『CLANNAD』アニメ日記 3

第17話『不在の空間』 2008/02/08放送

 「りたふにこうそくいいた」っておまじないは「体育倉庫に二人」を逆さに読んだだけなんだな(^^;)。

 前回のバスケットボール効果なのか,コーラス部から雪村先生に顧問を兼任してもらおうという提案が。これで,晴れて演劇部の復活か...と思ったら,またしても生徒会から「顧問の兼任は認められない」と横やりが。そのショックもあってか,は寝込んでしまいます。
 今回のタイトルの『不在』とはの不在のことを現しているんですね。

 その『不在の空間』で,智代という『CLANNAD』の二大実力者が朋也に対して積極的な動きを見せるようになります。
 智代の場合はの不在に関係なく動いているのだろけれど,の場合はが不在の間に少しでも朋也の関係を近づけようとする気持ちが少しはあったかもしれません。もっとも,それ以上に智代に対する対抗心というか警戒心が強かったのだろうけれどね。

 今回,智代(椋も含めて)のイベントが交互に出てきたのも,智代vsを強調するためのように思えます。
 *智代が朝朋也を起こしに行く
  「驚いたか?」って、そりゃぁ女の子が突然朝起こしに来たら,誰だって驚きます。
     ↓
 *の手作りお昼ご飯(with
  実は料理上手の。どこぞの双子姉妹と違って,藤林姉妹は姉の方が料理上手なんですよね。
  翌日にはの殺人料理イベントも見ることが出来ます。被害者のボタンが哀れ(^^;)。
     ↓
 *智代と不良見学ツアー(主宰春原
  智代の虎の威を借りる春原のヘタレぶりにはガッカリです(^^;)。
  しかし,これが結果的には智代朋也に対する好感度を上昇させる結果に...
  「お前といるのが楽しい」って,もはやこれは愛の告白のような......
     ↓
 *朋也が体育倉庫に閉じこめられる
  有紀寧の『おまじないイベント』をちゃんとやってくれるとは...これは嬉しい誤算です。
  すっかりその気になってしまったのエロカワユサときたら犯罪的ですよ。
  つ〜か,あのエロいショットの数々は絶対狙ってるよな。
     ↓
 *不良達の対智代お礼参り学校訪問
  この場面で朋也智代を庇ったのは,多分に演劇部(のために智代を生徒会長にしなければならないという計算が入っていたと思うのですが,智代にしてみれば「自分を庇ってくれた」ということであり,これでますます朋也に対する好感度が上昇しちゃったんでしょうね。

 他のヒロイン達はといえば,ことみはすっかり蚊帳の外で,風子は脈絡なく登場する謎の変な少女となっています。そして,残るは渚がいない時に朋也にアプローチをかけることに罪悪感を感じている様子。ところで,が「ごめんなさい」とに謝ったのは,自分が積極的になれないことに対する謝罪なのでしょうか?それとも,彼女もの気持ちに気付いているから出てきた謝罪なのでしょうか?

 でも,当の朋也の脳裏に浮かぶのは,今『不在』のの姿なんですよね。
 なんか,彼を巡って右往左往している女の子達が不憫に思えてなりません。特に体育倉庫ですっかりその気になってしまったが可哀想過ぎですよ。しかし,あそこまでお膳立てされてその気にならなかった朋也くんは若い男としてどうかと思うんだけれどね...(^^;)。

 さて,我らが春原君ですが,今回も見事ないぢられキャラっぷりを見せてくれました。
 特に智代からはH本を発見されるという羞恥プレイを受けたり,「頭をさげればさわらせてやらないこともないぞ」と言われて土下座をしたら,手を握られて「手も立派な身体の一部だ」と詐欺られただけでなく。不良達が押し掛けてきたところに加勢に出ようとしたら「足手まといだ」と言われたあげく,まっさきに蹴飛ばされてしまいます。
 これだけ散々な目にあっているのに,「春原だから仕方ないよな」と思わせてしまうのは,ある意味凄いキャラですよね。

 次回はいよいよ修羅場発生か?
 

