鬼橋日誌(おにはしにっし)
鬼界事務所の構成員、鬼界と橋本が書く日誌です
。                    

・2000年の鬼橋日誌は、こちらから

5月31日(木よう日) 日直・鬼界
停電した。
「はなまるマーケット」を見てたら、突然バシャッとテレビが消えた。
ブレーカーが落ちたのかと思ったが、停電だった。
窓から外を見ると、早くもご近所のオバサンたちが集まりだし、
「これ停電よ、きっと。おたくも停電でしょ?」
「うちも停電よ。これは停電だわ。」
無意味な会話をしている。
工事でもない、台風でもない、マジ停電っすよ!
嬉しくなって自転車で街の探索に出動した。
商店街に行ってみると、不思議なことに全部が停電してるわけじゃない。
魚屋、散髪屋、呉服屋、花屋、肉屋、サークルK、銀行、商店街事務所が並んでる中で、
呉服屋だけ、こうこうと電気がついている。
なんで?まさか自家発電してるサイバー呉服屋?
呉服屋なんか一生停電してても誰も困らないのでは?
ついでに言うと、銀行とサークルKには張り紙がしてある。
銀行「停電のため、現在、業務を一時停止しております。」
サークルK「てい電のため、閉店中」
サークルKのバイトくんは‘停電’の‘停’がわからなかったんだ。
一番異様な光景はドトールだ。
店内は真っ暗なのに、壁際にずらっと人が並んで無言でコーヒーを飲んでいるのだ。
まるで霊が集まってるようだ。心霊ドトール!こわい...
2時間後、ようやく復旧した。東京電力の人為的ミスだったそうだ。


5月30日(水よう日) 日直・橋本
 昨日の「打ち上げでのカラオケ大会は、果たして、あれでよかったのか?」の議題は、
「打ち上げでカラオケ大会をやるべきか否か」に進展し、
さらに「打ち上げのあるべき姿とは」へと展開していった。
そして最終的に、
「次回の打ち上げは、こんなのどう?」
の意見交換がされ、3つの案に絞られた。
1.『荻窪 湯〜とぴあ』案
   ジャグジー、サウナ、打たせ湯など各種のお風呂で疲れをほぐした後、
   個室宴会場でドンちゃん騒ぎ。
   そのあと、ゲームコーナーで賭けゲーム大会。
   そのあと、カラオケコーナーで紅白歌合戦。
   そのあと、アスレチックコーナーで体力勝負。
   いい汗かいたあと、もうひと風呂浴び、軽く乾杯して、お開き。
   あとは自由。
   ムービーシアターで映画を観るもよし、レストルームで仮眠するもよし、
   マッサージルームに行くもよし、帰るもよし。
2.『長瀞 バンガローでキャンプ』案
   マイクロバスもしくはバン2台をレンタル。
   移動中、車内で軽く乾杯。(じゃんけんで負けた人が運転)
   河川敷で、カレー&バーベキューパーティー。
   そのあと、ペアを組み、夜の山道肝だめし大会。
   そのあと、バンガロー内で、お化け話大会。
   翌日、急流くだりの舟遊びをした後、帰路に。
3.『熱海一泊』案 
   東海道線の車内で軽く乾杯。
   旅館にチェックイン後、近くの飲み屋で宴会。
   旅館に戻り、浴衣で卓球大会。
   そのあと、混浴露天風呂で罰ゲーム大会。
   翌朝、温泉につかり、朝ごはんを食べ、帰路に。

個人的には、温泉一泊がいいな。


5月29日(火よう日) 日直・橋本
 昨日のミーティングで、ひょんなことから、
「打ち上げでのカラオケ大会は、果たして、あれでよかったのか?」
という議題が話し合われた。
制作協力のKちゃん、Aちゃんが、
「私たちの歌いたい歌をことごとく却下しときながら、皆さん、ヘンな歌ばかり歌うのでツマラナイ」
と、ポソッと言ったのがきっかけだ。
そうだったぁ〜?
そうだったかなぁ〜?
ちょっと、かるく想い出してみる?
 鬼界さん・・・・・小林旭の「アキラのズンドコ節」「アキラのダンチョネ節」他
 山口さん・・・・・沢田研二メドレー、ピンクレディーメドレー他
 金田さん・・・・・「Wの悲劇」のテーマ他
 高木さん・・・・・ボブ・マーリー
 橋本・・・・・・・・ザ・ピーナツ、ビートルズ
あと、舞台監督さんの「終戦直後のムード歌謡」(「憧れのハワイ航路」他)・・・・・。
なんだこりゃ。
ひでぇな。
俺たち、いくつなんだよ。
確かに、
このレパートリーを順繰りに歌われたんじゃ、彼女たちはたまったもんじゃないかも。
彼女たちが歌いたかったのは、
ケミストリー(CHEMISTRY)、ドゥアズインフィニティ(Do As Infinity)とか・・・。
(今、雑誌で綴りを調べた。
カラオケの席では、まさかグループ名だとは思わなかった。)
予約係の、酔った舞台監督さんは、
「化学とか言ってんじゃねーよ」と言って予約も入れてあげなかった。
Kちゃん、Aちゃん、ごめんなさい。
おにーさんたち、自分のことしか考えない人たちだから・・・。
反省してまーす。


5月28日(月よう日) 日直・鬼界
外を歩くと、紫陽花が咲き始め、紋白蝶が飛んでいる。
梅雨の前のひと時。一年で最も心地よい季節だ。
が、今週末は、もう水無月。六月だ。
六月は僕を少し悲しくさせる。
ずっと昔にちょっとだけ付き合ってた女の子を想いだすからだ。
渋谷のパルコで、ペアで懸賞に申し込んでる時のことだ。
「私の誕生日は6月9日」と、申込書に必要な事実を彼女は事務的に伝えた。
なのに、僕は当たり前のように瞬時にしてHな連想をした。
これがまず情けない...
パルコを出た後、彼女とそういう行為に及んだわけでもないし、
誕生日のことで彼女をからかいさえしなかった。
誕生日を聞いて、申込書に書いた。ただそれだけ。
フルネームはおろか、顔もぼんやりとしか思い出せないのに、
「誕生日が69」ということだけは僕の記憶中枢にクッキリと刻み込まれている。
大事なことはどんどん忘れていくのに、そんなことだけは忘れない。きっと一生忘れない。
これまたかなり情けない...
自分がどういう人間かをあらためて見せつけられ
6月になると僕は少し悲しい。


5月27日(日よう日) 日直・鬼界
パソコンが使い物にならない。
4年前に買った機種なので、容量が足りないのだ。
ちょっとしたソフトをインストールしようとすると「空き容量が足りません」と表示されるし、
一番頭にくるのは、
Hサイトにアクセスしても、必ず途中でフリーズしてしまうのだ。
「しょうがない、たまには社会勉強もしなくっちゃ」とウキウキしてた僕の計画はどうなるんだ!
こんな電気製品は他にない。
洗濯機も冷蔵庫も留守電も白黒テレビでさえ、故障しない限りずっと使える。
故障もしてないのに使えなくなるパソコンは、究極の使い捨て商品だ。


5月26日(土よう日) 日直・鬼界
山口さんと飲んだ。
(と言っても、アルコールが苦手の僕はピンクシャワシャワとかいう、
甘ったるいカクテルを5時間ぐらい、すすってただけですが)
‘よこチン・はみたま事件’がHPで話題になってると山口さんに言うと
「やっぱり見られてましたか。あの海パンでストレッチした時
最前列にいた若い女の子2人が『あっ・・』と呼吸を停止したのがわかったんです。
片方の女の子はタマ目撃後もラストまで楽しそうに笑ってたんですが、
もう一人の子は目撃後、笑顔が消え、ずっと何かを考え込んでいる風でした。
きっと彼女にとって、‘照明に照らされたタマ’直視初体験だったのでしょう。」
山口さんは演技をしながら、そんな観察をしてるんだ.....
この事件の締めくくりとして、山口さんのコメントを日誌に載せたいと言うと
山口さんは間髪おかずに
「ピンポンのお芝居だけに、タマも出ます」と言い、フフッと笑った。
なにそれ?『笑点』以下なのでは...?
舞台ではあんなにスゴい山口さんは、日常ではとてもキレが悪い。


5月25日(金よう日) 日直・橋本
 「衣裳を購入する時、鬼界さんを連れて行ったのが間違いだった・・・。」
衣裳係りさんは、衣裳合わせの時、こうつぶやいた。
 所員役4人の衣裳は
「ダサめの作業着風のもの」というのが、脚本の山下氏の指定だった。
本番2週間前の‘衣裳合せの日’に向けて、衣裳係りさんは、数軒のお店を下見。
「これはイケそう」
という候補がいくつもあった‘ダサ洋服の宝庫、西友’に、
衣裳合わせ日の前日に、鬼界さんを伴った。
購入する前に、どんな感じになるのか、念のため、
実際に着用する役者に試着させるためだ。
4人を代表して鬼界さんが行ったのだ。
衣裳係りさんが見つけておいた候補の服を、鬼界さんが次々と試着。
「うわっ、ダサッ!いい感じ!」
「うわっ、これもダサッ!いいねぇ〜!」
「うわっ、これまたダサッ!う〜ん、迷うなぁ。」
着る服着る服どれもダサダサ。
超いい感じ。
衣裳係りさん、大喜び。
西友の閑散とした「紳士カジュアルウェア春物バーゲン売り場」は、
「ダサッ!ダサッ!」の連呼が響き渡り、
聞くに堪えかねた売り場主任が、いさめに来たほどだそうだ。
どうやらタチの悪いヒヤカシの客だと思ったらしい。
迷いに迷って、本番で着用した、あの‘カバーオール’となった。
ちょうど4色あったので、4人、同サイズの色違いにすることにした。
売り場主任、大喜び。
バーゲンでも大量に売れ残っていたのが、1度に4枚も売れたのだ。
 衣裳合わせ当日。
例の服を、皆で着てみる。
・・・高木さん、金田さん、ちっともダサくない。
山下氏も首をひねり「今風で、かっこいいけど?」
衣裳係りさん、がっくり。
「鬼界さんが着たら、すごくダサかったんですぅ〜!」
 そうなんだ。やっぱりそうなんだ。
鬼界さんが着ると、どんな洋服もダサくなる。
洋服をダサくする身体の持ち主。
洋服が似合わない体型。
洋服を着ちゃいけない体型。
洋服泣かせ。
でも、買っちゃったから仕方ない。
もし、高木さんか金田さんが西友に行っていたら、
衣裳はなかなか決まらなかっただろう。
どれもこれもかっこよく着こなしちゃうから。
マジで、私服の彼らは超オシャレなのだ。


5月24日(木よう日) 日直・鬼界
今、明かされる!裏・稽古場日誌
  5月1日(木)
稽古時間の大半が、橋本と山口さんの卓球練習に費やされる日々が続いている。
橋本は確かに上達した。
が、山口さんと互角にラリーできるのは練習を始めて1時間を過ぎた頃からだ。
最初は全くダメ。感覚をつかむのに時間がかかるのだ。
ってことは、本番では全くダメってこと?
橋本のウォーミングアップのために、1時間も卓球シーンをやってらんないし...。
と、悩んでいたら、山口・橋本コンビが休憩に入った。
その途端だ。部屋の隅にいた高木・金田コンビがササッと卓球台に近づき、
コソコソっと卓球を始めた。
人がいなくなったら、現れる。まるでゴキブリみたいなヤツらだ。
山口・橋本が卓球練習してる間は、お芝居の稽古もできないし、
ずっーと待ってるだけだから、暇を持て余してるのはわかるが、
コソコソっとおとなしくやってるのは最初だけ。
すぐにキャーキャー騒ぎ出す。
高木さんが「尚三サーブっ!」とか言って、クルクル回転しながら打つと、
金田さんは「尚三サーブ、もらったぁ!!」と叫びながら
大ジャンプしては空振りを繰り返し、
そのたびに「われ戦いに敗れたり!」とラケットで切腹する真似をする。
二人はそれでキャッキャッ笑っている。
そんなにおかしいか?
山口さんがボソッと一言。
「いいな、楽しそうで・・・」


5月23日(水よう日) 日直・鬼界
今、明かされる!裏・稽古場日誌
  4月25日(水)
いろんなところへ問い合わせてみたが、ピンポン球の値段がどこも同じなので
試しに、近所の商店街のスポーツ用品店に行ってみた。
「すいませーん」と声をかけると、
奥から出てきたのは、50歳は軽く越えているのに、
サッカーの中田と同じメガネをかけ、同じ髪形をして、
首からケータイを3つもぶら下げた、チャラけたオヤジだった。
案の定、レジの後ろに中田とそのオヤジが一緒に写ってる写真が飾ってある。
ははーん、すっごい自慢なわけね。
「ピンポン球がほしいんですが」と言うと
「はーい、ピン球ね。色はいろいろ、あるカラー」と自分のダジャレを一人で喜んでいる。
バカじゃねえの?
「色は白とオレンジで」
「オッケー!いくつ?」
「1万個」
「・・・・・。いちまんこ?・・・1万個!」
意味を理解したオヤジと交渉の結果、良心的にもかなり値引きしてくれた。
「ありがとうございっした。入荷したらすぐ電話するから」と
店の外まで見送ってくれた。チャラけてるけど、いい人じゃん。
が、結局、その店で買わなかったんだよねえ。
元卓球部の山口さんから超格安入手先を教えてもらい、
次の日にあっさりキャンセルしました。
それからというもの、商店街で出会っても、そのオヤジは僕のことを完全無視。
よっぽど頭にきたんだろうなぁ。


5月22日(火よう日) 日直・橋本
「男みたいな言葉づかいでは、確実にモテない」
ごもっとも。
ヘタしたら女友達にも敬遠されるかも。
 稽古進行と比例して、
‘すっかり男言葉が身についちゃった’かつ‘役と日常といちいち使い分けるのが面倒’
なのとで、いつでもどこでも、あの「ニシノ口調」でしゃべるようになった私。
「必要以上に口数を増やし男言葉をドンドン使ってドンドン男になりましょう」
というスローガンのもと、
‘よくしゃべるべらんめぇ調のズベ公’。
そんな感じ。
本番間近の稽古中、夕食休憩で入った稽古場近くのファミレスでも
「おう、コーヒーは食後に持ってきてくれよ」
「なんだよ、これよー、冷めてんじゃんかよー、これトリだよ、トリ。
トリ肉冷ましちゃったらよー、硬くって食えねーよ、なー?
かんべんしてくれよ、ちきしょー」 
ウェイトレスも周りの客もヒソヒソ言うよね、これじゃ。
「ひでぇな、あの女。・・・女だよなぁ?」
と向かいの席のカップルは話し合っていた。
(スッピンでジャージ、首にタオル・・・というのもいけなかった)
山口さんも高木さんも金田さんも鬼界さんも、
一緒にご飯を食べに行ってくれなくなった。
1度ご一緒してくれたスタッフの女性も
「レズだと思われたら・・・」と、行ってくれなくなった。
まぁねぇ、男にはモテないよな、どう考えたって。
・・・掲示板のえつこさん、共に、ホドホドに‘女’を取り戻しましょう。


5月21日(月よう日) 日直・橋本
 掲示板に寄せられたお客様の情報によると、
どうやら山口さんのは「よこちん」ではなく、「よこたま」「はみたま」だったそうだ。
(なんか、多摩地区関係の地名のようだ)
そんなもの出しちゃって・・・。
快感を得たいがために、
敢えてサポーター装着を拒み、「白玉よこたま」に挑んだ山口さん。
あっぱれ!
つーか、羞恥心はないのか?
 稽古中、高木さんの○○○を私が誤ってつまんでしまった時の高木さんも、
平然としていた。
おもらしした設定の高木さんのズボンの濡れた部分を、
何の疑いもなくチョットつまもうとしたら、中味も一緒にチョットつまんでしまったのだ。
い、いまのは、ナーニ??!!
も、も、もしかして〜!!??
5秒後に、橋本、‘内面一人パニック’(第三者には、ただうずくまってうなってるとしか見えない状態)。
高木さん、平気の平左ェ門。笑顔で仁王立ち。
「ひとには、大きかったよ〜っていいふらしてねー」とか言いながら・・・。
恥ずかしくないのかなぁ。
ちなみに、この出来事以来、
「あれは人生の汚点。記憶から抹消したい」と言う私に向かって、高木さんは、
「なーんでだよー」と、何かにつけエッチな言葉を浴びせるようになった。
高木さんは、ラストシーンでモノマネした‘仲代達矢’のセリフも
稽古中はずっと
「俺のチ○コで、おまえを大女優にしてやる」
と言っていた。
(本番では「こんばんは、仲代達矢です。君も無名塾に入りませんか」)

男の人の羞恥心と女の人の羞恥心は、根本から違うんだろうか・・・?


5月20日(日よう日) 日直・鬼界(昨日の橋本からの引継ぎ)
今、明かされる!裏・稽古場日誌
   4月17日(火)
第1回目の衣裳合わせ。
と言っても、所員の衣裳は決まっているので、所長の山口さんだけ、
しかも基本はスーツなので、卓球のユニフォームをどうするかだけだ。
上は、倒産処分品のどう見ても偽モンのピエールカルダンのポロシャツに決定。
下が、なかなか決まらない。
山口さん取って置きのダサダサジャージをいくつか試してみるが、
ピンとこない。
じゃあ、これにするかと、山口さんが取り出したのが、
あの色あせた赤い海パンだったのです。
「山口さん、見えちゃいません?」の問いに
「下にサポーターをはくから」と山口さんは答えたが、
高木さんが「でもサポーターって、横の動きに弱いんですよね」と会話に割り込んできた。
「サポーターはくと、耳を広げたインド象が鼻を伸ばして張りつけにあったような状態に
なるじゃないですか。ピタッと固定されてると錯覚するんですが、
ストレッチなんかすると、インド象の耳がニョロンと飛び出すんです。
それがなんとも言えないんですよ。飲み込んだ白玉がのどの奥から逆流してくる感じっていうのかな。
すっげえ気持ちいいんですよ。」
その時は、高木さんがなぜ、そんな変な快感に詳しいのかに話題が移ってしまったが、
今考えると、山口さんは一度体験してみたかったのかもしれない。
そして、公演の後半は必ず卓球シーンになるとストレッチをしていたから、
病みつきになったのかもしれない...  


5月19日(土よう日) 日直・橋本
 皆様が観劇後に書いて下さったアンケートをじっくり拝見致した際、
どうしても見過ごせないアンケートを発見!
「ナガヤマ所長が卓球する前にストレッチした時、
よこちん見えてました。得したのかな!?」
す、素晴らしいっ!!
山口さんの○○○を、ナマで見ちゃったなんて!!
っていうか、なんで出ちゃったんでしょう?
(出ちゃったわけではなく?)
衣裳合わせの時、
「山口さん、見えちゃいません?」
「下にサポーターを穿くから。」
という男の人達の会話を小耳にはさんだ覚えがある。
山口さんとサポーター・・・、その途端、いけない連想が止めどもなく広がり、
「聞いちゃいけない、聞いちゃいけない」と、その場を離れたのだったわ、確か。
サポーターを穿くことに何か不都合があったのかしら?
あぁ、最後までちゃんと聞いてればよかった。
でも、あの短パン一丁だったとしたら、、
「山口さんのよこちん」は、確実にもっと多くのお客様のお目にとまったはず・・・。
も、もしかして、皆さん、ご覧になったの?!
アンケートに記入されなかっただけ?
山口さんの○○○を見たら私はショックでゲロ吐くと思うけど、
ご覧になった方がいると聞くと、それもまたウラヤマシイ・・・。
ところで「よこちん」って、
○○○のどの部分がどのような形態で、どのように見える状態なのでしょう?
私、見たことないや、おそらく。


5月18日(金よう日) 日直・橋本
 皆様に誤解されてはいけないので、ここで申し述べておきます。
「橋本は運動神経バツグン!」は、知るひとぞ知ることで、
それ故、作家の山下氏も、
彼の趣味である‘卓球’のラリーを、私に託したのです。(これホント)
卓球部出身の山口さんに立ち向かえるのは橋本しかいない!と。
<小学校時代>
・ソフト少年団少女部 4番ショート
・サッカー少年団少女部 FW
・バスケットボール、陸上、水泳などで小学校代表の一員として市の大会への出場多数
<中学校・高校時代>
軟式テニス部キャプテン
ちなみに50メートル走 6秒9
ねっ!?神経バツグンでしょ!?
卓球はセコイ!
なーに?なんなの?
あのちっこいテーブルと、なくてもいいようなネットと、子供だましのボールは。
おおらかなテニスで鍛えた私の華麗なフォーム、洗練されたスイング、鋭い打球。
いったい、卓球のどこで発揮できるというの?まったく性に合わない!
一言でいえば、
「卓球というスポーツが、私の技量を持て余した」ということでしょうか。
山下氏も悪い。
やりたくてやりたくてどうにもならなくなるのか、
毎日、山口さんと私が卓球の練習を始めると5分もたたないうちに、
「だめだなぁ、それじゃ。ちょっとやってみせるから見てなさい」
と、しゃしゃり出てきて、ず〜っと2人で試合とかしちゃって。
いいから練習させろよ!

以上、橋本の弁明でした。 


5月17日(木よう日) 日直・鬼界
今、明かされる!裏・稽古場日誌
  4月9日(月)
橋本が卓球の訓練を始めてから、ちょうど3ヶ月。
卓球台のある稽古場を借りた。
みんなが見守る中、山口さんとの息詰まるラリーが展開される。
はずだったが、百発百中リターンできない。
どういうこと?橋本に聞いてみると、
「えっとぉ、練習する意欲は自慢すべきモノがあったんですがぁ・・・
諸事情が複雑にいろいろあってぇ・・・」
「3ヶ月の間にどれくらい練習したの?」
「そうですねぇ、厳密な回数で言うと、今日が2回目...」
なんだよ、それ!
あの日以来、な〜んにもしてなかったってことじゃねえか!
ったく、ひでえ野郎だ。どうすんだよ、本番。


5月16日(水よう日) 日直・鬼界
今、明かされる!裏・稽古場日誌
  1月9日(火)
年末にストーリーの大枠が固まり、
山口さんと橋本の卓球シーンが今回の山場になると決まった。
が、橋本は卓球なんかやったことがない。
努力家の橋本は公演に向けて早速、卓球練習を開始した。
今日がその初日だ。
正月早々だが、山口さんにも来てもらった。
さすが卓球部、山口さんはウマい。それに引き替え、橋本は....
山口さんがどんなに簡単なサーブをしてくれても、百発百中リターンできない。
手が曲がってんの?それとも心がねじくれてんの?
そう言いたくなるくらい、ヘタ!!
先が思いやられる...でも、まあ、半年近く練習すれば、なんとか...


