*(注)『鬼隠し編』はすでに体験版で一度やっているため,ここで書いているのは2回目にやったときのことです。
オープニングの何かを殴りつけるような不気味な音の正体は?
この「俺」とは圭一のことなのか?それとも別人なのか?
彼女とはいったい誰のこと?
電車の中で謝っている彼女とは?
魅音とレナによる雛見沢案内。
攻撃力の高いレナ。
入江診療所の看護婦のみよさんの趣味は野鳥の観察と撮影。みよ=鷹野三四で間違いないでしょう。
工事現場後(レナの宝の山)で富竹と出会う。
バラバラリンチ殺人事件の主犯は誰?
犯人の一人が殺人事件を打ち明けた病院は入江診療所か?
レナのケンタ君人形お持ち帰りイベント。この時圭一はレナが斧を剥き出して持ち歩いていても特に恐怖も違和感も感じていない。
富竹「よそ者の僕への警告のつもりかい」
これは富竹がすでに警告めいたことを言われたことがあるということなのでは?
圭一の引っ越しの理由は父親がアトリエを山奥に移したいと思っていたから。
これも疑問なんだよな,どうも圭一自身に問題(精神的なもの)があったために引っ越したような気がしてならないのだが....
tips
レナはレナ。玲奈と呼ぶのは他人だけ。
これはレナが多重人格である証拠だと思うんだよね。レナは過去に問題を起こした玲奈を心の中に封じ込めているんじゃないでしょうか。
魅音には頭が上がらない様子の富竹。
綿流しの儀式中のレナの「ワ・タ」という言葉も意味深に聞こえますね。
雛見沢の過去の暗部を知りたい圭一は,富竹からダム工事の話を聞く(事件があったとき,富竹は雛見沢にいた)。そして4年前にバラバラ殺人事件があり,それ以来毎年綿流しの祭りの日に人が死ぬという話しも聞く。
何故弟ではなく弟の妻が殺されたのだろう?
その場には鷹野さんもいて,圭一にオヤシロさまの祟りの話しをする。
今年の祭りに参加しないと祟りがあるという噂も....だから例年よりも人出が多い。
富竹への罰ゲームはシャツへの寄せ書き。
TIPS
富竹殺人の現場にきた医者は監督?
推理ゲーム中の梨花ちゃんの「毒物でじわりじわりがいいのです。」と恐ろしいお言葉。
大石が見せた富竹の写真を見ても,圭一はそれが富竹だとはわからなかった。
写真は本当に死んだ富竹のものだったのだろうか?
大石から富竹の死亡を知らされる。しかし他の人には内緒にしてくれとも...
富竹の死因は自分の爪で自分の喉を引き裂いての出血死。薬物使用は発見されない。
死ぬ直前は極度の興奮状態であり,何者か(複数)に暴行を受けた跡もある(四人以上で素手にによる攻撃)。
サリンのような当時ほとんど存在を知られていない薬物(呼吸停止を伴うようなもの)を使用したのではないだろうか?
大石は富竹がどのようにして死んだかまで圭一に教える必要があったのだろうか?死んだという事実だけで十分だったのでは?
大石からは鷹野さんが行方不明であること。雛見沢で起こった事件は村ぐるみで起こされている可能性があること。園崎家は抵抗運動のリーダー敵存在であり,魅音もダム抵抗運動時,軽犯罪や公務執行妨害で補導歴がある。等についても知らされる。そして大石から電話番号を渡される。
来年の犠牲者は「引っ越してきたばかりの人かもしれない」とわざわざ本人に言う必要があるのか?何か大石の誘導めいたものを感じるのだが....
