【ケース裏解説文より】

　我が家の恋愛ゲーム専用機，Sony Vaio PCV-J12にインストール。４ＧＢ以上必要ということで，インストールにかなり時間がかかりましたが，なんとか無事にインストール終了。う〜む，そろそろDVD-ROM買い換えた方が良いかなぁ...それともNew Game専用機の購入の方が.....

　というわけで，ゲーム開始。
　オープニング・テーマは何やらアニメタルって感じの曲で....う〜む，私はちょっと苦手ですね....つ〜か，この手のゲームで男性ヴォーカルは邪道だと思います(^^;)。

　ゲームの始まりは....こりゃぁ，ゲームっていうよりは映画って感じですね。それもSFモノの....
　何だか最初から引き込まれる魅力がありますよね。

episode 1 『去りにし日々の光』

　武が目覚めるとそこは自分の部屋。
　『アンリミテッド』の世界のことはすべて夢だったと思う武だが，外は廃墟と化した街並み。
　『アンリミテッド』の初日に戻っていることを自覚した武は，２年後に発動される『オルタネイテヴ５』を防ぐことを決意する。

10/22
　夕呼先生にはなんとか（100％ではないけれど）信じてもらえた様子。
　第207衛士訓練小隊に訓練生として配属された武は，一日も早い卒業を目標とする。
　体力は『アンリミテッド』のまま衰えていない。
　いやぁ，懐かしい顔ぶれが勢揃いで（といっても美琴だけは入院中さけれど）嬉しくなっちゃいますね...

10/24
　授業も以前やったことなので難なくこなす武。
　それにしても，女の子の呼び名を勝手に指定しちゃうなんて....
　夜，霞に会いに行くが，霞の「ばいばい」という言葉に武は何かひっかかりをおぼえてしまう。
　オルタネイティヴ４とは「ひとりの子供が人類に夢と希望を与える計画」
　そして武を「意思が揺らいだ時点で世界を移動してしまう可能性のある，特異な事象の焦点」であると話す夕呼先生。

10/25
　朝，霞が起こしに来る。

episode 2 『兵士よ問うなかれ』

11/1
　長距離狙撃の腕を見せたことで，武は以前兵役についていたのではないかと疑われてしまう...いや，事実なですけれどね....(^^;)。
　この日美琴が小隊復帰。
　あえて『アンリミテッド』と同じように美琴を男扱いする武。
　霞はどうも武が別世界から来たことを知っているみたいですね。

11/2
　『アンリミテッド』の世界にはなかった冥夜との戦術接近戦闘の予備訓練が発生。
　美琴が話す犬のドラマで純夏のことを思い出す武。
　午後は救急訓練。美琴から人工呼吸をされ，止血をされ，なんとなくドギマギしてしまう武。
　しかし，委員長（千鶴）から「意外とカタブツ」と言われちゃうとは....そりゃぁショックでしょう(^^;)
　委員長（千鶴）が自ら前回の総合評価演習で落ちた理由について話す。

11/8
　「佐渡島からBETAが上陸する」ことを夕呼に告げるが，「事実妥当な証拠を見せろ」と言われてしまう。　　それでも，「現実に起こるかどうか様子を見る」と言いながら，結局は軍を動かしてくれる夕呼先生。

11/11
　霞に「えい」とゆっくり布団をはがされて起こされる。
　『アンリミテッド』同様８時半に非常召集がかかる。佐渡島からBETAが上陸するが，今回は早い段階で殲滅に成功。
　しかし，それにもかかわらず不機嫌な夕呼先生。