第18話『逆転の秘策』 2008/02/15放送

 これはなんという切なさ!
 渚が『不在』の間,積極的に朋也にアプローチしていた智代(そして)ですが,結局朋也の心の中に『存在』していたのはだけだったのです。
 そして,テニスの試合中,それを思い知らされたときの二人の反応が切な過ぎて,なんかもう胸がいっぱいになちゃいましたよ。
 「なるほどそういうことか」と寂しげに目を伏せる智代
 「ま,わかっていたけれどね」と強がりながらも,から「ごめんね,今まで,ほんとに」と言われると,耐えきれずに泣きじゃくる(そして)。
 3人のそれぞれの恋の物語は終わりを迎えてしまいました。
 『CLANNAD』キャラの中では智代をこよなく愛でる私ですから,彼女達がメインとなる物語がこれで終了してしまうのは寂しい限りです。しかし,このアニメは『朋也』の物語をメインに作られているのですから,これも仕方のないこと。
 それでも,これまでの話の中で,の魅力は十分に伝わってきたと思います。特に前回前々回での可愛らしさときたら,いやもうたまりません。『CLANNAD』キャラの中で彼女にして一番楽しそうなのはであると自信を持って言えますね。
 一方智代ですが,残念ながら彼女の魅力は十分に伝わってきたとはいえません。智代の魅力朋也と恋人同士になった後のデレ具合があってこそのものなのです。
 とはいえ,無事生徒会長となった智代は,まっすぐに自分の目標に進んで行きながらも,演劇部の良き協力者として,これからの物語に関わっていってくれることでしょう。

 今回の前半では,日曜日の朝から食事を作りに来る智代,そこに手作り弁当を持って訪れることみ,そして相変わらず脈略無く登場する風子も加わるという,盆と正月とハルマゲドンが一緒にやってきたようなとてつもない修羅場を見せてくれます。いやぁ,これだけオールスター大集合な修羅場はギャルゲーでも見ることはできませんよ(^^;)。
 しかも,智代vsというゴジラvsキングギドラ級の争いも起きてしまうし...「お前がはっきりしないからだ」って,いやそのとおりなんですけれどね。
 それに加えて,いつもは自己主張をしないことみまでも「私の作った料理を食べて欲しい」と迫るし,乱入してきた風子はヒトデ祭りを始めるし......いやぁ,これなんてホラーですか?(^^;)。
 しかし,このイベントがあるからこそ,よけいに後半の彼女達(風子とことみは除く)の哀しみが際立つんですよね。

 さて,今週の春原君ですが,出番こそ少ないものの,きちんと見せ場を作っているのはさすがです。
 特に,不良疑惑のかかった智代が名誉挽回のために野球部と勝負をする場面で,智代の超剛速球を顔面で受けまくる様は,まさに男の中の男...つ〜か,1球喰らった時点でマスクくらい付けろよな...いや,あの場面では智代春原の顔面に球をぶつけることに集中していたからこそ勝利を得ることができたわけであり......そうか,奴は身を挺して智代の役に立とうとしたわけなんだな...いやぁ,さすがは春原様です(^^;)。
 つ〜のは冗談半分としても,朋也智代の苦境を知らせたのは,春原なんですよね。なんだかんだ言ってもあいつは義に厚いナイスガイなんですよ。
 それにしても,勝負を忘れて春原の顔面に球をぶつけることに熱中しちゃうとは,もしかして智代てSの気があるんでしょうか?