5月15日(火よう日) 日直・橋本
  無事、公演終了できましたのも皆様のおかげです。
どうもありがとうございました。
大好物のシュークリームを差し入れて下さった方々、
至福の時をありがとうございました。
ここで、アンケート上で特に多く寄せられたご質問にお答えいたします。
 Q.卓球の試合のシーンでは、本当は橋本さんが勝たねばならなかったんですか?
 A.いいえ。
   すっごいラリーの応酬の挙げ句、やはりナガヤマ所長がスマッシュを決めて勝つ、
   という設定でした。
   どこがラリーだ。橋本ボロクソ。情けない。
   土曜日のマチネでは「頼むから、もう1回勝負させてくれっ」と素(す)ですがりつき、
   「君の涙目に免じて」と、お情けでやらせてもらった。
   が、無惨にもやはりラリー続かず・・・。がっくり・・・。
   本番中、見事に1度もラリー成功せず。マジで心残り。
   思わず応援(同情?)の拍手を下さった方、この場を借りてお礼を申し上げます。
   ありがとうございました。
 Q.橋本さん、最後のシーンでビール飲み過ぎでは?
 A.すみません。
   あまりの旨さに止まらなくなりました。
   ひとのセリフ聞いてる場合ではありませんでした。
   2本目を開けようとした回もありましたが、さすがに鬼界さんににらまれガマンしました。
あと、乳首・ウンコ・金タマ関係のご質問に関しましては、また、おいおいということで・・・。   


5月14日(月よう日) 日直・鬼界
朝まで騒いでおりました。
そして今クタクタ、ヘトヘト、グッタリ、声ガラガラです。
ご来場の皆様、本当にありがとうございました。
来なかったあなた、次は絶対来てね。
予告!
ネタバレするので書けなかった、裏・稽古場日誌を近々、公開予定。


5月13日(日よう日) 日直・鬼界
そして、千秋楽。
皆々様のおかげで無事、この日を迎える事が出来ました。
という感謝の気持ちよりなにより
1日も休まず毎日毎日、稽古場日誌を書き続けてきた、この僕を誉めたい!
誰も誉めてくれないので、自分で誉めてあげよう。
偉いぞ鬼界!ナイスよヒロミ!!
さあ、打ち上げはカラオケだ。俺の美声(?)をイヤと言うほど味わわせてやる!


5月12日(土よう日) 日直・鬼界
具体的内容に触れられないのがツラいのだが、
昨日、ようやく、めでたくも、ネタ売買が成立した。
稽古中に高木さんが山口さんにある場面のあるギャグを提供した。
仁義として、と言うか、慣習として、
山口さんも高木さんに何かギャグを提供するか、金銭を支払わなければならないのだが、
なかなか高木さんにピッタリのギャグがない。
義理堅い山口さんは、稽古中から仕込み、初日とずっ〜と考えに考え抜き、
遂に本番2日目にして、あるギャグを思いついたのだ。
早速本番で採用。結果・3人ほどのお客様だけが軽い笑い...。
結果はともあれ、山口・高木両氏は満足そうだった。
この相互援助システムをネタ売買と言います。
お芝居を見た方はそれがどのギャグなのか考えてみて下さい。


5月11日(金よう日) 日直・鬼界
そして、初日が無事、幕を開けました。
開演前、客席でもめている声がするので、そっと覗くと
5人連れの若い女の子達が
「5人続き番号で取ってもらったのに、これじゃ離れちゃうじゃん。」と
文句を言っている。
確かに5人が座ろうとしている真ん中に、知らんぷりで態度のデカい女が座っている。
よく見ると、友達のK子ちゃんじゃないか!
5人連れは勇気を出して、ふてぶてしいK子ちゃんに声をかけた。
「あのぉ、もしかして席を間違ってませんか?」
「えっ?ここ、自由席じゃないの?」
お前はバカか!何回、鬼界事務所を見に来てんだ!指定席に決まってるだろ!
後でそのことを言うと
「Aって書いてあるのは、S席・A席・B席のAって思ったんだもん。」
こんな人にはホント困ります。


5月10日(木よう日) 日直・鬼界
初日!
と言っても、ズルして9日にこれを書いてるので、初日の様子はまだわかりません。
さすがの稽古場日誌当番・鬼界もそこまでヒマじゃないです。
実を言うと、まだお席が売るほどあるのです。
これを読んだあなた、まだ間に合うはず、
駅前劇場へGO!
行こうと思い立ったその日であろうと、
行く前に3414−2468(劇場ロビー)に電話しておけば、
前売り料金になります。(お電話はお昼の12時以降に)内緒よ。言いふらしてはいけません。
HPで世界に向けて情報発信してるけど...。


5月9日(水よう日) 日直・鬼界
今日は、仕込み。
演劇用語で準備のことを仕込みと言います。
飲み屋さんの準備と同じです。
きっと一般の方は何もない劇場は見たことがないでしょう。
駅前劇場の場合は、舞台装置も当然なければ、照明のライトもなんにもなし、
客席さえない、ただの黒い殺風景な四角い空間です。
そんなところがあんなところになるんです。スゴイですねぇ。
以上、演劇豆知識でした。
飲み会なんかでこの話をすれば、あなたはもう演劇博士の人気者。
合コンだったら、ねらった女性(男性)を確実に落とせます。(ホント?)


5月8日(火よう日) 日直・鬼界
稽古最終日。
恒例の稽古場大掃除が行われる。
いつも同じスタジオを借りているので、鍵を預かり、
好きな時間(やる気なら午前3時とかでも)に使ってもいいことになっている。
だから、掃除のオバチャンも僕たちのスタジオだけは掃除してくれないので、
最終日にきれいにしなくてはならないのだ。
掃除機をかけ、雑巾がけをし、机や椅子を所定の位置に整然と並べる。
すると、いつも必ず誰かが言い出す、
「自分の部屋は汚れ放題なのに、なんでよその掃除をしてんだろ?」
まさにその通り。
稽古期間中の俳優さんの自宅なんてヒドイもんです。
まるでM7以上の地震直後の酒屋とか、NYのハーレムの路上とか、そんな感じです。


5月7日(月よう日) 日直・鬼界
何週間も稽古をしていると、
痩せていく俳優さんと太っていく俳優さんがいる。
痩せていくのは金田さんだ。
どんどん食欲がなくなって、水分ばかり取っている。
太っていくのは実名をあげると失礼なので、わからないように説明するが、
常にお菓子を食っているHさん(ちなみに女性)だ。


5月6日(日よう日) 日直・鬼界
稽古場に行くと、、山口さんが橋本に説教していた。
山口「きよみちゃんのやり方だと、きよみちゃんはいいかもしれないけど、
   他の人が困るんだよ。」
どうせまた関係ない話だろうと思ってたら、お芝居の話らしい。
山口「たとえば、結婚式を終え教会から出てきた新郎新婦に
    友人たちが『おめでとう』と祝福するシーンがあるとする。
    本当は愛し合ってたのに新郎と結婚できなかった江角マキコが
    泣き笑いの表情で『おめでとう』と呟くのを、カメラはアップで撮ってるのに
    きよみちゃんが後ろで『おめでとうっ!』と大声で騒いでたらNGになるでしょ。
    それと同じだよ。チームワークとアンサンブルが大切なんだ。」
橋本「わかりました。ありがとう、山口さん」
山口さんにお礼を言いに行った。
鬼界「どうもすいません、山口さん。どの場面の橋本がダメだったのでしょう?」
山口「ていうかぁ、チャーハンの作り方です。レタスは最後に炒めないと、
    他の具とのバランスがとれず、シナシナになっちゃうって教えてあげたんだ。」
ややこしい例えを使うな。橋本もそんな例えで納得すんな。
   


5月5日(土よう日) 日直・鬼界
稽古も終盤になり、熱気を帯びてきた。
稽古場に行くと、金田さんと高木さんがケンカしていた。
金田「それは絶対、間違いですよ、高木さん」
高木「君はこの芝居のテーマを理解してない」
金田「いいえ、登場人物の気持ちを全然わかってないのは、あなたです!」
高木「なんだと。登場人物の気持ちを考えればこそ、俺はお前に言ってやってるんだ!」
金田「いいえ、高木さんが間違ってます。ピンクは僕です」
高木「絶対絶対ピンクは俺だ!」
何かと思えば、衣裳の下に着るTシャツの色で争っていたのだ。
あんたらは子供か。


5月4日(金よう日) 日直・鬼界
本番に備えて、髪の毛を切りに行った。
カット前のシャンプーも切ったあとの流しも、男のシャンプー係にやられた。
すっごく損した気分、チキショー!
って書くと、「鬼界は若い女の子にいじくられたいんだな。今日の日誌も下ネタか。」と
思われそうですが、そうではありません。
例外はありますが、男の方がシャンプーが雑で乱暴です。
今回シャンプーした野郎なんて、顔に泡がかかっても知らんぷり、
すすぎで僕の頭を持ち上げるときもキャベツを運んでるみたいな無神経さ。
男にシャンプーされると、こういうことは当たり前。
でも、女の子がやると、もっとソフトで優しく、気持ちいいのです。
男が男にシャンプーするから、雑になる、ってのもあるんでしょう。
女のお客さんにはもっと丁寧にシャンプーするに違いない。
ということは、女の子が女性客をシャンプーするときは意外と乱暴だったりするのかな?


5月3日(木よう日) 日直・鬼界
金田さんは、よく遅刻をする。
でも、偉いのは午後1時ジャストに必ず電話をくれることだ。
「すいません、寝坊しました。」
「電車が止まっちゃってるんです。」
「フライトが遅れてるんです。」(どこにいるんだ?)などなど
またまた1時ちょうどに電話が鳴ったので、
「はい、中華まんぷく亭です」と名乗ってやった。
「ざるそば2丁とカツ丼。南1丁目の金田です。30分遅れます。」
「チャーハン2つ」と言わず、即座にヒネってくるのはさすがだ。
遅刻はしようと、笑いは忘れない。


5月2日(水よう日) 日直・鬼界
‘トイレで紙がなかったとき、どうしたか’の自慢大会になった。
鬼界「ペーパーの芯で拭いた」
金田「パンツで拭いて、その後ノーパンで過ごした」
この程度ではまだ序の口だ。
高木「水流の中に尻を入れ、手で洗った」
これには絶句した..マジっすか?...高木さんってワイルド...が、
山口「レシートで拭いた」
との発言にはマイった。
山口「財布の中にレシートがあったのを思い出し、出してみると2枚あった。
    これをどう使うかをさんざんシュミレートして難局を乗り切った。
    ヤミクモに行動するのではなく、考えることが大切です。」
山口さんが言うと、なんだか奥深い言葉に聞こえるから不思議だ。
注)僕たちは集まってウンコの話ばかりしてるわけじゃありません。稽古もしてます。


5月1日(火よう日) 日直・鬼界
テレビタレントの話をしてるとき、山口さんがポロッと言った。
「藤原紀香を見つけ育てたオレとしては、」
えっ?山口さんて、スカウトとかやってんですか?
「いやいや、厳密に言うと、スカウトの現場にはいないんだよね。
紀香の場合は、雑誌でモデルやってるときに目を付けて、
オレだけが応援してたら、プロレスのアシスタントになって、そのときも応援してやったんだ。
そしたら、あれよあれよと言う間にブレイクしたんだ。
まっ、スターさんになっちゃうとオレは手を引くんだけどね。」
それって、ただの典型的なミーハーファンなのでは...?
山口さんが今、育てているタレントは誰ですか?と聞くと、
「うん、何人かいるよ。アイツをアイツはきっと、売れるよ。」
アイツって誰ですか?と聞いても、決して教えてくれなかった。
それって、なんの関係もないのに、ブレイクした途端あたかも自分の手柄のように自慢する、
インチキ業界人と同じなのでは...?


4月30日(月よう日) 日直・鬼界
稽古をしていたら、ハエが紛れ込んできた。ブ〜ン。
窓を開けても出ていかない。
仕方ないので稽古を続行した。
「お、おれは君が好きなんだっっ!ブ〜ン」
「そんな..私には夫が...ブ〜ン」
「君は、ブ〜ン、燃える愛と死んだ生活の、ブ〜ン、どちらを、ブ〜ン、選ぶんだ、ブ〜ンブ〜ン」
「・・・・・・・・・。ブ〜〜ン」
「ラブ・ミー、クリスティーン!俺を、ピタッ」
頭に止まった!
全員が一斉に高木さんの頭をたたき、無事ハエを退治することが出来ました。
注)こんなセリフは実在しません。気分転換に外人ごっこをやってただけです。


4月29日(日よう日) 日直・鬼界
稽古最終日まで、都内のスタジオを借りている。
ずっと同じところだから、上履きとかジャージとか私物を置いてけるわけだ。
そこに各人の性格が現れる。
スタジオに設置されてる大きな棚は、なぜか山口さんが独占し、
(5人で使っても余るくらいの大きさなのに....)
高木さんはその棚の一番下の隅っこに荷物を置かしてもらっていた。
が、一日一日高木さんのスペースが増えていく。
ガン細胞が増殖していくように、山口vs高木の縄張り争いが展開されている。
金田さんは、演出家よりも稽古が見やすい場所にパイプ椅子を設置し、マイプレースにしている。
帰るときなんか、背もたれにジャケットをかけ、ジャージをきちんと畳んで置き、
椅子の下に靴を揃えている。遺書があれば、投身自殺者のようだ。
橋本は唯一の女性という利点を生かし、更衣室を‘きよみのお部屋’にしている。
中を覗くと、キャンディーやビスケットやガムなどが所狭しと並んでいる。
彼女はここへ何をしに来ているのか?ついそう思ってしまう。


4月28日(土よう日) 日直・鬼界
HP開設1周年の日を迎えることが出来ました。
ありがとうございます。
というわけで、今日の稽古はお休みです。
鬼界浩巳事務所では、出演者のお仕事の日はもちろん、
各種記念日(出演者の誕生日、出演者の両親の結婚記念日などなど)は
稽古がお休みになります。
さらに、普通の用事はダメですが、勝負をかけたい大事なデートなら
稽古は休みとなります。
演劇よりも恋愛さ!!フランス人よりフランスチックな集団です。
っていうか、稽古がキライなだけかも....。


4月27日(金よう日) 日直・鬼界
高木さんの繊細かつナイーブな一面が明らかになった。
高木さんの言葉
「僕はウォシュレットを使わないとすぐに出血するのです。
だから外出先でペーパーしかないときは、
まず充分にもみほぐし、後ろから股間に手を伸ばし3回そっと拭き、
その後、前から手を差し入れ2回ソフトに拭きます。」
「はぁ?」と全員が理解しかねていると、高木さんは、やおら立ち上がり、
「いいですか。」と和式の場合と洋式の場合の肛門の清掃方法を
身振り手振りで説明してくれた。
「なぜ、後ろと前から拭くの?」という橋本の質問には
肛門のシワシワに、残留物が付着する様子を台本の裏に図を書いて説明してくれた。
高木さんは繊細かつナイーブなこだわり派だ.....?


4月26日(木よう日) 日直・鬼界
金田さんも、T倉Kさんと共演したことがあるそうだ。
北海道ロケのこと。
雪の中でポツンと待っている金田さんを見て、Kさんが
「あの彼にこれを」と自分がしていた手袋を助監督に渡したそうだ。
スタッフは全員、耳のワイヤレスマイクでその言葉を聞いていたので「さすがKさん」と感動した。
が、金田さんは当然ワイヤレスをつけてないので、その成り行きを知らない。
助監督が金田さんのところに行き
「これ、どうぞ」と手渡すと、
金田さんは「いいです、いいです、全然寒くないっすよ」と答えたばかりか
ちょっとウケねらいで「なんだかちょっと汚れてますヨー」と言ったのだ!
助監督が慌てて、金田さんの耳元で「Kさんからですよ」と囁き、
金田さんが「うわっ、この手袋、あったかそう!ありがとうございます!!」と叫んだ時には、すでに手遅れ。
Kさんは笑っていたが、それ以後金田さんに話しかけることはなくなったそうだ。


4月25日(水よう日) 日直・鬼界
過去にやった仕事の話になった。
高木さんは以前、超大物俳優のT倉Kさんと共演したそうだ。
一日の撮影を終え、若手俳優やスタッフと大浴場につかっていると、
Kさんが、競輪選手のようなピチピチの半ズボンをはいて入って来た。
全員、直立不動になって「お疲れさまですっ!」とあいさつし、
Kさんが「お疲れ」とあのシブい声で応えた。
Kさんはなんでアレをはいてんだろ?もしかしてすっごく小さいの?と、
高木さんが不審に思ってると、
Kさんが突然、「1,2,3,4・・・・」と腕立てを始めたそうだ。
そうなると、そこにいた全員が腕立てせざるを得ない。だってあのKさんが目の前でやってんですよ。
Kさん以外は、みんなフルチンで腕立てしたそうだ。
あれくらいの大物は自分の影響力の大きさを認識してほしい...。  (この項つづく)


4月24日(火よう日) 日直・鬼界
橋本の発言
みんなで映画の話をしててニコラス・ケイジ(米俳優)の話題になった。
橋本「えっ、ニコラスケイジって、人の名前なの?ニコラス刑事って、役名じゃないの?」
   橋本さん、あなたはあっぱれです。
橋本「何度もニコラス刑事って言ってるから、『ニコラス刑事捕物帖』とかシリーズものかと思った。」
   ハリウッドに、「捕物帖」なんてコテコテのチョンマゲものはありません。


4月23日(月よう日) 日直・鬼界
食事のシーンで、高木さんが自分のももに落としたバナナを
橋本が横からかすめ取るところを稽古していたら、
高木さんが「ああン」と妙に色っぽい声をあげた。
橋本が、食べるバナナではなく、高木さんのバナナをムンズとつかんでるではありませんか!
それに気づいた橋本「キャアーーーーー!!」
キャーって、言いながら握ったままだ。
そして稽古は、橋本さんが気分が悪くなったため、中止となりました。


4月22日(日よう日) 日直・鬼界
高木さんが稽古場に台本を忘れていった。
こっそり中を見ると、折り目もついてなければ汚れも全くない、
書き込みも落書きもないし、まるで新品同様だ。
翌日、高木さんに尋ねると
「2,3回読んでセリフを覚えたら、あとは台本に触りもしません。」
す、すごーーーーーい!!
2,3回で覚えるなんて、『ガラスの仮面』の北島マヤみたいだ!
今や全員、高木さんを「高木先生」と呼んでいる。


4月21日(土よう日) 日直・鬼界
山口さんがコンビニで弁当を買ってきた。
山口「鶏弁当が250円です。デフレですね。」
橋本「デフレって、何?」
山口「たとえば、きよみちゃんが服屋さんをやってたとして、」
橋本「お花屋さんがいいな。」
山口「・・・・・。きよみちゃんがお花屋さんをやってたとして、
   お花が売れなかったら、値下げしなきゃいけない。でもそうするためには、
   お花を作ってる農家の人も値下げしてくれなきゃいけない。結局、
   巡りめぐってみんなの収入が減ってしまうから、また値下げしなきゃならなくなる。
   この悪循環をデフレというのだよ。」
男全員「す、すごい....」
  さすが山口さん!山口さんは経済学部卒業の経済学士さんなのです!
橋本「ふ〜ん、でもちょっと前まではインフレだったじゃない?
   デフレはインフレの子供みたいなものってこと?
   不景気とデフレは、どう違うの?」
山口「・・・・。あっ、お茶を買い忘れたな。ちょっと行ってこよ。」
  さすが山口さん!日常生活がコントのような人なのです!!
  デフレのことは、どうやらテレビで聞きかじった知識だったようです。


4月20日(金よう日) 日直・鬼界
机に乗ってタコ踊りをする、少々アクティブなシーンを稽古していたら
「机には決して乗らないで下さい!」と注意された。
「すいません」と、慌てて飛び降りたのだが、
一体どこから注意されたんだろう?
ドアは閉まってるし、誰も入って来ていない。監視されてるの?と、不思議がってたら
今度は「椅子をしまって下さい」という声がする。
えっ?椅子なんか出してないぞ?それに、なんだか妙にデカい声だ。どういうこと?
みんなの疑問がピークに達したとき、
「お帰りの際には電気を消して下さい。机には決して乗らないで下さい。
椅子をしまって下さい。お帰りの際には電気を消して下さい。(以下繰り返し)」
と、10人くらいが声を合わせて叫んでいる。
お隣の部屋の演劇さんが注意書きを利用して発声練習してたのだ。
ったく、ややこしいことすんなよ。


4月19日(木よう日) 日直・鬼界
橋本の発言
「駅の券売機って、最近、偉いよね。
硬貨を入れる穴が、ちょっと前までは硬貨の幅ギリギリだったのに、広くなったじゃない。
緩みきった肛門というか、広がった掃除機のホースの先っぽみたいでしょ。
あれって、アル中で手が震える人とか、
初めての東京で緊張して手が震えちゃう田舎モンとかに対して気ぃ使ってあげてんでしょ。
鉄道会社も大変だよね。」
橋本さん、あなたは偏見に満ちた無知です。
あれは、複数の硬貨を一度に入れるために広くなったのです。


4月18日(水よう日) 日直・鬼界
金田さんが駆け込んでくる場面なのに、金田さんが登場しない。
あれっ?と稽古を中断すると、金田さんが外で仁王立ちになって空を見上げている。
「気持ちのいい季候なのはわかりますが、金田さん、出番ですよ」と声をかけると
「僕は春が嫌いなんです。気持ちはいいのに、春は大嫌い。なぜでしょう?」
か、かなださん、突然そんなこと聞かれても....。
それより出番をミスらないで下さい。
俳優ってホント変な人が多い。


4月17日(火よう日) 日直・鬼界
突然、
黒い帽子に黒サングラス、黒のウィンドブレーカーに白い大きなマスクをした男が
稽古場に乱入してきた。
げっ、銀行強盗!?と思ったら、山口さんだった。
時間を守る山口さんが遅刻してるので、心配してたところだった。
「ごめん、ごめん。近いから自転車で来たんだけど、途中で迷っちゃって。」と
ハァハァ息を切らしている。
「そのカッコは?」と聞くと
「プヨプヨ飛んでる虫が口や目に入るから。」と、なおも息を切らしている。
あまり苦しそうなので、「何分くらいかかったのですか?」と聞くと
「1時間半。迷わなければ50分ぐらいで来れるはずなんだ。」
「自転車で50分」を近いと思うか遠いと思うかは見解の相違だが、
一般的には、スッゴク遠い距離だと思う。


4月16日(月よう日) 日直・鬼界
地獄の土日が終わった。
知り合いのつてで空きオフィスを稽古場で借りたのだ。
お台場のビルの15階、そんなに広くはないが、南向きの大きな窓からはフジテレビが見える。
素晴らしい!!
が、実際に稽古を始めると、大変だった。
相手が窓側に立つと、快晴の直射日光をまともに食らい、まぶしくて目が開けられない。
後光のさす仏様とお芝居してるようなもんだ。
知り合いが「窓にはカーテンもブラインドもついてないんだけど、いいかな?」と
念を押した意味がやっとわかった。
四苦八苦してるうちに、第二の問題が発生。
暑い!考えてみれば、サンルームで稽古してるようなもんだ。
空きオフィスのため、冷房は入りません。
座って会話してるだけで、汗がダラダラ流れる。室温は40度を超えていたに違いない。
土日の2日間の稽古でグッタリ疲れた。全員5キロぐらい痩せたと思う。
その後のビールはおいしかったけど...。


4月15日(日よう日) 日直・鬼界
山口さんだってエラい! その2
山口さんはオシッコが近い。
飲みに行くと、30分くらいして最初のオシッコに行く。
1回行ってしまうと、あとは、なし崩しだ。
30分に1回が20分に1回になり、最後は5分に1回のペースでオシッコだ。
飲みに来てるのか、オシッコしに来てるのか、わからない。
気をつかって誰も言わなかったのに、橋本が平気で尋ねた。
「山口さんは、なんでそんなに、おトイレばっかり行くのですか?」
なんでって、オシッコに決まってるだろ。橋本らしい質問だ。
すると山口さんは
「僕の膀胱は非常に高性能なんです。ドンドンろ過して、アルコールを分解します。
だから僕は二日酔いになりません。
ただ残念なことに、ろ過装置は優秀なのにタンクがとても小さいのです。
アマゾン川が小学校のプールに流れ込むような感じかな。フフッ。ちょっと失礼。」と
わかるようでよくわからない例えを残し、山口さんはまたオシッコに行った。
山口さんはエラい!、っていうか、山口さんの膀胱がエラい!、のかなぁ・・・・?