演習初日
　美琴とともに初日は無事にクリアする。

演習２日目
　目標を破壊。
　実は美琴って蛇が苦手だったんですね。

演習３日目
　２日目の夜には合流地点に一番乗り。
　全員集合の後，脱出地点へ向けて出発。
　途中のスコールによる増水でも，ロープとライフルの両方を温存できる。

演習４日目
　回収ポイントに到着するが，前回通り狙撃され，回収ポイントが変更される。
　たまがライフルでレドームを破壊。

演習５日目
　吊り橋もロープのおかげで無事に渡り終え，演習終了。
　まりもちゃんから合格が告げられる。

11/22
　霞に貝殻のお土産をあげる。

episode 4 『報い無き栄光』

11/23
　動作教習応用課程Ｄをそれまでの最短記録の５分の１である１日でクリアした武。
　「ゼロゼロナンバーを持つ最後のスーパーエリートSES009」を自称する....が，誰も相手にしてくれない。

　時折見る幼い頃の夢。
　霞が描いたのはこの世界にはないはずのゲームガイの絵。
　霞の中に純夏を見てしまう武。

11/24
　戦術機，吹雪が搬入される。
　冥夜の武御雷も搬入され，月詠さんと３バカも登場。

11/27
　純夏の夢を見て寝過ごしてしまう。
　横浜基地があるのは元BETAのハイヴのあった場所。
　オリジナル・ハイヴの破壊の決定打となりうる計画が「オルタネイティヴ４」

　PXでの嫌みな先輩とのいざこざも同じように起こる。
　もっとも，今回は武もあえて殴られたんですけれどね。
　早くも戦術機の改良をした夕呼先生。霞も重要な部分の手伝いをしたらしい。

　また純夏の夢。

11/28
　夢のことで元気のない武を心配する少女達。
　国連事務次官のたまパパ登場。相変わらずの親ばかぶりを見せてくれます...が，
　たまパパの「孫が見たい」の一言で，彩峰，千鶴，冥夜，美琴に連行されてしまう武。
　そしてそのまま便所に放置プレイ。その横でトイレ掃除をする霞。
　ＨＳＳＴ落下も無事阻止された。

　計画が進展せず苛つく夕呼先生。
　実は『元の世界』の夕呼先生が「オルタネイティヴ４」の理論を完成させていたことが判明。
　そうか，あれもちゃんとした伏線だったんですね。

　また純夏の夢
　夢がだんだん鮮明になってきたような気がします。

11/29
　模擬戦開始。
　『アンリミテッド』と同じように武，千鶴，彩峰組と美琴，たま，冥夜組に別れての戦いだが，今回は新型OSのおかげもあり，武チームの圧勝。

　博士の部屋，武と霞の前に現れたのは自称「微妙に怪しい者」こと帝国情報省の鎧衣。
　彼は美琴の父親なのですが，話の噛み合わないところはさすが血筋というか...
　彼のもたらした「帝国軍の一部に不穏な動きがある」という情報は以前にはなかった話。
　アメリカも自国の利権からオルタネイティヴ計画に反対しているらしい。

　夢のことを調べると言う夕呼先生。
　それにしても，霞がいれば問題ないとはどういう意味でしょう？

　今回は純夏との豪華クルージング夕食イベントの夢。

episode 5 『家路』

11/30
　霞の「あが〜〜」がここで出ました。

　武が夢を見ていた瞬間，武は『元の世界』に存在していた。と話す夕呼先生。
　その話を聞いて，自分が『元の世界』に戻りたいと思っていることを認識しながらも，『この世界』を救いたいと思う武。

　『元の世界』に戻って，向こうの自分が発見した理論を回収してきて欲しいと話す夕呼先生。それによって00ユニットが完成するらしいのですが....
　というわけで，成功率４割の実験をさせられてしまう武君。
　結果は『元の世界』に戻ったと思ったらすぐに逆戻り。
　そして，何故か霞が倒れてしまいます。
　「今日からあんたと社は同じ部屋で暮らしてもらうから」とおっしゃる夕呼先生。
　霞もこともなげにOKしたというのですが....