圭一が学校で昼寝をしようとしたときに聞こえてきた魅音とレナの会話。
彼女達は鷹野さんが行方不明であることは知っている様子。
「....さん....けなの?」
「わかんない,私の知る限りではね」
「...で....ってことは....他にもいるんでしょ?....が」
「彼女が祟りにあったのか,鬼隠しにあったのかはわからないけれどね。」
「...ゃあ...らにせよ....もう一人いるんだよね?....だよね。」
「オヤシロさまなら....ね。」
「でもでも!...今年は....てないよ...?」
「今年は事前に警察と話が付けてあるらしいんだよ。...何が起こっても,騒ぎにしないで穏便に片付ける,って。」
「じゃあ,....レナたちが知らないだけで....どこかで誰かが...たかもしれない...ってこと...?」
「かもね。」
「....次は....レナ,....かな...。」
「....安心しなよ。レナはちゃんと帰ってきたよ。」
「....でも,....は..駄目だったんでしょ...?」
「昔の話だよ。もうやめよ,この話。」
この時点では二人は富竹が殺されてということを知らない。
「レナはちゃんと帰ってきたよ。」の意味は?
「駄目だった」というのは悟史のことか?
魅音は町にある叔父の店でバイトをしている。
犯人カードに悟史の名前が。悟史のことを聞かれて知らないと誤魔化すレナ。
レナは最初のうち魅音がゲームに弱かったと話す。
隠し事はしてないか?という質問に「してないよ,全然」と答えるレナ。
「嘘だ」と言う圭一にひぐらし状態になったレナが「圭一君こそ,レナたちに嘘や隠し事をしてないかな?」と返す。
「...してないよ,嘘も,隠し事も」と誤魔化す圭一を「嘘だよ」と切り捨てるレナ。
「圭一くんに内緒や隠し事があるように,...レナたちにだってあるんだよ?」
レナたちの隠し事って,事件のことだけなんだろうか?
祟りと鬼隠しは必ず一緒に。しかし,大石はこのことを知らない。
オヤシロさまの祟りを信じるようになった圭一。
圭一の部屋の前,暗い廊下で1人じっと大石との電話を聞いていたレナ。
圭一は夜中部屋の前に立つ誰かの気配を感じる。
この頃から圭一は精神的にあやうくなり始めていたんじゃないでしょうか?
翌朝,体の調子を崩した圭一は学校を休み病院へ行く。
やたらおしゃべりな医者とは監督なのでしょう。注射をし薬3日分をもらう。
診療所の待合室で鷹野が鬼隠しにあったのでは...という噂話を聞く。
病院の帰りに大石と一緒に入ったレストランとはエンジェルモートですね。
そこで大石から「鬼はある種の仙人でもあった。逃げた者を村人総出で捕まえる。鬼達の獲物は一人で,しかも前もって決められている。鬼の狩りを邪魔してはいけない。被害者を助けず見て見ぬ振りをしろということ。」といった話を聞く。
そして,殺された現場監督は事件の数週間前に魅音と取っ組み合いをしていたこと。
転落事故で死んだ夫妻は沙都子の両親であること。
神主夫妻の娘が梨花であること。
殺された主婦は沙都子の義理の叔母であること。
悟史は沙都子の兄であること。
レナは昨年まで茨城の郊外に住んでいたが,引っ越しの少し前に学校で謹慎処分を受け,謹慎終了後も復学せずに神経科に通院。自律神経失調症の診断を受けたということ。
そして,カウンセリングの会話の中に「オヤシロさま」という言葉が。「オヤシロさまという幽霊みたいなものが夜な夜な家にやってきて,枕元に立って自分を見下ろす」その後しばらくして雛見沢に引っ越したということ(レナは元々雛見沢の住人で小学校に上がるときに茨城に引っ越した)といった話しも聞かされる。
レナは小学校に上がる前に「オヤシロさま」の話を聞いたことがあるのだろうか?
「昼の薬は飲んだか」という大石の言葉には何か深い意味があったのかな?