 「ちょっとしたきっかけで未来はどう別れるかわからない。私,これから自分達の進む道には沢山の可能性があると思いたいんです」というの言葉は,まさに『CLANNAD』というマルチシナリオのゲームそのものを現している言葉ですね。
 アニメとは別の未来を見たいと思ったら(特に智代の物語が物足りないと思ったら),ぜひゲーム版『CLANNAD』をやってみることをお薦めします。
 

第19話『新しい生活』 2008/02/29放送

 新生徒会長智代のバックアップもあり,めでたく演劇部復活。
 それにしても,就任したばかりだというのに、早くも生徒会が智代の独裁状態になっているのが凄いな。
 つ〜か、あの学校に彼女に勝てる生徒はいないでしょうけどね。何しろアニメでは語られていないけれど、智代は身体能力が優れているだけはなく、知能の方もトップクラスで、まさに文武両道の鏡みたいな存在なんです。まぁだからこそゲームの智代ルートはああいう話になるわけなのですが....

 ともあれ、これでいよいよ渚ルートまっしくらってわけですね。
 京都アニメーションが作るKeyアニメは、そのシナリオのメインとなる少女が俄然魅力的になるという傾向がありますが、もここ数回の空気状態が嘘のように魅力全開となっています。
 今回朋也は「一度父親と距離を置いた方が良い」というからの誘いを受け、古河家で暮らすことになるのですが、古河家で智也を出迎えるのエプロン姿が実になんとも可愛らしくて....のエプロン姿はこれまで何度か見ているはずなのに、何故こんなにも違って見えるんでしょう?
 それに加えて、あの早苗さんも一緒なんですから、アッキーじゃないけれど、まさにハーレム状態(^^;)。

 朋也と父親の関係は不仲というよりすれ違いなんですよね。
 自分のせいでバスケという夢をあきらめなければならなかった息子をこれ以上傷つけたくない,という想いが強すぎるが故に、息子に対して他人行儀に振舞うことしかできない父親と、そんな父親を物足りなくまた疎ましく感じる息子。
 ゲーム本編ではどうしようもないダメダメ親父にしか感じられなかった父直幸ですが、アニメ版の直幸はただそれだけではないらしいということが、その表情からうかがうことができます。

 幸村先生の指導のもと活動を始める演劇部。
 名前だけ貸したといいながら、結局皆参加してるとは....ほんと付き合いの良い人たちです。もそれなりに自分の想いに決着を付けた様子。といいながら,OPでほんの一瞬が見せた寂しげな表情がチクリと胸に痛くて...ちくしょう,ほんと,こういうところ京アニは上手いよなぁ...
 そして、そこには何故か生徒会長の智代の姿まで。恋愛を抜きにしても、彼女にとって朋也達と一緒にいることは楽しいことであり、また忙しい生徒会活動の息抜きにもなるのでしょう。
 はっ、もしかしたら春原で憂さ晴らしをしたいのかもしれないな(^^;)。
 というわけで、一人芝居で見事に寝た野獣を起こした春原は、智代のみならずからもダブル・パンチをいただいでしまいます。これで少しはもスッキリしたかもしれません。
 それにしても,この息の合ったパンチを見る限り、智代は恋愛を抜きにすれば(拳と拳で語り合える)気の合う友達になれるかもしれませんね。
 ともあれ、原作にはなかったヒロイン全員集合状態で部活が始まるのは実に良いことだと思います....あれ?誰か忘れているような...(^^;)。まぁ彼女のことですから、呼ばれなくてもどこかに登場することでしょう(^^;)。

 ところで、アニメ版の『CLANNAD』は22話で終了となり、23話は番外編となるということですが、つまりこれはこのシリーズでは『アフター』はやらないってことですよね。しかし、『アフター』こそが『CLANNAD』という物語の根幹であることを知っている京都アニメーションが、『アフター』抜きのまま終わらせるはずがありません(じゃないと、OPに登場するあの子はいったい誰?ってことになっちゃいますからね)。いずれ『アフター』を製作してくれるのは間違いないとは思うのですが、問題は、それがいつになるかです。まさか秋だの来春だのってことにはならないでしょうね。
 