4月14日(土よう日) 日直・鬼界
山口さんだってエラい! その1
僕たちがバカ話をしていても、山口さんは少し離れて聞いているだけだ。
それがすごくシブい!まるで剣の修行を重ねる武士のような雰囲気がある。
稽古場で好きな料理をみんなで言い合ってるときのことだ。
「餃子!」とか「シュークリーム!!」とか「ハンバーグ!」とか
僕たちが子供みたいに議論してても山口さんは少し離れてストレッチをしていた。
「山口さんは何が好きですか?」と尋ねてみると
山口さんはおもむろに、
「僕はキャベツの千切りが好きだな。有機栽培なら言うこと無し。」と
あのシブい声でシブく答え、ストレッチを再開した。
「キャベツの千切りは料理じゃないのでは...?」と
全員が思ったが、誰も言い出せなかった。
ときどきオチャメな山口さん、そのギャップがステキだ!


4月13日(金よう日) 日直・鬼界
高木さんもエラい! その2
乳製品が食べられないという高木さんに聞いてみた。
「乳製品アレルギーなんですね?」
「厳密に言うと、少し違うかな。牛乳やバターは絶対ダメ。
ブルガリアヨーグルトもダメですが、チチヤスおやつヨーグルトなら大丈夫。
チーズも粉チーズはOK。カルピスやクリームシチューは大好きです。」
はあ?
単なる好き嫌いだけじゃねえか。
チーズ抜きピザを食わされた俺たちはなんだったの?
このように、高木さんは確固たる自己を持ったエラい人です。
簡単に言えば、すっげえワガママってことですけど...。


4月12日(木よう日) 日直・鬼界
高木さんもエラい! その1
終電を逃してしまい、みんなで事務所に泊まることになった。
夜食にピザを取ろうとすると、高木さんが
「乳製品は食べられないんです」と言い出した。
ピザをあきらめようとすると、再び高木さんが
「あのぉ、チーズ抜きのピザって、うまいんですよ」と言う。
そんなものが注文できるの?
できました。
ピザーラが宅配したチーズ抜きのピザ。
これじゃ、クラッカーにサラミとかトマトを載せて焼いただけだ。
確かにまずくはないけど、うまくはない。みんなが一切れでやめてしまうのに、
高木さんだけは「うまい、うまい」と残りを一人で全部食べた。
なんだか高木さんの作戦に引っかかった気がする...


4月11日(水よう日) 日直・鬼界
金田さんはエラい! その2
金田さんは去年まで毎日必ず「セノビルボーン」を服用していたそうだ。
「セノビルボーンって、なんですか?」と聞くと
「牛の骨は人間の細胞を活発化させるのです。骨は英語でボーン。
背を伸ばす骨で、セノビルボーン。身長が高くなる薬です。」
「金田さんは180センチ近くもありますよ」
「180より185の方がカッコいいし、190あればなお嬉しいじゃないですか」
ようやくわかってきた。
‘溺れる者はワラをもつかむ’というが、金田さんは‘泳げるくせにワラをもつかむ’タイプなのだ。
「セノビルボーンの効果はあったのですか?」
「全然。去年、薬事法で摘発されて販売中止になりました」
「インチキ薬だったの?」
「ま、そういうことです。」
‘石橋をたたいて渡る’人かと思ってたら‘腐った橋を目隠しして平気で渡る’人だった...。


4月10日(火よう日) 日直・鬼界
今日から、稽古場日誌にしたいと思います。
その前に出演者の紹介などを。

金田さんはエラい! その1
金田と書いて、「かなだ」と読みます。これを聞くと誰もが思いつくことはただ一つ。
案の定、スタッフのAさんが
「金田さんの出身はカナダだったりして」と、ベタなジョークを飛ばすと
みんなと一緒に金田さんも楽しそうに笑いました。
「でも、金田さん、こんなギャグは聞き飽きてるのでは?」と尋ねると
「今までにざっと5億回くらい聞いてきました。
子供の頃は、かねだと呼ばれただけでケンカをしていた私ですが、
小学3年生の夏休みに、ピカっとひらめいたのです。
かなだでもかねだでも自分に変わりないじゃないか!名前は無意味なり!!
それからは、「かなだくんから手紙をもらったら
♪ラ〜ブレター、フロ〜ム、カナダーだ」と歌われても、なんだか楽しいのです。
みんなと一緒に微笑むことが出来るのです。」
エラい、エラすぎる!
小学3年生で無我の境地に達し、悟りを開いたなんて!
キリストやお釈迦様よりもエラいかもしれない。
こうして関係者全員が金田さんを尊敬するようになったのですが、
悟りを開いていたのは、名前に関してだけだったのです...(つづく)


4月9日(月よう日) 日直・橋本
 昨日の「低周波がかからなかった」で思い出した。
だいぶ前、歯医者で親知らずを抜く際、『笑気麻酔』をした時のこと。
 「わけもなくおかしくておかしくてしょうがなくなり、
痛みを感じなくなる・・・そういうヤツ?いいんじゃない?その麻酔。」
ということで、やってもらった。
・・・いつになってもおかしくならない。
おかしくなるどころか、どんどんけだるい気分。
ホントに、今に笑えるほどハッピーな気分になれるのか?
もしかして・・・これは、私が悪いのか!?
催眠術でも、信じなければかかりづらい、と言うではないか。
何か楽しいことを考え、まず形から入って、自主的に笑ってみたら、
内面もそれに呼応して楽しくなるのかも!?
そうだ、そうに違いない。
思い切って笑顔を作ってみた。
こうしてれば、そのうち気分もハイになるはずだ。
・・・おかしくならない。
顔と気分がバラバラ。
・・・ちょっと待てよ、
こんなウソ笑いをしてて、医者に「おっ、麻酔が効いたな」と勘違いされ、
いきなり歯を抜かれたら大変だっ!!
ど、どうすればいいんだ!?
ひきつった笑顔で葛藤する私に、医者は
「じゃ、抜いちゃいますね」と、いとも簡単に言った。
 痛みは、さほど無かった・・・。
麻酔が効いていたようだ。
ちっともおかしくなれなかったのに。
家に帰って、辞典で『笑気』を調べてみた。
『笑気』とは、吸入麻酔薬に利用される亜酸化窒素のことで、
体内に吸入すると顔の筋肉がけいれんして、
笑ったように見えることから、こう呼ばれるらしい。
なんだよ。
それならそうと言ってくれれば・・・。
あの、精一杯の作り笑顔はなんだったの?
アホくさ。

電波には勝ったが、窒素には負けた。


4月8日(日よう日) 日直・橋本
 通販で買ったはいいが“まったくお役に立ちませんでした”グッズが、
昨日の「カワイイ仲間たち」の他にもいっぱいある私・・・。
「こぐだけで痩せられる 室内痩身バイク」
「貼るだけで谷間くっきり豊満バスト 夢のブラシール」
「まるで木に生ってるみたい 素敵なバナナ置き」
などなど・・・。
そういえば、
友人が通販で買ったので試しに借りてみたが、
これまた全然役に立たなかった・・・という物もある。
「電気睡眠導入器」
はちまきのようにオデコに巻き付けて寝るだけ。
低周波が副交感神経に作用して、自然な眠りへと導く・・・という機械。
友人の家に泊まった時、
「通販で買ったの。眠れないとき使ってる。」と、見せてくれた。
そんな機械があることを初めて知り、「結構いいよ」とすすめられ、
早速、その晩借りてみた。
結果。
ぜーんぜん眠れなかった。
オデコに機械が乗っかってる違和感と緊張感。
「無刺激・無痛の低周波」だと教えられても、
「低周波、来てるのね?来てるのね?今も?今も?」と、
やたら低周波を意識しちゃって、目は覚める一方。
私の‘覚醒する力’が、‘低周波’に勝った。
どうだ、ザマーミロ。
とか言ってるからダメなんだよね、私。


4月7日(土よう日) 日直・橋本
 今日また、“恐怖のお届け”が来た。
通販の
『毎月お届け!手作りしよう!フェルトで作るカワイイ仲間たち 6回シリーズ』
の今月分だ。
毎月1回、6ヶ月間、いろんな動物のぬいぐるみの材料が、1個分づつ送られてくる。
6ヶ月間で計6個の“手作りアニマルマスコット”が揃う、というわけだ。
フェルト・刺繍糸・作り方説明書・出来上がり写真などがセットになって来る。
「製作時間は2時間!」というふれ込みだし、
縫い物の技術向上を図り、趣味の幅を広げようという狙いで申し込んだ。
・・・だまされた。
1回目の子猫は、出来上がるのに2日かかった。
しかも、
「子猫と言われれば子猫に見えないこともない」というシロモノ。
何度も何度も縫い直したせいか、うす汚れちゃって・・・。
写真とエライ違い。
なんか・・・楽しくないんだけど?大変なんだけど?そういうものなの?
2回目のクマさんは、フェルトを裁断したところで進行ストップ。
3回目のキリンさんは、封を開けてもいない。
そして今日、4回目のゾウさんが届いちゃった。
「私は忙しいので、申し訳ないが作っては頂けまいか」と、
一応ママに聞いてみたところ、
「ふざけないで。」
ごもっとも。
コツコツ自分で、いつか作りますね・・・。
1個につき2時間、半年で6個、写真どおりにきっちり作れる人っているのかしら。
いるよね、そりゃ。
偉いなぁ。
あと2回。あと2回で終わる。
頼むから早く終わってほしい。


4月6日(金よう日) 日直・鬼界
地下鉄の階段を下りていくと、
途中からものすごい風が吹き始める。台風並みだ。
そして、ホームまであと7段というあたりまで来ると
突然ピタっと止む。
あの風はどこから発生しどこへ消えていくのだろう?


4月5日(木よう日) 日直・鬼界
「ハトの落とし物にご注意ください」とか
「タバコは喫煙コーナーでお願いします」とかの
JRの各駅が独自に作ってるコピーの貼り紙には
制服を着た七三分けの、いかにも善人そうなJR太郎(って名前かどうか知らないが)
のイラストが書かれてることが多い。
ある駅のトイレで小便をしようとすると、
目の前に「便器に吸い殻を捨てないで下さい」という貼り紙があり、
やはりJR太郎が書かれていた。
が、そのJR太郎くんは目が真っ赤なのだ。
くだらない落書きをするヤツがいるもんだと思って、ふと横を見ると
隣の貼り紙のJR太郎くんも目が真っ赤っか。
そして、その隣のJR太郎くんも赤い目をしてるのだ。
小便してるサラリーマンに変な顔されながらも、全部調べてみました。
そのトイレにある13個の小便器それぞれに貼り紙がしてあり、
13人のJR太郎くんがいるのですが、全員、目が充血してました。
よっぽどヒドい花粉症の方がわざわざ赤ペンを持参して塗られたに違いない。


4月4日(水よう日) 日直・橋本
 黒い花びらに銀の葉のバラのイヤリング。
お気に入りのイヤリングの片っぽをなくしてしまった・・・。
昨夜遅く、家の最寄り駅に着いた時までは確かにつけていた。
駅で電話をかける際、無意識にはずしてそのまま落としたのかもしれない。
朝、駅周辺を、
昨夜の自分の足跡をたどるように、2時間ほど探し歩いた。
無かった・・・。
未練たらたらで、残った片っぽを眺める。
「たかがイヤリング。家が丸焼けになった人、ガンを告知された人を考えろ!」
と思おうとするのだが、そううまくは元気になれない。
その時その時の、
目先の不幸が、
人生最大の不幸だ。
不運なのは、“今”なのだ。
「イヤリングをなくしたこと」が、一番の不幸なのだ、“今は”。
 こういう、最低に落ち込んだ気分の時は、
映画『自転車泥棒』を観るしかない。
ドン底の気分を死ぬほど味わえる。
戦後、混乱するイタリアの都会、
唯一の商売道具の自転車を盗まれた、貧乏のドン底の父と少年が、
一日中その自転車を探し歩く・・・。
今の私にピッタリ。
これこれ。
落ち込んでる時は、悲惨な映画に限る。
打ちのめされて打ちのめされて最後に立ち上がる『ロッキー』パターンはダメだ。
打ちのめされっぱなしじゃなきゃ。
最後は死んだっていい。
(そういえば、
失恋した時は“中島みゆきの歌を聴いて思いっきりドン底の気分に浸ろう”
ってのも、よく言われてます。)
救いようのない、悲惨この上ない映画。
もう1本、なんか観ようかな・・・。


4月3日(火よう日) 日直・鬼界
黙ってようと思ったのですが、どうしてもガマンできません。
絶対よそでは言わないで下さい。ここだけの話です。
実は寄付とか献金をしてくれという電話が昨日からかかりっぱなしなんです。
3月30日の日誌に書いたtotoで1億円当たったからです!!!
まさか自分が当たるとは!遊び半分で買ったのに!!それが勝因?
と、当たったときの文章まで考えてたのにハズレました。
鬼橋日誌愛読者なら話の展開は読めたでしょうが、ハズレもハズレ、大ハズレ。
宜野座高校とプロ野球のチームが試合するのと同じくらい、
勝敗がはっきりしてると思われてたカードで大番狂わせがあったんです。
そんなもん当たるわけありません。
あっ、そうか、宜野座高校と対戦したのが阪神だったんだ...


4月2日(月よう日) 日直・橋本
 すずきさんが、掲示板に次のような書き込みをして下さった。
「ここにカキコするのは久しぶりです。
なんか気軽に書きづらい感じがちょっとしてたので。
HPにはよく来てたんですよ。」
すずきさん。
ごめんなさい。
気軽に書き込みをして頂けなかった原因は、私です。
私のせいです。
「ウンコ」と「食い物」と「驚異の下半身」に異常な関心を持ち、
無我夢中でその話題に固執しようとする私に、一切の罪があります。
そうです。
私は、もっと視野を広げなければいけないのです。
 ●政局について
 ●日本のデフレを考える
 ●歌右衛門死去が歌舞伎界に与える影響
 ●春ドラマのイチオシ
 ●出会い系サイト必勝法
すずきさん、こんなのはいかがかしら?
ね?!お気軽でしょ?
今後とも「橋本の視野を広げよう運動」にご協力をひらにひらにお願い申しあげます。
そして、
「ウンコ・食い物・下半身。橋本の関心に応えよう運動」も是非お忘れなく!


4月1日(日よう日) 日直・鬼界と橋本
今日は5月公演の電話先行予約の受付日です。
それを記念して、
特別編!!リアルタイムレポート! をお送りします。
今日1日だけで最低3回は更新されます。

9:45am
10時から受付開始なのに、橋本がまだ来ない。
待ち合わせには必ず絶対遅れる「遅刻の女王」橋本!
あんなに電話番をハリきっていたのは嘘だったの?
さあ、橋本は開始時間に間に合うのか!
0:25pm
橋本は9時59分45秒に来やがった。
「電話は私に任せて!」と言うのでやらせたら、ヒドい。
メロメロだ。まるでコントだ。
「お客様のお願いをお名前いたします」
実生活でこんなこと言ったのは、彼女だけだろう。
2:27pm
こんなはずではなかった・・・。
おかしい。
自分の言葉を失ったカナリヤのようだ。
あんなに練習した上に、カンペもそばに置いといたっていうのに。
「最初、留守電かと思った」と慌てさせてしまった数人の方々に、
この場を借りて深くお詫び申し上げます。しゅみましぇん・・・。
すっかり行き場を無くした今の私・・・。
あっ!!
朝飯抜きだったからかも?!
鬼界さん。お願いです。もう1度、この橋本にチャンスを!!
3:55pm
ダニエルが、差し入れを持ってやって来た。
ワーイ!ワーイ!
お昼ごはん食べて、もう2時間も経ってるから腹ぺこだったんだよ〜ん。
やったー!コージーコーナーのシュークリーム!!アーンド生ブッセだ!!
食おうゼ、食おうゼ。
ダニエルくん、実は私、孤独だったの。
お電話のある場所から“ところ払い”になって・・・。
制作協力のAちゃん達も、
「いいですよ、きよみさんはお休みしててください」って言ってくれるので、
なんか、やることなくて・・・。
とりあえず、食べよう!食べよう!
ダニエルくん、まだ帰らないよね?一緒にいてくれるよね?
5:33pm
ダニエルが帰ってしまった・・・。
先行予約の終了時間まであと残り30分となり、
事務所内が心なしかバタバタしている。
とりあえず私も、みんなと歩調をあわせなくてはいけない。
意味もなくバタバタした感じをかもしだそう。
おやつを食べてから、早、1時間半が経った。
ちょっと小腹が減った気がする。
シュークリームが2ヶ、生ブッセが1ヶ、箱の中に残っている。
あぁ、いったいあれは誰のモノになるのだろう。
でも、ケーキの箱は電話の横にあるので、ここに居ては盗み食いするのは不可能だ。
そうだ!!
残り時間、私が、是が非でも電話番をするのだ!
汚名挽回だ。有終の美を飾るのだ。
そしてタイムアップした瞬間、
電話の横に置いてある箱にササッと手を伸ばし、
シュークリームと生ブッセを一気に食らおう!!
行ってきます!
どうか、どうか、電話がかかってきますように!
6:20pm
橋本が「みんなお疲れでしょうから、最後の電話番やりますっ!」って言ったのは、
そういう理由だったのか。
なんかあるとは思ったのですが...。遅刻魔の生菓子好きだ、ヤツは。
そんなこんなで
無事終了しました。お電話下さった皆様ありがとうございました。
お電話下さらなかった皆様、明日以降のご予約を心よりお待ちしております。


3月31日(土よう日) 日直・橋本
 今日は、昨年に引き続き「春爛漫お花見バスツアー」に友人と参加する予定だった。
運良く今年は桜の開花も早いそうで、
10日ほど前の申し込みの時、「桜、咲いてますかね?」という私達の質問に、
「満開とまではいきませんが、充分、花見をお楽しみいただけますよ」
と、代理店の人は答えた。
「新宿駅8時集合」はちょっと大変だが、
樹齢数百年のしだれ桜の名木の下、
配給の‘お花見幕の内弁当’をつまみに、持参の‘ワンカップ大関’で一杯やりながら、
チラチラと舞い落ちる花びらを眺めるのは、結構いける。
 朝6時起床。
どしゃ降り。気温2.3度。予想最高気温5度。昼からは雪。・・・だって。
やめた。支払い済みの4580円損してもいいや。行かない。
これ、行ってどうすんのかなぁ。
バンバン雪降ってるよ。
去年のツアーで、
ポカポカ陽気の、絶好のお花見日和においてさえも、
「朝が早いからなんだか疲れて、いちいち外に出るのがおっくうになっちゃうわねぇ」
と、‘お花見弁当’を車内でさっさと食べちゃって、そのまま座席で昼寝をし、
一目も桜を見なかった・・・
というような信じ難き人々が、多数参加するバスツアー。
こんなクソ寒い日、誰がバスから降りるだろう。
多分みんなジーッとただバスに乗ってると思うな、私は。
でも、参加はするんだよね。
何があっても。
4580円、もったいないから?
わかんないよなぁ。
こんな悪天候の日に行ったって楽しめないわけだから、行く労力を考えると、
行かないより、よけい損だと思うんだけど。
とにかく、
今回の私の場合は、「4580円より身体が大事」なので、なんの迷いもなくやめました。
なにしろ明日は先行予約の日ですから。
風邪ひいて電話に出られなくなったら大変だもんね。
明日に備えて、早く寝よう。


3月30日(金よう日) 日直・鬼界
サッカーくじのtotoを買った。
近所のビデオ屋にあるtotoマシーンは、
 (一応説明しておくと、勝敗予想を記入したtoto予約券を、totoマシーンに挿入すると
  引換券が発行され、それをレジに持って行き金を払うと、ようやくtoto本券を手にできるのです)
店内奥のアダルトビデオコーナーの脇に置いてあるのだ。
(しかも、勝敗予想を覗かれないように囲いがしてあるので、マシーン自体は全く見えない)
10人くらいの若い男が並んでいる。
どう見ても、列を作ってまでアダルトビデオを見たがっているムラムラ野郎達だ。
僕も最後尾に並んだ。ちょっと恥ずかしい...。
なかなか列が進まない上に、終わったはずのヤツがまた最後尾に並んだりしている。
どういうこと?と思ってたら、totoマシーンの操作がわかりにくいのだ。
マシーンが店の奥にあるため、店員に聞こうとすると、大声を出さなければならない。
大きな声を出すのさえ恥ずかしいのに、
「アダルトビデオを並んでまで借りるんですー。僕らは筋金入りのスケベですよー。」と、
店内の客全員に告知するみたいで、誰も大声を出す勇気がないのだ。
同じメンバーがグルグル列の順番を入れ替わるなか、
僕はなんとか操作に成功し、totoアダルト地獄から抜け出すことができた。
列から離れ振り返ると、やっぱり、欲情を持て余す若者の列にしか見えなかった。
ビデオ屋さん、マシーンの置き場所を変えて下さい。


3月29日(木よう日) 日直・鬼界
「眼鏡の汚れって、ママレモンで洗えば、すぐ落ちるよね」と言ったら、
若い女の子たちに通じなかった。
台所洗剤のことをまとめて、ママレモンって呼びますよね?僕だけ?
あらゆる油性ペンのことをマジックと呼ぶでしょ?(マジックはもともと1商品名です)
あるいは、どんな粘着テープも、セロテープって言うじゃないですか。
僕は「クレラップ」であろうと「ニッタクラップ」であろうと、サランラップと呼んでるし、
「テレパル」も「テレビTARO」も、テレビガイドと呼んでるし、
マクドナルドのことをマクドと呼んでます。(これはちょっと意味が違うけど..)
だから、ママレモンも当たり前のことだと思ってたら、
「ママレモンって、なんですか〜?」と言われてしまった。
ママレモンっていうのは、一般的じゃないの?
ちなみに、
ママレモンとは、チャーミーグリーンとかファミリーフレッシュなんかが登場する前、
日本全国どこの家庭にもあった台所洗剤です。
「ママの手、スベスベ!レモンの香り!!」の宣伝文句とは裏腹に
3日使えば手はガサガサになり、トイレの芳香剤みたいなエグい匂いがしみこむ、
そんな奥様泣かせの洗剤、でもバカ売れした洗剤なのです。
今も売ってるのでしょうか?


