『Kanon』アニメ(京アニ版)日記

第1話『白銀の序曲〜Overture〜』 2006/10/06放送

 1999年にKeyが制作したゲーム『Kanon』は2002年にも東映アニメーションがアニメ化していますが,今回,2006年に同じKeyのゲーム『Air』のアニメを制作しファンの多くから神と謳われた京都アニメーションによって再アニメ化されました。
 あ,そうか,本編ゲームが発売されてから今年でちょうど7年...つまりこのアニメを見る人(特にゲーム体験者)はゲーム本編における『7年ぶりに雪の町に戻ってきた祐一』と同じ状態なわけで....だから,わざわざ今年アニメ化したんですね。いやぁ,そう考えると,見る前からゾクゾクしちゃいます。

 いよいよ,第1回放送の始まり。普段ならこの時間帯のアニメは録画して翌日見るのだけれど,今回はちゃんとリアルタイムで見ました....つ〜か,開始前から何度もちゃんと録画の準備ができているかチェックしちゃいましたよ(^^;)。
 オープニングの祐一名雪の再開の場面からオープニングに至る流れはほぼ原作通りで(缶コーヒーを渡す場面はなかったけれど),しかもそれを京アニ・クォリティーでやってくれるのだから,悪いはずがありません。あ〜,ほんとに『Kanon』が始まったんだなぁ...と,しみじみ思っちゃいました。
 ところで,キョンイチいや祐一は,東映版と比べるとずいぶんと大人っぽく,そして良い男になってますね。背丈もずいぶんと大きくなったような....

 『夢』はゲーム本編では初めの内,誰が見ている夢かわからなかったのですが,映像と音声が付くと,祐一ではない誰か女の子であることがわかります。しかし,あの映像はある意味ネタバレ含んでいるよなぁ...(^^;)。
 朝の名雪の制服探しもゲーム本編通りですが,まさか着替えシーンまであるとは....いやはや眼福であります。名雪が部活のため登校した後は,秋子さんと一緒に雪かき。これも雪国ならではの風景ですが,ここで何気なく秋子さんの超人ぶりを見せてくれます....

 帰宅した名雪に街を案内してもらう祐一。ゲームそのままの風景には懐かしさを感じます。それだけではなく『滑り止めの砂』とか『雪上車』とか,いかにも雪国という風物を見せてくれるあたりは,取材旅行の成果でしょうか?しかし,市電の車体に『どろり濃厚ピーチ味』の宣伝が描かれているとは...某所で指摘されているのは見るまで気が付きませんでしたよ(^^;)。
 この途中で母親(?)と一緒のとすれ違ったり,祐一達が立ち去った後の学校に佐由理さんが現れたりと,さりげなくヒロインのみなさんが顔出しされてます。そういえば,「ここ(学校)は昔麦畑だったよな」という祐一の台詞も伏線のひとつですね。
 もちろん,すべてが原作通りというわけではなく,このアニメでは香里北川の二人とは,名雪に街を案内してもらっている途中に出会っています。香里のツンっぷりは期待を裏切らぬものですが,初対面の祐一に『荷物持ち』と突っ込まれるほどの北川のイジられっぷりは期待以上のものです。きっと,今後も素晴らしいイジられっぷりを見せてくれることでしょう。

 もうひとつのアニメのオリジナルが,祐一名雪の二人で,あの丘に行く場面です。丘の上で「昔のこと(7年前のこと)はほとんど覚えていない」と話す祐一。そこに一匹の狐が登場。それを見て糸目名雪になって夢遊病者のように狐に近づこうとする名雪。このアニメでは名雪は猫だけではなく動物が好きって設定になっているようです。もちろん,この狐はあの娘なのでしょうが....なるほど,ここで彼女はす祐一が帰ってきたことを知るわけですね。

 買い物をするために名雪はスーパーに入るが,祐一は一人外で待つことに。その時の「昔もこんなようなことがあったね」という名雪の言葉も伏線のひとつですね。
 「どいて〜」と叫びながらそのまま祐一に全身でぶつかるあゆ。その手に持つ袋の中身は....もちろんたい焼きです。「追われている」と言って,何故か祐一の手を引いて逃げ出したあゆが入った場所は.....あれは『百花屋』で間違いないでしょうね。「(たい焼きを持ち逃げした)複雑な理由」が「お腹が空いたから」という困った娘さんを連れてたい焼き屋に謝りに行く祐一は,なんともナイスガイです。
 それにしても,このあたりのあゆは『うぐぅ』炸裂ですが,まさか祐一の口からも『うぐぅ』が聞こえるとは思いませんでしたよ(^^;)。そして,自分の背中の羽を見ようとしてくるくる回るあゆの可愛らしさはもう犯罪的ですよ(^^;)。