大石から「危ないのはあなたなんですよ。」と言われる。
雛見沢の誰かから捜査に圧力がかかっているらしい(もちろん園崎家からでしょう)。
魅音とレナが祖母の作ったおはぎをもってお見舞いに来る。そのおはぎの中にレナが作ったものが入っているらしい。
「お昼何食べた」と聞く魅音。その表情が圭一には薄気味悪く見えた。
「どう?おいしかった?」
「渋いおじさまとご一緒だったみたいだけれど...誰?」
「へぇ,圭一君,それ誰?...ひょっとしてこの間の人かな?」
「圭ちゃん何の話をしていたの?ずいぶん熱くなっていたみたいだけれど...?」
「ふぅん,聞いてもいないのにレナたちの名前が出てくるなんて,なんだか怪しいなぁ?」
「何を隠れてやろうとも,おじさんには全てお見通しってこと...それだけを忘れないでくれればいいかなぁ。」
「....明日,学校休んじゃ”嫌”だよ?」
大石と食事をしたのがエンジェルモートなら大石との会話が筒抜けなのも当たり前。
こうして会話だけを抜き出すとおかしなところは全然ない。
大石の話を聞いてからおかしくなり始めたと思う圭一。
レナが作ったと思うおはぎの中に裁縫針が入っていた?
針は本当に入っていたのか?入っていたとしたらそれは本当にレナのおはぎか?
祖母の作ったおはぎなら本当に警告のために入っていても不思議はないのだが....
tips
自殺をさせる薬はないが,自殺したくなる精神状態を誘発することはできる。
急性器質性精神病。
園崎県議と市議そして村長から捜査に圧力がかかっている。
当然大石が圭一に接触していることも知っているのだろう。
魅音達が自分を殺そうとしていると思いこむ圭一は「自分が狙われている」というメモを書く。
メモは時計の裏にセロテープで止めて隠し,そして
「俺が死んだら,俺の部屋にある時計を棺桶の中に入れてほしい」と両親に告げる。
そして圭一はたったひとりの戦いを始める決意をする。
tips
レナと魅音が圭一の様子がおかしいことを話す。魅音は「生理でもきてんじゃないの」と最初の内は笑っていた。
「どう思う?」
「さーね」
「.....。」
「圭ちゃん,ひょっとして.....。.....かな?」
「わかんない」
「あの日圭ちゃんと車で話してたの,中年のでっぷりした男だったんでしょ?」
「うん。間違いない。」
「大石のヤツ,圭ちゃんに何を吹き込んでいるのかなぁ」
「真剣そうだったよ。圭一くんは顔面蒼白だった。」
「....あのねぇ,レナはよく知らないだろうけれど,実はあいつオヤシロさまの使いなんだよ。」
「え?何のはなし?」
「あいつが現れるとね,必ず鬼隠しが起こるの....本当だよ。」
「.....あれ?,そうなの?」
「一昨年梨花ちゃんのお母さんが入水したでしょ?その直前に大石が尋問していたんだよ。」
「そういえば,悟史くんが転校する前にもいたね。」
「転校〜?,あはははは,レナはいいヤツだよなぁ。」
「で,今度は圭一君の前に現れたんだ。....じゃぁ,圭一君も鬼隠しになっちゃう?」
「.........。」
「.........。」
哄笑。
何故魅音はレナの「悟史が転校」という言葉を笑ったのだろう?
そして最後の哄笑の意味は?
朝早く登校する圭一に村人達は皆レナと魅音の動向についてたずねる。
ただ単にいつも一緒だった二人がいないことを不思議に思っただけなのか...それともいるべき二人が居ないことに対する疑念だったのか?