3月28日(水よう日) 日直・鬼界
夜から撮影の日は、午後2時頃風呂に入る。
今は春休みなので、窓を開けると子供の遊び声が聞こえて来たりする。
「世間の皆様が働いていらっしゃる、こんな時間に!!」と
ちょっぴり極楽気分を味わえる。
しかし、撮影が遅れに遅れ、午前4時頃に
女の子を裸にし、乳首をカッターナイフで、えぐり取る拷問シーンを撮ってたりすると、
「世間の皆様が眠っていらっしゃる、こんな時間に...」と
地獄の気分も味わえる。


3月27日(火よう日) 日直・橋本
 鬼界さんは、24日の日誌に
「OLが‘トイレその後に’の大型缶を3本まとめ買いしていた。きれいな顔してるのに」
と書いていた。
ほらね。
美しい人は、そういうところに気を使わなくちゃならないから大変ですよね。
「きれいな顔してウンコは臭い」と言われないために、
‘トイレその後に’を買ってるのに、
それを買うことさえ、なんやかや言われるんだから大変ですね。
 中学の時。
超美形でモテモテの長沼さんの“検便再検査”がみんなの前で発表された時、
教室に衝撃が走った。
休み時間に長沼さんは「検便容器に、めいっぱい入れすぎたからだ」と
泣きながら弁解していた。
普通の子でも“再検査”は屈辱なのに、あれだけ美形だとショックもよっぽどだ。
長沼さんは2、3日欠席した。
実際、長沼さんは「キレイなのに検便は再検査」と、卒業するまで言われた。
でも、
美しいんだからいいじゃないですか、ウンコが臭いくらい。
鼻がもげるほど臭くてもいいな、美しいんだったら。

私って・・・。
ウンコの話題には、スグとびつくよね。


3月26日(月よう日) 日直・橋本
 ‘なんでもレンタルする’のが流行っているらしい。
高級マンションの部屋を1日だけレンタル。
家具類も、白いソファ・白いベットなどオールホワイトを1日だけレンタル。
そして、そのソファには1日だけレンタルしたペルシャ猫が寝そべっている・・・。
そんな‘1日オールレンタル’を楽しむ人も増えているらしい。
1日だけ「夢のお部屋の住人」気分を満喫したいからだそうだ。
そうかな?なんか事情があるんじゃないのかな?
と、私はつい勘ぐってしまう。
例えば、
「私は良家の子女よ」とだましだまし半年つき合ってきた金持ちのおぼっちゃまが、
とうとう「1度、君の部屋が見てみたい」と言い出した。
ジイちゃんバアちゃん父ちゃん母ちゃん弟や妹がゴロゴロいるボロ家には、
死んでも連れては来れまい。
苦肉の策で、‘1日オールレンタルルーム’に彼を招き、
「パパがこのお部屋買ってくれたの」ということに。
とりあえず結婚話まで進めば、あとはどうとでもなる。
その頃には、彼は私からもう離れられなくなってるから。
名付けてシンデレラ作戦!
とか・・・。
私がこのように疑うのは、 
‘お嬢様’ってことにしてある為、
住んでるボロアパートの前まで送ってもらうことが出来ず、
全く関係ないシャレたマンションの前で降ろしてもらい、
そこから電車でアパートに帰っている。
というウソつき女の苦労話を、以前、聞いたことがあるせいなのか。
確かに、
等身大の自分をさらけ出すのは、勇気がいることだけど・・・。


3月25日(日よう日) 日直・鬼界
ポストにこんなチラシが入ってた。

“可愛いペットのチャネリング”
ハナちゃん(チワワ メス 6才) 背中に手を置いてチャネリングを受ける

「いつも、じっとおるすばんしているの。『おりこうさんにしていなさい』と
ママが言うから。帰ってきてだっこしてもらったときが一番嬉しいな。
お兄ちゃんも大好き。でも、最近元気がないの・・。
『疲れた、疲れた』といつも言っている。大丈夫?あんまり無理しないでね。
たまにはゆっくりお休みしようよ。
淋しいこともあるけど、大切にしてもらって私は幸せ。」
650年前にも、やはり犬として、現在のトルコで、優しいママと暮らしていたことも判明。

飼い主になつかない、食欲がない、よく噛みつく、脱毛、便秘、行方不明
ペットに関する問題は、すべてチャネリングで解決できます。


結論:100%インチキだ。


3月24日(土よう日) 日直・鬼界
六本木のマツキヨで、OLが‘トイレその後に’の大型缶を3本まとめ買いしていた。
きれいな顔してるのに、ナニはそんなに強烈なのだろうか...?


3月23日(金よう日) 日直・鬼界
僕はウィンストンというタバコを吸っている。
いつものタバコ屋に買いに行くと、顔なじみのオバチャンが
「まだ言っちゃいけないんだけど、今度ウィンストンで懸賞があるらしいわよ」
と、こっそり教えてくれた。
ラッキー!
こういうものは先手必勝なのだ。
ウィンストンを50カートン(500個ですね)買い、応募受付の初日にどっさり応募した。
1等は無理だとしても、何か当たるに違いない。
楽しみに待っていた。
すると、ある日、友人のY君から電話があった。
「鬼界さん、たしかウィンストン吸ってましたよね。
今、懸賞やってて、たまたま1通だけ応募したら、オリジナルレザーシャツが当たったんです。
きっとウィンストンの懸賞は、人気なくて、誰でも当たるんですよ。
鬼界さんも応募した方がいいですよ。」
「俺、そういうの興味ないんだよね。生まれて一度も応募なんてしたことないもん。」
と、電話を切った。
僕は誓った。ウィンストンなんか2度と吸うもんか!!
でも、まだ470個もあるんだ...。


3月22日(木よう日) 日直・橋本
 1人暮らしをしているN美から「引っ越しました」というハガキが届いた。
まただよ・・・。
この人、1年おきに引っ越してる。
コロコロ住所が変わるので、アドレス帳のN美の欄は、
消せるように鉛筆で書くことにしている。
 前回のN美の転居の折、
「‘更新しないで、どうせだったらそれを機に引っ越しちゃおう’ってこと?」
と、N美に聞いてみた。
「私、引っ越すの大好きなの。
‘次はどんな部屋にしようかな’って考える段階から、もうウキウキ。いざ、部屋を決めたら決めたで
‘どんなふうに家具を置こうかな、どんなテイストのお部屋にしようかな’
ってあれこれ考えるプロセスが、もう楽しくて楽しくて。
引っ越し、だーい好きっ。」
ぜんぜんわかんない。
部屋のちょっとした模様替えをするだけでも、すごく面倒でウザイ。
家具なんて、1度配置したら2度と動かしたくない。
動かすもんか。
動かさなくてもいいんでしょ?
動かすもんじゃないんでしょ?
家具なんてさ。
模様替えの100倍大変で面倒な引っ越しが好きとは・・・。
わからない・・・。
 その、前回の引っ越しのお知らせハガキが来て1年ほど経った日
(ということは、今から1年ほど前)、N美の家に遊びに行った。
あれだけ部屋のコンセプトにこだわる彼女のことだから、
さぞかしムーディーなお部屋にしているんだろうな。
・・・・・ありゃりゃ?
間取り、2K。
そのうち1部屋は物置。
松本引っ越しセンターの段ボール箱が何箱も、部屋いっぱいにズラ〜ッと置いてある。
フタは開いている。中の物を、
出して使っちゃあ戻し、出して使っちゃあ戻し・・・しているらしい。
キッチンとリビング(にしてる部屋)に、必要最低限の物しか置いてない感じ。
なんなの?この、代々木在住の浪人生のお部屋もどきは。
「またすぐ引っ越すから。なるたけ荷物広げないの。」
ムードとかテイストとかコーディネートとかコンセプトとかは、
“考える”だけかい。
“実行”はしないのね・・・。


3月21日(水よう日) 日直・橋本
 5月公演の優先予約日である4月1日が、いよいよ近づいてまいりました。
実は、私、ドキドキなんです。
 昨年7月公演の優先予約日の直後、6月15日付けの日誌に、
私はこう書きました。
  『「いつもありがとうございます!はーい、がんばりまーす!!」と、
   ご予約電話をして下さったお客様と仲良くお話ししている鬼界さん。
   どんなにうらやましかったことでしょう。
   少し離れたところで私は、
   チラシ折り・座席チェック・宛名書きに始まる、チケットを予約して下さったお客様への
   発送準備をこまごまやっていたのです。
   切手をペロペロして封筒に貼り続け、ご予約時間終了間際には舌がコテコテになりました。
   (水を含ませたスポンジを使って切手を貼る方法は、なぜか苦手なのです)
   鬼界さんは、雑用がイヤなのか電話が好きなのか、電話から絶対離れようとしません。
   途中、思い切って「私も電話に出たいです!」と申し出ても、
   「いや、これはルールなので。」とか言って、絶対に替わってくれません。
   次回こそは、なんとかお願いして、ちょっとでも電話に出てみたいです。
   お客様がかけて下さるねぎらいと励ましのお言葉・・・。
   あぁ、考えるだけでもよだれが垂れそうです。』
と・・・。
実は昨日のミーティングで、今回は私もちょっとだけ電話に出られることに決まったのです。
最初、「迅速に受け答えできねばならない。従って君には無理だ。」と、
私のお願いをにべもなくはね除けた鬼界さんでしたが、
「鬼界さんの滑舌の悪さもどうかと・・・」
「私達が、発送準備作業を引き受けますから!」
という、みんなの後押しに鬼界さんも折れ、めでたく私も電話に出られることになったのです。
やったー!!
と喜んだのもつかの間・・・。
お名前やご住所をお聞きして書き取る際、難しい漢字がわかるかなぁ・・・。
おそらく、いちいち「どのような字をば?」と、お尋ねすることになるかと・・・。
「はっ?のだ様?」
「野原の野に、田んぼの田で、野田です。」「あ〜、なるほど!」
と、こうなればすごくラッキー。
「澑田 鬣介です」とか言われちゃったら、どうする?
どうする?どうする?
こわいよ、こわいよ、こっわーいよー!
あー、ドキドキする。
ちょっと、今から、漢字の勉強しときます・・・ね。


3月20日(火よう日) 日直・鬼界
「仙台市教育委員会 売春防止班」という偽造名刺を悪用して、
400人もの女性と淫らな行為をしていた男が逮捕された。
そのうち100人以上が18才未満の少女だという。
なんて卑劣な手口だ!絶対許せない!!
早速僕もその名刺を作ることにしよう。


3月19日(月よう日) 日直・鬼界
居酒屋の有線から、都はるみの「北の宿から」が流れてきた。
 ♪あなたぁ、変わりは、ないーですかかかかかかかかかかかかか
えっ?
どうしたんだよ、都はるみ?気が狂ったの?
と思いきや、CDに傷があるらしく、「か」から一歩も進まない。
有線でもこんなことがあるんだと、感心してたら
他の客も異変に気づいたようだ。店員も含め、そこにいる全員が耳をすます。
無言の居酒屋。これもかなり珍しい。
有線の人もトラブルに気づき、最初からかけ直した。
イントロが流れ、都はるみが歌い出す。
「あなたぁ、変わりは、ないー」
さあ、緊張の一瞬!
「ないーですかかかかかかかかかかかか」
やっぱりダメだー。店内、大爆笑。
有線の人も今度はすぐにCDを交換。氷川きよしが何事もなかったように歌い出した。


3月18日(日よう日) 日直・橋本
 友人のR子からメールが来た。
「15日の日誌を読んで、やってみたじょー。
パンツはかずに、じかに肌色ストッキングはいたら、
どんな感じになるのか、やってみたっちゃ。
ワーイ!
ストッキング強盗!ストッキング強盗!」
・・・・・バカだねぇ。
R子、ほんとバカ。
きさまはバカだ。
ストッキング強盗?
なんのことやら。
私にはなにがなんだか。
さっぱりわかりませんよ。
でも、言っていい?
R子、それなんとかした方がいいよ。
少し××した方がいいと思うよ。
あぁ、おぞましい。


3月17日(土よう日) 日直・橋本
 音声を消してニュース番組を見ていたら、こんな字幕スーパーが出た。
『卒業式に金髪ダメ』
これはおそらく、
「卒業式に金髪はダメ」ということだろう。
(ありゃ?そのまんまだ)
「どこかの学校が、金髪の生徒を卒業式に出席させなかった」
(これだ、これ)ということだろう。
音声を消してたので、中学なのか高校なのかは不明だが。
 高校の卒業式。その日、私は金髪だった。
卒業式の5日前くらいに、大学の1次試験に合格した。
残るは1週間後の2次試験(面接と論文)のみだ。
すっかり解放された気分の私は、その日に、髪を脱色した。
卒業式まで学校はお休みしちゃう。
春だから、髪も明るめの色にしないとね。
・・・自分でやっちゃったのが間違いだったみたい。
抜き過ぎちゃったみたい。
毎朝鏡を見るごとに、どんどん茶色→黄色に変色していき、
卒業式の朝には、パツ金だった。
ホワホワのパーマのかかったパツ金。
「きよみちゃん。どういうことなのかしら?」
と、ママは声を震わせお怒りのご様子。
きよみちゃんも、わからなーい。
と、逃げるように家を出て学校へ行った。
 職員室に呼び出され、担任に、こう言われた。
「あなたは、何を考えてるのかしら?
そんな髪の毛では卒業式に出席させることは出来ません。
お教室で待機してなさい!」
(都内私立の女子校で、規則が厳しかった)
ちぇっ・・・。
わざとやったんじゃないんだけどな・・・。
 「チャッチャと終わらせて帰ってくるよーん。待ってな。」
クラスのみんなは私にそう声をかけ、式場となる講堂へ向かうため、
ワイワイ廊下に並び始めた。
私は1人、教室の自分の席に座ってそれを眺めていた。
一旦廊下に出た担任が、教室に入ってきた。
そして、私に言った。
「仕方がないから、これを頭にかぶりなさい。目立たないように。」
先生は、自分のスカーフを私に渡した。
・・・これ?・・・かぶるの?
・・・とても目立つのでは?
という言葉をすんでの所で飲み込み、私は、
ベージュやら赤やらブルーやらがごちゃ混ぜになった先生のスカーフをかぶった。
ターバンみたいにしたかったが、お言いつけで、
給食のオバサンの三角巾のようにさせられた。
前髪も全部入れて。 
在校生らの拍手と、ブラスバンド部が演奏するマーチにのって入場する時が、
エラク恥ずかしかった。
今思えば、スプレーで黒くしていけば良かったんだ・・・。


3月16日(金よう日) 日直・鬼界
仕事で鶴見小野というところへ行った。
横浜市内にあるれっきとしたJRの駅なのに、なんと無人駅だ。
夜10時頃、改札に行くと、1台しかない券売機に女がもたれかかっている。
口紅が真っ赤で、シャドウが真っ青で、アイラインが極太、
「顔が私のキャンバスです」と主張してるような、ド派手原色メイクで
ヒョウ柄の超ミニにフェイクレザーのコートを着て、タバコを吸っている。
どう見てもストリートガールだ。
「お兄さん、遊んでかない?」と声をかけられるんじゃないかとビクついてたら
案の定、僕の方に笑いながらやってきた。
すると僕の背後から「おう、待たせたのお」と、いかつい声がする。
驚いて振り向くと、ベルサーチのロゴが趣味悪くドーンと入った白のジャージを着て
頭がまっ金金のチリチリで、眉毛のない男がガニ股でやって来るのだ。
ここは本当に2001年の横浜なの?
いまどき、こんなカップルが存在してたの?何してる人?
次の電車が来るのを待つ間、僕は彼らと狭いホームで3人きりだった。
男は1分間に60回くらい「カーッ、ペッ」とツバを吐くし、
女はタバコを吸い続けだ。
汚水を垂れ流し、煙突からは黒煙をまき散らす工場の公害みたいだ。
しかし、こんな人達が、なんで電車なんだろう?車持ってないのかな?


3月15日(木よう日) 日直・橋本
(昨日のつづき)
2つめ。
【パンツ】編
 私は、ノーパンで舞台に立ったことが1度ある。
だいぶ前の話だが、これを読んで下さってる方々の中には、
その舞台をご覧になった方もおられるかと・・・。
覚えてらっしゃいますか?私のノーパン姿を。
いや、残念ながらおわかりになったはずはあるまい。
 その時の衣裳は、赤のスーツ。
ジャケットは、ウエストまでの丈で、体のラインに沿ってキュッと締まっている。
スカートは、やはり脚のラインに沿った型のロングタイト。
丈は、足首より15cmほど上。
(ちなみにシャンタル・トーマスという仏ブランドのスーツ)
なんだよ、なんだよ、かっちょいーじゃん。
と、自分でも結構気に入った衣裳だった。
 いよいよ、公演初日。
メイクを終え、開場し、開演約20分前くらいで、いざ例の衣裳にお着替え。
姿見に全身を映し、衣裳チェック。
一応、後ろ姿も。
くるっと向きを変えて、おケツのあたりをチェーック。
ありゃ?これはなーに?
ゲーッ!!
パンツの線だ、パンツの線だ、パンツの線がくっきりだ。
なにしろピッタリしたスカートなので、Vと ̄がまるわかり。
パンツはいてるのがバレバレ。
いや、もちろん「パンツははいてんだろう」とは、お客様誰もが御承知。
それはそうだが、
「パンツをはく」というような‘当然の事実’は、
‘無意識’にあってしかるべきで、
「私、パンツはいてます、パンツはいてるんです、ほーら、わかるでしょー!?」
と、わざわざ、よそさまの‘意識上’に浮かばせるべき類のものではないのである。
第一、かっちょいースーツを着てかっちょいーセリフをはきながら、
ケツにVと ̄は、かっちょわりー。
共演者は、
「大丈夫よ。前の方のお客さんにしかわからないわよ」
・・・イヤッ!イヤッ!ケツしか見てもらえなくなっちゃうっ!
衣裳合わせの時、もっと注意すれば良かった・・・。
と、この期に及んで悔やんでも、もう遅い。
開演5分前。
仕方がない。
脱ぐしかない。
パンツ脱いじゃえ。
 私は、パンツを脱ぎ、じかにストッキング(肌色)をはき、
私だけが知るその異様な下半身でもって、
舞台を所狭しと動き回ったのでありました・・・。
 (次の日からは、秘密兵器と併用で、ちゃんとパンツはきました。)
実は、ちょっと危ない(見られたかもしれない・・・)瞬間が1度あったんです。
それは・・・。


3月14日(水よう日) 日直・橋本
一昨日の日誌を書いて、思い出したことが2つあります。

1つめ。
【本を読んでゲロを吐く】編
 小学校に入学してから5年生くらいまで、私は学校の図書室に入れなかった。
週に1回「図書の時間」というのがあった。
クラスみんなで図書室に行き、そこで各々好きな本を選んで読む、という時間。
その時間はいつも、私だけ教室に残り、
先生が選んで持ってきてくれた本を、ひとりぽっちで読んだ。
図書室には行けない。
図書室に入ると、気持ち悪くなって吐くからだ。
大量の、印刷物の匂いになのか古紙の匂いになのか、
なにしろ「図書室の匂い」に拒絶反応を起こしてしまう。
本を読むこと自体は、小さい頃から好きだったので、両親も驚いたようだ。
 3年生に進級し担任となった先生が、最初の図書の時間に
「先生がついててあげるから、ちょっとだけ図書室に行ってみましょうね」
と言った。
徐々に図書室に慣れさせようということだ。
「でも、わたし、きっと吐いちゃうよ」
「いいわよ。先生がいるから大丈夫」
先生と手をつなぎ図書室の扉の前に立つ。ドキドキした。
あの「匂い」を思っただけで、のどの奥の方から唾が出てきた。
先生は隣に座って、
私の意識が「匂い」に集中しないように、ずっと話しかけてくれた。
私なりに、先生の話に集中しようと努力した。
でも、やはり気持ち悪くて口はきけなかった。
そんな私を、先生は、わりあい平気そうに思ったのか、
次の段階に進ませるべく、
1冊の本を取りに行き、すぐさま戻って
「これを先生と一緒に読みましょうね」と言って、机の上に本を置いた。
  『偉人の話  野口英世』
「さぁ、一緒に声を出して読みましょう」
先生は読み始めた。
私も声を出そうとするのだが、気持ち悪くて出来ない。
口を開けると吐きそうだ。
動くと吐きそうだ。
固まったようになって、先生がめくるページを見てるのが精一杯だ。
気持ち悪さは明らかにピークへと向かっている。
唾がどんどん出てくる。胸が苦しい。
「先生、気持ち悪い・・・。吐きそう・・・!」
という心の叫びは、まるっきり届いていない。
先生は、夢中になって『野口英世』を読んでいる。
そして、
英世が火傷をして「5本の指がくっついて肉団子みたいな奇形になった」描写を
先生が読み上げた、その時!!
私はこらえきれず、ゲーッと吐いた。
ゲーッと、先生のスカートの上に・・・。
先生、「キャーッ!」って。
だから言ったのに・・・。
「わたし、きっと吐いちゃうよ」って・・・。

きっかけがあったのか特にはなかったのか、その辺は記憶にないが、
卒業する頃までには、図書室に入れるようになっていた。


3月13日(火よう日) 日直・鬼界
蛇口がバカになった。
普通にしめると、ポッタ〜ン、ポッタ〜ンと水がたれる。
力任せにしめると、ポタポタポタポタポタポタポタポタと水がたれる。
思いっきりしめると見せかけて、最後だけソフトにしめるとか
やんわりしめるふりをして急に力を込めるとか
蛇口のジャー君をダマしダマし、なんとかやってきたのだが
その無意味な知恵比べに疲れ、大家に連絡した。
「蛇口を取り替えてほしいんです」
大家がやってきて、水の漏れ具合を点検することになった。
大家がなにげに蛇口をしめる。
このしめ方だと、ポッタ〜ンパターンだと思ってると、
ジャー君は、ピタッと止まり、一滴もたらさない。
知らんぷりをして「な〜にか、用ですか〜?」と言ってるようだ。
ムカつくー!!
蛇口にはバカにされるし、大家は「なんともないじゃないか」と怒って帰るし、
なんでそうなるの?


