンのテーマ』なんですから....)。所謂モンドにも分類できるサウンドでした。とわいえ,これがどこまで冗談でどこまで本気なのかわからないんですよ(^^;)。テクニックの方はしっかりしてますし,元ネタがわかる曲もその使い方のセンスが良いんですよね....。ちなみにこのバンドはノルウェー出身です。 BACK

2003/05/20
S.F.Sorrow / Pretty Things 1968

 サイケデリック・ロックの傑作として名高いアルバムであり,当然の如く以前からCDも持ってはいたのですが,そのEdsel盤の音質が悪いためか,「傑作とよばれるほどのアルバムかな?」というのが今までの印象でした。ところが,1995年に出たこのリマスター盤を聴いて吃驚,全然音が違うじゃないですが!そして改めて聴いてみると,すみません,私が間違っていました。確かにこれはサイケデリック・ロックの傑作にふさわしいアルバムですよ。カラフルでPOPでメロディアスで....どうして今までこのアルバムの良さがわからなかったのか,自分でも不思議でなりません(^^;)。また,ボーナス・トラックで収録されている『Defecting Grey』(サイケの傑作です!)等の曲が『THE PRETTY THINGS 1967-1971』に収録されているヴァージョンとまったく違うのにも驚かされました。いや,こっちのヴァージョンの方が断然いかしてますよ! BACK

2003/05/26
Days Of The New / Days Of The New 1997

 ドアーズの『Storytellers』であの『The End』を歌って多くのドアーズ・ファンの称賛を浴びたTravis Meeksが在籍するバンドの1stアルバムです。アコースティック・ギターをメインとしながらもダークで重いサウンドのこのアルバムを作ったのが,当時若干18歳の若者達だとはちょっと吃驚ですね。しかし,このバンドの一番の魅力はなんといってもTravis Meeksのとても10代とは思えない深みのあるヴォーカルなのです。なるほどこれほど旨ければ『The End』も歌いこなせて当然だな....とつくづく思っちゃいます。そして,曲を作っているのもTravis Meeks自身なんですね。ということはTravis Meeksのワンマン・バンドなんだなぁ...と思ったら,実際にこのアルバムを発表後ドラム以外のメンバーを首にしちゃってます(^^;) BACK

2003/06/02
Ziggy Stardust and The Spiders From Mars / David Bowie 2003

 1973年に撮影されたデヴィッド・ボウイのライヴ映画を30周年記念ということでデジタル・リマスターしたものです。映像の方は照明不足のためか全体的に暗く,またカメラワークもお世辞にもセンスが良いとはいえませんが,しかし,グラムロック全盛期のデヴィッド・ボウイのライヴ映像ですから,それだけでも見る価値が十分にあると思います。だって,当時ミュージック・ライフのグラビアで見たあの衣装であのメイクでボウイさんが歌う姿を動く映像で見ることが出来るんですよ!もうこれだけでも感動ものですが,そこにまだ若くて美しい故ミック・ロンソンがギターで絡むのですから,こりゃもう座り小便ものの感動です。ボウイさんとミック・ロンソンの妖しくてセクシャルな絡みなんか,ヤオイ系の人にも大受けするでしょうね。サウンドの方はトニー・ヴィスコンティがリミックスしたというだけあって実にクリアーになっています。5.1ch環境で聴いたらもっと素晴らしいんでしょうが....う〜む,早く買わなくちゃ! BACK