　また純夏の夢を見る（『元の世界』に戻っている）武。

12/1
　目を覚ますと霞の顔のアップ。
　何故か黙って武をじ〜っと見る霞。
　「がんばってください...」ってなんのこと？

　武の分の食事も運んでくるだけでなく武に「どうぞ」とあ〜んをする霞。
　その姿に純夏の姿をダブらせる武。
　ここで一挙に修羅場モードに....でも，
　「嫌ですか？」「何か間違ってますか？」
　なんて寂しそうに言われてしまったら断れないでしょう，漢なら(^^;)。
　その後すっかり不機嫌モードのお嬢様方。

　今日もまた実験開始，
　目を開けると，そこにはトイレでしゃがんでいる純夏の姿が....
　しかし，意識が二つ存在する。
　純夏に殴られたところで『こちらの世界』へ。
　二度目の実験もまた，トイレでしゃがんでいる純夏の前(^^;)
　しかし，前回よりも実体化できたようす。

　夕食もまた二人分持ってくる霞。
　それを見てまた不機嫌モードに逆戻りのお嬢様方。

　武が自主訓練から戻ってくると，ベッドの上に下着姿で寝ている霞の姿が....
　仕方がなく床で寝る武。

12/2
　夢を見ずに霞より先に起きると，霞から「先に起きたらダメです」と起こられてしまいます。
　着替えをするという霞から外に出されると，そこにお嬢様方が集まってくるというピンチ発生。
　よりによって彩峰に霞が武の部屋から出てくるのを見られてしまいます。

　実験前，「今日失敗したら機械を壊す」と言う夕呼先生。
　『元の世界』の校舎の裏の丘に戻った武。
　学園には懐かしい純夏の姿が....そしてもう一人の武の姿も...？
　純夏が靴を投げたイベントで靴を投げ返したのは武自身でした....って，そんなことあったのか？いや〜，３年も前のことなので思い出せません(^^;)
　夕呼先生に『こちらの世界』の夕呼先生から託された物を見せると
　「あたしの因果律量子論に間違いはなかったのね」と大喜び。おまけにキスまでされてしまいます。
　「意思の力で世界を移動する....それができるあんたは，自分の意思で世界を変えてしまうことのできる存在なのよ，きっと」と話す夕呼先生。
　町を歩いていると純夏に会ってしまう。
　「『元の世界』の自分以外とは接触するな」と事前に釘を刺されながらも純夏と話をしてしまう武。

　『こちらの世界』に戻るとまた霞が倒れてしまう。
　霞の存在はオルタネイティヴ４を完遂には不可欠なもの。
　リーディング特性の高い発現体を選んで人工授精し，遺伝子操作で特性を強化して生まれたのが霞。
　つまり，霞には人の心を読むという力があるということです。
　そんな夕呼先生と武の話を聞いていた霞はそこから逃げ出してしまい，結局その日は武の部屋には戻ってきませんでした。

12/3
　目を覚ますと霞の姿が。
　「ごめんなさい」と謝る霞と一緒に昼食を食べに行き，その後屋上で仲良くあやとりをする。
　それは『前の世界』での約束。
　あやとりができなくて「うう〜」と悔しそうな霞がなんとも可愛らしいです。
　その後二人で学校裏の丘に登る。
　霞は武に怖がられると思ったために昨日は逃げ出してしまったらしい。
　自分には思い出がないと言う霞に「仲直りしたことを忘れるな....楽しいことも，悲しいことも全部忘れるな，それが思い出になっていくんだ」と話す武。
　それを聞いて「あたしには私の思い出があるんですね」と答える霞。