車のクラクション。大型のワゴン車が,反対の路肩に誰かがいて,それを避けるためにこちら側にはみ出てきたような感じで近づいてきたため(圭一主観),圭一は車のサイドミラーに当たって田んぼの中に落ちてしまう。圭一が停車しているワゴン車に「馬鹿野郎」と怒鳴りつけると,それを見てワゴン車は走り去ってしまう。
圭一からはワゴン車がずっと前から徐行で自分の後をついてきて,追い抜くときにアクセル全開で自分の側に寄せてきたように見えたというが,それなら何故クラクションを鳴らす必要があるのだろう?もし殺意があるならば,後ろから静かに轢き殺すはず。
次はやられないと決意する圭一は,村中が敵だと思うようになる。
教室のロッカーの中から野球のユニフォームとともに金属バットを見つける。
圭一が後ろに隠したバットを見て
「圭一は野球を始めますですか?」とたずねる梨花。
そして「そのバット,なくさないで下さい,です。」と告げる。
校庭で素振りをしている圭一を見ていぶかしがるレナと魅音。
自分の甘えを捨てるために金属バットで地面を打ち付ける圭一。
『耐えるだけの光明のない責め苦は,俺を少しずつ痛めつけている』
この時には完全に精神状態が危うい状態になってますね。
部活の誘いを断って帰ろうとする圭一にレナは「やっぱり,女の子と一緒に遊ぶのなんか...嫌だったかな?」と話す。
金属バットを握りしめたまま帰る圭一を追う足音。
後をついてきたレナに怒鳴る圭一。レナは圭一の様子がおかしいと心配している。
「先に帰れ」と怒鳴る圭一に「一緒に帰りたいな」と話すレナ。それが嘘だと思う圭一。
風が吹き目に砂の入った圭一はやみくもにバットと振り回すが,急に周囲の空気が変わったと感じる。
「どうしてバットなんかもってるのかな?」と圭一に聞くレナ。
「野球がしたくなったからだ」と答える圭一に,レナは「変。おかしい。絶対。なんで圭一君まで」と話す。
「どうしてバットまで悟史くんと同じなの?!」
「悟史くんの時と....どうして....どうしてそんなにまで同じなの?」
「悟史くんもある日突然バットを持ち歩き始めたの。」
「悟史くんもある日突然一人で登校するようになったの。」
「そして,ある日突然素振りを始めるようになったの。」
「そして,ある日突然....」と口をつぐむレナ。
「悟史はどうしたんだ!」とはげしく詰め寄り,圭一がレナを振り向かせると,レナがひぐらし状態に(ひぐらしの声も聞こえない)。
「言ったよね,圭一君」
「悟史くんはね,転校しちゃったの。」
「しないよね,圭一君は」「転校」
どうしてレナは「転校」に拘るのだろう?
玄関に入ろうとしたとき,自分にぴったりくっついて入ってきたヤツがいると感じた圭一。髪が流れる音がした....という気配も感じる。まばたきをする音も。
「だれですか?」とたずねる圭一は,後ろから答えようとして,すぅっと息を飲み込む音を聞く。それは若い女。
これは幻聴なのか?それとも....
極めて冷静に激情に身を委ねた圭一は金属バットを振り回す。破壊される靴箱。
『この瞬間においても,俺は冷静だった』
おれはおかしくなりたいと願う圭一。
この矛盾はすでに圭一が精神的にかなりきちゃっているという証拠だと思います。
両親は東京へ行き,家の中に圭一ただ一人という状況。
女性からの電話
「あら,圭一君?お母様はいらっしゃるかしら。」
不在を告げると
「なら,結構です。大した話しでもありませんから。では,失礼しますわね。」
この女性は圭一のことを知っている人物。もしかしたら圭一の両親が不在であることを確かめるための電話だったのか?