第20話『秘められた過去』 2008/03/07放送

 がやろうとしている演劇は『幻想世界の物語』
 それは何故か朋也も知っている世界。
 今回の話で、幻想世界との関連がかなりはっきりしてきましたね。
 アニメでは原作ゲームよりも整理されてる分それがよくわかるような気がします。
 
 物語は完全に中心となり、他のヒロイン達はすっかりモブ・キャラ状態。
 一番台詞が多かったのがアニメでメイン・ヒロインの座から下ろされてしまった有紀寧さんというのがなんとも...(^^;)
 「最初に声をかけてくれる方が岡崎さんを想ってくださる方ですよ」という有紀寧のおまじないで、一番最初に朋也に声をかけてきたのは、もちろん。って、実は有紀寧が仕組んだことなんですけれどね。きと、彼女もじれったい二人の背中を押してくれたのでしょう
 せっかく登場したというのに、朋也から台詞を禁じられてしまう風子も哀れです。
 しかし、あのゾンビ・ダンスは....マイケル君のスリラーですか?いや、可愛いからいいんですが

 秋生から、かつてが死にかけたことがあると聞かされる朋也
 それをきっかけに自分達の夢を捨て、と生きることを選んだ秋生早苗
 物置の中にあるのは彼らが捨てた夢の思い出。
 実は古河夫妻も夢を捨てざるをえなかった人たちだったんですね。
 それを知ればが罪の意識に苛まれるとわかっているから,秋生はそれをあえてふせているのです。
 早苗の過去は教師。それじゃあ秋生の過去は......やはり血は争えないってことなんでしょうかね?

 古河一家と一緒にピクピクならぬピクニックに行くことを遠慮して春原の部屋に逃げ込む朋也。
 そんなヘタレな朋也に適正的確な説教をする春原がなんだかとても大人に見えます。
 春原って、ああ見えて,実は周囲の人たちに気配りのできる優しい男なんですよね。
 それなのに、女の子達からはまったく恋愛の対象にされないとは....なんて哀れな(^^;)。

 ピクニックに行けなかった代わりに秋生の草野球に付き合わされる朋也
 そ〜いや、朋也の手作り弁当食べるのってこれが初めてなんじゃないかな。
 でも、このシーンって、藤林姉妹といっしょに弁当を食べるシーンとどうしてもかぶってしまうんだよなぁ...(^^;)
 「(ヒットを打った朋也を)惚れ直しただろう」と言う秋生に対して、思わず「はい」と答えてしまう
 いやもうだから早くくっついちゃいなよ...って,ゲーム本編だととっくにくっついちゃってるんだけれどね。
 それにしても,今回の幸せそうなエンディングに比べ,次回予告の何やら不吉な様子がなんだか気になります。

 ところで,『アフター』の方はどうケリをつけるつもりなんでしょうか,京都アニメーションさま!
 

第21話『学園祭に向けて』 2008/03/14放送

 突然発声練習から始まるアバン。
 中の人達もきっと養成所時代に嫌というほどやらされたんだろうな(^^;)。

 藤林姉妹ことみ,そして春原も、最初は演劇部に名前を貸すだけだったはずなのに、ちゃんと演劇部の活動に参加してるし、顧問を巡ってトラブルのあったコーラス部も音楽で協力してくれるし、本当に皆いい子達ばかりです。
 それにしても、柔軟運動していることみがなんだかHに見えるのは、私の心が濁っているからなんでしょうか?(^^;) 

 智代も生徒会の仕事で忙しい中、演劇部の活動の様子を実に来てます。しかも、眼鏡バージョンで。「コンタクトにするのが怖い」だなんて、どこのみゆきさんですか?(^^;)
 「これからも道は続いている、これからも頑張ろう」「約束だ」とと指切りをする智代。これはいかにも智代らしい良い台詞ですね。
 「うん、やっぱりお前は良い子だな」との頭をなでる智代さん。いや、はあなたよりも二歳年上のお姉さんなんですが....(^^;)。
 しかし、この後の「お前で良かった」という台詞に対することみの表情がなんとも切なくて......この台詞の意味が一番わかっていないのは、実は朋也の二人なんだよね。

