東鳩2日記

 
3月---
寒い冬を乗り越えて,ようやくたどり着いた芽生えの季節。
幼なじみであり腐れ縁な雄二と一緒の気楽な高校生活も
ひとつの区切りを迎えようとしていた。
新しい季節が近づくにつれ,
変わらないと思っていた日々が少しずつ変化していくような気がする。
新学期にウチの学校に入学してくる,幼なじみのこのみ。
雄二の姉であり,俺やこのみにとっても姉のようなタマ姉のこと。
それだけじゃない。
季節と一緒に何かがやって来る,そんな気がするんだ。
もうすぐ春がやって来る。
去年とは違う春が---

【ケース裏解説文より】

 あの至高の名作『To Heart』の続編としてAquaplusの全力を注いで作られた(はずである(^^;)PS2用恋愛ゲームです。度重なる延期の末,年も迫った12月28日になってようやく発売されました。本当は初回限定版が欲しかったんですが....まぁこれは言っても仕方のないことです(:_;)。
 以下ネタバレの連続ですんで,お気をつけください。
 
12月29日

 へぇ〜,これって,全年齢版じゃなくて,一応15歳以上対象になっているんですね。
 ともあれ,さっそくやってみることにしましょう。

 元祖と違ってひとりで目を覚ます主人公,貴明(デフォルトの名前です)....決して孝之じゃありませんから(^^;)。両親は外国に長期出張に行っているという設定は元祖と同じというか某鍵のゲームと同じというか....
 二度寝ををしたところチャイムで起こされる。ドアから顔をのぞかせたのはこのみ(ジャケットの女の子ですね)。幼なじみで妹キャラというのはちょっと反則気味のような....(^^;)。
 しかし,朝御飯を作ってくれるのは良いけれど,朝からくさやの干物は焼かないで欲しいな(^^;)。
 ふ〜む,BGMは基本的に元祖の音楽を使っているみたいですね。これは良い判断だと思います。

 遅刻しそうになって走るのもいわゆるひとつのお約束ですね。ただ主人公の方が先に息が上がるのは逆だけれど....
 元祖と同じ様な雰囲気の主人公のモノローグがあって,そしてOpening Song。
 さすがDVDだけあって,しっかりアニメしてますね。
 でも,曲の方は今一つ魅力に欠けるような気がするんですが....(^^;)。

3/1
 雄二君は幼なじみってことだから,雅史的役割なのかな。もっともかなりのおぼっちゃんで女好きみたいだけれど。
 その雄二から女難の相が出ていると言われる貴明君。しかし,「降霊術に付き合わされたり,格闘チャンプに無謀な戦いを挑んだり,あげくのはてにアメリカ小娘に体当たりを食らう」って,そりゃ元祖の話でしょう(^^;)。

 クラス委員長の小牧愛佳は元祖の委員長とはずいぶんタイプが違います。つーか,まるっきり逆?もっとも,本来は副委員長なんだけれどね。

 先にも書いたとおり,BGMは基本的に元祖のものを使用しているんですが,残念ながら音があまり良くないんですよね。これはちょっと残念です。でも,BGMのおかげで『東鳩』だなぁ...って感じが自然にするのもまた事実なんですよね。

3/2
 このみちゃんのお母さんは見た目若くて,とても「尻の穴にみそ汁流し込むぞ!」なんて台詞を言う人には見えません(^^;)。
 校門前で貴明にじゃまされ遅刻したのは由真
 昼,パンを会に行く途中ですれ違ったのは花利

3/3
 自転車の女の子(貴明曰く『白パンツ』)は今日も遅刻。原因はやっぱり貴明
 委員長は男の子が苦手なようです。そ〜いえば,主人公(貴明)は女の子が苦手という設定なんですよね。

3/4
 登校早々自転車の女の子に突っ込まれる貴明。なのに何故か罵詈雑言の嵐を浴びてしまいます。自転車の女の子の名は由真委員長の中学校からの友達のようです。そしてこれ以後彼女は貴明に何かと挑戦的な態度をとり続けるのです。
 商店街でメイドロボに遭遇。口の利けないこのメイドロボの正体は?
 それにしても,古池さんといえばラーメンっていつの時代のネタなんだ?