次にかかってきたのは大石からの電話。
「自分は命を狙われているかもしれない」と話す圭一。
針があれば証拠になるという大石の言葉に電話の途中にも関わらず探しに行く圭一。
針を見つけることができなかった圭一は冷蔵庫の張り紙に「針がなかった?」と書く。
レナの言葉を何かの脅迫もしくは警告だと話す大石。
電話の最中レナが訪ねてくる。
ドアチェーンをかけたまま話す圭一に「ドアを開けてお話がしたい」と話す。
「あのさ,圭一くん,ご飯たべた?」
食べてないと答える圭一に
「じゃあ良かった,お総菜とか持ってきてあげたの。」と話すレナ。
「お台所貸してくれればお味噌汁も温めてあげられるよ」
「ご飯も持ってきてあげたから,レンジで温めればすぐ食べられるし」
「それからね,またおつけものも作ってきたんだよ」
レナは両親の不在を知っている...と思う圭一。
もうすぐご飯もできるしおかずもあると答える圭一に
「え...?,おかずあるの?」といぶかしがるレナ。
「圭一くんもおかずとか作れるんだね」
お袋が今作っていると答える圭一に
「圭一くん,本当にお母さん,ご飯作ってくれたの?」とたずねるレナ。
「お母さん,お家にいるのかな?」
いると答える圭一に
「どうしてさっきから嘘をつくのかな?」「嘘だよ!」と一括。
圭一の夕飯がカップラーメンであると告げるレナ。
「.....好きなの?」
「ラーメンが...かよ?」
「ううん,....*******。」
この部分,圭一は「好き?」という疑問文に受け止めているけれど,もしかしたらレナが圭一のことを「好き」と口走ってしまったのではないだろうか?だからその後言葉を濁したり誤魔化したりしているのだと考えると辻褄が合うような気がする。しかし,そうだとしたら,これはとても切ないですね。
「ご,ごめんレナ....今,なんて?」
「え?何が?」
「今さ,何が好き?って聞いたんだよ?」
「豚骨ショウガ味」
「なんでそこまでわかるんだよ」
「なんでかなぁ?不思議だね」
「買ったのはセブンスマートだよね」
「だから,なんでわかるんだよ」
「圭一くんの後ろ,ずっとくっついていたから」
「圭一くんがいろんなラーメン選んでいるとこ,後ろからずっと見てたの。」等その時の状況を詳しく話すレナ。セブンスマートも園崎家の経営する店だろうから,そこから魅音に魅音からレナへと話が伝わったのでしょうね。
「だから圭一くん,...ここを開けて?レナと一緒にご飯食べよ。きっとおいしいから...ね?」
「開けて....圭一くん?」
「帰ってくれ,頼むから,帰ってくれ」
「どうしてそんないじわるを言うのかな?」
圭一が閉めたドアに指を挟まれたレナは
「痛い,痛いよ圭一くん」とうめく
それでもきつくドアを閉めようとする圭一。
「本当に痛いの圭一くん...悪ふざけが過ぎたなら,あやまるよ。」
「痛いの,痛いの,ごめんなさい,ごめんなさい」
ドアから指が抜けた後も謝り続けるレナ。
ずいぶんと長い間話していたように思えたが実際にはそんなに時間は経っていなかった。
レナが怪しいと大石に告げる。自分もそれほど遠くない未来に悟史のように「転校」するだろうとも...
大石が語るレナの過去。
「全部聞いた話だ」と言う大石に
「以前レナのカルテを見たって言いませんでしたか?」と疑問をなげかける。
それは気のせいと言うことにしてください,ととぼける大石は,
「オヤシロさまの祟りって,本当にあるのかな....」とつぶやく。
どうも大石の一連の言葉が圭一の考えを誘導しているように思えるのですが....
レナの事件は学校も被害者も告発していない。表沙汰にしたくない者がいるらしい。
土砂降りの中「ごめんなさい」と謝りながら立ち続けるレナの姿。
tips
二重人格は幼少期の虐待が大きく作用する。
セブンスマートでの買い物を思い出す圭一。
後ろに気配を感じる。ぺたぺたという自分の足音以外の何か。
ぺた...という音を聞く。
後ろを振り向いた圭一が見たものは?