 台本に熱中するがあまり、朋也の「おまえってかわいいよな」という戯言を「すみません、後にしてもらえますか」とスルーする
 この台詞は第1話の「すみません、今食事中です」という台詞と重なるものがありますが、あの時とは朋也との関係も含め状況は大きく変わっているんですよね。でも、一番変わったのは自身かもしれません。

 リハーサル直前、皆で手を合わせて「演劇部行くぞ!」と気合を入れるシーン。ここで不覚にも目頭が熱くなってしまいました。こんなにも素晴らしい仲間に囲まれた京アニ版のは本当に幸せだと思います。本編ゲームにおけるの学生生活はとても孤独なものでしたから......
 
 本番前夜、不安を隠しきれないは「隣に座ってもいいですか」と自然に朋也の隣に座るのですが、こういう場面を見ると,二人の距離は本当に近くなったんだなぁ...とつくづく思います。以前は隣に座っても人一人分以上の距離が開いてましたからね。

 しかし、そのすぐ後で、秋生早苗さんが自分のために夢を捨てたという事実を知ってしまうのです。
 「岡崎さん」と振り向くの表情は悲しみを通り越して絶望すら感じさせるもので、つい数時間前の笑顔が嘘のようです。
 秋生早苗さんものために夢を捨てたことを少しも悔やんでないのだけれど、は自分の幸せよりも人の幸せを望んでしまう子だから、自分が二人の夢を奪ってしまったという事実がショックだったんでしょうね。
 「しくったぜ、よりによって最悪のタイミングじゃないか」と悔やむ秋生。つ〜か、そんなに見られていけないものだったら、もっときちんとしまっておけよな。まぁそのへんのアバウトさがアッキーらしいといえばそれまでなんだけれど。

 次回はいよいよ最終回。
 しかし、『CLANNAD』の本当の物語はこれから始まるわけで...
 さてさて、第2期はいつ放送されるんでしょう?
 まさか、特別編という第23話だけで『アフター』やってしまうという暴挙はないでしょうね(^^;)。
 

第22話『影二つ』 2008/03/21放送

 良い最終回でした。
 もっとも、第1期の最終回としては...という但し書き付きですが...

 ゲーム本編をやった者なら誰でも知っている通り、『CLANNADはここまでは大いなる序章であり、本当の物語はここから始まるのです。かつて、ゲーム本編の『渚シナリオ』をやったとき、さほど面白いとは思いませんでした。正直、他のヒロインのシナリオと比べて見劣りするというか、これがメイン・ヒロインのシナリオなのか...とガッカリでした。
 ですから、『渚シナリオ』の最終回であるアニメの『CLANNAD』最終回が『風子シナリオ』の最終回である第9話や、『ことみシナリオ』の最終回である第14話に比べて地味に思えるのも仕方がないかもしれません。

 何故京都アニメーションが今回『アフター』を放送しなかったのか、そこにどんな大人の事情があったのかはわかりませんが、『アフター』抜きでは、これは『CLANNAD』とは言えません
 何度でも言いますが、『CLANNAD』の真の姿は『アフター』にあるのです
 いや、もちろん、『CLANNAD』を理解している(はずである)京都アニメーションが、『アフター』を製作しないはずがありません。
 何しろ、OPで『アフター』ネタをしっかりと入れてるんですから、これで作らないなんてことがあったら......以下自粛......
 ここは、製作期間に余裕を持って万全の体制で『アフター』を製作中であると信じましょう......信じてもいいよね......(^^;)

