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行かないで
Please Don't Ever Leave Me
サークル
Cyrkle

1966年
全米59位,全英-位
 ブライアン・エプスタインがマネージャーをつとめ,ジョン・レノンがバンド名の名付け親となる等,アメリカのバンドでありながらビートルズと関係の深いバンドであるサークルの代表曲といえば,全米2位となった『レッド・ラバー・ボール』(ポール・サイモン作)ですが,それに負けずとも劣らないのがこの『行かないで』です。個人的にはこっちの方が断然好きですね。
 2分にも満たない小曲ですが,バロック・ロック風のサウンドとともに爽やかで美しいメロディーが美しいハーモニーで歌われるという,まさにこれぞソフト・ロックという名曲です。エレキ・チェンバロの音がなんとも気持ち良いんですよね(^_^)。
 作者はS.Haber(他にどんな曲を書いているのか知りません(^^;),プロデュースJohn Simon,収録アルバムは『Neon(ネオン)』,もちろんベスト盤にも収録されています。 BACK

聞かせてよ愛の言葉を
Parlez-moi d'amour
リュシエンヌ・ボワイエ
Lucienne Boyer

1930年
全米*位,全英*位
 1930年にディスク大賞をとったシャンソンのスタンダード・ナンバー。スタンダード・ですから、曲そのものは今まで何度も耳にした事があるはずなのですが、マーク・アイシャムが音楽を担当した映画『モダーンズ』に収録されていたオリジナル・ヴァージョンを聴いて、初めてこの曲の本当の魅力がわかったような気がします。ジョン・レノンの『ラヴ』を彷彿とさせる(もちろん時代的には逆ですがシンプルなピアノを伴奏にリュシエンヌ・ボワイエの甘美な歌声で歌われる極上のメロディーには、間違いなく時代を超越した魅力があります(途中からストリングスが入ってくるのがまた私的にツボなんですよね)。実際、昨年(2007年)末から今年始めにかけて、NHKのドラマで使用されたことによって佐々木秀実が歌ったヴァージョンがヒットしていますしね。
 作曲家の武満徹には「第2次世界大戦中に防空壕の中でこの曲を聴いて作曲家になることを決意した」という逸話が残っていますが、ここを見ると、それは実話のようです。
 作者はJean Lenoir,収録アルバムは『The Moderns』,もちろんリュシエンヌ・ボワイエのベスト盤にも収録されています。 BACK

夢見るシャンソン人形
Poupee de Cire, Poupee de Son
フランス・ギャル
France Gall

1965年
全米-位,全英-位
 フランス出身の名前からしてアイドルそのもののフランス・ギャルが1965年に出したこの曲は,当時日本でも大ヒットし,「私は夢見るシャンソン人形〜♪」と歌われる日本語ヴァージョンがラジオから流れてきたことを良く覚えています。が,しかし,この曲を作りプロデュースしたのがあのセルジュ・ゲンズブール(Serge Gainsbourg)だということは,つい最近まで知りませんでした。しかし,日本盤ベストについている対訳を見ると,「なるほどセルジュ・ゲンズブールが作った曲であるな」と素直に納得しちゃいますね。本当の歌詞は「私は夢見るシャンソン人形〜♪」なんていう甘い歌詞じゃありません(^^;)。ところで,「シャンソン人形」って一体何なんだ?(^^;)。
 ともあれ,フランス・ギャルの舌っ足らずな声で歌われるこの曲は1960年代アイドル・ポップの1級品であることは間違いありません。
 
収録アルバムは『夢見るシャンソン人形』ですが,もちろんその他のベスト盤にも必ず収録されています。 BACK