 あゆと別れた後,祐一がスーパーの前に急ぐと,そこにはすっかり拗ねモードに入ってしまった名雪の姿が....帰宅してしばらくしてからようやくお許しの言葉をいただくのですが,しかし「紅生姜ネタ」が無いのはちょっと寂しかったですね。

 寝る前に名雪から貸してもらった目覚まし時計。これにはもちろんあの声が入っているんでしょうね。
 夢の中に現れたのは10年前の名雪とそして泣いてばかりの子猫さん状態のあゆ
 祐一が周囲の視線に耐えられずにあゆの手を引いて逃げ出したところで,本日のアニメは終了。

 2クール(24回放送)ということで,1クールで放送されるアニメと比べると,ずいぶんとゆったりとした進行ですが(何しろ正ヒロインはまだ2人しか(正式には)登場していないぅらいです(^^;),それだけ深い描写ができるはずだと今から今後の放送を期待しています。
 

第2話『雪の中の入祭曲〜Introit〜』 2006/10/13放送

 朝,名雪の「朝だよぉ〜....朝ご飯食べて,学校行くよぉ〜」voice目覚ましで起こされる祐一。確かにあれは逆に眠気を誘いますよね。
 そして突然隣室から鳴り響く目覚まし時計の音音音....その中でも「うにゅぅ」と眠り続ける名雪姫。その姿がゲーム本編の構図通りだというのが嬉しいですね。しかし,そんなにガクガク身体を揺すったら,首がどうかしちゃいますよ,祐一君(^^;)。ようやく起きたと思ったら,また立ったまま寝てしまう名雪姫。ところで,祐一が最後の目覚まし時計を消し終わった時の台詞「はい,消えた!」は何の番組だったっけ....クイズ番組だったのは覚えているんだけれど....。

 そして,朝食場面で....出ました,出ましたよ....甘くないジャムが....いやぁあの画面がグニャグニャする場面で,いかにあれが危険なものであるかが良くわかります。ジャムのおかわりを断わられ,残念そうに謎ジャム付きのパンを食べる秋子さん....もしかして,秋子さんは本当に美味しいと思ってるのかもしれませんね(^^;)。

 初登校から遅刻しそうになって走る祐一名雪。もっとも,これがやがて学校の風物詩のひとつになるですが....(^^;)。相変わらず荷物持ち扱いの北川君ですが,このアニメではそういうキャラなんですね。しかし,彼の特徴であるアンテナがあまり目立たないような気がするんですが....。
 そして,予定通り名雪香里北川と同じクラスになる祐一。これは名雪がそう願ったから....って,アニメが違うってば....(^^;)。しかし,「普通でない自己紹介があるんだったら見てみたいものだ」という祐一の台詞でハルヒの挨拶を思い出してしまったのは私だけでないでしょう....。

 放課後,階段から落ちて,佐由理さんを巻き込んでしまう名雪。なにやら複雑に絡まりあってしまう3人娘。これはオリジナル・エピソードですが,落ちる時の名雪の表情がみくるのように見えたのは内緒です。なんとなくを見つめてしまい「何?」と冷たく言われてしまう祐一。これも伏線のひとつですね。
 クラブに出る名雪と別れて学校内を散策するする内に迷ってしまった祐一が階段の踊り場で見つけたビニール・シートもまた重要な伏線のひとつです。迷子の祐一を救ってくれたのは学年一の女香里嬢ですが,北川と待ち合わせをしたにも関わらず(たとえそれが北川からの一方的なものであっても)「ま,いいか」と,そのまま帰ってしまうなんて....それはあんまりでしょう....(:_;)。