3/5
 登校途中,雄二からタマ姉が帰ってくると聞かされる。彼女はかなり強力な人のようです。転校先は寺女ということなんですが...
 体育の時間由真がずぶぬれになってしまいますが,彼女にとってはこれも貴明のせいみたいです。
 放課後,委員長のお手伝いで本を図書室まで運ぶ。
 図書室の奥の隠れ家(書庫)でお茶をごちそうになった貴明は書庫の蔵書のバーコード付けの手伝いを申し出ます。

3/6
 期末テストの点数でも張り合う由真ですが,全科目貴明に負けて逃げ去っていきます。もっとも,貴明だって委員長と比べたら大したことなんですけれどね。
 それにしても,由真がことあるごとに貴明と張り合おうとしているのは何故なんでしょう?

3/7
 地震の後何故かトイレに閉じこめられてしまう貴明君。

3/8
 このあたりから放課後の選択肢が増えてきます。
 エスプレッソ事件発生。貴明が買ったと同時に売り切れ,しかもそれが当たり缶...ということで,また由真から恨まれてしまいます。

3/9
 今度はカフェラテ事件発生。またまた由真から恨まれてしまいます。

3/11
 互いに関わりたくないといいながら,何故か遭遇してしまう由真貴明
 黒塗りのリムジンと由真の関係は?

3/12
 このみの卒業式。
 現時点での選択肢は委員長由真中心ですが,とりあずは由真でいってみますか。
 図書室で何故か体操着姿の由真と遭遇。

3/13
 このみの家で飼っている犬の名前がゲンジ丸....ううむ,何だか剣が強そうような名前ですねぇ(^^;)
 夜の怪談もどきはいったい?

3/14
 昨夜の謎も解決。
 それにしても,主人公がPC持っていてネットやってるというのも時代の変化かな?

3/15
 古池さんの家でぼや騒ぎ発生。

3/17
 朝寝坊して朝飯ぬきのためにコンビニへ寄った貴明は,そこでメイドロボの食玩(HM-12型の制服ヴァージョン)を見つける。それにしても,「頭なでなでできたり,固焼きスパゲティを作らないとメイドロボとはいえない」と言いきってしまう雄二君って....(^^;)。

3/18
 今度は「緒方理奈のドラマを見ない奴は人間じゃない」と言い放つ雄二君。

3/19
 朝,貴明このみの母から「今日両親で出かけてしまうのでこのみのことをよろしく」とお願いされちゃいます。しかも貴明の家にお泊まりとは?!....う〜む,彼はよほど信頼されてるんですね。
 夕食を作るというこのみに,貴明は不安をおぼえる。なんたって名前が『必殺カレー』ですから....でも,実際食べてみるとおいしいカレーで驚く貴明君。
 何故か自分の布団を貴明の部屋に敷いていたこのみですが,寒いと言って貴明の布団に潜り込んできちゃいます。年頃の女の子が横で寝ているのにすぐ寝てしまうとは,貴明ってよほどの大物なんでしょうか?まぁ実際は単にこのみのことを女性として意識してないだけなんだろうけれど....
 なかなか寝かせてくれないこのみちゃん。

 さて,とりあえず,こんなところで今日は終了です。
 思ったより面白いかもしれませんが....まだまだ始まったばかりですから....
 

1月6日

 年末年始に実家に帰ったり,正月2日から仕事があったりで,なかなか続きをやることができませんでした。でも,『DQ8』をやっている愚息とPS2の取り合いしてるってのが一番の原因なんですけれどね(^^;)。

 さて,最初は自転車少女由真狙いでいくつもりだったんですが(まさかこの娘は本当は母親だったってことはないでしょうね....って,こりゃ別のゲームですが(^^;),3月20日にタマ姉こと高坂環嬢と出会うと同時にタマ姉狙いにシフトチェンジしちゃいました。
 いや〜,タマ姉は良いです。お嬢様で頭も良くスポーツ万能でなおかつ家事全般もこなしてしまい,なおかつピアノの演奏も上手いという完璧超人ぶり。もっとも,本人は自分のことを不器用だと思っているようで,実際は納得するまで努力するという努力の人のようです。
 性格はといえば,貴明雄二に見せる女王様的な部分とこのみに見せる女神様的な部分の両方を持ち合わせているのがまた良いんですよね。まぁ,何かとアイアンクローの攻撃を受ける雄二君にしてみればたまったもんじゃないでしょうが....しかし,片手で頭を掴んだまま持ち上げてしまうとは....タマ姉の力は某綾香嬢と良い勝負かもしれません(^^;)。また,何かというと貴明に抱きつくのを趣味としているふしもあり,貴明タマ姉から「抱き心地検定1級」の認定までいただいてしまいます。そ〜いや,貴明へのハグも骨がミシミシ鳴るという殺人的なものでしたっけ。

