『Refrain』終了。
やっぱりKeyはKeyでした。
それまで『リトバス』に抱いていたモヤモヤ感をこの『Refrain』で一挙に解消してくれました。
いつもと同じ繰り返し...かと思ったら,真人と謙吾の争いの前に恭介が姿を現しません。
その結果,勝負には勝ちながらも腕の骨を折ってしまう謙吾。
そして,知らない人や暗闇を恐れるようになってしまった鈴は,真人と謙吾すら受け入れることができず,現在は高校に通わず併設校である小学校の特殊なクラスの厄介になっている状態。そんな鈴を送り迎えする理樹だけが,何故鈴がそのようになってしまったのかわかっていない様子。
変わってしまったのは鈴だけでなく,恭介もマンガの世界に逃避し,すっかり引きこもり状態になっています。鈴があのようになってしまったのは自分のせいだと自嘲する恭介。
理樹が投げたボールで遊ぶレノン。
それをきっかけにキャッチボールを始める理樹と鈴。
鈴の顔にもようやく笑顔が見られるようになります。
理樹に誘われてキャッチボールに参加するようになる真人と謙吾。
これがきっかけで,鈴は真人と謙吾を受け入れるようになり,一緒の部屋で食事ができるようになります。
しかし,メンバーを集めて野球をやろうと言う理樹に対し,謙吾は「今の理樹の行動が恭介と被る」と理樹達の前から去り,そして真人もまた「恭介がいつかわからないが野球を始めようとした。その先によくないことが起きた。その結果現在の状況がある」という理樹の言葉を聞いて,「そこまで来たんなら十分だな」「俺も降りるぜ,後は任せた」と去って行きます。
壊れてしまったリトルバスターズを再生させるために,まず鈴と二人でリトルバスターズを作る理樹。
つまり,理樹が恭介の代わりとなってリトルバスターズを一から作り直すというわけです。
まずは,鈴に続いてリトルバスターズに入った真人を,かつてと同じ方法でリトルバスターズに入れるわけですが,ここで真人の隠された過去が明らかになります。
強さを求め続け,強くなりすぎたが故に孤独になってしまった真人を始めて受け入れてくれたのが恭介と鈴の二人きりのリトルバスターズだったのです。
死闘の末真人に手をさしのべながら,かつての恭介と同じ声をかける理樹。
不覚にもこのシーンで目頭が熱くなってしまいました。
次にリトルバスターズに入ったのが謙吾。
しかし,謙吾には真人と同じ方法は通用しそうにもありません。
悩む理樹に対し,引きこもりながらも「謙吾はひとつだけ嘘を付いている」とアドバイスする恭介。
それを聞いて,謙吾の腕は実はもう治っているのではないか,もしくは初めから骨にヒビなど入っていないのではないかと思った理樹は,謙吾に対して新しいミッションをしかけます。
それによって謙吾の腕はなんともないことが明らかになりますが,謙吾はどうしてもリトルバスターズを作りたくない理由があるようです。
「お前の辿る行き先は,暗闇だ。一筋の光りも射さない...暗闇のただ中だ。」「もし,(リトルバスターズの再結成を)断念してくれるならば,俺は一生お前を守ろう」と告げる謙吾。
しかし,そんな謙吾に対し,「ぼくは止めない」と答える理樹。
鈴の「やきゅーで勝負しよう」という一言で,理樹と謙吾は勝負をすることになります。
かつて『棗鈴シナリオ2』において理樹と組んだ謙吾が勝負に負けたのは,その視界に古式の姿が入ったから。そして,それは恭介が仕組んだこと。だからこそ,謙吾は「茶番だ!」とあれほどまでに怒ったんでしょうね。これまでの話を総合すると,リアルの世界において古式さんは自殺しているのかもしれません。そう考えると,これまでのシナリオで繰り返された『古式さん救出イベント』は,謙吾にとってはとても切なく辛いものだったに違いありません。だからこそ,あのイベント後の謙吾は人が変わったようにはじけていたんでしょうね.....
先に3本場外を打った者が勝ちという理樹vs謙吾の野球勝負は,2対2の3本目,ピッチャーが理樹から鈴に代わり,彼女の変化球を打てなかった謙吾の負け。
恭介によって解放されたあの日を思い出した謙吾もリトルバスターズに戻ってきます。
そして,最後の一人,かつての理樹のように悲しみのために引きこもってしまった恭介に「一緒に行こう」と手をさしのべる理樹。
明らかにされる謎。
修学旅行のバスが崖から転落したという事故。それは理樹達の身にふりかかったこと。何故学年の違う恭介も一緒だったかというと,彼もこっそりと紛れ込んでいたからなんですね。
そして,この事故で生き残ったのは理樹と鈴の二人だけ。理樹を真人が,鈴を謙吾が庇ったおかげで二人は助かったのです。
生き残った二人が絶望しないために恭介,真人,謙吾,そして鈴以外のヒロイン達が作り出したのが,この「みんなとの出会いの日から,『事故が起きる』までの一学期を永遠に繰り返す世界」だったのです。
恭介のミッションの目的は『理樹と鈴を成長させてこの場所から見送ること』。
最後に野球をするリトルバスターズの5人。
この別れのシーンは泣けました。もうくちゃくちゃ泣けました。
まず最初に真人が消え,次に謙吾が消え,そして最後に「ここから先は絶対に泣くな」と理樹に告げながら,振り返ったときにボロボロの泣き顔を見せていた恭介。
ゲームをやりながら涙で画面が見えなくなってしまったのはずいぶん久しぶりです。悔しいけれど,またしてもKeyにしてやられてしまいました。
続きはまた明日...
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