 秋子さんから頼まれたおでんだねを買いに行く途中に,またしても食い逃げあゆに遭遇。衝突しないように「箸を持つ方に避けろ」と祐一が告げたにもかかわらず,あゆが左利きだったためにまたしても衝突。
 結局そのまま逃亡に付き合わされてしまう祐一君。そのおかげで祐一あゆも,お互いに7年ぶりの再開であることが判明するのですが,再開の喜びから抱きつこうと駆け寄るあゆを無意識に避けてしまう祐一君。そりゃぁ何度も衝突されてたら避けてしまうのが人情ってもんでしょう(^^;)。
 そのあおりをうけて木から落ちた雪を頭から浴びて座り込んでしまう。これもまたゲームそのままの構図ですね。7年ぶりとは思えない息のあった夫婦漫才をしながらが道路にぶちまけてしまった品物を集める祐一あゆ。その時がこっそりと自分自身で拾ったのは*ッターでしょうね。

 に商店街まで送ってもらってからまたしてもたいやき屋へ謝りに行った祐一あゆは,再会のゆびきりを交わしてから別れますが,その時祐一は何かを思いだしかけます。これもまた重要な伏線の一つですね。

 祐一がスーパーでおでんだねを買って出てきたところに,「やっと,見つけた」「あなただけは許さないんだから」と真琴が登場。登場の仕方はそれなりの格好良かったのに,ヘロヘロパンチ&キックを繰り出した後に自分から倒れてしまう真琴....という場面で今回は終了。

 それにしても,朝,昼,夕方,そして室内室外と相変わらず色彩の違いに拘った絵作りをしてますねぇ...
 

第3話『記憶のない組曲〜Partita〜』 2006/10/20放送

 祐一が背中に背負った真琴を見て,「大きなおでん種」と同じボケをかましてくれる水瀬家の母娘。ただ,秋子さんの場合は半分冗談に聞こえないんですけれどね....(^^;)。

 当たり前のように水瀬家で一緒に夕食を食べる真琴。しかも,祐一が大切にとっておいた巾着を強奪しちゃうし....だからといって,ムキになって怒るのも大人げないと思うぞ,祐一君(^^;)。
 自分が誰であるか覚えていないが,祐一が憎いことだけは覚えているという真琴。まぁ,普通はこんなこと信じる人はいませんよね。しかし,そんな胡散臭い娘でも何の疑いもなく家に置いてあげるのが水瀬家クォリティってやつです。即答で『了承』する秋子さん。
 東映版ではスルーされてしまった『殺村凶子』ネタもしっかりとやってくれました。さすがは京アニ,良くわかってらっしゃいます。

 夜中,お腹を空かせて冷蔵庫を漁る真琴の背中にコンニャクを入れる祐一。いやぁ,このときの真琴の顔の凄いこと....しかし,その後の動きはまるで獣のようです....。
 
真琴の叫び声を聞いて水瀬家の母娘も起きてきますが,どう見ても驚いたようには見えません。それどころか,しっかりと夜食を作ってしまうとは....さすがは秋子さんです。

 翌日,荷物持ちこと北川に促され窓の外を見ると,雪が降る中,中庭に佇む一人の少女の姿が....それはあゆと一緒に出会ったあの少女。授業が終わると同時に教室を飛び出す祐一
 中庭に着いたときにはもう少女の姿はなく,祐一が「帰ってしまったのかな」と思ったとき,ゆっくりと少女が姿を現すのですが....いやぁ,この場面の描写が実に素晴らしい。こんな所にまで力を入れなくて良いのに....と思えるところにまで力を入れるのが京アニ・クォリティってやつです。
 身体が弱く病気のために学校を長期に渡り休んでいるという少女に
祐一が病名をたずねると,「風邪」とのお答えが....「流行性感冒」と言い換えても同じでしょう....(^^;)....とはいえ,単なる風邪でないことは誰にでも想像が付くと思います....って,祐一君は気付かなかったみたいですが(^^;)。
 帰り際に名前を聞く祐一に「です」と答える。しかし,名字を聞かれても答えなかったのは....これも大いなる伏線の一つですね。

 昼食の約束をすっぽかされて拗ねる名雪ですが,祐一が奢るということで一件落着....もっとも,この後何を奢らされるのか祐一はわかっていないのでしょうね(^^;)。そういえば,授業中の「ノートを貸してあげる」という台詞も伏線の一つです。しかし,授業中なのにウインクしちゃうとは....名雪もお茶目な娘さんです。
 名雪祐一が階段ですれ違ったのは佐由理さん。ほんのちょっとの台詞でも佐由理さん以外にまったく心を開いていないのが良くわかりますね。