 それでいながら実に固いというか,礼儀作法や身なりについては厳しい面を持っていて,未だに「ゲーセンは不良の入るところ」と思っていたりします。
 また,貴明のことを弟以上に可愛がっており,貴明の自堕落な生活を心配して生活費まで自分の管理下に置いてしまいます。そのかわり,昼のお弁当(豪華版)を作ってくれたりもするんだけれどね。

 小学校から高校2年まで全寮制のお嬢様学校九条院に通っていたタマ姉が,どうして高校3年になって貴明達の高校へ転校してきたのか....その理由は....結局わかりませんでした。

 というのも,残念ながら第1回目は本家の『雅史エンド』にあたる『雄二エンド』だったんです。もっとも,今回「俺たち,友だちだよな」の台詞は雄二じゃなくて貴明が言うんですけどね。
 う〜む,途中で由真狙いからタマ姉狙いにしたのが不味かったのかもしれませんね。これは最初からやり直してみた方が良さそうです。

 今までやってみた時点での感想ですが,登校時の何気ない会話や就寝前のちょっとしたイベント等本家『To Heart』色をきちんと残しているあたりは評価できると思います。これのおかげで(それとBGMで)キャラクターは違えども,何となく『To Heart』の世界にいるんだなぁ....という気持ちになれるんですよね。
 しかし,本家との接点が少ないのが寂しいというか物足りないんですよね。主人公達が1年生の頃にはまだ葵ちゃんや琴音ちゃん達がいたはずなのに,全然姿を現わさず,それどころか格闘技同好会が存在するのかどうかすらもわからない状態です。
 かろうじて『オカルト研究会』の話題(来栖川のお嬢様が在籍していたこと等)は会話の中に出てくるのですが,これもすでに廃部になっているそうです(それなのにクラブ案内のパンフレットに載っているのは,やはり(本物の)幽霊部員がいるせいなんでしょうか(^^;)。
 『トライアングル・ハート』のように前作のキャラクターがチョイ役でも出てくればファン・サービスになると思うんですけれどね。

 あと,気になるのが『未読スキップ』が無いということです。『次の選択肢まで進む』というのはあるんですが,これだと直に飛ぶのではなく,ただ文面が早く流れるだけであまり時間短縮にはならないんです。初回ならいいんですが,この後何回も同じ所を経過すると思うと,ちょっとうんざりしちゃいますね。
 

1月9日

 タマ姉こと『向坂環シナリオ』終了。

 いや〜,ほんとタマ姉良いです。最高です。おそらく『東鳩2』No.1ヒロインの座はタマ姉で間違いないでしょう。
 さて,前回は雄二エンド』で終わってしまったんで,最初からタマ姉オンリーでやり直してみると,4月中旬に前回登場しなかった3人組の女の子が登場してきました。
 彼女達はタマ姉を九条院に連れ戻すためにやってきた『お姉さまラヴ』な女の子達なのですが,そのためにわざわざ転校までしてきちゃうとは....いやぁ根性あるというかなんというか....
 ところで,3人組というとどうしても本家のあの3人組を思い出してしまいますが,『東鳩2』の3人組もまた嫌がらせやいじめをしちゃいます。もっともやられるのは貴明だけなんですが....
 そんな3人組のラブラブ攻撃を避けるためかタマ姉貴明と付き合っていると言ってしまいます。もちろん,あの3人組が信じるわけもなく,恋人である証拠を見せるためにタマ姉貴明は3人組の指図通りにデートをすることになります。
 そして,デートの最後,コクコク娘のカスミちゃんから「キスをしてないから恋人同士ではない」という指摘を受けタマ姉貴明にキスをしようとします。「大丈夫よ,すぐ終わるから」って,立場が逆だよね,普通。半ば無理矢理貴明にキスをするタマ姉

 この後,タマ姉貴明の関係に変化が出てくるのですが,タマ姉の予想外の純情ぶりがなんとも言えません。特に最終日の涙ながらの台詞は切ないですねぇ。
 しかし,『誓いの言葉』って,なんだか某永遠なゲームのおまじないを彷彿とさせませんか(^^;)。
 そして「おわびにタカ坊のしたいことなんでもさせてあげる」という,最後のタマ姉の台詞はなんだか意味深ですよね....つ〜か,ちょっとHです(^^;)。

