痕日記

夢と現実,欲望と理性,そして癒されぬ痕....

 別居中だった親父の突然の事故死から早一ヶ月。
 せめて四十九日の間くらいはと,長い大学の夏休みの終わり,俺はかねてから予定していた旅行を取りやめ,田舎にある親父の実家へと訪れた。
 幼い頃に両親を亡くし,俺の親父に扶養されていた従姉妹たちも,悲しみに明け暮れていた日々に決別し,徐々に明るい笑顔を取り戻しつつあった。
 心に深い痕を残したまま,俺を優しく迎え入れてくれる彼女達。だが,事件はそんな彼女たちの心を,冷たく非常に引き裂いていった....

7月26日

 大幅な絵柄の変更によって,各方面から大不評の嵐を巻き起こした『痕』リメイク版です。私個人としても違和感バリバリなんですが,やっぱり実際にやってみなければわかりませんからね。しかし,この手のゲームを発売当日からやるなんて,これが初体験です(^^;)。

 というわけで,まずは当家の恋愛ゲーム専用機,Sony Vaio PCV-J12にインストール。インストールは何の障害もなく無事に終了いたしました。

 さて,いよいよゲームの始まりです....ううう,何だかワクワクドキドキするなぁ....あ,とりあえず,のどが渇いたので何か飲んでこようっと....(^^;)。さて,気をとりなおして,スタート!
 あれ?あれれれ?,CDの認証の画面が出たらそこで終わっちゃうよ...え?どうしたんだ,これは?
 CDをクリックしてみると,え?「DirectSoundが初期化されません」というアラートが...う〜む,これはDirectX8.1をインストールしなかったからなのだろうか?。というわけで,仕方なくアンインストールして再度インストールしなおしです。
 ええ?今度は再起動したらフリーズしちゃったじゃないですか....どうなってるんだ?これは?しかも,Ctrl+Alt+Deleteでも無反応だし....?????はぁ,困りました(:_;)。
 仕方がないので,元電源切って強制終了です。と,今度はゲームが起動したとたんにアラートの嵐。
 それじゃぁ,試しにとCDから起動させてみたら,あらま,今度はちゃんと動きました。はぁ,いったい原因は何なんでしょうね?

 さて,いよいよゲームの始まりです。
 オープニング(夢の中)の文字と画像はさすがにリメイク版だけあって綺麗で見やすいですね。
 そして,朝,
千鶴さんのご登場.....あれ?あまり違和感がないなぁ....これはこれでいいような気もします。もちろん,今の時点ではですよ(^^;)。
 文字が大きくなったり動いたりするのがまた効果的ですね。
 そして,お次は
の仁王立ち。おお,これぞってスタイルですね(^^;)。おや?あれほど違和感ありまくりだった梓もなんだかあまり違和感を感じませんね。それどころか,耕一の朝立ちに気付く場面なんか,可愛らしいじゃありませんか。
 しかしなんだなぁ,BGMの音は良くありませんね。こりゃCD-DAじゃないんじゃないかな?だとしたらガッカリですね。
 朝食の場面で
初音ちゃん登場。以前よりも見た目年齢が上がったような気がします。

 なんとなくゲーム全体が明るい雰囲気になっているような....と思ったら,背景がカラーになっているんですよね。これだけでずいぶん印象が違って見えるもんですね。

 あ〜,やっぱり違和感あるなぁ,の制服姿。これは最初に見た印象と変わりませんね...う〜む(^^;)。
 でも,
ちゃんは思ったよりも違和感感じませんでした。これはこれで可愛いと思えます。
 長瀬刑事はねぇ....ちょっとまともになり過ぎですね。やっぱりあの胡散臭さが魅力だったのに(^^;)。
 あ,そ〜いや,テーマ曲もなくなってるよな....どうしてでしょう?
 
相田響子さんはリメイク版の方が良いですね。立ち絵の数も増えているみたいだし。

 おお,私服(ノースリーブ)の初音ちゃんは良いですねぇ,いや,こりゃ滅茶苦茶可愛いですよ。

 日吉(ず〜れ)かおり登場。さすがはリメイク版というか,しきりに「萌え」という言葉を繰り返していました。ヤバさ倍増って感じですね(^^;)。

 というわけで,続きは次回に!...って,今度はいつできるんだ?  BACK

7月31日

 千鶴バッド・エンド終了。
 あ〜,何度やってもこのエンディングは泣けますね。愛する人から殺されちゃうという究極のバッド・エンドなのに,どうしてこんなに心が切なくそして痛くなるんでしょう
 しかし,ここまでくるとまったく新
千鶴さんの絵柄には違和感を感じなくなりますね。いや,もしかしたら旧千鶴さんよりも可愛いかもしれないな(もちろん旧千鶴さんも別な意味で魅力的ではあるのですが)。
 それにしても,どうしてBGMの音源をCD-ADにしなかったんでしょう?2枚組にして1枚をBGM用にすればまったく何の問題もないと思うのですが....?。『うたわれるもの』が3枚組で8800円だったのに,同じ値段でCD-ROM1枚だなんて,ちょっと納得がいきませんよ(^^;)。