 街を歩く祐一の背中に飛びつくあゆ。普通の年頃の娘さんはそんなことしませんよ。しかも,祐一に振り落とされて「祐一君がボクを捨てた」と思いっきり誤解されそうなことを口にしてくれます。
 それにしても,祐一の「うぐぅ返し」は実になんとも気持ちが悪い....つ〜か,プロモを見たときには泣き顔かと思ったら,あれは「うぐぅ」顔だったんですね(^^;)。
 いくら怒っても,たい焼きさえ食べていればご機嫌のあゆ。「大切な物を探しているけれど,それが何であるか思い出せない」と言うあゆと一緒に『捜し物』に付き合う祐一あゆが携帯電話を知らないということも,原作ゲームの1999年という時代を考えれば,これもまた伏線の一つです。

 祐一が家に帰ってくると,今度は真琴に前から飛びつかれてしまいます。後ろから前から忙しいことで....普通なら嬉しい状況だと思うのですが,まぁあの二人の場合は『攻撃』という意味のアタックの方が相応しい行動ですからねぇ....。
 自分の名前を思い出したと言う
真琴。その名前(沢渡真琴)を聞いたときの祐一の表情がちょっと複雑そうに見えたのは気のせいでしょうか?

 そして,その頃,夜の学校に剣持って佇むの姿が....
 という所で本日は終了。

 今回は作画にやや『?』な部分も無かったわけではないのですが,しかし,それはあくまでも「京アニにしては...」というレベルでしかありません。
 

第4話『休日の奇想曲〜caprice〜』 2006/10/27放送

 前回のラストが『夜の学校に剣持って佇むの姿』だったので,このままとの接近遭遇か?と思ったら,第4話はちびあゆちび祐一の物語から始まりました。
 なるほどねぇ,「たい焼きはできたてがおいしい」とか,「約束だよ」の指切りとか(最初に左手を出すところを含めて),7年後に再会したときのあゆの言動は7年前と同じものが多いんですね....まぁそれも当たり前と言えば当たり前なんですが....。
 それにしても,ちびあゆの可愛らしさときたら.....う〜む,ちび祐一もあの可愛らしさにやられてしまったのかもしれません(^^;)。

 昔のことを思い出して寝付かれない祐一の部屋に忍び寄るひとつの影....いよいよ,真琴のいたずら攻撃の幕が切って落とされました...が,初回の『こんにゃく攻撃(前回のリヴェンジなのか?)』はあえなく失敗に終わり,逆に生のこんにゃくを食べさせられてしまうことになります。
 何故かそこに現れた
秋子さんに,無理矢理夜食を食べさせられることになってしまう真琴....う〜む,もしかしたら,これは秋子さん流のお仕置きなのかもしれません。

 翌日,秋子さんの代わりに名雪のお弁当を学校に届けに行く祐一。学校にお弁当を届けに行くといえば,『Air』でも往人佳乃のお弁当を届けに行くというシーンがありましたね。
 学校では,名雪がしっかりと陸上部の部長さんをしている場面を見ることができます。しかし,女子陸上部を体育館の隅から見てるなんて,下手したら変質者と間違えられかねないシチュエーションですね(^^;)。
 学校から出ようとしたとき,登校してきた
香里と遭遇。「名雪に心配かけちゃだめよ」と彼女の友達思いの面を見せてくれます....が,名雪がすぐに寝てしまうのは「あれは生まれつきよ」と言い切ってしまうのもまた香里らしいと言えるでしょう。そして,登校してきたのは「家にいたくなかったから」というのも,伏線の一つなのです。

 街で買い物途中の秋子さんと遭遇し,しっかりと荷物持ちをする祐一。いやぁ,秋子さんの荷物持ちだったら誰だってやりたいと思いますよ。
 そこに
あゆ登場。今回は何もないところで見事にころんでくれます。祐一からあゆの名前を聞いて「まさか」という表情を浮かべる秋子さん。これもまた重要な伏線の一つですね。
 そして,この前のお礼ということで,
あゆ祐一の引っ越しの手伝いをすることになり,3人で水瀬家へ。玄関でもしっかりところんでくれるあゆは,お約束を忘れない良い娘です。
 