 エピローグは....なんといいますか,貴明君ご愁傷様って感じです。このままだと貴明君の向坂家への婿入りは確定事項って感じです。しかし,向坂家は来栖川家ほどではないにしろお金持ちの名家ですから,貴明君にもそれなりの実力が必要になるんでしょうね。

 さすがに18禁ではないので,名物の『ふきふき』はありませんが,その代わり恋愛ゲームの定番である『膝枕』と『あ〜ん』はあります。もっとも,膝枕をするのは貴明だし,『あ〜ん』にしても「あ〜んしなさい」と命令口調なんですけれどね(^^;)。
 

1月11日

 自転車娘の『十波由真シナリオ』終了。

 自転車娘といえば『Cross†Channel』の七香さんがいますが,初っぱなから主人公に自転車で体当たりを喰らわせたり,パンツが見えたりする等共通点も多い....かもしれません(^^;)。

 由真は隣のクラスの女の子で,やはりヒロインの一人で主人公(貴明)と同じクラスの小牧愛佳の友人と,まるで本家の志保みたいな存在なんですが,やたら主人公(貴明)と張り合うあたり,性格的にも志保と似ているところがあるかもしれません。
 また,やたら偉そうだったり,「これで勝ったと思うなよ」と捨てぜりふをはきながら去るあたりは『こみパ』の
詠美って印象も受けます。そ〜いや,名前の後に「様」を付けろとも言ってたな(^^;)。というわけで,『志保詠美由真』というのが,ゲーム開始してしばらくの由真に対する印象でした。もっとも,実はそうでもないというのがゲームを進めるうちにわかるんですが....

 このシナリオには黒塗りの高級外車に乗って現れるまるでセバスチャンのような老人が登場するのですが,実は彼も来栖川の執事なんですね。しかも,名前が『ダニエル』ときてるんで,こりゃぁ間違いなく芹香さんが付けたニックネームなんだなぁ....と思っていたんですが,実は『ダニエル』とは役職名らしいんです。
 ん〜,どうもこれって違和感ありますね。というのも,
セバスチャンという名前は芹香さんが長瀬のじいさんにつけた愛のニック・ネームであり,決して役職名でもなんでもないんです。少なくとも本家のシナリオには「来栖川家に使える者の役職には特別な名前がついている」なんて設定はありませんでしたからね。なのに,何故東鳩2では『ダニエル』を役職名しちゃったんでしょう?どうせ来栖川家の人間だってすぐにわかるんだから,『ダニエル』も芹香さんが与えた愛のニックネームにしちゃえば,設定的にも自然だったと思うのですが....

 不自然といえば,何故卓球の試合にわざと負けたくらいで由真貴明を徹底的に拒絶するようになったのか,その理由が良くわからないんですよね。確かにストーリーを進める上で必要なことはわかるんですが,それまでの流れを考えると,なんだかとても唐突な気がしてならないんです。
 そもそも,
由真の悩みがそんなに深いものにはどうしても思えないんですよね(^^;)。

 また,『恋人が結ばれる伝説の場所』というのも,まぁこの手のゲームではお約束なのかもしれませんが,もういいよって感じがするのもまた事実でして.....

 とはいえ,キャラクター的には由真みたいな娘は好きなんです。何しろ『志保詠美』ですから,そ〜ゆ〜意味では強力です。
 また,東鳩2においては
由真は何気にエロ担当って感じになってるみたいですね。
 廊下掃除の場面で全身に白くてベトベトした液(実はワックスなんですが(^^;)を浴びているCGなんか,そこだけ見るとなんかとても凄いことになっているように見えちゃいます。そして,二人でクレーンゲームをやっているときの
「そんな,あ,ああっ....そこ,そこなの,いい,そこっ」「そこ,そのまま,ぐっと,あ,あ,いく,いきそう」なんて台詞もまたそこだけ聞くと立派に18禁してるように聞こえちゃいます。でも,これって『Ever17』でも似たようなネタがあったよね(^^;)。

 そうそう,このシナリオにはLeaf系ゲームには欠かすことのできない『長瀬一族』が登場します。ただ,セバスチャンとの関係が今一つ良くわからないんですが....
 