 とはいえ、今回の(暫定)最終回が楽しめなかった訳ではありません。
 冒頭にも書いたとおり、第1期の最終回としては、十分に楽しめました。

 朋也のあまりにもツンデレな告白振りや、それに対するの可憐過ぎる反応は、しみじみ良かったなぁ......と思えましたし、黒板に書かれた朋也の名前(『不在の空間』での朋也の何気ない落書きすら伏線だったとは...恐るべし、京都アニメーション)で終わるラストも、気持ちの良い余韻を与えてくるものでした。

 が、今回の最大の見所は、舞台の上で立ちすくむへ向けて秋生が叫ぶ場面です。
 「夢を叶えろ、渚」
 「渚、バカかお前は」
 「子供の夢は親の夢なんだよ。お前が叶えればいいんだ」
 「俺達はお前が夢を叶えるのを夢見てんだよ」
 「俺達は夢をあきらめたんじゃねぇ、自分達の夢をお前の夢にしたんだ」
 「親ってのはそういうもんなんだよ、家族ってのはそうゆうもんなんだよ」
 「だから、あの日からずっと、俺達はそれを待ち焦がれて生きてきたんだよ」
 「ここで、お前がくじけたら、俺達は落ち込むぞ、てめー」
 「責任重大だぞ、てめー」
 いやもう、アッキー最高!
 初回よりも、2回目、2回目より3回目と、この場面は、見れば見るほど涙腺が緩んできます。

 さて、次回は番外編。
 ぜひとも春原で笑わせてください!
 そして、その後で良い知らせを期待してます!!
 

第23話 番外編『夏休みの出来事』 2008/03/28放送

 番外編としては文句無く良くできた回でした。
 そして,次に来る物語の繋ぎとしても...

 それにしても,なんですか,あの二人は......
 付き合ってからしばらく経つというのに,キスはおろか,まだ手すら繋いでないとは......
 まったく,初々しいしいにもほどがあるってもんです。
 あれじゃぁ,中学生の芽衣ちゃんから心配されてしまうのも当然かもしれません。

 もっとも,アバンで手を繋ごうとしたところをに邪魔されてしまうんですけれどね。
 あれ,はわかっててやってるよな。
 は相手がだから身を引いたけれど,もし相手が智代だったら,アニメの流れだと絶対に宣戦布告しているに違いありませんね。

 ところで,今回は芽衣ちゃんが色々な意味で活躍しますが,彼女は精神年齢的にはより上かもしれません。つ〜か,4歳も年上のに恋のアドバイス(ちょっと変だけれど)をしちゃうのだから,どっちがお姉さんだかわかりませんよ。
 そのうえ,早苗さん特製パンを食べて「とても美味しそうでした」と感想をのべたり,「可愛い子がいますよ」と客引きをしたり....いや〜,ますますただ者じゃありません
 その一方で,相手にして欲しいのに相手にしてもらえない春原(兄)がなんとも哀れです。

 『近親相姦』-->>『BL』の繰り返しネタは,大いに笑えました。
 特に『春原&朋也』の気持ち悪さときたら......(^^;)。

 それにしても,芽衣ちゃんのアドバイスに従って,朋也に対して斜め上を行くアプローチを繰り広げるは可愛すぎます。

 「ずっといっしょです」という気恥ずかしいくらいにラブラブなエンディングで,YouTubeには
 「They then lived happily ever after」
 という感想も見られましたが,そうはいかないんですよねぇ......

 というわけで,『アフター』決定です。
 事前に京都アニメーションが『アフター』の制作をしているという情報は目にしてましたが,こうして実際に映像として見ると感慨深いものあります。
 しかも,柱の陰からそっとこちらを覗いている○の姿なんか見せられたら......いやもうそれだけで期待が高まるってもんですよ。
 ギャグも多かったこれまでのシリーズとは異なり,かなりシリアスな展開が続く『アフター』のシナリオを,京都アニメーションがどのように料理してくれるのか......放送開始がいつになるかはわかりませんが,出来る限り早く見せていただきたいものです。
 

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