あゆが来ても,何故か姿を見せようとしない真琴。実は彼女は見かけによらず人見知りな娘なんですよね。そして,祐一の陰謀にはまった真琴もまた一緒に引っ越しの手伝いをやることになります。そんな真琴に餌付けをして仲良くなろうとするあゆ。しかし,あゆにしても真琴にしても,あれは手伝いというより邪魔してるとしか見えないんですが....そ〜いや,原作には二人が一緒に何かするシーンってありませんでしたよね。こ〜ゆ〜ちょっとした部分のオリジナル展開が実に京アニは上手いと思います。

 帰宅した名雪からノートを返して欲しいと言われた祐一は,学校に置き忘れたことを思い出し,一人で取りに行くのですが,ゲーム本編だとここで『行かない』を選ぶと,との接近遭遇を果たすことができません。そして,祐一が学校に行くということは....そうです,今回こそは間違いなくとの接近遭遇が....と思ったら,彼女のテーマ曲である『少女の檻』のBGMと共に,学校の廊下に剣を持ったの姿が....いやぁ,あの立ち姿はゲーム本編よりも神々しく見えますね。

 それにしても,冒頭の市電に描かれた宣伝『長森牛乳』には大笑いさせられてしました。
 京アニはこの手のファンが喜びそうなネタを何気なく仕込むのが好きですよねぇ...
 

第5話『魔物達の小夜曲〜Serenade〜』 2006/11/03放送

 「私は魔物を討つものだから」....いやぁ,ついに舞の決め台詞が出ましたね。でも,原作やってない人には何のことかわからないでしょうね....夜の学校に出没する剣を持った少女....こりゃぁ,ちょっと危険な人と思われてしまうかもしれません。

 帰宅した祐一が,風呂に入ると,湯船の中に真琴の姿が....いや,言い訳はいいから,それよりも前を隠しなさいって,祐一君(^^;)。真琴が悲鳴を上げるまでのあの間が絶妙です。それにしても,あの風呂のどこにタライなんかあったんだ?(^^;)
 怒って出てきた真琴の「あってたまクチュ」のマコピー語もさることながら,祐一に「私は魔物を討つもの」を十回言ってみろ」と言われ,素直に言って舌を噛んでしまう(これはオリジナルですよね)姿が実に可愛らしい。つ〜か,どうして「魔物を討つもの」なんだ?祐一はよっぽどこの言葉が印象的だったんでしょうね。
 クシャミをしながらも祐一の寝込みを襲おうとする真琴。そんな真琴をやさしく寝かせ付ける祐一。結末を知っていると,こんなシーンも切ないですね。

 朝,祐一が起きて1階に行くと,何の違和感もなく朝食を食べているあゆの姿が....。そんなあゆに秋子さん特製ジャムを薦める祐一は鬼か悪魔か....
 あゆが水瀬家を後にしてからようやく起きてくる名雪....ということは,まだ名雪あゆは対面してないのかな?

 登校してからもぐっすりお休みの名雪さん。あの糸目の寝顔はほんわかと心安らぎますね....しかし,あれだけ寝ても立ったまま寝てしまうなんて....さすがは眠り姫の異名を持つだけあります(^^;)。
 放課後,クラブに行く
名雪と別れた後,廊下にいたに話しかける祐一。とはいえ,ほとんど会話にはなってないのですが....。そこに現れた佐由理さんから食事に誘われる祐一祐一からと世間話をしていたと聞いたときの佐由理さんの驚いたような表情も伏線のひとつですね。
 第2話で祐一が階段の踊り場で見つけたビニール・シートは,佐由理さんとが食事をするためのものだったのです。初対面同様の佐由理さんの手料理を食べて「俺の嫁に合格」と言ってしまう祐一は大物といいますか....さすがは皆が認める「変な人」です(^^;)。
 何故かに口をきかせることに燃える祐一。確かにクールな彼女の口から「タコさんウインナー」という言葉を聞くのは,たまらない魅力かもしれません。
 それにしても,箸をくわえたの姿は激プリチーです。

 昼食後,中庭に佇むの姿を見かけた祐一は,当然彼女の元にむかいます。今日もまた「内緒にします」と名字を言おうとしない。そんな彼女に『お兄ちゃんと呼んでくれ』と言いながらも,実際に『お兄ちゃん』と言われると,「なかったことにしてくれ」と照れてしまうチキンな祐一君は,の「本当にお兄ちゃんみたいです」という言葉を聞き逃してしまいます。なるほど,このアニメでは=妹という路線でいくのですね。
 今日は祐一に会いに来たのだと言う。あの『10mの雪だるま』の話も出てきましたが....アイスクリームはまだみたいですね。