 ところで,ちゃんの中学時代の傷害事件の話って,旧『痕』にありましたっけ?私の記憶では無かったと思うんですけれどね。でも,「お笑い番組が好き」という新設定とともにちゃんならありえるエピソードなのかもしれません(^^;)。
 それにしても,制服姿の
ちゃんは可愛いにゃ〜(^_^)。

 おや今回はちゃんと長瀬のテーマが流れてるぞ。じゃぁ,何故前回は流れなかったんだろう?
 そういえば,「鶴来屋へ行く」って選択肢も旧『痕』にはなかったよな。そうか,ここでお弁当イベントがあるんですね。

 千鶴ノーマル・エンド&トゥルー・エンド終了。
 やっぱり
千鶴さんは(ストーリーもキャラクターも)良いですねぇ。でも,思いこみから人を殺したり殺そうとしたりするのは止めて欲しいですよね(^^;)。
 ところで,先に
千鶴さんのグラフィックに違和感を感じなくなったと書いたのですが,それでも『痕』というゲームには旧のグラフィックの方が合うということは否定できませんね。グラフィックが変わったことによって,ミステリアスな部分がかなり薄れてしまったように思えます。
 ストーリーの方は大きな変更はないのですが,細かい点では色々と変わっているようです(たとえば耕一が鶴来屋に訪ねていくイベントとか)。もっとも,それらは『痕』の世界観を崩すようなものではないので,特に問題はないと思います。というより,個人的にはこの新しいシナリオもなかなか楽しむことができました。

 さて,お次はシナリオかな?はたしてあの絵に違和感を感じずにゲームを続けることができるのだろうか?(^^;)(^^;)   BACK

8月1日

 梓バッド・エンド終了。
 
との通学時の会話の内容はずいぶん変更になりましたが,こちらの方が説得力があるように思えます。旧作では何故あそこでが怒りだしたのか,ちょっと理解しにくいところがありましたからね。
 おや,
かおりちゃんのズ〜レ・シーンが(^^;)....これもリメイク版オリジナルですね。
 
柳川の台詞も旧版とは異なってます...つ〜か,こんなに話さなかったと思うんですが....

 次のエンディングを見てみようと思ったら,なんとフリーズしちゃいました。たかゆきの顔のアップと心臓の音が延々と続いて,そりゃぁ不気味なものでしたよ(^^;)。
 仕方がないんで,再起動させてやり直しです。こんなことならマンションの前でSaveしておくんだったな(^^;)。
 Hシーンも色々と変更になっているみたいですね。最近の葉鍵系のゲームでは一番エグいかもしれません。
 というわけで,
ノーマル・エンド&ハッピー・エンド終了。
 う〜む,ノーマル・エンドの後,鬼と人間の間でどのような戦いが起こったのか見てみたいですね。SSを探せば,きっとあるんだろうな。
 それにしても,ハッピー・エンドの
はメチャメチャ可愛いですねぇ(^_^)。いやもう萌えちゃいますよ,はい。これで制服時の立ち絵が良ければ言うことないんですけれどねぇ(^^;)。

 シナリオでは耕一は鬼の血に目覚めることはないのですが,はたしてその後も目覚めることなく生活するのか,それともきちんと抑制できているという設定なのか,この辺りちょっと疑問が残りますね。

 そういえば,父母や叔父の死の真実については千鶴さんとちゃんしか知らないのかと思っていたら,実はもちゃんと知っていたんですね。

 ところで,ひとつのシナリオが終わると(又はバッド・エンドだと),次のシナリオのヒントを教えてくれるようになっているのですが,これもリメイク版のみのオマケですよね。  BACK

8月2日

 楓ちゃんノーマル・エンド&トゥルー・エンド終了。
 旧版ではノーマル・エンドを終了しなければ,トゥルー・エンドへとつながる選択肢は出てこなかったのですが,新版では最初から出て来るんですね。う〜ん,これはちょっと興醒めだよな。やっぱり哀しいエンディングを通り抜けた後だからこそ,ハッピーなエンディングがよりハッピーに感じられるのだから....。この順番が逆になってしまったら,意味ないですよね(^^;)。

 ところで,このシナリオで小出由美子さんが出てくるのですが,彼女は新『痕』の方が可愛いですね。

 そして,ちゃんですが,最初雑誌記事の絵を見たときには,正直言って「暗い,暗すぎる」という印象しかありませんでした(^^;)。ところが,実際にゲームをやってみると,これが実になんとも可愛いじゃないですか!
 旧版の
ちゃんももちろん良いのですが,新版のちゃんにはまた別の魅力がありますね。
 また,
エディフェルですが,彼女は...う〜ん,旧版の方が良かったかな?(^^;)。特に抱きかかえられながら死んでいく場面のエディフェルは,ちゃんというよりも千鶴さんですよね,あれは....(^^;)。