眠れぬ夜を過ごした圭一は,今日殺されるかもしれないと思いながらも登校する。
朝から素振りをする圭一に魅音は「やめてよ,素振り」と言う。
無断借用は悪いと話す魅音に「転校した生徒の忘れ物だから本人が来るまで借りているだけだ」と答える圭一。
「え,あ!....まあね...転校したし....」とうろたえる魅音。
「これってオヤシロさまの祟りにあう前兆ってわけなのか」とたずねる圭一。
「オヤシロ様の話は迂闊にしないでよ。私はそんなに信じていないからいいけど,他のみんなはすごく信じてる。レナなんかやばいくらいに」
「みんな怖がっているんだよ。もしも,これが悪ふざけならやめな!悟史の真似は絶対にやめて!」
「悟史のことは知らない,みんな隠していたからな。」
「か,隠していたってわけじゃ...」
「毎年起こる事件を隠していたろ」
「あ,それは...圭ちゃんを...,ん....」
「怖がらせたくなかったってか?それが理由で俺だけのけ者かよ!」
「いや,そんなつもりじゃ...」
嘘つき野郎と怒鳴る圭一。
「ご,ごめん...!嘘ってわけじゃ....」
「お前等は仲間じゃない」
「け,圭ちゃん....そんなのって...」と涙をためておろおろする魅音。
「(おはぎは)うまかったぜ,血が出るかと思った。やったのはどっちだ?」
「.......私。」
「死ぬかも知れなかったんだぞ,仲間にあんな真似するのかよ...?」
「そ,そんな,ちょっとしたいたずらじゃん...」
「あれがいたずらですむかよ!」と魅音の胸ぐらを掴む圭一。でも,針のことは口に出して言ってない。
魅音は表情を強ばらせがたがたと震えている。
どうやらおはぎの中に何かを入れたことは間違いないが,魅音の話しぶりからそれは針でない可能性が高い。だとすると何が入っていたのか?
「俺を消そうとしても簡単にはいかないからな。お前等は最初から警察に疑われているんだ。悟史を消したように,簡単に消せると思うなよ!」
「俺も過去の事件からお前は怪しいと思っている。ダムの反対運動の時から,お前は警察の世話になったことも知っている。」
「ど....どうして,そんな...ことまで...」
「ひどいよ...圭ちゃん」と嗚咽する魅音。
「圭ちゃんに全部バラしたの...あの野郎かぁ...」
涙を流しながら恐ろしい顔でしかし笑顔で呪う魅音。
「...あの時,殺しとくんだったなぁ...。今年で定年だからって,容赦してやった恩も忘れやがってぇ...」
「畜生,畜生,あのじじぃ...絶対に殺してやる!」
大石の狙いが圭一と魅音達を分離させることにあったとしたら大成功ですね。
学校の帰り道斧を持って歩くレナと遭遇。その時にはすでにひぐらし状態。
「圭一くん,かくれんぼかな?」
「レナを驚かせようとしたのかな?」
「あはははははは,圭一くん,見ーつけた。」
斧を持っているのは「宝探しのため」と答えるレナ。
「待ってよ,圭一くん。あはははははははははははは。」
道を変えても笑いながら圭一を追うレナ。
「圭一くんとお話がしたいから...圭一くんもレナとお話がしたいんじゃないかな?」
「話したいことなんかない」
「うそだよね?相談したいこと,きっとあるはずだよ。」
「レナと話すことなんかない」
「嘘だ!」と叫ぶレナ。
「お話しようよ」
「圭一君には悩んでいることがあるんじゃないかな?」
「ないよ,何も悩んでない」
「嘘だ!あはははははははははははは。」
「レナはわかるよ,怖いんだよね,圭一くん」
「レナだけは相談に乗ってあげられるよ。今度こそ乗ってあげられる。」
「今度こそ乗ってあげられる。悟史くんのときとは違うもの。」
「悟史くんも悩んでいた。辛そうだった。でも,レナは相談に乗ってあげられなかった。とても悲しかった」
「悟史くんが「転校」しちゃった時ね,本当に後悔したんだよ。レナが相談に乗ってあげれば...悟史くんは転校せずにすんだかもしれないって。すごく後悔した」
「だからね,誓ったの。悟史くんみたいに苦しんでいる人にもう一度会えたら,レナが助けてあげようって!もう人が転校するところは見たくないの。あはははははははははははは。」
「さぁ,圭一くん,レナに話して。レナはきっと圭一くんを理解してあげられるよ。レナだけは圭一くんの味方。」
今からダム工事現場に宝探しに行こうと言うレナ。
「何が怖いのかな?怯えるなんて,圭一くんらしくないよ?あはははははははははははは。」
「悟史を消したのは誰だよ!」という質問に
「圭一くんが何を言ってるかわからないよ。」と答えるレナ。
「じゃあわかるように言ってやる!連続怪死事件の犯人は誰だ?」
「圭一くんは勘違いしているよ」
「ニンゲンの犯人なんかいない。全てはオヤシロさまが決めることだもの」
「信じるとか信じないじゃない。オヤシロさまは”いる”の」
「いるよ,オヤシロさま。圭一くんだって身近に感じているはずだよ!」
「圭一くんさ,誰かに謝られたことない?それもずっと。」
「それはね,許してくれるまで....ずっとついてくるの。学校へもお家へも...枕元へも。」
「レナのところにも来たんだよ。オヤシロさま。だからレナは転校して雛見沢に帰ってきたの。」
「圭一くんのところにも....オヤシロさま,来てるんじゃない?きっと相談に乗れるのは私だけ...圭一くんを転校なんかさせないからね」
オヤシロさま云々を除けば,どれもレナが圭一のことを本気で心配している台詞にしか見えません。
それにしても,レナにとってオヤシロさまとはどんな存在なんだろう?