　一緒に夕食をとる武と霞を見て「雨降って地固まる？」と言って自分で固まってしまう彩峰。
　

episode 6 『望蜀の下界』

12/4
　天元山の噴火発生。しかし今回は救助活動に出動せずにすむ。
　「住民が全員助かった」というニュースを聞いて喜ぶ武に「今の日本政府が，ありのままを発表すると思うのか？」と実質的に強制退去であったことに不満をのべる冥夜。
　それに対して「それが人類の存亡をかけた戦争をやってるヤツの言うことか！お前が言ってるのは，民間人の言い分を優先した結果，作戦が失敗しようが人類が滅亡しようがかまわないって事じゃないのか！」と怒りをぶつける武。
　それを聞いて，何故かその場を立ち去る彩峰。
　武とぶつかった彩峰が落としたのは封を切ることもなく検閲済みの印が押された不審な手紙。
　「悩みがあるなら話せ」と言う武に
　「知らない方がいい....白銀を...殺したくないから」と物騒なことを言う彩峰さん
　武が作った『この世界』にない焼きそばパンをすっかり気に入った彩峰だが，話の方は誤魔化されてしまう。

12/5
　朝，冥夜がやってきて『総員起こし』があったことを告げる。
　突然非常警報が鳴り「防衛基準態勢２」が発令される。
　これは武の記憶にない出来事。
　まさか「オルタネイティヴ５」の発動ではないか？と思う武だが，実は日本でクーデターが起きたらしい。
　米国軍の国連軍への受け入れを要請するたま父に，「出動には日本政府の要請が必要である」と拒む基地指令と夕呼先生。
　「ご安心下さい，事務次官。オルタネイティヴ５の発動も，米国の独断専行も許しませんから」と自信たっぷりな夕呼先生。
　たま父が去った後，何故か鎧衣父が現れ，クーデターの背後にいるのは国連上層部のオルタ５推進派と米国諜報機関であることを告げる。
　「実の娘であっても犠牲は厭わない」という鎧衣父。
　そして，「２０７小隊のメンバーは偶然に集まったものではない」ということも話す。
　夕呼先生の「この事態は私たちにとって好都合よ」とは，どういう意味なんでしょう？

　結局，米国第７艦隊を国連緊急展開部隊に編入することが決定される。
　クーデターの首謀者は彩峰の手紙の相手であり婚約者である沙霧大尉。
　そして，クーデターにより榊首相（千鶴の父親）も殺害されたとのニュースが流れる。
　父親の死を知らされても気丈に振る舞う千鶴。
　彩峰の父親は元陸軍中将で，民間人の避難と警護を優先して司令部の即時移動命令を無視したために，敵前逃亡罪として投獄された。そしてその部隊に在籍していたのが沙霧大尉なのだ。
　自分がもっと早く手紙を読んでいれば千鶴の父親も殺されなかったと悔やむ彩峰。

　国連軍の軍事的支援を仙台臨時政府が正式に受け入れたため，２０７小隊も後方警備として出撃することになる。
　任務は芦ノ湖湖畔にある塔ヶ島城の警備。
　帝都ではいよいよ戦闘が開始される。

12/6
　塔ヶ島城に到着した２０７小隊。
　武の前に謎の女性二人が現れるが，若い方は冥夜に似ている。
　そして何故かそこに鎧衣父も現れる。
　冥夜に似ている若い女性こそ，現政威大将である煌武院悠陽殿下。
　殿下を自分の戦術機に乗せることになる武。
　帝都の民をこれ以上戦火に晒さぬために自ら囮役をかってでた殿下を横浜基地まで連れていくのが207小隊の任務。

