ドリームキャスト版Air


夏はどこまでも続いてゆく

彼女が待つ,その大気の下で...

 
 2000年最高のゲーム『Air』がドリームキャストに移植されると聞いたときには,フル・ヴォイスに対する期待と同時に幾ばくかの不安果たしてPCのゲームがそのままきちんと移植されるのだろうか?)(ヴォイスは果たしてイメージ通りだろうか?)(PC版の時のように発売が遅れるのではないか?)etc...がありました。
 後者の不安に関しては見事に的中しまして,7月発売の予定が,結局9月発売と,まるで1年前の再現か(^^;)と思えるようなことをしてくれました。
 今度こそは『夏』のゲームを夏にできると思っていたのに....
 『Air』そのものは9月になんとか無事に発売となったのですが,今度はPCのモニターが壊れるというアクシデントのために,ドリームキャスト本体&ゲームを購入するために取っておいたお金を使わなければならいはめに陥ってしまったんです。これにはほんとガックリしてしまいました。

 そして,2ヶ月後の11月,ようやくお金も貯まったので,意を決してドリームキャスト本体&ゲームを購入したのです(ちなみにドリキャス本体は中古でした)。しかし,ひとつのゲームのためにゲーム機本体を買ってしまうとは....我ながらヲタクぶりに感心してしまいます(^^;)

 さて,このように苦労の末に購入したドリームキャスト版Airですが....はい,買って良かったです。上記前半の不安は杞憂に終わってくれました。ここまできちんと移植してくれれば,私は満足です(^_^)。
 何よりもPCの17inchモニタよりも大きいTV画面で見るAirの画面は美麗の一言です。

 そして2番目の不安の『ヴォイス』も概ねイメージを損なうものではありませんでした。いや,正直に言いますと,初めて観鈴のヴォイスを聞いたときには思わず腰が砕けてしまいました。ちょっとこれはあんまりじゃないかなぁ...とさえ思ってしまいました。
 ところがストーリーが進むに連れて,「これでいいんだ」と思えるようになり,Dream編が終わる頃には「これじゃなければダメだ」とさえ思えるようになってきたんですよね(^^;)。特に「にはは」笑いと「がお」にきちんと感情によるバリエーションがあるのには感動すら覚えてしまいました。

 ヴォイスといえば,謎の毛玉生物ポテトにもきちんと声優があてられているのには吃驚してしまいました。「ピコピコ....ピッコリ」できちんと感情表現や意思表示ができるあたりは,某ピ*チューにもひけをとりませんね(^^;)(^^;)。

 DC版は全年齢対象ですから,もちろん18禁場面のCGはありません。その分は別のCGで補完をしているのですが,その別CGは....まぁ,あんなものでしょうね(^^;)。具体的にどんなものであるかは実際にやって確かめて下さい(^^;)。
 しかしながら18禁場面はCGがないだけで,Text面でははっきりとそれとわかる描写は残っているんですよね。ううむ,これじゃCG省いた意味があんまりないんじゃないかな?いや,別にそれが悪いと言ってるわけではないのですが....

 あとPC版と異なる点といえば,『Farewell Song 』がAir編のEindingだけ歌入りヴァージョンで,それ以外のEndingは歌無しのインスト・ヴァージョンってところでしょうか?何故わざわざそんなことをしたのかは謎なんですけれどね....

 さて,問題の『Air編』のあのシーンですが,ぐはぁ〜,ヴォイス入りはやっぱり強力ですよ!何度もやり込んだ場面であるにもかかわらず,思わず泣きそうになってしまいました。いや,これはたまたま家人がそばにいたから無理矢理我慢したのであって,もし誰もいなかったら,絶対にボロ泣きしましたね。これは間違いありません(って,威張ってどうする(^^;)。

 というわけで,ドリームキャスト版Airは,PC版を持っていない人は当然ながら,持っている人でも買って損はしないと思います。もっともこのゲームのためだけにドリキャス本体を買う価値があるかどうかまでは責任持てませんが........私は買ったけれどね....(^^;)

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