大石の話だと,被害者の3人の男子生徒は今でも怯えているらしい。
プール倉庫の辺りで仲良しグループの男子3人と話していたレナは突然野球部が置いてあった金属バットで次々と3人を殴り倒し,そして学校の窓を割り続けた。
突然豹変したというレナ。被害者の口は重く事件のことは話そうとしない。
レナ強姦説というのもあるようだけれど....どうなんでしょうかねぇ?(^^;)。
学校は事件の存在自体を否定している。
レナは学校を謹慎となった後,神経科医のカウンセリングを受けた。
「雛見沢を捨てた人は,必ずオヤシロさまに追われるんです!そして,とうとう私の所にも来たんです!」
「帰りたい....雛見沢に帰りたい...。ううん,帰りたいんじゃない,帰らなきゃいけない!本当はもっと早くに帰らなきゃいけなかった!でも,もうだめ!オヤシロさまが来てしまった!」
「信じないでしょうけれど,オヤシロさまはいるんです!」
レナにもまたオヤシロさまと金属バットという奇妙な共通点。
オヤシロさまの祟りからのがれるために名前をレナにしたのかも....。
俺はどうなるんだ?という問いにレナは「大丈夫だよ,レナが助けてあげるから。」と笑って答える。
レナを突き飛ばして逃げ出した圭一は(レナは何故斧を振り上げていたのか?)いつの間にかダム現場に。そこで村人2人と会うが,何故かその2人の村人も圭一を追いかけてくる。圭一の目から見て冷静に見える2人。攻撃を受け気絶した圭一が目を覚ますと,そこは自分の部屋。
この2人の正体はもしかしたら『暇つぶし編』に出てきたあの二人組なのだろうか?
圭一を襲った理由は何か?もし本当に殺意があったらきっと殺されていたはずだ。
レナが追いついたときにはすでに圭一が倒れていたという。
圭一はレナに肩を借りながら自分の足で帰ってきたらしいが,圭一はまったく覚えていない。そしてレナは二人組の姿も見ていないという。
本当にレナが連れてきたのだろうか?またレナは本当に二人組を見ていないのだろうか?
ドアのチャイムが鳴り,レナが呼んだ医者が来たのかと思ったら,そこには魅音の姿が。
「レナ,監督には連絡した?」
「すぐ来るって言ってたよ。」
「鬼隠し編」では監督=入江ドクターということを圭一は知らない。だから監督=ダム工事の被害者の監督だと思いこんでしまう。レナと魅音がそんな圭一を笑うのも不思議なことではないが,圭一にはそれがわからない。
おはぎの宿題の罰ゲームをするという二人。
レナに羽交い締めされ身動きがとれない圭一。
魅音がポケットから取り出したのは小さな注射器。
「げてげて」と大笑いするレナ。
「大丈夫,大丈夫,痛くないから...。」
「富竹さんと同じ目にあってもらう。」
「圭一くん,とぼけてるね。薄々気が付いていたくせにぃ」
「警察は富竹さんの遺体からは薬物は検出できなかったって言ってたぞ。」
富竹さんと同じ殺され方をすると思ってしまう圭一。
ネット上では錯乱した圭一がマジックと注射器を見間違えてしまったという妄想説があるけれど,実際どうなんでしょうね?
