X&Y&Z

イエロー・リバー
Yellow River
クリスティ-
Christie

1970年
全米23位,全英1位
日本(AJP20)1位
 どことなく中国っぽいギターのイントロから始まる軽快なポップ・ロック・ナンバーであるこの曲は,元々は『サイレンス・イズ・ゴールデン』等で知られるトレメローズがシングルとして発売する予定の曲でした。しかし,それが発売中止となってしまっために,作者であるJeff Christie自らが急遽作ったバンド,クリスティー名義で発表したところ,世界的な大ヒット曲となったのです。しかし,イギリスのバンドなのに,何故ジャケットではアメリカの南北戦争時代の服装をしているんでしょうね?確かにサウンドはカントリーっぽいところもあるのだけれど....。クリスティーはこの曲の他に『思い出のサンバーナディーノ』をヒットさせた後,あっという間に音楽シーンから姿を消してしまいました。
 
作者はJeff Christie,収録アルバムは『Super Hits Of The '70s - Have A Nice Day Vol.4』です。  BACK

美しすぎて
You Are So Beautiful
ジョー・コッカー
Joe Cocker

1975年
全米5位,全英*位,
日本(AJP20)*位
 ニッキー・ホプキンスの甘美なピアノのイントロから始まるこの美しすぎるバラードは,しかし,ジョー・コッカー以外のシンガーが歌ったら,きっと恥ずかしくて聴けないでしょうね。ジョー・コッカーのあのしわがれた声だからこそ「君は美しすぎる」という歯の浮くような歌詞も切実なものとして感じることができるのです。特にかすれ声を絞り出すように歌われるラスト部分は,何度聴いても泣けてきますね。
 そして,ジョー・コッカーのヴォーカルとともにこの曲のメインとなっているのがニッキー・ホプキンスのピアノです。
ジョー・コッカーのヴォーカルとニッキー・ホプキンスのピアノのデュエットであると言っても過言ではないくらいに,ピアノが歌っているんですよね。
 それにしても,何故この曲が日本ではまったくヒットしなかったのか,今でも不思議でなりません。
 
作者はBilly Preston, Bruce Fisher,収録アルバムは『I Can't Stand A Little rain』です。 BACK

僕の歌は君の歌
Your Song
エルトン・ジョン
Elton John

1971年
全米8位,全英7位
日本(AJP20)24位
 全米全英TOP10入りしたものだけでも20曲以上ものヒットを放っているエルトン・ジョンですが,彼の代表曲を1曲挙げろと言われたら,やはりこの曲になるでしょうね。少し前のインタビューでも「ライブでは欠かさず演奏している」と話していますから,エルトン・ジョン本人も気に入ってるようです。
 静かなピアノの前奏に始まり,ポール・バックマスターのアレンジによるストリングスが印象的なこの曲は,決してヒット曲らしい派手さのない,どちらかといえば地味な曲なのですが,聴けば聴くほど心の中に染み込んでいく不思議な魅力を持っています。そういえば,数年前に日本のドラマでも使われていましたね。
 ところで,最近ではこの曲の邦題は『ユア・ソング』と表記されることが多いのですが,これはどうもしっくりきません。やっぱり『僕の歌は君の歌』じゃないと,どうにも気分が出ませんよね。
 それにしても,この曲,日本においてはリアルタイムであまりヒットしてなかったんですね。何だかこれは不思議な気がします。個人的には当時ラジオで良く聴いた覚えがあるんですけれどね....
 この当時のエルトン・ジョンは繊細なシンガー・ソング・ライターというイメージで,まさかあんなギンギラおじさんだったとは誰も思いませんでした(^^;)。

 作者はElton John & Bernie Taupin,プロデューサーはGus Dudgeon,収録アルバムは『Elton John』です。  BACK

夜の海を走って月を見た
Yoruno umiwo hasitte tukiwo mita
高野 寛
Hiroshi Takano

1988年
全米*位,全英*位
日本(AJP20)*位
 『See You Again』と同じ高野寛のデビューアルバムに収録されている曲。とてもシンプルなメロディーにシンプルでありながら幻想的な歌詞のPOPソングなのですが,これが不思議に心に染みるんです。大袈裟でなくこの曲を聴いていると胸の中がジ〜ンとして涙が出そうになることもあるんですよ。何故と聞かれるとこれが困るんですが,きっとこの曲の持つ無垢な雰囲気が私の心の奥にある何か(琴線ってやつでしょうか)に触れるんでしょうね。
 この曲はファンの間でとても人気の高い曲であり,シングルヒットしたわけでもないのに3枚発売されているベスト盤のうち2枚に収録されています。またLiveでも定番らしく,きっと高野寛本人も気に入っているんでしょうね。
 作者は高野寛,プロデューサーは高橋幸宏,収録アルバムは『Hullo Hulloa』です。  BACK