3月12日(月よう日) 日直・橋本
 昨日の朝起きたら、左目が痛がゆい。
今までなんとか無事に切り抜けてきた花粉にとうとうやられたのか?
マズイなぁ。
と思ってるうちに目はどんどん腫れてきた。
まつ毛のところになんかプツっと出来てる。
これはなーに?どうしたの?
シュークリームと生ブッセの食い過ぎか?
ここんとこ毎日食ってる。糖分の取りすぎだ。
余分な糖分が目に出たのか?
あっ!ものもらいか!?
百科辞典を引いた。
(「家庭の医学」の気持ち悪い写真を見てゲロ吐いたことがあるので、「家庭の〜」は見ない)
  『ものもらい』・・・・・・@こじき Aばくりゅうしゅ
とある。
『ばくりゅうしゅ』を引く。
  『麦粒腫』・・・・・・まぶたの中にある脂腺の急性化のう性炎症。
             細菌がまつ毛の毛根に入って化のうし、
             まぶたが腫れて痛む。ものもらい。
これだな。
日曜だったので医者はお休み。
なんとか自力で治せないものか?
そういえば以前「ものもらいはこうすれば治る!?」を、何かのTV番組でやっていた。
確か方法はいくつかあったが、私の覚えているのは、たった1つ。
(うろ覚えだが・・・。ちゃんと見ればよかった)
「新品のパンツのすそ(ものもらいが出来ている目と反対側のすそ)の端を、
輪ゴムでくくって、夜、寝る」という治療法。
女の子のパンツ、あるいは男の人のフィッティなブリーフのすそはくくりにくいはずだから、
それは多分「男の人のトランクス型パンツ」のことだろう。
コンビニにパンツを買いに走った。
恥ずかしいが、背に腹は代えられない。
それでも、少しでも「知的な人」に思われるよう、ノートとボールペンを一緒に買った。
右のすその端を輪ゴムでくくって寝た。
 今日の朝起きたら、ひどくなっていた。
効きやしない。
男のパンツの毒素が回ったのかもしれない。
仕方がないので、医者に行った。だから今、眼帯してるの。
私に、こう言って下さい。
「パンツくくって治るんだったら、医者いらねーんだよ。」
(「謝って済むんだったら、警察いらねーんだよ。」のリズムでどうぞ)


3月11日(日よう日) 日直・鬼界
新宿のアルタ前の交差点で外人が写真を撮っていた。
マスクをした人の多さに驚いているのだ。
きっと故郷でみやげ話をするに違いない。
「ジャップの野郎には笑ったぜ。若い奴から年寄りまでみんながみんな
訳のわからん白い布で口を隠してんだ。
人には見せられねえんだろうな、きっと。
口が二つあるとか、口が肛門そっくりとか。オー・マイ・ジーザス!ガッハッハ」
こんな話がアイダホのポテト農場で交わされるのだ。
確かに映画でもマスクをしてる外人を見たことがない。
そういえばダニエルも言っていた。
「外国でマスクと言えば‘タイガーマスク’のマスクのことで、
日本のマスクは見たことないです。
だいたい欧米人は鼻が高くて、日本のマスクなんか役に立ちません。
あのマスクで風邪予防できるのは鼻の低い日本人の特権です」
嬉しいようなムカつくような発言だ。


3月10日(土よう日) 日直・鬼界
「不思議な飲み屋に連れてってやるよ」と知人に言われ
東京の下町に行った。
直角に腰の曲がったお婆さんが焼き鳥を焼いてるので
これが不思議なのかと思ったら、そんなもんじゃなかった。
店内にあるすべてのものが、ニチャニチャしてるのだ。
まず床がニチャつく。普段の3倍くらいの力で足を引き上げないと一歩も動けない。
歩くたんびに「ニチャッ、ニチャッ」と音がする。
当然、テーブルもニチャチャしている。おしぼりでいくら拭いてもニチャ。
肘をついてもニチャ。ビールグラスを持ち上げようとするとニチャ。
そして、そのビールグラスもなんとなくニチャついてる気がする。
気のせい?
しかし、料理が運ばれてきて、気のせいじゃないことが判明。
どの皿も微妙にニチャついてるのだ。
一見汚れなんか全然ない、清潔そのもの。でも触ると、かすかにニチャ。
「なっ、不思議な店だろ」と知人は自慢そうだった。
確かに不思議ではあるが二度と行きたくない。


3月9日(金よう日) 日直・鬼界
(昨日のつづき)
そして、その‘猿っこババア’が店で唯一のかわいい子を泣かしてたのです。
かわいいと言っても、「田舎から出てきたばかり。昨日までは牛追いしてました。」という感じの
目がクリクリッとした、純朴そのもののかわいさです。
その子がレジの陰にしゃがみ込んで泣いているのです。
‘猿っこババア’はレジをうちながら
「あんたが悪いんでしょ」とか「いつまで泣いてんだ」とか「あーあ、邪魔だ邪魔だ」とか言いながら
その子をこっそり蹴ったりしてるのです。
女工哀史の再現?こんなことが許されるの?
驚きました。
ちょっとかわいい子が入ると、こうやってイジメて、やめさせてたんです、きっと。
だって、その八百屋は「珍顔さん大集合!」と看板を出したいくらいの粒ぞろいなんですから。


3月8日(木よう日) 日直・鬼界
5日に書いた、八百屋のことをもう少し。
確かにそこは、その界隈で一番安い店なんですが、
世界一サービスの悪い店でもあります。
客に対して決して「ありがとうございました」を言わない。
客にぶつかっても「すいません」を言わない。
店内の狭い通路で客と店員が鉢合わせたときは客が道を譲る。
こういったことは店の決まりらしく徹底してます。
そして、その店のリーダー格が‘猿っこババア’と‘いらしゃいジジイ’。
‘猿っこババア’は、絵本に出てくる擬人化された猿そっくり。
性格の悪さは「世界ひねくれ根性コンテスト」で優勝間違いなし。
‘いらしゃいジジイ’は、小声で「いらしゃいいらしゃい」と唱えています。
僕は最初、ブツブツ独り言を言ってるのか、念仏をあげてるのだと思いました。
そしたら違うんです。威勢の良い呼び声のはずの「いらっしゃい、いらっしゃい」が
どういう訳か、呪いの言葉化しているのです。しかも、
働いてる間ずっ〜と言い続けです。八百屋にいてはいけないキャラです。
一見の価値あり、そんな店です。
そして、その‘猿っこババア’が・・・   (つづく)

長くなるから分けただけです。気を持たしてるんじゃないです。
でも、充分気を持たせてるか...。


3月7日(水よう日) 日直・橋本
(昨日のつづき) 
 六本木のフィットネスクラブには、
羽賀健二アンド大澄賢也みたいなインストラクターの兄ちゃんがウヨウヨいた。
頭わるそう。
Y美は、ジャストフィットの迷彩柄タンクトップにピタピタのハーフパンツ。
首に派手なスポーツタオルをかけ、赤のリストバンドをつけている。
エクササイズのインストラクター顔負け。
かっちょいー。か?
ガンガン漏れ音させて16ビートサウンドをウォークマンで聞きながら、
Y美は、ウォーカーマシーンで歩ってる。
最低速度で。
だらだらと。
16ビートのリズムでゆっくり歩くのは、かえって難しそうだが。
首の大判タオルとリストバンドは、なんの為なのか。
汗、出てないけど?
ほとんど水着のような恰好したY美。・・・寒々しい。
 ウォーカーマシーンに飽きてインストラクターと話し込んでるY美を残し、
プールを見学に行った。
オリンピック選手が着ている流行の競泳用アクアスーツに、おそろのキャップ。ゴーグル。
「この人、かなり泳げそう」というような人が、結構いる。
バッシャーン!
って飛び込んで、バシャバシャバシャ・・・。
それは何泳ぎなのか?
溺れてるとしか思えない。
前に進んでない。ほぼ定位置にとどまっている。
苦しそうだ。
息つぎを知らないのか?
15秒ほど溺れて彼女は立ち上がり、歩いて向こう岸まで渡った。
見てはいけないものを見た気がして、とっととマシーンフロアに戻った。
Y美は、輪投げで遊んでいた。
・・・かっこだけ。
ウェアが泣くよ。
六本木のフィットネスは、そんな人ばっかりでした。


3月6日(火よう日) 日直・橋本
 友人のY美から
「フィットネスクラブに、ちょっと行ってみない?」と電話があった。
Y美は、六本木の某フィットネスクラブの会員になっている。
ビジターとして、ちょっとだけ私も一緒に行かないか、と言うのである。
行ってみることにした。
でも、Y美はなぜ、
住んでる場所も通勤場所も六本木とは離れているのに、
フィットネスのために六本木くんだりまで通うのか?
通ってなかった。
3年前に入会して、まだ10回行ったか行かないか、だって。
平均して年3回。
「俺たち夫婦は、盆・暮れ・正月だ。」
と言っていた俳優仲間であるTさん夫婦の×××と、ほぼ同じ回数だ。
会費を月に1万2000円も払って、もったいない。
六本木なんかにするからだ。
Y美は言う。
「これは保険なの。‘フィットネスに入会している’ということが、
‘私は健康に気を使っているんだ’という意識のベースになって、
常に健康管理に前向きでいられる。」
何を言ってるんだろう?マジでわからない。
でも、だから、なんで六本木?
「たまに行くなら六本木。どうせ行くなら六本木。」
・・・わからなーい。
とにかく、
「会員」とは名ばかりの、ほとんどビジターのY美と、
その六本木フィットネスへ見学がてら行ってみた。
                               (つづく)
ちなみに2年前の私も、Y美だった。
場所は六本木ではないが。
月6000円の会費(「ウィークデーの10時から5時までのみ、使用可」なので、お安い)で、
1年半、会員。
行ったの2回。
初回は、‘身体検査’と‘準備体操のやり方の説明’。
2回目は、‘各種マシーンの、こんな使い方あんな使い方の説明’。
よって、マシーンもプールもシャワーもドライヤーも使わず仕舞い。
でも会費は引き落とされるの。
なんで行かないかなぁ。行きゃいいじゃない。
今思っても、不甲斐ない。


3月5日(月よう日) 日直・鬼界
八百屋で特売だった。
目玉商品は「豆腐4丁 100円」
確かに安い!スッゴク大きな字で書いてある。
が、その横に小さな字で「2丁80円、3丁100円」と付け加えてある。
ん?4丁100円なのに3丁でも100円?
じゃあ、たまたま3丁買う人が3人続いた後に僕が3丁持ってけば
僕はタダになるんだ!
そういうこと?
ただ問題は3丁しか買わない人なんて一人もいないだろうってことだ...。
(今日は算数の問題みたいな日誌です。) 


3月4日(日よう日) 日直・橋本
 実は、合コンしたことがない。
いや、正確に言うと“未遂”が1回だけ。
 大学1年の終わり。
こっち5人。向こうは早稲田商学部の学生5人。
早稲田の、あるサークルに入ってた智美が、
そのサークル仲間の1人にメンツ集めを頼んで、この合コンが実現した。
(そのサークル自体には、ロクなのがいなかったらしい)
場所は、渋谷のパブ。
先に来てガン首揃えて座って待っていた早稲田5人衆。
一目見て、私達、がっくり。
ドリフターズかレッツゴー5匹か。
よくよく見ても、やっぱりがっくり。
女の子100人いたら100人がっくりしたな、マジで。
うひゃー。
とりあえず着席。
女の子達、ムッとしてる。智美が1番怒ってる。
‘会話が盛り上がる’どころか、会話のキャッチボールも行われないまま、
しっら〜とした時間が過ぎてゆく。
異常に眉毛の太いいかりや長介が、何を思ったか、
「僕は、タバコを吸う女性は嫌いだな」
言っちゃったよ。
次の瞬間、私達5人全員、まるで申し合わせたようにバッグからタバコを取りだし、
一斉に吸い始めた。
決定的に気まずくなり、たった1杯づつのカクテルで、サッサとおひらきに。
その足で私達5人は、渋谷駅近くのお好み焼き屋で飲み直し。
初戦敗退。負けいくさ。
 今思えば私達、「性格悪ーい!」「女子大生ってイヤー!」
でも、あの息詰まるような気まずさには、ホント懲りました。
あれ以後、合コンしたことないんです。
楽しくてハッピーな合コンを、繰り返し体験されてるかたが羨ましいです・・・。


3月3日(土よう日) 日直・橋本
 掲示板に
「用を足しちゃった後で、故障のため水が流れないのを知り、
慌ててバケツに水をくみ便器に運ぶ姿を女の子に目撃され、恥ずかしかったです」
と、鬼界さんが書いていた。
その目撃者は、私です。
 あれは、だいぶ前、芝居の稽古中でした。
いろんな映画のコント風パロディをふんだんに盛り込んだ、スクリューボールコメディ芝居。
出演者は、確か14、5人いたかしら。
休憩が終わって、
『明日に向かって撃て』のパロディシーンの稽古を、いざ始めようという時。
最初のセリフ「エッタ、愛してるよ」(これ、数少ないシリアスなセリフの1つ)を言うはずの、
鬼界さんの姿が見えない。
「トイレじゃない?」
「休憩中に行っとけよ」
「ウンコだ、ウンコ」
「まだ、メシも食ってねぇのに?」
など、鬼界さんのあまりのタイミングの悪さを、みんな口々に非難。
そこへ鬼界さんが駆け込んできた。
真っ赤な顔。潤んだ目。身体がジッとしてない。でも笑ってる。
「悪いんだけど、ちょっと待っててもらえる?
今、大変なことが起こっちゃって」
またトイレに走って帰っていった。
‘トイレで大変なこと’。そして、あの真っ赤な顔した鬼界さんの慌てぶり。
えっー?なんだろ、なんだろ?
ハプニング現場を、どうしてもこの目で見たくなった私は、
みんながとめるのも聞かず(みんなはだいたい察したらしい)、トイレに走って見に行った。
「ジャー」という、勢いよく水を流し入れる音。そして、
お掃除用のバケツを抱え、モップを洗う水道場にまた水をくみに走って戻る途中の鬼界さん。
私を見て
「あっ!」って言ってた。鬼界さん。
そんなに何杯もの水が必要なんですか?
スゴイんですね。
なんで、扉の「故障中」の貼り紙を見ないんですか?
私は無言でトイレを出た。
 なんとかケリをつけたか、鬼界さんが戻ってきたので稽古再開。
「エッタ、愛してるよ」
愛してるよじゃねーよ。
直前まで自力でウンコ流してたのは、誰だよ。
 私が密かに「鬼界さんて、アホっぽい」と思ったのは、
その時からです。

今日はお雛祭りなので、ご馳走を食べ、コージーコーナーのシュークリームをたらふく食べる予定です。


3月2日(金よう日) 日直・橋本
 夕方の原宿駅のトイレ。
女子高生2人が念入りに化粧を直していた。
どうやら、この子達は、
今、ナンパされて、お茶(か、ごはん)しに行くことにしたらしい。
いいなぁ。
じゃなくて、
思い出すなぁ。
 高校1年の時の、ある日曜日。
とみ子と久美と私の3人は、池袋パルコでお買い物中、ナンパされた。
向こうも高校生。2人。
私達3人。あっち2人。
数が合わない。
イヤ、そういうことじゃなくて、私達は名画座で映画を観る予定だったので、
「時間がない」と断った。
すると彼らは「自分達には特別な予定はないから一緒に映画を観る」と言い出し、
名画座について来た。
『ロッキーホラーショー』と『フェーム』の2本立て。
最初の『ロッキー〜』が終わると、私達はトイレで話し合った。
「あの子たちとごはん食べに行こう」と、とみ子。
「そうしよう。別にフェームは観なくていいし」と、久美。
さっさと決まった。2人は、彼らにスゴクのり気になっちゃった。
中学の時から‘男の子と2人っきりで話す’なんてこともほとんどなかったうえに、
高校は女子校に入っちゃったもんだから、
「男の子、ちょっと苦手」だった私。
多少後ろ髪引かれる思いらしいとみ子と久美にバイバイして、
私は、1人残り、フェームを観た。
そのあと、もう1度、ロッキーホラーショーを観た。
おなかペコペコで電車に乗って、家に帰った。
 今思うと、あれだよな、女の子の友達はもちろん大切にしつつ、
若いうちから男の子ともつき合って、
‘男をみる目を養う’ってことも大事だったな。
と、なぜか後悔にも似た思いを感じながら、
原宿のトイレをあとにした私でした。


3月1日(木よう日) 日直・鬼界
(昨日のつづき)
いろいろ楽しいエピソードを披露した後、T君が言った。
「実は女房に逃げられたんです」
(以下、「」内はすべてT君の発言)
T君の勤めている工場には日本から取引先のお偉いさんがよく来る。
接待をしなければならないのだが、なにせ田舎なので、
「紹興酒をガブ飲みさせて、女を抱かせるしかない」らしい。
だから接待の度にT君も女を買う羽目になり奥さんの怒りをかってしまった。
今回の帰国も奥さんの説得が主な目的らしい。
「僕はそんなとこ行きたくないんです。でも仕事だから仕方ないじゃないですか...」
中国での労働もなかなか大変そうだ。
で、中国の女性はどうなの?と尋ねると
「最高っす。中国女を知らないのは男の幸せを知らないのと同じですよ。」と
急に目を輝かせた。
中国では女の子が産まれると、特殊な布で膝を縛り上げ
スラリとした脚を無理矢理作るのだそうだ。
だから、「どんな安い店に行っても脚はモデル並みで、きめ細かい肌だから、
なめた感じがスッゴクいいんです。ただ顔は8:2の割合でハズレです。
高い店に行っても顔的に当たりの確率は6:4で、大したことありません。
ただ当たれば大当たり、超美形ですけどね。
なんと言っても高い店は脚の質がいいんです。
色が白くって、モチモチっとしてて、舌が吸い付くんです。たまりませんよ。」
あきれました。
喜んで女買ってんじゃねえか。しかもちょっと異常だし、リサーチは綿密だし。
そりゃ、奥さんも逃げるわ。自業自得だと思いますよ、T君。


2月28日(水よう日) 日直・鬼界
(昨日のつづき)
中国広東省の工場長、T君の最大のカルチャーショックはトイレだそうだ。
大きい方をするトイレの個室にドアがないのだ。
隣の個室との間にはちゃんと壁がある。
用を足してる人が用を足してる人を見るのは失礼だから。
でも、ドアはない。
便器の方向も日本と逆で、外を向くように置かれている。
だから、用を足している人と待っている人は面と向かい合うのだ。
しかも、目をそらすことはせず見つめ合うそうだ、無表情で。
それは失礼にはあたらないのだろうか?
プリプリって肛門からモノを出す瞬間を見られるのだ。
これ以上の失礼がこの世にあるだろうか?
それを中国人に尋ねると
「ドアがないのだから見るのは当然」と全く抵抗はないらしい。
なぜドアをつけないのかと尋ねると
「ドアがなければ使用中かどうか、すぐわかる」との答え。
合理的と言えば合理的だが、なんかちょっと違うのでは...?
さすが中国、おおらかすぎて理解不能だ。


2月27日(火よう日) 日直・鬼界
中国の広東省で工場長をやってるT君が帰国したので久しぶりに会った。
「毎日うまいもん食ってるんだろ?」と尋ねると
「食えたもんじゃありませんよ」と怒りもあらわだ。
砂糖、塩、ラー油、オイスターソース、ありとあらゆる調味料がいい加減で、
同じメーカーの同じ製品でも製造日によってまるで味が違うらしい。
「‘食は広州にあり’じゃないの?」と聞くと
「それは‘食は広州の都会にあり’で、田舎では味さえついてりゃOKなんです」とのこと。
さすが中国、おおらかだ。
地元の食堂にうんざりしたT君は、毎晩車で30分かけて
ニセ日本食屋(経験したことのない味付けの肉じゃがなどがあるらしい)と
食べ放題の焼き肉屋とカップラーメンのローテーションで夕食をすませている。
その焼き肉屋の看板には
「熱烈歓迎日本人食べ放題」と書かれてるそうだ。
日本人は食べ放題なのか、日本人を食べ放題なのか、ちょっとコワい看板だ。


2月26日(月よう日) 日直・鬼界
電車の中で女の子二人が笑いをこらえていた。
すいてるとはいえ、車内で声を出して笑うのは恥ずかしいのだろう。
でも、並みのこらえ方ではない。
体はブルブル震え、鼻がヒクヒクし、顔は真っ赤で、今にも窒息死しそうだ。
どうやら日本一おかしい話をしてるらしい。
そして、片方の女の子が言った。
「その学生が言ったんだって『‘ひろまえ’って、どこにあるんですか?』
弘前を‘ひろまえ’って読んでんだよ、そのオトコっ!!」
この一言が原爆投下ボタンを押してしまった。
大声で大爆笑だ。人目なんか関係ない。笑い出したら止まらない。ワッハッハ、ガッハッハ。
世界一面白い話をしてる、世界一幸せな二人。
うらやましいと思った。
でもひとこと言わせてもらうなら
どこが面白いの、その話?


2月25日(日よう日) 日直・橋本
『組んず解れつ』あれこれ   その3
 「鬼界事務所の前の路上で、全裸の男女が組んず解れつ」
この、掲示板において浮上した元々のテーマに戻りましょう。
「事務所の真ん前でソレをされたら、ラッキーなのかアンラッキーなのか」
というテーマでした。
果たして、どっちだろうか。
 一昨日のミーティング中、事務所の玄関のドア(路に面している)の真ん前で、
猫の交尾が始まった。
春の陽気に誘われたらしい。
畜生だな。
その時、ちょうど私達のお話し合いもたけなわだった。
のはずだった。
猫の交尾声をバックに語られる意見は、なんかウソくさい。
アホくさい。バカっぽい。
終わるのを待つことにした。
鳴き声は、どんどんラウドネス。
虚空を見つめ、ただジッと座って待つ私達。
U君は、たまりかねて「ちょっとタバコ買ってきます」と出ていった。
少し経って、声が突然止んだ。
窓から覗いてみると、
U君が、2軒先の玄関の前でキャットフード缶を手にし、「ここでやりなさい」と猫を導いている。
U君が玄関から出た時、彼と目が合った通行人が、ササッとその目をそらしたらしい。
とんだザマの猫を間に挟んで、確かに、お互い恥ずかしいかも。
 ということで、
「事務所の前で、全裸の男女が組んず解れつしたら、ちょっと迷惑」という結果となりました。
ですので、やっぱり、プレゼントを持っていらっしゃる際は洋服を着ていらしてね。
以上、『組んず解れつ あれこれ』でした。


2月24日(土よう日) 日直・橋本
『組んず解れつ』あれこれ  その2
 飲み会の後、遅くなり、
近くに下宿していた友達の部屋に泊めてもらった、大学2年の時のこと。
 2人ともかなり酔っていたので、部屋に入るやいなやベッドに倒れ込み、
そのまま寝てしまった。
何時頃なのか、人の話し声で、ふと目を覚ました。
「やっぱりマズイよ。この子、起きちゃうよ」
・・・Y美?誰と話してるんだろ?
目をつむったまま夢うつつでボ〜ッと、考える。
「平気だよ、絶対起きねぇよ」
?!・・・男だ!!男の声だ!!Y美の彼氏だ!!
やっだーーーーーっっ!!
どうやら、彼氏が来ちゃって始めちゃったらしい。
私をそのままベッドに寝かせ、ベッドから1mくらい離れた床に毛布かなんか敷いて、
ヤってるらしい。なにせワンルームだから。
20才のうら若き乙女には、大大大衝撃だ。
この人達には我慢というものはないのか。
畜生だな。
と、強いことも言えない。泊めてもらった弱い立場の私には。
「Y美んちなんか来た私がバカだった・・・。そういうことって、どれぐらい時間かかるの?
オシッコしたくなったらどうしよう?起きてるのバレたらどうしよう?」
私の、このパニックの間にも、彼らは、いろんなコトをしている。
・・・長丁場になるかもしれない。
少しでも体がラクできるように、
「う、う〜ん」とか言って、彼らに背を向ける体勢に寝返りを打ちつつ、
あたかも眠りの中で寒さを感じたかのようにフトンを頭からかぶり、
そして、わずかだが、そのフトンの中に空間を作ることに成功した。
そう、これで多少、頭が動いたとしても大丈夫だ。
と安心したのもつかの間、一気に酸素不足に陥った。
「く、苦しい・・・。あ、暑い・・・。た、助けて・・・。」
暗闇の中で、野獣と化した1組の男女。
そして、その1m横、灼熱の息苦しさに身悶える1人の乙女。
地獄絵図。
ものすごい緊張の中で意識が遠のいていく。
助かった!眠りに落ちていける!
多分、神経の疲労のおかげで・・・。
 朝、Y美に起こされた。
「おはよう!」
さわやかなヤツ。
「よく眠れた?」
寝てねーよ。
Y美には、未だに“一夜の秘め事”を言えない。
一生、言えない。
しかも、トラウマになってる。まったく、ヒドイ目にあった。


2月23日(金よう日) 日直・橋本
『組んず解れつ』あれこれ   その1
 運良く、AV撮影現場に出っくわした920さん。(掲示板より)
おめでとうございました。
路上に段ボールのひとつも敷いてヤッちゃう、ぐらいのことは、
朝飯前なんでしょうね、AVは。
 以前、ちょっとエッチなVシネの仕事をした時のこと。
ヒロイン役の○○さんは、
住宅街の中の公園のベンチ上での‘プチ組んず解れつシーン’の直前、
ロケバスの中でロケ弁をバクバク食らい、
バカ話をし、
ガハガハ笑い、
まるでウンコでもしに行くように、お気楽にロケバスを降りていった。
(ちなみに相手役の男優さんは、
お弁用を半分残し、一心に歯を磨いていた。)
私はヒロインの親友役(最後、車道に突き飛ばされ車に轢かれて死んじゃう役)だったが、
エッチなシーンにはまるでお呼びでなく、
「こんな所でもHできます」のナマは見られず仕舞い。
残念です。
ひと仕事終え、ロケバスに戻ってきたヒロインは、
「近所の人に通報される前にちゃっちゃとヤラなきゃなんないし、
浮浪者のオジサン、見てるし。
やっぱり外はヤリにくいわ。」
と言っていた。
青空H。
そうです。かなりマヌケです。
とんだ所でヤリゃいいってもんじゃないそうです。 