 学校からの帰り道,秋子さんに頼まれて豆腐を買いに行くという真琴と遭遇。自分はもう大人だと言う真琴に,「大人だったらエロ本買ってきてくれ」と言う祐一は鬼か悪魔か....(^^;)。
 帰宅するなり地団駄ふんで怒る真琴。いや,本当に地団駄踏んじゃうなんて...(^^;)。
 祐一が食べていた肉まんと祐一が読んでいたマンガにいたく興味を抱いた真琴は,すぐに商店街まで買いに行ってしまいます。しばらく後に祐一真琴の部屋を覗くと,そこにはマンガに熱中しながら肉まんを食べる真琴の姿が....これもまた原作CGそのままの姿ですね。
 豆腐を買うためのお金でマンガと肉まんを買ってしまった真琴を怒ることなく,逆に小遣いをあげるという秋子さんは,本当に優しい人です。しかし,あれだけのマンガと肉まんを買えるとは....秋子さんはいったい何円豆腐代として真琴に渡したんでしょうね....(^^;)。

 名雪が学校から帰ってくるのと入れ替わりに夜の学校へ向かう祐一。目的はに夜食を届けるため....なるほど,祐一は昼のお弁当の様子を見て,を手なずけるためには餌付けが一番だと思ったわけですね。
 おにぎりを食べている間も剣を手放そうとしない
 そこにシーツをかぶった何やら怪しげな姿が....が剣でシーツをなぎ払うと,そこには「殺されるかと思った」と青ざめる真琴の姿が。
 恐怖にふるえる真琴の頭をなぜた後,祐一に「あの子に優しくしてあげて」と告げる。これはアニメ・オリジナルのシーンですが,どうやらは真琴の正体に気が付いているようですね....そして真琴に待ち受ける運命も....
 

第6話『謎だらけの嬉遊曲〜divertiment〜』 2006/11/10放送

 冒頭は第4話と同じちびあゆちび祐一の物語から始まります。
 「お母さんがいなくなってしまった」と話すちびあゆ。そういえば,原作でもあゆの母親が死んでしまったのか,それとも離婚でもしてあゆの元から離れてしまったのかはっきりしなかったような記憶が...

 今夜の真琴の作戦はネズミ花火攻撃....が,今回もあっさりと逆襲を受け,逆に自分自身がネズミ花火の餌食に...。
 翌朝,またしても水瀬家の食卓で朝食を食べているあゆをまるっきりスルーする祐一...が,結局秋子さんがもらったというチケットであゆと一緒に映画を見ることになります。
 あゆが帰った後に「誰かが玄関で転んだ音が聞こえた」と糸目のまま起きてくる名雪。そういえば,ここまで名雪あゆはまだ顔を合わせていないような....
 「あゆとは昔からの友達だ」という話を聞いて,「もしかすると,ずっと祐一さんのこと待ってたのかもしれませんね」とアンニュイな表情を浮かべる秋子さん。彼女はきっと気が付いているんですね。
 ニート状態の真琴にバイトをさせようとする祐一は,「マンガを読める仕事がいい」という言葉に怒りながらも,マンガ喫茶の仕事を薦めます。このアニメの祐一は,根っからのお兄さん体質みたいですね。

 バイトの面接に行く真琴を途中まで送った後,何故か学校に向かう祐一。しかし,そこには名雪の姿はなく(他の陸上部の女の子達もレベル高いですね(^^;),そのかわりに,中庭にの姿が。
 「風邪ひいているのに出歩く奴を捕獲するのに落とし穴を掘る」と言う祐一に,「そんなことする人嫌いです」とお得意の言葉で答える
 「こんなところにいるから治らないんだぞ」という祐一の言葉は,原作を知っていると実に辛いものがあります。それでも何気なく自分が着ていたコートをかけてやるあたりは,さすがに天性のスケコマシだけはありますね(^^;)。
 そして,「誰もいないとわかっているのに,もしかしたらと曖昧な気持ちでここにいる」というの言葉にもまた胸が痛みます。
 「ひとつだけ質問がある」という祐一の問いに対する「体重とスリーサイズ以外ならいいですよ」というの言葉の中に彼女が持つ小悪魔的な部分を感じてしまうのは私だけでしょうか?(^^;)