1月12日

 委員長こと『小牧愛佳シナリオ』終了。

 いや〜,いいですねぇ,愛佳さん。委員長といっても本家委員長の智子さんとはずいぶん性格が違うみたいですが,なにかとアワアワ慌てる様子がなんとも微笑ましくて良いです。
 それ以上に男子が苦手な
愛佳委員長と,女性が苦手な貴明君の,中学生も吃驚な純情カップルぶりが良いんですよ。何しろ,手がちょっと触れただけで二人赤面しちゃうんですからね。
 な〜んか,数十年前の純情童貞少年だった頃の自分自身を思い出しちゃいましたよ。何気ないちょっとしたことで胸がドキドキしていたあの頃が懐かしいですね。

 最初はちょっとしたきっかけから愛佳の書庫整理を手伝うようになった貴明ですが,やがて互いの苦手を克服するために『恋人の真似』をすることになります。もっとも経験値0に近い二人ですからアクシデントというか思い違いというか,色々と笑えることも発生するのです。
 しかし,恋人同士のすることが『なでなで』や『飲み物を二つのストローで飲む』こととは....
愛佳ちゃんって普段どんな生活を送っているんでしょう?きっと,雑誌もTVもほとんど見てないんでしょうね(^^;)。

 実は最初の頃は愛佳には他に好きな人がいて,その人に思いを打ち明けられるようなるため,貴明を利用して『男性が苦手』という欠点を克服しようとしているのでは....という穿った見方をしていたんですよね。愛佳の生徒手帳に書かれてあった『ごめんなさい』の意味はそういうことだったんだと思ってたんです。

 しかし,後半,愛佳の妹(郁乃)が登場したことにより,愛佳は純粋に『男性が苦手』という欠点を克服しようとしていたことが明らかになります。う〜ん,確かに『東鳩』にはそんなドロドロがあっちゃおかしいですよね....それじゃぁ別のゲームになっちゃいますよ。
 ところで,この
愛佳の妹(郁乃)がとても良いキャラクターなんですよね。いやもう攻略キャラにしても良いくらいですよ。こんなに美味しいキャラなんだし,それにシナリオ上においても重要な役割を果たすキャラなんですから,もっと早い段階で登場させても良かったんじゃないかな....と思います。

 そうなんですよね,郁乃が登場してからのシナリオの流れがちょっと早急な感じを受けるんです。もっとこの姉妹の葛藤に時間を割いていたら,シナリオもさらに充実していたはずだと思います。せっかくの美味しいキャラとネタなんですから,もっとじっくり進めてもらいたかったですね。ちょっと残念です。

 さて,愛佳委員長に話は戻りますが,この人自身も又良い味出しているんです。
 真面目で優しくて,思いやりがあって,それでいて案外巨乳キャラというのも
愛佳委員長の魅力のひとつですが,食べ物(特に甘い物)に関しては案外セコイところがあったり,以外と負けず嫌いだったりするところ(早口言葉イベントには笑えました)もまた可愛らしくて良いんです。もっとも,この可愛らしさは声優の力もまた大きいのですが....。

 ところで,この『愛佳シナリオ』なんですが,最初やったときは何故か途中で『雄二エンド』で終わってしまいました。どうやら,愛佳の友人である由真との関係もある程度進まないとイケナイらしいです。そ〜いえば,逆に『由真シナリオ』では愛佳が二人の間をとりもったり等かなり重要な役割を果たしていましたっけ....。
 

1月13日

 貴明曰く『狂言家出娘』のるーここと『ルーシー・マリア・ミソラ・シナリオ』終了。
 委員長の後誰にしようかな,と思っていたら乱舞界で大絶賛だったのを見たんで,3月5日に遡ってみました。ちなみにるーこさんは誰か一人クリアしないと登場しないようです。

 ま,シナリオ開始早々からわかっちゃうんで書いちゃいますけれど,彼女は宇宙人です。
 学園物に宇宙人ってあり?と思う人もいるかもしれませんが,本家にもメイド・ロボとか超能力者とか人外なキャラが登場してたので,東鳩2にもやはり登場してきたな....と素直に受け入れることができました。
 もっとも,本家の場合はその人外なキャラが極めて自然に日常に溶け込んでいたのが魅力だったのですが,東鳩2でもその伝統はしっかり受け継がれているようですね。