2月22日(木よう日) 日直・橋本
 8ヶ月前に私が結婚式の司会したカップルの新婦と、
久しぶりに再会した。
新婚旅行の報告や結婚式の面白エピソードやらで、
盛りに盛り上がった挙げ句、
私は、1つの事実を今、知った。
彼らは、まだ入籍してない。
法律上は、正式な夫婦じゃない。
単なる同棲。
仮面夫婦。(あっ、ちょっと意味、違う?)
なんで?なんで?なんで?
「結婚してイヤになるかもしれないからね。お試し期間。」
だったら、結婚前にお試しすればいいんじゃないの?ダメなの?
彼女が言うには「同棲生活と結婚生活は違う」らしい。
2人は、かなり派手に結婚式を挙げた。
それぞれの両親・親戚・仕事関係・友人ら大勢の列席者だった。
ってことは、ご祝儀もかなりの額になったはず。
・・・詐欺です。私は詐欺の片棒を担ぎました。
小林旭と美空ひばりカップルより、たちが悪いな、こりゃ。
しかし、度胸あるなぁ。
あんな派手に結婚式やっといて「やっぱダメ。やめ。」って・・・。しかも、すぐ。
そうなるかもしれないんでしょ?
ご祝儀いっぱいもらっちゃた手前、なし崩しに、とりあえず3年は我慢するな、私だったら。
いや、その前に、『結婚』したくないな。
お試し期間は、残り4ヶ月だそうです。
‘価値観’って、ホント、人それぞれなんですね。


2月21日(水よう日) 日直・鬼界
昔の映画を見た。
まだ初々しい十代の三田佳子が、広い屋敷でお留守番することになる。
両親は親戚の家に泊まるので、今晩はひとりぼっちだ。
夜も更け、三田佳子がベッドに入ると、
 う〜む、こう書くと、現在の、バカ母親三田佳子がHするみたいだ・・・
訂正
月明かりに照らされ、少女三田佳子ちゃんが清らかな夢を見ていると
 そう、こういう感じだ!
屋敷に賊が侵入するのだ。
危ないっ!少女三田佳子ちゃん!!
なんとか書斎に逃げ込み、110番に電話する。
ハァ、ハァ、ハァ、ジーコロコロ(少女三田佳子ちゃんの息づかいと電話のダイヤルの回る音)
ガンガンバンバン(賊が扉を破ろうとする音)
ジーコロコロ
メリメリ..メリッ、バキッ(扉が壊れかける音)
ジーコロコロコバキバキッ(扉が破られた!)、「キャーーー」
こうして少女三田佳子ちゃんの純潔は奪われてしまうのだ....
両親が外泊するからいけないんだよ!、という怒りよりも
警察の電話番号が110番というのがそもそもオカシイのでは?と思った、
111番の方がいいんじゃないの?
緊急事態の時、「0」をダイヤルするより、「1」の方がいいに決まってる。
かかる時間も断然短いし、
「1」の穴に指を入れそのまま3回まわせばいいんだから。
なんで110番なんだろう?
111番だったら、どれだけ多くの令嬢の純潔が守られたことか...。


2月20日(火よう日) 日直・橋本
 「国際フィギュアスケート競技大会グランプリファイナル」を観に行った。
国立代々木競技場体育館は、最終日とあって、良い席はほぼ満席だった。
この日はエキシビション(入賞者のお披露目演技)もあるので、
その時に選手にあげる花・ぬいぐるみ・プレゼントを抱えた人が多い。
ちなみに、入り口でも、
‘リンク投げ入れ用’のバラが1本300円。ぬいぐるみが1個1800円で売っている。
「アイスダンス」「ペア」「女子シングル」「男子シングル」
それぞれ6組、計24組がエキシビションに登場。
 フェンス際、正面かぶりつきの最高に良い席に陣取った、肥えた2人の女の子。
1組の演技が終わる度に、キャーキャー手を振り、
リンクに体を乗り出して、花とプレゼントを手渡している。
そこが1番受け取りやすいし、テレビ映りもいいので、
選手も、まずはそこにプレゼントをもらいに来る。
肥えた女2人は、その度に、外人選手からお礼のキスを受けた。
普段まったく縁が無いかっちょいい男との、
つかの間のふれあいを楽しむホストクラブ通いのモテない女・・・
ってなふうに、だんだん見えてくる。
だって、高いよ、あれだけのプレゼントを全員にあげたら。
その席自体、高いんだから。
かっこいい外人選手達との抱擁は、やっぱりクセになるんだろうか。
 だれかれかまわず節操無く、花やプレゼントを渡した彼女たちも、
唯一、中国人ペアの時は、知らんぷり。
確かに、ラーメン屋の店員みたいな貧相なペアだけど、
この人達だって日本まで来て頑張ったんだから。
中国人も、てっきり花をもらえると思って、こっち寄って来ちゃった。
なんか気まずいぞ。
仕方がないので、私、花をあげた。
最後に登場するロシアのプルシェンコにあげようと思って買ったのに。
なんか、損した。


2月19日(月よう日) 日直・鬼界
三鷹に行った。(三鷹は東京23区のちょい西にある街です、念のため)
駅から少し歩いたところに、昔ながらの薬屋さんがあり、
ガラス戸にベタベタ張り紙がしてある。
「鬼に金棒、肌に綿棒」は、いいとして
「疲れにヒロポン、寒さにホカロン」には驚いた。
その3軒先には、
‘(有)東洋鉄骨工業’という看板を出してるのに
「マロングラッセあります」という張り紙のある店があった。
一体、何屋さんなの?
しかも手書きの赤い字で「本日10%引き!!」と書き加えてある。
もしかして本日はバンバン売れるのだろうか?
作業着を着た油まみれの工員がマロングラッセを包んでくれるのだろうか?
アナーキーすぎるぞ。ブラボー三鷹!


2月18日(日よう日) 日直・鬼界
JR新宿駅のホームでもめていた。
駅員さんがヨボヨボのジイサンに向かって
「今、警察が来ますから。しかしね、何があったにせよ女性に暴力を振るっておいて、
あなたは自分勝手すぎませんか?列車が止まったらどうするんです?」と
かなりキツい口調で言っていたのだ。
そしてそこにいた女性は、水商売風の人と、品のいい老女と、若いカップルだった。
一体何があったのだろう?
ヨボヨボのジイサンがどの女性にどんな暴力を振るったのだろう?
なんで列車が止まるのだろう?
気になるっ!気になって今夜は眠れないよぉ〜!
急いでなければじっくり見られたのに...。


2月17日(土よう日) 日直・鬼界
東北地方にお住まいの、しのさんからメールを頂いた。
「‘社長に負けるな!変なヤツ’のコーナーに投稿します!
変っていうより迷惑なんですが...。」というものだった。
そんなコーナーを作った覚えはないのですが、
応募下さったのが嬉しかったので紹介させていただきます。

学生時代住んでいたアパートの隣で真夜中の痴話喧嘩、
男の怒鳴り声とそれに弱々しく反論する女の人の泣き声。
これだけでもこっちのリトルハートはドッキドキしてるのに
あげくに壁に何を打ち付ける音がする・・・
重量のある、実のつまったものを・・・。
一緒に女の人の泣き声が聞こえるのは・・・ああやっぱし。
その男はどーやら女の人を壁に打ち付けたりしてるらしい。
「あぁー」「やめてー」「ゆるしてー」「いやー」女のそんな声が聞こえる。
何てこったい。
おそるおそる見に行くと、突然ドアがあいて
「今日はこれくらいにしといてやる。次はもっとだ」と
アザだらけの男がブキミに笑いながら出てきた。
えっ?
男はどーやら自分を壁に打ち付けてたらしい、女の目の前で。
心はサドで、体がマゾの男?
そこはロイヤルハイツとかスカした名前で、医学部の真ん前。
勉強ばっかりしてきた医大生なんてこんなもんかいな?

のどかに見えて、東北地方はかなり病んでます...。
しのさん、どうもありがとうございました


2月16日(金よう日) 日直・橋本
 フランチャイズのコンビニエンスストアを新規オープンするオーナー店長に見せる、
研修用ビデオの仕事をした。
新しくコンビニを始めるオーナーには、商売に関してド素人の人が多いので、
こういったビデオを作って、接客マナーを丁寧にわかりやすく教えるのだそうだ。
 コンビニ店内のセットは、陳列品も含めて完璧に再現されている。
店長・店員・メインのお客をそれぞれ役者さんがやり、
その他のお客役でエキストラさんを適当に配する。
私は、「マナーもサービスもまったくダメ」な店員役。
お客との最悪のやりとり、気弱な店長への反抗的態度。
研修用なので、わかりやすくする為に、
それぞれの役はエラク類型的だ。
 お客が
   @主婦 Aサラリーマン B学生
の、3つのパターンを撮り終え、次の4つめのパターン。
深夜、
派手な化粧で真っ赤なミニのボディコンワンピースを着た、ロングヘアーの女性が店に入ってくる。
一応、見た目‘水商売風’。
そして、その女の後を追うように、強面の男が2人入ってくる。
どう見ても‘やくざ’。絵に描いたようなやくざ。
サングラスにもみあげに黒のスーツに赤いネクタイにエナメル靴にくわえタバコ。
この人達は、絶対いないと思う。
いても、コンビニには来ないと思う。
ボディコン女に、やくざがからみ始めた。
「よぉ、ねーちゃん」
「やめてください!」
これは、よしもとのやくざコントかなにか?帯谷サンと中條サン?
気弱な店長、オドオドして何も言えない。
ダメ店員の私、カウンターから傍観。
やくざ、エスカレート。棚に陳列された品物をバンバン床に落とす。
店長、「き、君たち、や、やめなさい」
やくざ、「なんだと、この野郎」と、刃物・拳銃を出す。
店長、ダメ店員、お客、「キャー!」となる。
次の瞬間、
出入り口に殺到し、ころげ出るように店外へ。
我先にと逃げまどう人々の先頭をきっていたのは、あろう事か店長だった・・・。
って、これ、やっぱりコントだよ。
このビデオ見せて、
「さぁ、この場合、店長のあなたはどう対処すべきですか?」って質問するのかしら?
どうするの?答えが知りたい。
一体、このビデオは、実践に役立つのだろうか。


2月15日(木よう日) 日直・橋本
私の名は『社長』!  番外編
 ‘イイ女に弱い’社長は、‘強い’らしい。
「僕はバージンの子にもてる。
過去に5人、面倒を見た。最初が肝心かつ大切だ。
だから、女の子は無意識に僕という男を選ぶのかもしれないな。
思い起こせば、うちの奥さんもバージンだった。」
以前、誰もなにも聞いてないのに、女の子達の前で突然、思いついたように自慢してたっけ。
 社長は‘悪い女にひっかかりやすい’が、‘女をひっかけにくい’。
社長は‘ポルシェ’が大好きだ。
当時、私達の劇団の女の子全員を、
まずは挨拶代わりに、いろんなパターンで‘ポルシェ同乗’に誘った。
1人づつ。
公演を見に来てくれる時も、必ずポルシェに乗ってくる。
本番後の飲み会の途中、
「私はそろそろ帰ります」と言いだした女の子を、「じゃ、僕が」とポルシェで送ってあげる。
それに備えてお酒は1滴も飲まずに、その時を待つ。
その子を自宅まで送り、すぐさま、店に引き返して来る。
ターボだから早いのだ。
そしてまた帰り支度の子を送って行く。
自宅まで送り、また店に引き返して来る。
ターボだから。
次の子を、まぁた送って行く。戻って来る。送る。戻る。
ターボ、ターボ。
これを6回繰り返した晩もあった。朝5時まで、やっていた。
もうちょっと能率的な方法は、ないのか。
最後まで飲んでいた私のことも、社長はちゃんと送ってくれた。
「社長、疲れてないの?」
「僕はポルシェに乗ってればゴキゲンさ。
僕はこれに乗りたくて社長になった。これに乗りたいから一生懸命頑張ったんだ。頑張れたんだ。
だから、ポルシェと僕は一心同体なのさ。」
‘さ’と同時に、アクセルを踏み込む社長。
ギュ〜ン(ターボエンジンが加速された音)。
社長の横顔を、そっと盗み見る。
前方を凝視する横顔、ハンドルを握る骨張った右手が男らしい。
社長って、かっこいい。・・・好き。
となるはずなんだけど・・・・・なんか、笑っちゃうんだよねぇ。
って、女の子全員言ってましたよ、社長。 


2月14日(水よう日) 日直・鬼界
緊急連載 私の名は『社長』!  その4
こんなにも社長のことを長々と書いたのには理由がある。
「このHPをよく見てる」と社長が言っていたので、
今年の年賀状に「社長のことを日誌に書くのが今年の抱負です。」と書いたのだ。
もちろん冗談に決まっている。が、
年明け早々から「俺はいつ登場するんだい?」と社長から頻繁に電話がかかってくるようになり、
最近は社長本人が書いたエピソードがいくつもFAXで送られてきた。
「経営者のロンリーブルース」とか「社長はつらいよ」とか「ポルシェは走るよ、どこまでも」とか、
題名を見てガックリし、中身を読んでゲンナリするものばかり。
それなりに内容のある話ではあるのだが、とにかく長い。
アリのようにビッシリ文字が並んでいるA4の原稿が最低5枚。長編になると12枚あった。
そんなものをどうやってこの日誌に載せろと言うのです、社長。
それより、社長はヒマなのですか?こんなものをいっぱい書いて..。
早めに何か書かないと、この「FAX攻撃」が永遠に続きそうなので
社長のミニ連載が実現したわけです。


2月13日(火よう日) 日直・鬼界
緊急連載 私の名は『社長』!  その3
しばらくして、あのモデルさんが社長の悪口を言っているという話を聞いた。
「あの社長さん、早いのはポルシェだけじゃないのよねぇ〜」
社長のこんな悪口を言ってるらしい。
これはひどい。でも何かあったに違いない。
早速、僕たちは飲み会に社長を招いて事情を聞いた。
なんと、社長は、サイパンへの出張にモデルさんを誘ったのだ。
同行する部下の口止めさえしておけば、サイパンの夜は楽しみ放題。
あの‘ポルシェ事件’があったのに、社長’はあきらめきれなかったらしい。
モデルさんに連絡すると即OK。社長は大喜び。が、
出張をものすごく楽しみにして浮かれすぎたのだろう。奥さんにばれてしまったのだ。
当然サイパン行きは中止。
今度はモデルさんが怒り爆発。
社長を確実に自分のものにするために、多数のセクシーランジェリーやセクシー水着を
借金をして買い込んでいたのだ。
もちろん後日会ったときに「代金は払うから」と社長は謝ったのだが、
モデルさんはさんざん社長をののしり、去っていったそうだ。
そして、モデルさんは腹いせに社長の悪口を言いふらしてるというわけだ。
つくづくヒドい女だ。
「結局、損をしたのは俺なんだよな。」と社長は淋しげに話を締めくくった。
そうですか?社長は一体何を損しました?その理屈は間違っているのでは..?
社長の欠点は‘イイ女に弱い’ことだが、
最大の欠点は‘悪い女にひっかかりやすい’ことだ。
                              (明日につづく・・・)


2月12日(月よう日) 日直・鬼界
緊急連載 私の名は『社長』!  その2
数時間後、打ち上げ会場に2人が現れた。
モデルさんは真っ青な顔をして、社長はムッとしている。
モデルさんはみんなに挨拶だけすると、すぐに帰っていった。
すぐに社長のまわりに集まり、話を聞いた。
「実はさ、寿司屋に行って来たんだよ」
「ええ〜、そうなんですかぁ〜」
(もちろんみんな知ってるのだが、こういう場合、一応知らないふりをするのが礼儀だ。)
「回転寿司しか行ったことないって言うから銀座のいい寿司屋に連れてったんだ。
そしたら、‘イクラ・ウニ・大トロ、イクラ・ウニ・大トロ’のローテーションで バカスカ食うんだ。
やっと腹いっぱいになったみたいだから、こっちもやることやらせてもらおうと思って、
車に乗せたら、急に「気持ち悪い」って言い出して、俺のポルシェに吐きやがったんだ。
なんで乗ってから吐くんだよ。道路で吐いとけよ。さんざん金使ったのに、大損だ!」
社長は怒り爆発だった。
でも社長 、あなたのスケベ心から始まったことです。悪いのは自分なのでは..?
                                       (明日につづく・・・)


2月11日(日よう日) 日直・鬼界
緊急連載 私の名は『社長』!  その1
僕の知り合いに『社長』と呼ばれてる人がいる。
「ゴキゲンですねっ、社長っ!!うちの女の子は全員、素人。いいサービスしますよ。」と
場末の盛り場で声をかけられる社長ではない。
僕が所属していた劇団の創立メンバーだったのに、公演を1回やっただけでキッパリ演劇から足を洗い、
ツアーなんかを企画する旅行代理店を設立するや大成功したという、
正真正銘の社長、ポルシェを乗り回す大社長である。
演劇をやめた後も面倒見のいい、親分肌のイカした社長なのだ。
ある公演の時、社長が見に来てくれた。律儀な社長は、いつも初日に来てくれるのだ。が、
2日目も来た。3日目も来た。土日なんて、昼夜昼夜、2日間で4回も見た。
これは変だ。
僕たちはすぐに理由に気づいた。
その公演にモデルさんがゲスト出演していたのだ。
一時期、深夜のバラエティーによく出ていたので、名前を言えばわかる人も多いモデルさんで、
顔と体はなかなかのものだが、お芝居は幼稚園児より下手クソで、その頃はまだ貧乏だった。
最終日の公演を終え、舞台装置の撤去やら後片付けをしてるとき、
社長が現れ、何気なくモデルさんと話を始めた。
僕はそっと近寄り盗み聞きした。
「初めての舞台で疲れたろ。銀座によく行く寿司屋があるんだけど、
俺のポルシェでちょっと行かないか。打ち上げには後から合流すればいいからさ。」
社長は露骨に口説いていた。得意技の“ポルシェ”を使って。
そして社長は、劇団の幹部に
「この子(モデルさん)がちょっと相談があるって言うから、そこら辺の喫茶店に行って来るよ。
劇団関係者には直接言いにくいことがあるんだろ。うまく聞いといてやるからさ。」と
恩着せがましい嘘をついてモデルさんをポルシェに乗せ、走り去った。
社長の欠点は‘イイ女に弱い’ことだ。
でも、翌日の舞台に影響するからと最終日まで口説かなかったのはエライと思う。
さすが演劇経験者!
数時間後、打ち上げ会場に2人が現れた。
                         (明日につづく・・・)


2月10日(土よう日) 日直・橋本
 新宿駅南口の切符売り場で、おばあちゃんに道を聞かれた。
「丸の内線の乗り場にはどう行けばいいんでしょう?」
80才くらいと思われる、上品で優しい感じの小柄なおばあちゃん。
南口から、丸の内線かぁ・・・。ややこしいな。
お年寄りだから近道を行って欲しい。
でも、新宿にはほとんど来たことがない様子の、
このおばあちゃんには、ちょっと口では説明しづらい。
連れていってあげることにした。
「いいんですか?お時間、大丈夫なんですか?
ごめんなさいね。申し訳ないですね。」
一緒に歩き出してからも、おばあちゃんは繰り返し言った。
 丸の内線の切符売り場で、おばあちゃんの降車駅を訊ね、お金を受け取り、切符を買ってあげた。
お釣りをしまう時、
おばあちゃんはお財布から千円札を抜き取り、私にそっと差し出した。
「ありがとうございました。本当に助かりました。
少ないけど、お菓子でも買ってちょうだい」
「えっ?!あ、おばあちゃん、いいですよ。ついでだったし、全然、そんな」
「いいから。ね」
私の手を取って、千円札を握らせた。
「それじゃ、さよならね」
おばあちゃんは会釈して、改札を入って行った。
「あっ・・・・・ありがとうございました・・・」
お駄賃もらっちゃった・・・。
 こういう人に会うと、
「おじいちゃんとかおばあちゃんって、優しいんだよなぁ」
と、つくづく思うんだけどね・・・。 


2月9日(金よう日) 日直・橋本
 「駅のトイレで、小便しながら吐いてるヤツを見た」と、
鬼界さんが日誌に書いていた。
オシッコしながらゲロを吐く。
女の子にもできるのか?
飲み屋で気持ち悪くなって、吐きに行ったついでに、やってみた。
無理だった。
あまりにエグイ描写になるので、詳細は語れないが、
洋式でも和式でも、私には不可能だった。
女の子がするには、何かコツがあるのか?
不可能を可能にする、ミラクルな体勢があるのか?
結果的に1つ言えることは、
・・・・・「目にしみた。」

オシッコの話が続いたことを、深くお詫びします。


2月8日(木よう日) 日直・鬼界
十代の頃にレジでお金が足りなかったときは、昨日みたいなことはできなかった。
顔が真っ赤になり、汗が流れ、
しどろもどろに「あの..あの..お金が...」とうつむいて呟くしかなかった。
本当に泣きたくなった。
なんとかその場を切り抜けても、二度とその店のまわりには近寄れなかった。
東京に出てきた頃、僕は渋谷のPARCOで売場案内板が見られなかった。
「ええと、Tシャツは何階だっけ?」なんて行為がどうしようもなく恥ずかしい事に思えた。
あまりにナイーブだったのか、単に自意識過剰だったのか、決して見られなかった。
だから、Tシャツがありそうなフロアをてくてく歩き回って探していた。
現在の僕とのこの違いはなんだろう...
人は生きていく上で、いろいろなものを得る代わりに、確実に何かを失っていく。
すさんでいくことと成長することは同義かもしれない。

なんかカッコいいぞ、今日の日誌。


2月7日(水よう日) 日直・鬼界
スーパーでお金が足りなかった。
ホント言うと、レジを打ち始めた時に「お金おろしてない!」と気が付いていたのだが、
財布を開けてみて初めて発見した風を装った。
「あっ..足りない..」
このセリフの難しいのは、相手に訴えすぎてはいけない点だ。
あくまでも独り言。でも確実に相手に聞こえなければならない。
そして、‘恥ずかしい、どうしよう...恥ずかしすぎる..オロオロ..’という気持で
「すいません、おねえさん。すぐ銀行に行ってきます。いいですか..?」
と、さも申し訳なさそうに、かつ相当焦りながら言った。
この状況で最大の難所が「おねえさん」の言い方だ。
レジの人は「アルプスの少女ハイジ」のロッテンマイヤー先生みたいな人だったので、
誰がどう見ても「おねえさん」ではない。
だから、‘僕の心には早くこの場を逃れたいということしかなく、
言った僕も「おばさん」と言ったのか、「おねえさん」と言ったのかわかってない、
思わず口をついて出た何気ない言葉’という感じで言わなければならない。
レジの人は、明らかに気分を害していたのだが、
「おねえさん」の一言で、「いいですよ」と笑ってくれた。
もちろんその人も本当に「私‘おねえさん’と思われてるっ!」と信じたわけじゃないだろうけど、
ちょっぴり嬉しそうだった。
こうして僕は無事買い物を済ますことができた。