　伊豆半島を南下し下田へ向かう。
　煌武院悠陽殿下と冥夜は血のつながった双子であり，冥夜は日本が国連に渡した人質のような形で横浜基地にいることがわかる。
　重度加速度病のために倒れてしまう煌武院悠陽殿下。
　一度は危機を脱したと思ったが，クーデター軍に周囲を囲まれてしまう。
　今回派遣されている米国軍のほとんどは戦災難民（ヨーロッパのほとんどの国がBETAに全滅されられてしまったため）であり，彼等はアメリカの市民権を手に入れるために兵役についたのだ。
　休戦中，武は煌武院悠陽殿下に呼ばれ「自らの手を汚すことを厭うてはならない」「道を指し示そうとする者は，背負うべき責務の重さから目を背けてはいけない」と言われる。
　自ら決起した者達を説得すると言う煌武院悠陽殿下に，自分が代わりに説得に行くと言う冥夜。
　結局冥夜が身代わりとなって説得に行くことになるが，武は自ら冥夜を連れていくことを志願する。
　沙霧大尉の説得まであとわずかというとき，何故か米軍の一部が命令に反して攻撃に出てしまったため，戦闘状態に突入。
　沙霧大尉 vs 月詠中尉の一騎打ち。
　多くの犠牲者を出しながらもクーデターは沙霧大尉の死をもって終了する。
　207小隊は全員が生き残ることができた。
　「３つの日本を知っている日本人として人類を救うために自分で手を下すことを畏れずに自分にしかできないことをやる」と決意する武。

　美琴に第１１軍警務隊本部から出頭要請が....鎧衣父絡みか？
　武は煌武院悠陽殿下から託された人形を冥夜に手渡す。
　

episode 7 『許されざる者』

　目を覚ますと，そこは『元の世界』の自分の部屋。
　今回は一人の武になっている様子。
　懐かしい『元の世界』の日常。
　『元の世界』で夕呼先生の呼び出しがあったのも，手のひらに名前を書かれたのも伏線のひとつだったんですね。　

12/9
　武が持ち帰ってきた書類を見て，「これで00ユニットが完成する」と喜ぶ『こちらの世界』の夕呼先生。
　午前，207衛士訓練小隊解隊式が行われ，全員が晴れて国連軍衛士（少尉）となる。
　これで小隊のみんなとも涙のお別れ....かと思ったら，全員横浜基地司令直轄の特殊任務部隊A-01部隊に配属されたのでした。

12/10
　霞に起こされ「おめでとう少尉殿」と祝福される。
　新型OSを搭載した機体を使っての演習。
　午前の演習では，国連の衛士達に新型OSと武の腕前を認めさせるほどの勝利をおさめる。
　午後の演習中，突然BETAが出現。
　次々とBETAの前に倒れていく国連軍。
　BETAの出現に錯乱してしまった武は，あわやというところを国連軍の衛士に助けられる。
　深い挫折感に襲われる武を励ますまりもちゃん。
　「ありがとう，まりもちゃん」と言って武が後ろを振り向くと....
　わああああ〜，食われてる食われてる！

　気が付くと自白剤をうたれ鼻水と涎をたらしながら尋問を受けている武。
　衛生兵の緑髪の女の子は...やっぱりマナマナだよなぁ(^^;)。
　夜，部屋を尋ねてきた冥夜をベッドに押し倒してしまう武。
　そんな武に「私を抱くことで...少しでもそなたの心の傷が癒えるなら...」と言う冥夜は，ほんとできた娘さんだよねぇ....
　なのに，すっかりヘタレてしまった武は，夕呼先生に泣きついて『元の世界』へ逃げ出してしまったのです。

　『元の世界』に戻ってもヘタレなままの武は，生きているまりもちゃんを見て号泣。
　放課後もまりもちゃんの膝を借りて号泣。
　いっしょに夕食を食べに行ったすかいてんぷるでも泣いてしまうというていたらく....