 では,肝心のシナリオの方はどうだったかといえば,いや〜,良かったですねぇ。ラストとエピローグには思わずじわ〜っときちゃいましたよ。現時点では一番楽しめたシナリオだと思います。もちろんキャラクター的にはタマ姉が最高ですけどね(^^;)。
 貴明君も今までのシナリオの中で一番アクティヴでヘタレ度が低いというのも良いですし....う〜む,このシナリオの貴明君が一番浩之度が高いかもしれません。
 また,同じかわた絵キャラの花梨が,このシナリオにおいて重要な働きをするのですが,その協力ぶりがなんとなく本家の志保を彷彿とさせてしまうのは,やはり同じかわた絵キャラ故でしょうか?
 もちろん,幼なじみの3人も快く貴明に協力してくれます。しかし,「るーるー」踊りまできちんと付き合ってしまうタマ姉このみは本当に付き合いが良いですねぇ(^^;)。
 そしてまた,他のキャラと比べて共通ルートが少ないというのが良いですね。現時点で春休み期間中にイベントがあるのってるーこだけですし....

 さて,このるーこさん(地球名『るーこ・うつくしいそら』)は宇宙人にしてお姫様(正確には族長の娘)ということで,ちょっと偉そうなんですが,それもまたチャームポイントの一つです。終盤の流星雨の場面で貴明に「ちゅーしていいぞ,いや,しろ」と言うくだりはいやもう萌えますね。もちろんそれだけではなく,お姫様らしい気高さも持ち合わせています。だからこそ,あのラストが切ないんですよね。
 また,るーこさんの地球に対する知識が古いためか,懐かしネタがいくつもでてきます。
 「運が悪くても宇宙怪獣になって,いつかは帰れる」ってジャミラじゃないんですから。
 「銀河連盟の3人組の調査員」って,これはワンダー3のことですよね。
 「べっかんこ〜」って,そりゃジャングル黒べえでしょう....(^^;)

 しかし,そんなるーこさんを留学生として自然に受け入れてしまうクラスメイトや先生達もまたある意味凄いかもしれません。でも,一番凄いのは最後までルーマニアからの留学生だと思っていたこのみかもしれませんが....(^^;)。

 それにしても,4/25朝の「昨日の続きをしてやるぞ」というるーこさんの言葉が気になります。前の夜,二人はナニをしたんでしょうね?(^^;)。
 

1月16日

 ミステリ研究会会長『笹森花梨シナリオ』終了。

 オカルト好き(UFOやUMAといった『ムー』的なものだけれど)という点では元祖の芹香先輩,一人っきりのクラブ活動(主人公がいないと存続の危機)という点では本家のちゃん,そして傍若無人に主人公を引きずり回すけれど,実は根は純情という点では本家の志保後半,家にいた貴明を無理矢理ゲームセンターに拉致するあたりは,まさに志保イズムって感じがしますと,なんだか本家の3人のキャラを統合したような存在....という,印象を花梨ちゃんから受けました。
 でも,こういうキャラって案外好きなんですよね。

 シナリオの方は,盛り上がりには欠けますが,すっきりまとまっていたように思います。しかし,ヒロインが苦境に立つと俄然張り切るあたり,やはり貴明君も東鳩主人公なんだなぁ....と思っちゃいますね。前半のヘタレ具合から見ると,まるで別人のようにしっかりしちゃってくれます。

 そ〜いえば,今までのシナリオのヒロイン達には恋愛ゲームキャラに良くある食べ物や愛玩物に対するこれといったこだわりはありませんでしたが,花梨には『タマゴサンド』というアイテムがありました。何しろ,タマゴサンドがないと「体の中のタマゴサンド成分が足りない」と騒ぐくらいですから....(^^;)。おかげで,貴明君は毎回のようにタマゴサンドを奪取されるはめに陥るのですが....。

 思うんですが,花梨貴明にぶつかって入部届けを書かせる以前から貴明の事が好きだったんじゃないでしょうか。最初のうちから花梨貴明の母親の真似ができるくらいに貴明のことを知っていたのですが,これは花梨自身が言うとおり,事前に貴明のことをしっかりとリサーチしていたからだと思うんですよね。
 そして,好きだからこそ,半ば騙すようにして貴明を自分のクラブに入部させたのではないでしょうか。
 そう思うと,当初の傍若無人とも思える言動も可愛らしく思えてくるんですよね。

 ところで,この『ToHeart2』は確か本家の2年後という設定だったと思うのですが,それなのに何故オカルト(ミステリ)好きな花梨が先輩である超能力少女琴音ちゃんやオカルト部設立者の芹香先輩に興味を持たなかったのか,これが不思議でなりません。特に琴音ちゃんは設定上から考えれば花梨が1年生の時に3年生として在学していたはずなので,知らないわけがないんですよね。
 ミステリ研究会会長として,これはゆゆしき問題ではないでしょうか?(^^;)
 