「観念しなって。んじゃ」
と言ってもう片方の手で魅音が胸元を掴んだ瞬間,後頭部に電気が走り,世界中が停電なったような錯覚を感じた。
この描写はスタンガンを当てられて時のように思えるのだが....
注射をうつのに胸元を掴む必要があるのだろうか?またシャツに落書きをするならば胸ぐらを掴むのはおかしいと思うのだが?
気が付くと圭一は金属バットを持ったまま立っており,部屋には血まみれになった魅音とレナの死体が。
反撃したことは覚えているが,殺した場面はまったく覚えていない。
魅音とレナを殺したのは本当に圭一なのだろうか?
4〜5人の男が家の前に。その内の一人は白衣を着ている。しかし,圭一には医者に見えない。彼等が乗ってきたのは白いワゴン車。
大急ぎで時計の裏のメモに
「レナと魅音は犯人の一味。」
---削除----
「バラバラ事件の被害者をもう一度よく調べてください。生きてます。」
「富竹さんの死は未知の薬物によるもの」
「証拠の注射器はこれです。」
---削除----
「どうしてこんなことになったのかわかりません」
「これを読んだなら,そのとき,私は死んでいるでしょう。...死体があるかないかの違いはあるでしょうが。」
「これを読んだあなた,どうか真相を暴いてください。それだけが私の望みです。」
と書き足し
証拠の注射器を一緒に時計の裏に貼る。
(前の学校の生活は圭一にとって灰色の生活だった)
絶対に生き延びるという決意を固めて逃走する圭一だが,走りながら「ごめんなさい,ごめんなさい」と謝り続ける。
いったい誰に対して謝罪しているのだろう?
圭一から大石に電話(公衆電話から)。
「えっと,その....あああ...ッ!」
「あああああああの,お,おお,俺....」
「...あ,その...多分...無理です」
(雛見沢の電話ボックスからかけている。周囲の音はしない)
「もしもし?大石さん...? ごほっごほっ!」
電話の向こうで咳き込む圭一。
「お,俺も...最初はニンゲンが犯人なんだと思いまし....げぼっ!」
「犯人はニンゲンなんだって,オヤシロさまの祟りなんかないんだって,そう思ってました...。ついさっきまで。...だけど...やっぱり,げほっ,げほっ!」
激しい咳と嘔吐
「でも,やっぱり,オヤシロさまってのはいるんだと思います...いや,います。今。」
「なんかさっきからおかしいと思ってたんです...。ずっとつけてくるんですよ...!走っても走っても,走っても走っても!影みたいにぴったりくっついて!だけども,少しずつ少しずつ...。俺の背中ににじり寄ってくるんです....」
「....後ろに....すぐ,......後ろに....」
「振り向けるわけないじゃないですか...振り向いたら....俺....俺....」
後ろに誰がいるのか大石が訊ねた直後,
激しい嘔吐と何か嫌な音が....そして何かかきむしるような音...ガタンガシャンとぶつkりあう音。唸りと嘔吐,そして繰り返される異音。
そして何かをつぶやく圭一,電話が切れる直前に聞こえた言葉は「ごめんなさい」。
一体圭一の身に何が起きたのか?電話ボックスからかけているのに周囲の音がしないということは,もしかしたら電話ボックス全体が何かに包まれているせいではないのか?そしてその中に何かのガスが注入されたということも考えられる。
圭一は意識不明で発見され24時間後に死亡。
死因は自分の喉を爪でかきむしったことによる失血性ショック死。
メモの第一発見者は大石。しかし,そのメモは一部が切り取られており,注射器も見つからなかった。
メモを切り取ったのは誰か?
一番可能性が高いのは第一発見者の大石だが....その理由は?
|