2月6日(火よう日) 日直・橋本
 友人R子が大事にしていた観葉植物が、枯れてしまった。
R子が、1ヶ月ほど前に、彼氏からもらったものだ。
水やりや温度に、それほど神経質にならなくても平気な種類で、
適度に水をあげてれば、だいぶ長持ちするはずだった・・・
と、R子は言った。
「水をあげすぎたんじゃないの?」
「・・・うん、そうとも言える。実はね・・・」
とR子が語り始めた“枯れた観葉植物”の真相は、
驚き、桃の木、山椒の木だった。
 R子の彼氏には、奥さんがいる。
いわゆる、不倫。
頻繁には会えない、そんな彼からもらった観葉植物は、
R子にはとても大切だった。
「枯らしちゃいけない」と、強く思っていた。
なのに、茶色に変色する葉っぱが出始めた。
そのことがよっぽど気がかりだったR子。
5日前の夜中、おトイレでオシッコしているつもりで、
観葉植物の鉢にしちゃった。
ベッドに戻る途中、覚醒し、自分の荒技を知ったらしい。
悲愴。
悲惨。
こんな中途半端な器に、どんなふうにしたのか?
しかも、無意識で。
「ちょっとやって見せて」とも言えず、
私は、すっかり枯れ果てた観葉植物を、ただ見つめるばかり。
「そんなことは、あの夜だけ」と聞いて、少しホッとしたが、
キャリアなOLも、ストレス溜まって大変なんだな・・・。


2月5日(月よう日) 日直・鬼界
スーパーに行ったら、
新製品『ビーフハンバーグ グリーンソース』の試食販売の横で
子供が大声で叫んでいた。
「ママー、このハンバーグ、まずそうー!」
いいなぁ、子供は正直で。
ホントにまずそうだったんです...。


2月4日(日よう日) 日直・橋本
 “まりりんの夢占い”の読者の方から、
「心理学を勉強されたのですか?」というご質問を頂いた。
お答えします。
勉強しました。
 心理学は、大学1年次の必修科目であった。
しかし、1限目なので朝起きられず、代返を頼みまくり
授業をほとんど欠席。
「テストで赤点を取ってしまう」という焦りから、
某社通信教育講座の受講を決意。
暮らしに役立つ実践教養セクションから、
『心理学入門』講座と『常識に挑戦』講座の、2つを申し込んだ。
が、後者の方は
てっきり「常識に負けない!常識を打ち破る!」ノウハウかと思いきや、
「川魚は頭を右、海のお魚は頭を左にして盛りつけるのが正しい」
とかって、その時の私には全く不必要な雑学のオンパレード。
逆に常識に打ちのめされそうなので、途中でやめた。
心理学通信講座と並行して、
フロイトのロンドン版翻訳著書、
『神経症の悲哀とメランコリー』
『性格と肛門愛』
この2冊を読破。
これらから得たモノが、“まりりんの夢占い”に反映されているのでしょう。
・・・・・多分。


2月3日(土よう日) 日直・橋本
 自分の好きな音や声を録音して、
それが目覚まし音になるというマイク型の目覚まし時計をもらった。
朝が弱い私としては、すごくインパクトのある音じゃなきゃ絶対起きられない。
さらに、気分良く目覚めるには好きな音がいいなぁ。
ベートーヴェンの第5の第1楽章。
3大テノールが唄う乾杯の歌。
スターウォーズのデススターの爆発音。
う〜ん・・・。
インパクトはあるけど、強烈さにイマイチ欠ける。
密かに「かっこいいな」と思っている俳優仲間のS・S君に、
彼の声の録音を頼んだ。
寡黙でクールな彼、「俺にそんな恥ずかしいことはできない」とすげないお返事。
「きよみちゃん、朝ですよー。起きてクダサ〜イ!」とかって、ちょこっと言うだけなのに。
あからさまにションボリしていると、
「・・・録音してやるよ。・・・・・歌とかでもいいの?」
なんでもいいわっ。あなたの声ならっ。ワーイ!
そして、今日彼が返してくれたテープを早速聴いてみた。
  ♪ モーニング、モーニング
   君の朝だよ、モーニン
これって、岸田さとし(だっけ?)の「君の朝」(だっけ?)・・・。
しかも、モーニンで切れて、その後すぐ、
ゴダイゴの「ガンダーラ」を熱唱する彼の歌声が続く。
しかし、その歌声も、
  ♪ イン ガンダーラ
    ガンダーラ
というサビの全然手前で、ばっさり切られていた。
録音時間は30秒以内、ってあれほど言ったのに。
確かに、ある意味、強烈だけど
これで起きられるのかなぁ。
1日中、モヤモヤっとした気分になっちゃわないかしら?


2月2日(金よう日) 日直・鬼界
僕はケータイを持ってない。
それを人に言うと「こいつ人間じゃない!」というくらいのリアクションをされる。
2001年のセンター街で
「ヘイ、そこのお嬢さん、ナウいディスコでフィーバーしないかい?」と
ナンパしたときのリアクションと同じくらいだ。
固い信念があって、ケータイを持たない訳じゃない。
ケータイを買いに行ったとき、
自分のことを浜崎あゆみだと思っている(としか思えない)IQゼロの販売員に
タメ口をきかれ、あまりにムカツキ、買いそびれてしまったのだ。
それ以来どこのケータイショップを見てもそんな店員ばっかりなので(なんでだろ?)
いまだに買えずにいる。
松嶋菜々子みたいな店員が(妥協して、水野美紀でも可)笑顔で
(できることなら素肌に大きめのYシャツだけという姿で)
迎えてくれるケータイショップがどこかにないだろうか?
即、購入して、毎日、機種変更に行くのに...。


2月1日(木よう日) 日直・鬼界
街で見かけた変なヤツ その7
      (その6は、なんと昨年の11月25日。2ヶ月ぶりなの...)
昨日、恵比寿駅のトイレで小便しながら吐いてるヤツがいた。
あの体勢だと彼のモノはドボドボにゲロッピーまみれになってるはずだ。
どう処理するんだろ?
そんなになるまで飲むなよ。


1月31日(水よう日) 日直・鬼界
電車の中でオバサンと若い男女が話していた。
オバサン「この前、久しぶりに映画を見に行ったのよ。宇宙のおはなし」
男「ミッション・トウ・マーズ?」
オバ「そんな題名じゃなかったわ。宇宙飛行士じゃない男の人達が星に行くの」
男「やっぱりミッション・トウ・マーズだよ、それ」
オバ「違うと思うわ。地球を救うために星で穴を掘るの」
男「絶対絶対ミッション・トウ・マーズだ。ミッション・トウ・マーズしかないよ、そんな映画」
 僕の心の声「違うって言ってるだろ。しつこいぞ、バカ」
オバ「2回見に行って、2回とも泣いちゃったわ。」
女「わかった!タイタニックだ!!」
 僕の心の声「泣く映画はタイタニックしか知らんのか?だいたい、タイタニックが宇宙に行ったか?死ね、バカ」
オバ「ついこの前見たのに、題名忘れちゃったわ。ハゲてるけど、かっこいいのよ、主人公。
なんて名前だったかしら。ブル...ブル..ブルなんとかっていうの」
と言いながら、3人は電車を降りていった。
アルマゲドンだよ。アルマゲドン!
ブルなんとかじゃなく、ブルース・ウィリスっていうんだ、そのハゲは。
大声で教えてやりたかった。
そもそも、アルマゲドンはおととしのお正月映画だ。‘ついこの前見た’って、どういう感覚してんだよ。。


1月30日(火よう日) 日直・橋本
 友人の家にホームステイしている、アメリカの黒人の男の子(大学生)をカラオケに誘った。
私のおごりで。
黒人に、英語の歌を唄いまくらせよう!
目を閉じて聞けば、きっとグリニッジ・ヴィレッジのライブハウスさながらだ。
ジャズ・レパートリーじゃなくたって、いい。なんでもいい。
英語の歌は、黒人がソウルフルに唄うのに限る。
そして、最後に「ア・ホールニューワールド」をデュエットさせるんだっ。
やったー!ちくしょー!メロメロでラブラブにデュエットするぞ。
手始めに、私の好きな「イエスタデー」を唄わせた。
・・・・・ジョン・レノンとだいぶ違うけど?目をつぶっても、ヴィレッジにならないけど?
黒人だから、
レイ・チャールズの「I Can’t Stop Loving You」なら、上手に唄えるのかしらん。
・・・・・・・・・なんか、スゴク、下手。
「ドレミの歌」。
・・・・・・・・・・・・・・・なんだ、こいつ。えせ黒人か?顔の黒いのは、くつずみ?
デュエットなんてできるタマじゃない。
(しかも、彼、「ア・ホールニューワールド」なんて聞いたこともない、って言ってる)
外人にも、‘超音痴’っているんだ・・・。
発音がクリアな分、音程がはずれると、よけい哀れな感じ。
「もう、いいや。好きな曲、唄っていいよ。」と言うと、
彼は「サザエさん」・「昴」・「大阪で生まれた女」を立て続けに唄った。
当然、これも音痴。で、つたない日本語。
目をつぶって聞くと、なんかのリハビリのようだ。
ちぇ。
グリニッジ・ヴィレッジなんて、こんなところに有りはしないんだ・・・。


1月29日(月よう日) 日直・橋本
 そして、私も女の子。
昨日のY美のことばかり、とやかくは言えない。
 通販カタログで‘秘密兵器’を見つけ、早速購入した。
『ブラシール』。
ブラジャー無しで魅惑のバストを演出。
バストをグッと持ち上げながら、バストに貼るだけ。
ハリウッド女優ばりの、谷間くっきり豊満バストをお手軽に。
お好みにカットできる使い捨てシール。
お値段は2パックセットで3000円弱。
‘えり元と、背中全部と、長袖部分がレース使いのシースルー’というお洋服を
私は持っていて、それを着る時にピッタンコだと思って買いました。
早速、試し装着。
バストをグッと持ち上げ・・・・・。持ち上がらない。
持ち上げるべきものがない。
イヤな予感がしていたが、やっぱりそうか。
‘持ち上げる’という言葉は、ボインにしか当てはまらない言葉だったのか。
それでも、思いっきり前かがみになって、その辺のお肉を寄せ集め、シールを貼ってみた。
・・・カタログに載ってた写真のバストとエライ違い。
エベレストと浅間山くらいの違い。
とりあえず、上に、例のシースルーを着てみちゃえ。
無理矢理ギュッと真ん中に寄せられたバスト辺り。
へ〜ンなバストっ。ひとこぶラクダだ、こりゃ。アハハ。
こんな変な身体で人前には出られまい。
・・・3000円損しちゃった。


1月28日(日よう日) 日直・橋本
 確かに、ナマ足の女子高生は、寒そうだ。
私の高校はセーラー服で、その頃、長めのスカートが流行ってて、
しかも、あたいは不良だったから、
丈をつめたセーラーブラウスに、
ゾロッと長〜いプリーツスカートを、ドレスのように着こなしていた。
そして、そのスカートの下に、
体育で着る紺色ジャージをはいていた。寒いんだもん。
今の子は、超ミニが流行りだからかわいそう。
でも、かわいくしたいもんね。
 昨日、一緒に飲んだY美。
シャツブラウスの前ボタンをはずしまくり、ブラが丸見え。
胃の辺りの肌まで、チョイ見える。
インナーとアウターと、どっちでもいけるようなベリーキュートなキャミソールだったらまだしも、
どうしたって下着のブラジャーにしか見えない。
さすがにベージュや薄ピンクではないが、黒地に赤いバラの刺繍。
‘フロントホックでワイヤー入り’が丸わかり。
いやらしい女だ。
こんな、レイプされたてのような女とサシで飲みたくないので、ボタンを留めさせた。
「かわいいんだけどなぁ。流行りなんだけどなぁ。・・・でもちょっと寒かった。へへへ」
と言って、アナーキー女はボタンを留めた。
Y美ちゃん。その‘どう見ても下着のブラ’は流行ってないんだから、やめなさい。
風邪引いちゃうし。
その、異様にビカビカ光ってる12000円のスーパーサポートストッキングも、おやめなさい。
血行悪くなって、むくんできちゃうよ。

女の子は、寒かろうが締めつけられようが、かわいくいたい生き物だから仕方がない。


1月27日(土よう日) 日直・鬼界
○今、政府が早急な対応をすべき、深刻な社会問題を論ず。

こんな雪の日にナマ足をさらしている、バカ女子高生を取り締まって欲しい。
僕は寒さがとても苦手です。それなのに、あんなみっじかいスカートをはいて
ナマ足で堂々と歩いてるのを見せられると、ゲロが出そうなくらいブルッときます。
かわいくも、やらしくもありません。
足を見せるのがエスカレートして、たとえヤツらがスカートをはかずに歩いてても、
僕は全くそそられません。寒いだけです。
憲法を改正してでも、あのナマ足を取り締まって欲しいです。
もちろん、夏になったら再度憲法を改正して、ナマ足を義務化すべきですが...。


1月26日(金よう日) 日直・鬼界
朝からずっと、鼻がつまっている。両鼻とも完璧に。
つらい...。そして、困った。
今、テロリストに襲われたら、どうしよう?
突然、背後から口をふさがれ「騒ぐな。抵抗しなければ命は助けてやる」と言われても
暴れてしまうだろう。手向かうつもりじゃなく、呼吸ができないだけなのに、
冷酷非情なテロリストだったら、僕は即、射殺だ。
情け深いテロリストだったらよけい大変。
「縛ってそのへんに転がしておけ」ということになり、手足を縛られ口をガムテープでふさがれるのだ。
ジワジワと窒息死だ。どんなに優秀なテロリストでも、僕が窒息しつつあるなんて想像もしないに違いない。
世界中のテロリストさん。今は僕を襲撃しないで下さい、お願いします。


1月25日(木よう日) 日直・橋本
誰にも聞かれないけど“まりりん”の由来
 
 学生時代、数ヶ月レストランでアルバイト。
そのバイト先に、日本の大学に通う中国人の女の子が新しく入ってきた。
店長は、
「普段は‘マリア’という名前のほうで呼ばれているそうなので、
ここでも‘マリアちゃん’と呼びましょう。」と紹介した。
マリアちゃんのタイムカードの名前欄には、
『纔 燧 勵』のような感じの漢字が3個。
人名とは思えない。
マリアちゃんの中国名は、1回だけ聞いてきれいさっぱり忘れた。
マリアちゃんはアメリカにいたこともあるので、英語もペラペラ。
きっと洗礼とかを受けていて、‘マリア’はクリスチャンネームかなんかなのだろう。
素晴らしい英語名をもらったものだ。
 1ヶ月後。
更衣室で、みんなでおしゃべり。
「中国名と英語名と、名前が2つあるっていいなぁ。」と私達。
「みんなも持てばいいよ。私、友達につけてもらったよ。」とマリアちゃん。
友達に?つけてもらった?洗礼名とかじゃないの?!
「私、その友達に‘ポリー’ってつけたよ。呼び合おうねって。」
・・・なんだよ。なんでもありかよ。そんなんでいいのかよ。
マリアちゃんにならって私達は名前を付け合い、その時から
「キャサリン」・「ミシェル」・「まりりん」
「ルイーズ」・「ジャネット」・「バーバラ」
と、呼び合ったのだった。

※その時、みんなに「どうして私は‘まりりん’?」とたずねたら、
「アホっぽいから」という答え。
モンロー、好きだからいいけど。


1月24日(水よう日) 日直・橋本
 八百屋さんに、ブルーベリー(私はこれを毎朝食べてる)を買いに行った。
変な恰好の男の人が、買い物をしていた。
推定年齢30歳代。
ズボンの横に白ライン2本入りの水色のジャージ上下。
その上に、女物のコートを羽織っていた。
薄ピンクのカシミヤっぽい素材のAラインのハーフコート。
襟元には、黒のフェイクファーのホワホワがあしらってある。
かわいい系の女の子が好みそうな、キュートなデザイン。
足元を見ると、黒の靴下にサンダルをつっかけていた。
「カマかな?」
背はそんなに高くなく、かなり痩せめ。
ノーメイク。髪型も普通の短いやつ。
「カマの休日かな?」
しかし、仕草を観察する限り、カマではない。
キャベツをつかみカゴに入れる様は、むしろ男らしい。
彼は、おもむろにポケットから出した携帯電話をかけ、誰かと話し出した。
「キュウリ、3本で198円。
ナス、5本で228円。
ほうれん草、1束158円。
うん、うん。・・・買う?えっ?ナスはやめる?・・・わかった。うん。
えっ?ニラ?え〜と、1束99円。・・・うん。
わかった、そうする。」
声、しゃべり方、これも男らしい感じだ。
電話を切りポケットにしまい、キュウリ3本・ほうれん草1束・ニラ1束をカゴに入れ
彼はレジに向かった。
私も後に従った。
レジで、彼が女物のサイフを出した時、私はひらめいた。
「ヒモだ。」
ストリッパーのヒモは、
‘いざという時は、自分の女を腕力で守る’以外にも
‘自分の女の身体の××まで、ちゃんときれいになってるか毎日チェックしてあげる’
とかも、大切なお仕事だ。
というのを、ずっと前に何かで読んだ。
こんな、普通っぽく見える人が、毎日そんなことをねぇ。
女のコートを羽織り、そんなことをし・・・・・。
 帰る道々、私はまたまた考える。
「それとも・・・。
奥さんが病気なので、代わって買い物に。
極貧なのでコートは買えない。でも妻にだけは、とカシミヤのコートを買ってあげた。
‘あなた・・・。今日は寒いわ、私のコートを着ていってちょうだいな。ゴホッ、ゴホッ’
‘よし子、大丈夫か?・・・そうだね。今日は寒いね。おまえのコートを借りるね・・・。
行って来るよ。なんか美味しいものをつくってあげようね、よし子。’」
というような、そんな事情でもあるのだろうか。
 男って生き物は、馬鹿なのか、優しいのか。


1月23日(火よう日) 日直・鬼界
そういえば、こんなこともあった。
バス通りにあるコンビニに入ろうとすると、ドアの前で中年のサラリーマンが立ちつくし、
ジッと通りの向かいを見つめている。
さらに店内で立ち読みをしてる、大学生風の男も同じところを見ている。
なんだろう?と思い、通りの向かいを見てみると、
ミニパトが止まっていて、その横に婦警さんが立っているのだ。
すっげえ美形とか、超セクシーとかいうんじゃないんです。
ごくフツーの婦警さん。数値で表すと、‘松たか子×0.6’ぐらい。
本当にごくフツーの真面目そうな婦警さんが、
(ということは、婦警さんの中では相当な美人ってことになるのだが...それはさておき)
ミニパトの横でクリップボードに一生懸命何か書き込んでいる。
ただそれだけのことです。なのに男は目を離せない。
なぜ?
決めては“制服”です。
「私服の婦警さんが仕事している。」
「制服姿の婦警さんが仕事をしている。」
この違いは、海と山の違いより大きいのです。。
さらに、「真面目そうな婦警さんが制服に身を包み、一生懸命、けなげに仕事している。」
こんな光景を見せられた日にゃ、もう、男はたまらんのですよ。
男って、ホントにホントにホントに馬鹿な生き物です。


1月22日(月よう日) 日直・鬼界
阿部さんの奥さんのことを書いたのを後悔している。
もし奥さんがこの日誌を読んでたら、どうしよう?今度会ったときに苦情を言われるかも。
阿部さんちに呼ばれて、こう言われるのだ。
「あんなことを書かれては困ります。
夫は‘熊五郎’って感じではなく、本当に名前を熊五郎というのです。
夫は粗野ですぐに暴力を振るい、私のことを美人だなんて思ってもいません。
他人のあなたが私のことをそんな風に思って下さるなんて...。
実は...夫は今晩、帰ってこないのです....」
そして、僕たちは暖炉が燃えさかる書斎に服を脱がせ合いながら移動し、
白熊の毛皮の上でシャンパンを口移しで飲み、そして・・・・
なんてことになるわけがない。
わかっちゃいるけど、夢は広がるばかり..。
男って、ホントにホント馬鹿な生き物だ。


1月21日(日よう日) 日直・鬼界
雪かきをした。
「なんで所長の僕がこんなことしなきゃならないの?手が冷たいよー。
所長は偉いんじゃないの?腰が痛いよー。いいかげんにやっちゃえ。」
とブツブツ言いながらダラダラやってると、
事務所のあるマンションの向かいの家に住む、阿部さんの奥さんが出てきた。
阿部さんの奥さんは美人なのだ。
テレビでよくある、「頑張れ美人女将!老舗旅館で大奮闘!!」とか
「美人女将の笑顔が嬉しい!下町の洋食屋さん」なんかで紹介される美人は
「おいおい、ブスじゃなければ、美人って呼んでもいいのかよ?」と憤慨したくなる美人だが、
阿部さんの奥さんは正真正銘の美人なのだ。
(ちなみにご主人は‘熊五郎’って感じのいかついオッサンだ。なんでそんな男にあんな...)
その阿部さんの奥さんが「偉いですわねぇ」と僕に声をかけてくれたのだ。
「雪かきしとかないと危ないですからね」と僕は満面の笑みで答えた。
さっきまであんなにダラケて、ブータレ顔だったのに。
たったそれだけのことで、僕はハッピーになり、気分も晴れ晴れ、体も軽く、
鼻歌なんぞ唄いながら雪かきを終えることができた。
男って、ホント馬鹿な生き物だ。


1月20日(土よう日) 日直・鬼界
ついてない。
スーパーに行ったら、‘家計を助けるためにパートやってるの。疲れたわ...’って感じの
熟年オバサンがレジ係でずらっと並ぶなか、
若くてかわいいレジ係がいた。
(NHKの小野文恵アナに似てるんだけど、ちょっとマニアックすぎて、わかりにくい?)
迷わずそのレジに行き、ウキウキしてると、
僕の順番になったとき、岩みたいな女がやってきて小野アナと交替してしまったのだ。
しかも、その岩女は、何度も何度もレジを打ち間違えては、
「ずびばぜー、ずびばぜー」と僕に笑いかけるのだ。
何言ってんの?何かのギャグ?それとも僕に呪いをかけてるの?なに?なに?
と、頭の中に?が渦巻いてると、岩女が原爆みたいなクシャミをした。
こいつ、風邪引いてんだ。
握りこぶしみたいなご立派な鼻は完全につまりまくり、ただの肉塊になってんだ。
「すみません、すみません」って謝ってたんだ。
謝るのはいいけど、おまえ、口がすっげえ臭いぞ。なに食ったんだよ。リステリンしろよ。
と、怒り爆発しそうになったとき、やっと金を払い、岩女から離れることができた。
ついてなさすぎる。今日は誕生日なのに...。


1月19日(金よう日) 日直・橋本
 実のところ、私は今、風邪を引いているのかもしれない。
平熱は高い方だが、ここ10日あまり熱が7度以下に下がらない。
喉とお鼻はなんともないが、
念のため、近所のかかりつけの病院で診てもらった。
「風邪でしょう」と案の定診断され、
広〜い薬剤部の「お薬お受け渡し場所」で、お薬受け取りの順番を待っていた。
得意のアホ顔でボ〜ッと座って待っていた。
薬が出来上がると、それを受け取るべき患者の名前がアナウンスされる。
「47番 まつだ様。まつだ ゆうさく様。カウンターまでお越し下さい。」
松田優作っ!!
本物の(?)松田優作が死んじゃってこの世にいないのは重々わかっちゃいても、
一体どんな顔したヤツが松田優作なのか、
見たくなるのが人情だ。
カウンターに1番近い席に移動し、松田優作を待つ。
来た。
ひどい。
松田のまの字も、あってない。1個もあってない。
異常に痩せて、鬼太郎みたいな髪型をした、貧乏神のような青年だった。
薬をもらってる場合じゃないんじゃないの?
入院した方がいいんじゃないの?
そういう心配を人に起こさせる、影の薄〜い感じの青年だった。
この、名前とのギャップ。
考えてみれば、この青年だってかわいそうだ。
好きで「松田優作」になったのではない。「笹木 みつお」とかだったら、
名前とのギャップをわざわざ背負って生きなくてもよかったのだ。
不運な青年なのだ。
 高校に入学してすぐ、
同級生に「桐生 麗香(きりゅう れいか)」という名前の子がいるのを知った。
キリュウ レイカ・・・どんな美人なのかしらん?
今すぐ顔を見てみたくなり、麗香ちゃんのクラスまで見に行った。
麗香ちゃんは、お相撲さんに似ていた・・・・・。
どうやら、私のように見物に来る生徒が結構多いらしく、
麗香ちゃんは、うつむき加減で、1人ポツンと座っていたっけ。
親も、子供が大きくなったときのことを少しは考えてやれよ。
 私は「清美」だが、「清く美しい」ってのがなんかこっぱずかしく、
いつのまにか「きよみ」というふうにしてしまった。
両親には、悪いけど。