　ところが，翌日，まりもちゃんが殺されたというニュースが....
　それを聞いて錯乱状態となる武。
　それに追い打ちをかけるように
　「あんたがまりもの死を背負って帰ってきたから（まりもは死んだ）」と言う夕呼先生。
　夕呼先生曰く，武は『因果導体』。

　武を我がことのように気遣ってくれる冥夜（選択によっては別のキャラかもしれないのですが）。
　夜，ひとりで落ち込む武を励ましてくれる純夏。

　学校の屋上で夕呼先生から
　「やらなきゃいけないことはあるんじゃないの？」
　「自分で強くなりなさい。それしかないのよ」と叱咤激励され，
　ヘタレながらも何とか自分でしようと決意する武。
　そのまま眠ってしまった武を起こした冥夜は「明日どこかに行こう」と武を誘う。
　放課後，冥夜を校舎裏の丘に連れていく。
　「どこか遠くへ行ってしまいそうだ」
　「消えてしまいそうに思えるのだ」と武を見ながら話す冥夜。

　ところが，翌日になると，冥夜は「出かける約束などしていない」「昨日は話しもしていない」と言い，しまいには武に「そなたは何者だ，名を名乗るがよい」と言って去ってしまう。
　冥夜の記憶から武の存在が消えてしまった。

　夕呼先生の所に行くと
　「『こっちの世界』の白銀に関わる因果律が流失し始めている」と言われてしまう。
　それだけでなく，このまま武が，顔見知りと接触し続ければ，その相手は武を『白銀武』として認識できなくなり，武を知っていた全員が『白銀武』を認識できなくなったとき，武以外の人間にとって『白銀武』の消滅となるのだ。
　「誰にも近寄らないことにこしたことはない....それが一番安全なのよ」と告げる夕呼先生。

　街で話しかけてきた純夏に「あっちへ行け，オレに近寄るな」と言う武。
　純夏に全部忘れられるくらいなら...と純夏を突き放す武。
　このまま死んでも良いと思って眠りについた武が目を覚ますと，純夏に膝枕をされていた。
　「本当に傷ついたんだから」と泣く純夏。
　それでも突き放そうとする武に「武ちゃんの話すことは絶対にわかるから」と繰り返す純夏。
　今までのことをすべて話す武。
　武の話を信じた純夏は，それでも「絶対に忘れないよ」と言って武に抱きつく。
　純夏なら自分のことを覚えていてくれると思う武。
　別れ際に初めてのキスをする二人。
　独りで生きていく決意をする武。

　しかし，翌朝会った純夏は武のことを「白銀君」と呼ぶ。
　純夏にも記憶の流出が始まってしまったのだ。
　しかも，体育の時間体育館のバスケットゴールが落ちて純夏が下敷きになるという事故が発生。
　完全にヘタレて「自分を消してくれ」と言う武に
　「必ず消してあげるから，この世界の白銀武を巻き添えにするんじゃないわよ」と告げる夕呼先生。
　純夏は生きていた....しかし，何かありそうな感じが....
　実は純夏の記憶の流出は以前から始まっており，純夏は毎日日記を読み返して記憶を補完していたのだ。

　「『こっちの世界』からあんたを消して『向こうの世界』へ戻す」と言う夕呼先生。
　武を『因果導体』にした原因を探し，その原因を排除したとき，そのとき『元の世界』の１０月２２日に戻れる。そして，『因果導体』で無くなれば，武が関わった事象の原因が消滅し，この世界にもたらした事も消滅する。ということも説明してくれる。
　どうやら，『向こうの世界』の世界の夕呼先生は武が『こっちの世界』へ逃げてきたときのことも想定していたらしい。本当にクロい人だよなぁ...。

　夕呼先生の力を借りて，「自分が関わった全ての世界を救う」という新たな決意を持って『向こうの世界』に戻る武。
　「さよなら，世界を頼んだわよ」
　「鑑はどこかにいるはずよ」と言って武を送り出す夕呼先生。

　いやぁ，それにしても，このエピソードの武君は『King of ヘタレ』の称号を持つ孝之君に負けないほどのすばらしいヘタレっぷりを見せてくれましたねぇ....いやぁ，さすがageさんです。伝統は大切にしなくちゃね....(^^;)。
　でも，さすがにまりもちゃんのあの死に様はショックでした。
　オルタが全年齢版になったら，あのＣＧは使えないんじゃないでしょうか？(^^;)