1月17日

 『草壁優季シナリオ』終了。

 夜の学校の裏庭に倒れていた謎の少女のお話ですが,夜の学校といえば,どうしても『kanon』の嬢を思い出してしまいますね。もっとも,このシナリオはどちらかといえば,『みずいろ』のぽんこつさんのシナリオに近いといえます。まぁ,過去の話がひとつのキーとなっているという点ではのシナリオと共通点があるといえばありますけどね(^^;)。

 う〜む,これはねぇ,あくまでも『オマケシナリオ』でしかありませんね。ヒロインの優季さんも,子どもの頃の方が可愛かったし(^^;)。
 このシナリオは本家PC版の『理緒シナリオ』みたいな存在と考えた方が良いと思います。
 

1月23日

 『姫百合珊瑚&瑠璃シナリオ』終了。

 正直言いまして,CGがどうも今一つ好みじゃない上に『東鳩R』アニメに登場したときの印象が「ただうるさいだけの子ども」だったもんで,消化試合もしくは『このみシナリオ』の前座くらいの気持ちで始めたんですが....すみません....面白かったです....姫百合姉妹も可愛かったです。
 う〜む,第一印象ってあんまり当てにならないものですね(^^;)。

 もっとも,一番お気に入りなのは『いっちゃん』なんですけれどね。そう,これは正確には『珊瑚瑠璃いっちゃん』の3人のシナリオなんです。
 恋愛ゲームで姉妹が登場することはさして珍しいことではなく,本家『ToHeart』でも来栖川姉妹が登場しますが,普通は別々のルートで攻略というパターンなんですよね。この姉妹も途中まで共通ルートで途中から別ルートの攻略になるのだろうと思っていました。ところが,このシナリオでは最後の最後まで共通ルートだったんです。これには吃驚でした。

 .姫百合姉妹の外見はそっくりなのに中身がまったく違うというパターンは,きっと来栖川姉妹の流れをくんでいるんでしょうね。もっとも来栖川姉妹の場合は双子ではありませんでしたが...
 しかし,姉妹の関係は来栖川姉妹とは大きく異なり,どちらかといえば『AIR』の美凪みちるの関係に近いような気がします。特に妹である瑠璃みちるとかなりキャラが被るんですよね。初対面から主人公を『強姦魔』扱いしたり,身体的攻撃を加えるあたりはまさにそのまんまって感じです。もっとも,瑠璃は消えちゃったりすることはないんですけれどね(家出はしますが(^^;)。

 姉珊瑚は普段はトロトロにトロい女の子なんですが,実は天才的プログラマーであり,高校生でありながら来栖川の次世代メイドロボのOSは彼女の手によって作られているのです。いっちゃんことイルファ珊瑚によって作られたアンドロイドで(ボディは来栖川製ですが),より一層人間らしく作られています(大事な所まで人間と同じというのは貴明君が確認済みです(^^;)。
 後半はイルファ姫百合姉妹(特に瑠璃)が中心となって展開されるのですが,このイルファさんもただ者じゃありません。ロボットなのにそういう性癖の持ち主とはねぇ....いや,ロボットだからこそ性別は関係ないのかもしれませんが(^^;)。でも,「旦那様にしたいのは貴明さん」とおっしゃるくらいですから,かなり複雑な性格なのかもしれませんね(^^;)。

 メイドロボといえばマルチセリオですが,マルチだけはその名前がイルファの話の中に登場してきます。曰く「マルチ義姉さんも不具合を起こした」というのは『東鳩Rアニメ』の内容に準拠しているんでしょうが,なんだかこれだとマルチが不良品みたいで....う〜む,これはちょっといただけませんねぇ(^^;)。

 ところで,3月4日に貴明が買い物の手伝いをしてあげるメイドロボなんですが,彼女も実は来栖川が開発中のメイドロボ(つまり珊瑚のOSを搭載したもの)だったのではないでしょうか。珊瑚はこのメイドロボのデータの中にあった貴明の存在を知っていたからこそ,初対面で助けられたからとはいえ,初めからあのような「好き好き」レベルを示していたんでしょうね。そして,メイドロボにすら優しい貴明だから,きっと瑠璃の友達になってくれるだろうと確信したのかもしれません。
 だからでしょうか,どうも珊瑚貴明に対する『好き』は異性に対するそれじゃないような気がするんです。どうも異性として意識してないような行動が多いような気がするんですよね。よっぽど瑠璃イルファの方が貴明を異性として意識しているんじゃないでしょうか。