 しかし,あのHシーンはねぇ...あれはちょっと間違えたら某法律にひっかかりそうですよねえ(^^;)。
 それにしても,以前やったときにはあまり気にもならなかったのですが,『痕』ってHシーンに至るのがずいぶん急なんですね(^^;)。ゲームの流れでいうと2日目にはしちゃうんですもんね。耕一がその3〜4日前から柏木家に来ているとはいえ,1週間もしないうちにいたしちゃうというのは...ねぇ(^^;)。

 シナリオでは,実は『ノーマル・エンド』も味わい深い終わり方だったんだなぁ...と再認識しちゃいました。あの後日談もぜひ知りたいものです。SSではいくつかその設定の作品を読んだことはありますけれど....。そういえば,Web Comicの傑作『冬の痕』設定は,シナリオのトゥルー・エンド後でしたね。  BACK

8月5日

 やおいネタ(^^;)柳川ルート終了。
 そうでした,小出由美子さんが襲われるのはこのシナリオでしたね。このような所謂敵キャラ・サイドからのシナリオがあることが,『』というゲーム世界に深みを与えているのでしょう。少なくとも,このシナリオを体験してしまうと,柳川という人間をあまり憎めなくなってしまうんですよね。だからでしょうか,SSで柳川を悪人として描いたものってほとんど見たことがありません。
 このシナリオは柳川視点のため,彼が柏木家を長瀬刑事と訪ねる場面で,柏木耕一が登場するのですが,その立ち絵を見ると,いかにもグ〜タラ野郎って感じがしますよね(^^;)。これなら絶対に柳川の方が男前です(^^;)。

 続いて初音シナリオ終了。
 前にも書いたかもしれませんが,新『痕』のキャラクターで一番可愛らしくなったのは初音ちゃんです。旧作の初音ちゃんもあれはあれで魅力的なんですが,萌えという視点からみると,間違いなく新『痕』の方が好みですね。しかし,そのために前作のHシーンで感じられた「とても悪いことをしている」という罪悪感が薄れてしまったような気もするのですが....(^^;)。それでも,ちょっと間違えれば某法律にひっかかりそうなんですけれどね(^^;)。
 それにしても,Leafのゲームって,どうしてHシーンになると主人公が急におやじ臭くなるんでしょう?う〜む,これもひとつのLeafの伝統なんでしょうか?(^^;)
 そういえば,このシナリオでも耕一は鬼の血に目覚めないまま終わってしまうのですが,はたしてあの後耕一は鬼の血に目覚め,そしてそれを制御することができたのでしょうか?
 そして,前世の記憶を持つちゃんと初音の関係はどうなるんでしょうか?......
 う〜む,気になって仕方がありません(^^;)

 初音シナリオ終了後,千鶴さんのアドバイスによりオマケ・シナリオ(本屋のあれとは別物)を発見。
 内容は
耕一が子供の頃に柏木家で過ごしたある夏の日の出来事ですが,小学生の初音,そして中学生の千鶴さんも登場します。 BACK

8月7日

 オマケ・シナリオも終了。
 オマケ・シナリオは旧作と同じものと新しく作られた」ものの両方がありましたが,今回はどうやら*作はないようですね(^^;)。
 オマケ・シナリオのひとつに何故千鶴さんの料理があれほどまでに破壊的であるかの理由を明らかにしたものがあるのですが,これはなかなか説得力がありますね。なるほどと思わず頷いてしまいましたよ。

 当然のごとく性格反転しちゃうシナリオは残っているのですが,反転初音ちゃんはやっぱり旧作の絵の方が極悪で良いですよね。新作の反転初音ちゃんはちょっと可愛くなさすぎます(^^;)。

 CGの取り残しが2,3あるみたいですが,シナリオそのものはこれですべて終了です。

 すべて終えた感想は....やっぱりシナリオの良いゲームは良い....とこの一言に尽きます。
 確かに絵柄が変わったことで,発売以前は不評の声の方が圧倒的に多く,私自身も正直言ってゲームを始めるまでは心配でなりませんでした
 ところが,実際にゲームを始め,ストーリーが進んでいくにつれて,あまり絵柄に違和感を感じなくなってきたんです(一部を除く)。これはやはり『』というゲームそのものがシナリオ重視の作品であるため,少々絵柄が変わったところで,その魅力にあまり影響はないということなんでしょうね。

 ただ,つくづく残念なのがです。あの絵(特に立ち絵)はどうにか鳴らなかったんですかねぇ(^^;)。
 に関しては断然間違いなく旧作の方が良かったですね。まぁ,もっともこれは私がファンだからそう思うのかもしれませんが....

 それ以上に残念なのが,音源がCD-ADではないということです。『』というゲームを魅力的にしている大きな要因のひとつが音楽であるだけに,何故音質に優れたCD-ADを採用しなかったのか,これは大きな疑問です。
 グラフィックの画質を向上させたために,CD-ROM1枚に入りきらないというのはわかるのですが,それならば何故2枚組にして,その内の1枚をBGM用のCD-ADにしなかったのでしょう?
 Leafの最新作である『うたわれるもの』が同じ定価8800円でCD-ROM3枚組であるのに比べると,なんともセコイというか,なんとも釈然としませんね。


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