ストーリー

 「Air」は「Dream編」「Summer編」「Air編」の3つのパートに分かれますが,「Dream編」では3人の女の子のTure Endを迎えなければ「Summer編」には進まず,「Summer編」を終了させなければ「Air編」に進まないようにできています。

 前のページに「Air」の解説書に書いてある「ストーリー」を載せておきましたが,あれだけ見てもどういう内容であるかわかりませんよね。だからといって詳しいストーリーを書いてしまったら,実際にゲームをやる喜びがなくなってしまいますので、ほんの簡単にふれておきます。

 「Dream編」は前のページににイラストが載っている「神尾 観鈴」「遠野 美凪」「霧島 佳乃」の3人の女の子のそれぞれ別個のストーリーからなっています。

 この内「霧島 佳乃」編が一番普通の恋愛ゲームに近いですね(少なくとも主人公と結ばれるハッピー・エンドですから)。そういう意味で一番爽やかで幸せな気分になれるのが、この「霧島 佳乃」のストーリーなのですが、逆を言えば他のストーリーと比べると深みに欠けるかもしれません。脇役キャラでは、佳乃の姉である霧島 聖と謎の毛玉犬ポテトが良い味を出しています。

 「遠野 美凪」編は「Dream編」の中で一番泣けるストーリーです。特に終盤は「こう来るだろうな」と予想がつきながらも泣かされてしまいます。特に「親子」「別れ」この二つのキーワードに弱い人はタオル必携です。もちろん、泣けるだけの話ではなく、前半は大いに笑えます。ヒロインである美凪の見かけによらないボケ具合も良いのですが、第2のヒロインというべきみちると主人公との掛け合いは、いかにも大阪らしい(keyは大阪にある会社です)ギャグの連続です。

 問題なのが神尾 観鈴」編です。おそらくエンディングを迎えても何だか釈然としない思いが残るでしょう。もしかしたら「つまらないエンディングだな。」とガッカリするかもしれません。しかし、「神尾 観鈴」編はあくまでも序曲でしかないのです。「Air編」に進んだときこの意味が嫌というほど分かるはずです。ここでの笑いのツボは、主人公と観鈴の義母である晴子との掛け合い漫才ですね(^^;)

 個人的には「霧島 佳乃」編>「遠野 美凪」編>「神尾 観鈴」編の順番で攻略することをお薦めしますが、「霧島 佳乃」編と「遠野 美凪」編の順番は変わっても特に問題はありません。しかし、「神尾 観鈴」編はゲームの構成上、必ず最後にまわしてください。その方が感動もより大きくなるはずですから。

 攻略についてはリンクにある検索サイトで検索すれば攻略法がすぐに見つかるので、そちらを参考にしてください。攻略法を見ながらやったからといって、このゲームの面白さは失われることはありません。

 なお、Ture Endであるか否か判断がつきにくい場合があるかもしれませんが、エンディング・テーマの「Farewell Song」が流れてくればTure Endので...一応念のため。

 Summer編」は分岐無しの一本道のストーリーで、「Dream編」では出てこなかった新しいキャラが出てきます。「Dream編」で謎であった色々なことが、この「Summer編」を通してわかってきます。

 「Air編」も分岐はあるものの、基本的には一本道のストーリーです。何故観鈴は主人公に対してあのような行動をとったのか、そして晴子がとった行動の真意は何か、それらの謎が解けていく度に涙がじんわりと浮かんでくることでしょう。そして衝撃のラスト。貴方は平常心でいられるでしょうか?私は崩壊しました。涙が止めどもなく流れ、しばらく茫然自失の状態でした。

 しかし、ただ悲しいだけではありません。最後は少し難解ではあるけれど、希望を感じさせる場面で終わっているのです。そういう意味では後味は決して悪くないですね。


音楽

 「Air」は音楽で泣かされたという話をゲーム系の掲示板で良く見かけますが、それくらい「Air」の音楽は素晴らしいですね。ただのゲーム音楽という範疇に留まらず、ゲームを抜きにしても十分に楽しめる楽曲が沢山あります。

 特に素晴らしいのが、神尾 観鈴のテーマ的な曲である「夏影」です(某仮面の忍者を思い出したりしてはいけませんよ(^^;)。この曲が聞こえてきたとき、私は「ああ、このゲームは傑作に違いない」と確信しました。とにかく心の奥底にある郷愁を誘うメロディなんですよね。かといって日本民謡風のメロディというわけでもなく...う〜む、しいていえば南アジアって感じかな?とにかく夏の田舎を舞台にした「Air」というゲームを一番象徴する曲であることは間違いありません。

 そして、泣ける曲というか、泣かされてしまう曲が「青空」ですね(某国営放送のドラマとは関係ありません)。とにかくこの曲が使われるシーンが凶悪なんですよ。それ故、ゲーム終了後この曲を聴くと、TPOを問わずに涙が出て来るという症状を起こす者が続出しています。もちろん、私もそうでしたが...(^^;
 この曲は「Air」の歌入り曲の一つなんですが、
ボーカルがまた良いんですよ。歌っているのはLia恐らく変名でしょうがね..18禁ゲームではイメージ・ダウンにならないように変名を使うことが多いようです)という女性シンガーなんですが、最近の歌手にしては珍しく澄んだ声で、しかも嬉しいことにノン・ビブラートなんですよね(私は最近の音程の悪さを誤魔化すためにビブラート効かせた歌い方がどうにも苦手なんです(^^;)。特にアカペラの歌い出しから途中ストリングスが入ってくる所は、まさに私にとってのクリティカル・ヒット・ポイントですね。
 また、この「青空」をピアノで演奏した「
銀色」もまた涙を誘う場面で使われています。この曲もストリングスの使い方が実に良いんですよねぇ。

 とにかく、音楽だけでも十分に楽しめるゲーム、それが「AIR」です。


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