 それにしても気になるのが『みっちゃん』の存在です。イルファと同時に開発された次世代メイドロボであり,外見はイルファに似ているけれど気性は激しく,そして貴明の専属メイドロボの座を狙っているという彼女にはぜひエピローグにでも登場していただきたかったものです。
 でもまぁ,きっと近いうちにSSで補完されていくと思うので,それを楽しみに待つことにしましょう。
 

5月7日

 メイン・ヒロインであるこのみを残したまま,4ヶ月以上も封印してあった『ToHeart2』を今頃になってようやく再開しました。
 どうもタマ姉の魅力が強すぎて,タマ姉が恋敵存在になってしまうこのみシナリオになかなか移る気になれなかったのも大きな理由の一つですが,それ以上にこのみそのものに対してあまり魅力を感じられなかったというのが,これまで封印してきた一番の原因かもしれません。

 ところが,長きインターバルをおいてゲームを再開してみると.....いやぁ,滅茶苦茶可愛いじゃないですか!このみちゃんってば(^_^)。前回やったときには何も感じなかった「えへ〜」笑いにも萌えちゃってます。お泊まりの日なんかもうあれは反則ですよねぇ....(^^;)。
 そして,これまでのシナリオでは選択の都合上見ることが出来なかったこのみの中学校時代の話がこれまた良いんですよね。特にちゃる(貧乳きつね)とよっち(巨乳たぬき)の小悪魔的女子中学生を交えての会話が最高です。いや〜,この二人は良い味出してますよ。なるほど,脇役であるのにもかかわらずSS等二次作品にしばしば登場する理由が良くわかりました。

 現在,タマ姉登場を経て新学期初日まで進んだところですが,心配していたタマ姉ころびをすることもなく無事にこのみシナリオを進むことができそうです。
 いやもちろんタマ姉スキーの立場は少しも揺らいではいないんですけれどね(^^;)。

 ところで,今回のこのみシナリオはPS2ではなく,『委員ちょすきすきー』というPS2ソフトである『ToHeart2』をWindows上で動かすフリー・ソフトを使ってノートPC上で行っているのですが,これがなかなか快適なんですよね。PS2本体を使ってやるよりサクサクとゲームが進む感じがしますし,何よりも場所を選ばずにできるのが良いですね。
 この際だから,このみシナリオが終わったら他のヒロインもこのソフト使ってPCでやってみようかな?
 

5月10日

 『柚原このみシナリオ』終了。

 さすがはメイン・ヒロインだけあって,良くできたシナリオでした。
 このみのことを一人の女の子として意識してしまったために今まで通りにこのみと接することができなくなってしまった貴明
 ここで貴明の女の子が苦手という設定が生きてくるんですよね。
 しかし,今までの関係が崩れることを恐れているのは貴明だけでなくこのみも同じで,そのために二人とも自分の気持ちを打ち明けずにいられずにいるというもどかしさ....これがまた青春していて良いんですよねぇ。

 夕方の川辺のシーンにおけるこのみの独り言が切なくていじらしくて....いやほんと,このみシナリオを一番最後にして正解でしたよ。もし,先にこのみシナリオをやっていたら,他のヒロインのシナリオをやっていてもこのみの影がちらついてしまい,心ゆくまで楽しめなかったに違いありません。

 もちろん,このシナリオではタマ姉が哀しい想いをしなければならないのですが,しかし,それでも貴明の背中を押してあげることができるのがタマ姉の魅力でもあるんですよね。いや〜,やっぱりタマ姉は最高ですよ!

 というわけで,ようやく『ToHeart2』も終了です。
 始めてから半年近くたった今の感想は,「これは間違いなく『ToHeart』の後継たるゲームである。」ということです。細かい点では当然ながら差違はありますが,しかし,全体的なムードはまさに『ToHeart』の世界を引き継いでいるのです。特に最後にやった『このみシナリオ』でそれを感じましたね。このシナリオは『ToHeart』の『志保シナリオ』と通じるものがあるんですよ。

 そ〜いやアニメ『東鳩R』とアニメ『こみパR』にはともに『東鳩2』キャラがちょい役で出ていたけれど,次はいよいよ『東鳩2』アニメかな?
 

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