1月18日(木よう日) 日直・橋本
 今日は、大安。
定例ミーティングの後、事務所の数人で初詣に行った。
個人的な初詣とは別に、毎年恒例の行事だ。
事務所の近所にある神社は、1月も半ばを過ぎてとても静かだ。
冬晴れ。
きれいに掃き清められた参道を歩いていく。
自然と敬虔な気持ちになるのが不思議だ。
そんな厳粛な気持になる頃を見計らうように、毎回、この辺りで
鬼界さんの決めゼリフが始まる。
「本来、自分は初詣とかお参りには無縁の人間だ。なぜなら、
京都の宇治上神社で産湯をつかい、平等院のお庭が遊び場だった僕は、
常日頃から神仏に守られていると言っても過言ではないからだ。」
と、いつも、なぜか前方を凝視して鬼界さんはのたまうのだ。
「それに、僕の小学校の同級生は、婿を取って平等院を継いでいるんだ。」
だから、どうした。
耳にタコができてる私達だが、例の夢占いのこともあるので、今回は
「へぇ〜!?」と、感嘆と羨望を入り混じらせたお返事をしてあげた。
お賽銭を入れ、お参りをする。
「お参りの仕方」と書かれた図解説明表を見ながら、
二礼二拍手一礼を3度繰り返し、「祓いたまえー、清めたまえー」と
祝詞までも説明書き通りに読み上げる鬼界さん。
これもいつものことだ。
神様。なんだか知らないけど、スッゴイ頼んでますよ、鬼界さんは。
「お参りとは無縁」どころか、誰よりも神にすがってる人にしか見えない。
御神酒を奉納し、
なにはともあれ、公演成功祈願!
神様、皆様、よろしくお願い致します。


1月17日(水よう日) 日直・橋本
 幼少の頃から「気分しだいなヤツ」と言われ続けている私。
喜怒哀楽の自己コントロール機能は、確かに高性能ではない、と自分でも思う。
「私って、なんて大人げないんだ」と、後で自己嫌悪に陥ることもある。
「あなた、B型でしょう?」
大概、こう言われる。
私、B型。
「血液型でわかるあなたの性格」とかの本を見ると、
 B型・・・マイペース、わがまま、人に気を使わない、協調性がない、感情の起伏が激しい
などなど、私が思うに、どっちかっていうと「自分勝手な嫌なヤツ」ってな印象を与えるような
性格判断が、B型の欄にズラズラ並んでいる。
あぁ、私って、人からそう見えるのね・・・。
大学進学を機会に、心機一転、性格を換えることにした。
「私、A型。」と言うことにした。
「ほんとぉ〜?B型っぽい」と疑われようが何しようが、
「生まれたときから、私、A型。」なにしろ、言い張ればいいのだ。
そうすれば
「ふぅ〜ん、A型かぁ。じゃ、この人こう見えてわりとしっかりしてんだ。
結構、冷静かつ客観的に物事を判断できるんだ。」
と、思ってもらえる。
しかも、その頃好きだった先輩がコンパで「A型の女の子がいいな」と言ったもんだから、
私は絶対A型なのだ。
(アホ女が、たまたま血液型の本なんか持ってやがって、「女の子の性格は、どの血液型のが
好きですかぁ?」と、みんなに聞きやがったのだ)
 A型・・・常識があって、こまやかな気を使える、良妻賢母
なるほどね。そういう女の子が好みね。私、A型ね。
しかしそのすぐ後、好きだった先輩は、私と同級のB型の女と付き合いやがった。
ちくしょー。
ばからしくなって、私は性格を元に戻した。
「どうだ。ほれ。私はB型だ。悪いか。ザマーミロ。」
再び“私はB型”に戻ったとき、“A型だ、と嘘をつく”前よりも、
私の中のB型の特性が、さらにパワーアップしてしまった気がした。

「この日誌の出番の頻度で、鬼界はマメで橋本は気分次第、っていうのがわかるでしょ」
の鬼界さんの言葉に、私は返す言葉もございません。
ご迷惑をおかけしてます。


1月16日(火よう日) 日直・鬼界
うちの近所に‘無法地帯’と呼ばれている、ゴミ集積所がある。(呼んでいるのは僕だけだが)
ゴミ出しマナーが日本一悪いのだ。
可燃ゴミの日に不燃ゴミが出てるし、不燃ゴミに日に分別してないゴミが堂々と放置してある。
24時間365日、常にゴミが山になっているのだ。
さらに、いろんなものが捨ててある。
テレビ、カーペット、電子レンジ、ゴルフのクラブなんかは当たり前。
ぶら下がり健康機、レジスター、日焼けマシーン、生首(美容院でカットの練習に使うやつ)、
片方だけの紫のハイヒール、ものすごく大量のH本(異常に変色してた。使いすぎ?)などなど。
最大記録は業務用のコピー機だ(誰がどうやって持ってきたの?)。
近所の者が迷惑しています(僕はちょっと楽しいけど)、ルールを守りましょう。


1月15日(月よう日) 日直・橋本
 掲示板に「医者をやってる友達はみんな、
医学部時代の合コンで知り合った女性を奥さんにしてます(実話)」とあった。
その確率の高さは、本当かもしれない。
 私のかかりつけの内科の女先生(推定年齢・30歳代)は、
とてもオカチなメンコ。間違いなく独身だ、と失礼ながら決めつけていた私。
「医者だし普通の男は寄りつかないんでしょうねぇ。
でも一生の仕事に就けたんだし、医者なら食いっぱぐれもないし、幸せですよ。」
と、顔を合わす度に、私は心の中で語りかけていた。
ところが、最近知ったのだが、この先生はとうの昔に結婚していたのだ。
医学部の学生時代につき合っていた同級生と、インターン時代に結婚なさったそうだ。
・・・・・なんか、私、エラク差をつけられてしまった。
というより、最初から勝負になってないね。
というより、誰も相手にしてないね、私を。ハハハ。
 ここで登場するのは、私の友達J子。
J子は、勝負を捨てなかったのだ。あきらめなかったのだ。
大学を卒業して、普通のOLを3年間やった後、
一念発起して看護学校に入学。
看護婦の資格を取り、昨年春から病院勤務。
そして、今、若手外科医師とお付き合い。
「やり甲斐のある、打ち込める仕事」を求めての、J子の転身ではあったが
さっさと“玉の輿”の基盤を築くあたり、あっぱれなヤツ。
 「ハーフの子供が欲しい」と、英会話教室に通い、
まんまとアメリカ人講師と結婚したY子も偉い。

幸せは歩いてこない
   だから歩いてゆくんだね・・・か。


1月14日(日よう日) 日直・鬼界
寒い。
この冬初めて、東京でも最低気温が氷点下を記録した。
こんな日は僕の部屋では息が白い。
すきま風が吹き抜けるボロ家に住んでるということではなく、
自然を肌で感じられる部屋をわざわざ選んで住んでいるのだ。(負け惜しみ...)
そう言えば、学生時代、夏休みに帰省して、下宿に戻ってくると
部屋の片隅にキノコがはえてたことがあった。
自然を愛そう!


1月13日(土よう日) 日直・鬼界
「まりりんの夢占い」を読んだ。
う〜む、全然知らなかった、僕の内面世界では大変な葛藤が巻き起こってるなんて。
でもね、笑って起きるのって、スゴク楽しいんですよ。
子供の頃から笑って起きる僕の経験では、‘笑い起き’には、2種類あります。
1.自分の笑い声にびっくりして起きる。
目覚ましの代わりに、突然響きわたる誰かの爆笑の声で目を覚ますのだが、
起きてみるとそれが自分の笑い声だと気付き、幸福感につつまれる。
この場合、どんな夢を見ていたかの記憶はない。
2.文字通り笑いながら起きる。
夢占いに取り上げられた「何言うてんの?浜木綿子?」が、このパターン。
夢の中で、僕がこの言葉を言う度に、一緒に立ち話をしてた友達は笑い転げ、
ガソリンスタンドの店員まで爆笑の渦に巻き込まれ、しまいには
会う人会う人全員が僕と共に大爆笑しているところで目が覚める。
目覚めた直後は、「ものすごいギャグを思いついたぞ!おっかしいなぁ!」と
一人ニヤニヤし続け、幸福感につつまれる。
ただこの場合、数分もすると「おかしくも何ともないじゃないか・・」と少し淋しくなる。

こんな風に‘笑い起き’を自慢してるうちは、内面世界の葛藤も解決されないんだろうな..。


1月12日(金よう日) 日直・鬼界
ビルの解体現場に、廃材を入れる巨大なコンテナ車が置いてあって
“ズィウブリ トーポサンーリク”と書かれている。
働いてるのは全員イラン人だ。
はは〜ん、日本人にこき使われてたイラン人が一致団結して会社を作り、
「イスラムの神の名のもとに我々は労働する」とか
「酵素であろうと、豚は豚!AJINOMOTOは食べないぞ」とか、
そういう標語が書かれてるんだ。と、思いこんでたら
なんのことはない、逆から読むのでした。
・・・・・・・・。


1月11日(木よう日) 日直・橋本
 昨日のとは違うパターンだが、こんな場合のリアクションにも悩んでしまう。
‘電車の3人掛けのシートで、隣にイチャイチャカップルが座ってしまった場合’だ。
どんな態度をとるのが、一番ナチュラルに、かつ体裁良く見えるのか・・・。
 以前、3人掛けシートに私が同席した若いカップル。
男の膝の上に、女が座ったまま両脚を乗せ、男がそれをマッサージをする
という光景が、私のお隣の席で繰り広げられた。
女は「脚が疲れたぁ〜」と、男の首に手を回し肩におでこをくっつけ甘え放題。
男は、右手で女の脚を揉み、左手で女の腰を抱いて、だっこちゃん状態。
車内は、パラパラと数人が立っている程度の混み具合。
このままHに突入しかねないカップルの動向を、
周囲は、遠巻きに、固唾をのんで見守っているような、そんな緊迫感。
遠巻きに眺められる人はいい。
向かい側の席なんて特等席だ。かぶりつきだ。
しかし、隣の席に座る私の立場は、特殊だ。
この中途半端なポジション。
イチャつくカップルにピッタリ寄り添って座ってる私は、
一体、どのようなことをしてれば格好がつくのだろう?
読書する
車窓からの景色を楽しむ
英単語を覚える
カップルになるたけ背を向けて、考え事をする
寝る
ウォークマンで音楽を楽しげに聴く
・・・・・何をやっても、私、バカっぽくない?
ていうか、あわれっぽくない?
だからって、おもむろに立ち去って車両を換えるのも、負け犬のようでくやしいし。
どんどんエスカレートしていくカップルの動向を
最後まで見届けたいのはやまやまだが、
真横を向いてそれを見つめられるだけの、根性も強さもない私は
何の用もない駅で途中下車してしまった。
だめだ。もっと強くならなければ。
こんな場合、皆様はどうしているのでしょう?


1月10日(水よう日) 日直・橋本
 中野駅6番線ホームで、電車を待っていた私。
時間的なものなのか、電車が行ったばかりだからなのか、ホームはガラガラにすいていた。
‘ここがドアの位置ですよ’の枠線の先頭に、1人ポツネンと私は立っていた。
高い位置にある中野駅ホームから、
眼下に広がる街並みを、ただボ〜ッと見ていた。
急に、真後ろから男女の話し声が聞こえてきた。
私の後ろにピッタリくっついて2人並んだようだ。
声や話の調子からすると、20代後半から30代前半ってとこか。
耳元で話されてるも同然の距離なので、会話はイヤでも私の耳に入る。
女「だからね、私、思うの。あなたという人に出会えて本当に良かった、って・・・。」
男「僕だって、そうさ。君と会わなかったら、こんなに楽しい人生じゃなかったと思う。」
私「・・・・・・・。」
女「それは私。あなたがいなかったら、ホント、つまらなかった。」
男「こういうめぐり会いができたことに、感謝しようね」。
私「・・・・・・・・・・・・。」
ホームの端にアホみたいにボ〜ッと立つ女(私)の背中に、ピッタリくっついてする会話か?
ヘボドラマの撮影か?私、スッゴク邪魔じゃないのか?
それとも、これは何かのゲーム?罰ゲーム?
・・・わからない。
電車を待つ列に並びながら、しかも冗談抜きで、
こんなクサイ会話を交わすカップルが本当にいるとは。
‘出会いのサークル’とか‘結婚相手紹介所’とかの、新手セールスかもしれない。
私が‘いいカモ’に見えたのか?
そうかもしれない。いや、そうだ。そうにちがいない。
ホームはガラガラだ。私達3人だけが、異様に寄り添っている。
ちくしょー。そうだったのか。
今に、会社名をさりげなく言うか、パンフレットをさりげなく落としていくかするつもりだな?
「もろびとこぞりて」を、ミニマムの鼻歌で唄い、できる限り“私は幸せさん”をアピールしながら、
おもむろにトリオから抜けだしつつ、奴らの顔を盗み見た。
てっぺんチョイハゲの、ちっこい35才くらいの男の人と、
それよりチョイデカの、やっぱり35才くらいの、やけに顔の長い女の人だった。
う〜ん・・・・・。
純粋に、自分達の幸福な気持ちを誰かに伝えたかった2人だったのか?
・・・わからない。


1月9日(火よう日) 日直・鬼界
そういえば、俳優仲間で「ボクシングの県大会で銅メダルを取った」と自慢してたヤツがいました。
もちろん、皆さん既におわかりでしょうが、出場選手が3人だったんです。
しかも2連続KO負けでダントツの最下位だったそうです。
ホントのことを聞くまでは全員だまされてました。
その彼も今は家業の焼き肉屋チェーンを継いで、‘群馬の焼き肉王’と呼ばれてます。
群馬の焼き肉業界を牛耳っているのではなく、
毎年着実にブクブク醜く太っていってるので、そう呼ばれてるのです。


1月8日(月よう日) 日直・鬼界
雪を見ると血が騒ぐ。
スキーヤーとしての俺のソウルが目を覚ますのだ。
自慢じゃないが、高校1年の時、スキーを始めてわずか2週間で
京都市高校スキー選手権大会に初出場し上位入賞。
京都府大会も突破、京都代表として近畿大会にも出場した、栄光の経歴を持つのだ。
俺は天才スキーヤー?
ただ、京都でスキー部のある高校なんて数少ないので
選手登録さえすれば誰でも自動的に近畿大会に出場できるんですけどね...。
だから言っといたでしょ、「自慢じゃないが」って。


1月7日(日よう日) 日直・橋本
 元旦の午後、8才の時からの親友R子と大宮の氷川神社に初詣に行った。
お参りの後、駅前の居酒屋で正月を祝い、帰路につく為、大宮駅に戻った。
改札で、東北新幹線の案内表示が目に入った。
急に、どっかへ行きたくなった。
「仙台か・・・。このまま、ちょっと行っちゃいたい感じ。」
「行っちゃう?」
「えっ!?ホントに!?今から行く!?」
が、冷静に考えて、それは不可能だ。
今が、夜の8時ちょっと前。大宮から仙台まで1時間半程だから
向こうに着くのは10時近くになってしまう。
それから旅館を探さねばならない。正月だからきっといっぱいだ。
夜遅く予約もなしで泊まれる旅館が見つかるだろうか。
しかも、正月料金でエラク高いだろう。そうだ。新幹線代もかかる。
さっきの飲み代は、クリスマスイヴの失態のお詫びだと言ってR子がおごってくれたが
私のサイフの中身は、1万5千円程度だ。
「R子、やっぱり無理だ。お金がない。」
「大丈夫。私、18万持ってる。」
18万円!?なんだ、こいつは。たかが初詣に18万も持ってくるのか!?
「ボーナスの残り。なんか、たまたま持ってる。」
昔から金にルーズな奴だが、18万をたまたま持ってる奴も珍しい。
ていうか、私は初めて見たな。・・・・・最近は、結構、いるの?
「クリスマスのお詫び。それに、去年は一緒に旅行できなかったから。いいじゃん、行こう!」
R子のおごりかぁ。行っちゃうか。
 大宮8時7分発のやまびこ27号に乗り込み、仙台へと向かった。
車内販売の缶ビールとウイスキーで、旅行気分は最高に盛り上がる。
9時半ちょっと前に仙台駅に着いた。
駅前の案内所で、「温泉に行きたい」と言ったら、「今からじゃ、泊まれる旅館は無い。
駅前のビジネスホテルで部屋を聞いてみた方が無難だ」と言われた。
ここまで来て、こんな殺風景な駅前のホテルに泊まるのは不本意だ。
「やめた方がいい」の言葉を振り切り、タクシーで30分程だという秋保(あきう)温泉に向かった。
雪の降る真っ暗な山道をタクシーはひた走る。ヘッドライトで映し出されるわずかな視野が全てだ。
それで、なんとなく運転手さんの後頭部を見つめていたら、ふと、恐怖が胸にわき起こった。
「このオッサンにおそわれたらどうしよう」
真っ暗で深閑とした、夜の雪の山道・・・。人はもちろん、車1台出会わない。
非日常的とも言えるこの状況は、原始的恐怖を呼び起こす。
1度怖くなると、どんどん怖くなる。
「オッサンは、私とR子のどっちを、まず襲おうとするだろう・・・。悪いけどR子にして欲しい。
私はバージンだけど、R子は結構やっているから、きっとヘでもないに違いない。
それにR子もその方が本望のはずだ。親友の純潔のためだ、体をはるに決まってる。
「私を、襲って!そのかわり、この子は許してあげて!」と、こう言うだろうな。
「私がやられてるスキに、あんたは逃げるのよ!」こうかもしれないな。
あぁ、R子ありがとう。そしたら、一生、R子を大切にしよう。
恐怖と感動が入り混じり、思わず、隣のR子を見る。
R子は、真っ青な顔で、バックミラーに映るオッサンの顔半分を凝視している。
右手でドアの取っ手をギュッと掴み、ちょっと前かがみになって・・・。
だめだ。この人、いち早く逃げる態勢をとっている。・・・・・がっくり。
タクシーが急に停まった。
「ひょえ〜!!いよいよ襲われるのか〜っ!!」
「お客さん、とりあえず1軒目のこの旅館で聞いてきますね。」
運転手さんは、雪の中を傘もささず、大きな旅館の玄関へと走っていった。
R子と私は、手を取り合って、いろんな意味での安堵感を分かち合った。
この時は、本当に安心した。良かったぁ〜!!と心底思った。
が、またまた奈落に突き落とされた。
6軒の旅館・ホテルを回ったが、どこにも空いている部屋がない。
私達を「寒いから」と車内に残し、運転手さんは1人で聞き回ってくれた。
「このまま、どこにも部屋がなかったら私達はどうなるんだろう。もう10時半だ、電車もない。
もしかしたら、この運転手さんが自分の家に泊まらせてくれるかも!?
・・・いや、待てよ。善人を装って自宅に連れ込み、夜中、襲おうって魂胆かも」
こうして、またオッサンの後頭部を凝視する羽目になる。もう疲れた。
こういう、気持ちの浮き沈みって、身体に悪いと思う。
 7軒目の大きな旅館で、とうとう、なんとか部屋があった。
「夕食はもう出せないが朝食付き、2人で8万円」で話がついた。
いくらでもいい、どんなところでもOK。やっと、寝る場所を確保できたのだ。
旅館の中のバーに2時くらいまで居、誰もいない大浴場で2人っきりで泳ぎ、大きな部屋で、
贅沢に2組づつの寝具を押入から勝手に出して使い、
おフトンの中でちょっとおしゃべりし、朝方やっと眠りに就いた。
朝食は大広間。ステージで餅つきを披露している。R子と私もステージに上がりお餅をつかせてもらった。
つきたてのお餅はおいしかった。お酒も出た。
 仙台駅でR子は、お土産をたくさん買ってくれた。まるで、子を都会に行かせる親のようだ。
そして、昼12時11分発のやまびこで、無事、大宮駅に帰ってきた。
元旦に家を出た時刻と、2日に家に戻った時刻は、ほぼ同じ。
たった24時間で、いろんなことができるもんだ。
こんな1年の幕開けは、‘今年もいろんなことがあるよ’ということか・・・。


1月6日(土よう日) 日直・橋本
 前世紀末の話になって、大変申し訳ないんですが、
掲示板上でお問い合わせ下さったえつこさんに対して、
そして他にも、大忘年会の例のイベントの結果をもしかして
気にしてくれていた方々に対して、
今日の日誌上を借りまして、深く深く、お詫び申し上げます。
あれだけ振っておいて、結果のけの字もご報告しない私。
問われないことをいいことに、バックレようと思っていたのですが、
えつこさんは許しちゃぁくれませんでしたのね。
一言で言えば、橋本の悪い癖です。
さらに弁解させて頂いていいですか?
私の目に鮮明に焼き付いている爆笑シーン連発の、あの様子を、
曲がりなりにも文にする筆力が、私には到底ございません。
しかも、結構酔っていたのでディテールを覚えていません。
不甲斐ない私を、どうぞお許し下さい。
 とりあえず私に関して言えば、
1個目のチーズバーガーは、10秒で全部口に入れました。
が、噛むことができず、一旦外に出し、食べなおして、
結局1分で食べました。
2個目以降は、急速にペースダウンし、結果、4個完食で脆くも予選敗退しました。
 鬼界さんは、頭はデカイが口が小ちゃいので、千切りキャベツ早食いも、
全くお話にならない。一生懸命やってるとは思えない、そのスローな箸運び。
思うに、梅ドレッシングをいちいち1口毎にかけるアホが、どこにいるでしょう。
それでも彼なりに必死で食べるその姿は、おちょぼ口のお公家さんのようでした。
 ちなみに優勝し5万円をまんまと手にしたヤツは、
「コーヒー牛乳」の、制作協力H・N氏でした。
私は、決勝戦で使って余ったジャンボシュークリーム18個を、お情けでもらいました。

えつこさんはじめ皆々様、
どうか、これで勘弁して下さい。


1月5日(金よう日) 日直・鬼界
先月からコツコツと、iモードのページを作っていたのだが、困ってます。
そもそも僕はiモードを利用したことがありません。ていうか
iモードに触ったことさえありません。ていうか
ケータイ持ってないんです。
HPを作る説明書に「iモードで愛持とう!」というページがあったので
(こんな題名付けて恥ずかしくないのだろうか?意味もよくわからないし..)
それにしたがって作ってみたんです。
だから、どんな形で世界に向けて発信されてるのかさっぱりわからないんです。
う〜ん、ちょっと無謀だったかも...?


1月4日(木よう日) 日直・鬼界
お正月って、たっのしいなぁ〜。特別なお休みだもんねぇ〜。
と、のんきに浮かれてたらNHK様にガツンとやられた。
今日の番組欄を見てビックリ。昨日まで紅白だサッカーだ漫才だと特番の嵐だったのに、
三が日が終わった途端、完璧に通常放送に戻ってるじゃねえか。
まだ1月4日だぜ。
まるで、一緒に校舎の壁にスプレーで落書きをし、夜中に学校の窓に投石してたワル仲間が
卒業式の翌日には髪の毛を七三にして市役所に就職したような感じだ。
恐るべしNHK!

今年もよろしくお願いします。