 あゆとの5時の待ち合わせに遅れてしまった祐一の言い訳が,冒頭で遅刻したちび祐一の言い訳とまったく同じなんですよね。しかし,そんな祐一に「待っている人が来てくれるだけで楽しい」と笑顔を浮かべるあゆ。これもまた原作を知っていると胸が痛む言葉ですね。
 映画は,あゆが大の苦手とするホラー映画でした。
 しかし,あのポスターは,絶対に『Moon』のオマージュですよね。
 上映中,多彩なバリエーションの「うぐぅ」を叫び続けるあゆ
 それなのに,最後まで映画を見せようとする祐一は,かなりの鬼畜さんです(^^;)。
 それにしても,「幽霊とお化けが苦手」だというあゆの言葉は,なんだか皮肉なものがありますね。

 バイトの面接で居眠りして失敗してしまったと言う真琴「うん,わかるよ」って,そこは同意するとこるじゃないでしょ,名雪さん(^^;)に,保育所のバイトを紹介する秋子さん。しかし,電話一本で即決とは...さすがです。
 「できるかな?」と不安げな真琴を優しく励ます秋子さんは,やっぱり嫁にしたい女性No.1ですね(^_^)。

 夜,学校に差し入れ(もちろん食料だけれど,牛丼はまだです(^^;)を持ってきた祐一に,「しばらくここには来なくていい。あの娘のそばにいてあげて。もうすぐあの娘には祐一が必要になる」と告げる。もっとも,何故そう思うのか自分でもわからないみたいだけれど....

 帰宅した祐一を待ち受けていたのは恐怖の味噌汁風呂。
 しかし,それでも怒らない秋子さんはまるで菩薩のようなお方です。
 それにしても,今回,名雪は寝ぼけ顔しか見てないような気がするのですが....(^^;)。
 

第7話『家出と仔猫の遁走曲〜Fuga〜』 2006/11/17放送

 今回は珍しく『夢』の話は無く,真琴のいたずら攻撃ネタから始まります。いつものごとく撃退されたか...と思ったら,無意識にせよ祐一の明日の宿題のノートを紙飛行機にしたことで,今回は成功?

 翌朝,名雪の「お母さんのジャムがあればご飯3杯はいけるよ」の名台詞が登場。
 そして,ついに真琴秋子さんの謎ジャムの毒牙にかかってしまいます。
 「俺達にできることは,ただ見守ることだけだ...」とは,なんて冷たい人なんだ,
祐一君は...
 
名雪も涙目で救いを求める真琴から視線を外しちゃうし...
 恐るべし!
秋子さんの謎ジャムの威力!

 猫アレルギーであるにも関わらず大の猫好きである名雪は,登校途中,猫を見つけるや「ネコ〜ネコ〜」と,祐一の制止を振り切って猫を触りに行ってしまい,その日一日中アレルギーで涙を流すはめになってしまいます。
 休み時間に中庭にいる
に会いに行ったり,昼休み,階段の踊り場にいる佐由理さんの元に昼飯を食べに行ったりと,フラグ立てに忙しい祐一君。
 それに比べて,
香里から完全にスルーされてしまう北川君の不憫なこと...

 下校途中,あゆに後ろからタックルされて倒されてしまう祐一。今回あゆの登場はこのシーンだけです。
 そして,
あゆと別れた祐一がゲームセンターの前で見たのは,女子学生達がプリクラを撮っているのを寂しそうに眺めている真琴の姿。「殴り心地良さそうな後頭部」だなんて,祐一君も何気に酷いこと言ってませんか?(^^;)。ところで,本人はバイトも上手くいったと言ってますが,実際はどうだったんでしょうね。
 
祐一真琴が姿を消した後に登場したのは天野さん(どうしても彼女のことは天野さんって言ってしまうんですよね(^^;)。彼女の登場によって,いよいよ真琴の物語も佳境を迎えようとしています。

 「あんたなんかといっしょに帰りたくない」と言いながら,何故か後をついてくる真琴に,「隣り歩けよ。話しながら帰ろう」と声をかける祐一
 二人並んで家路に向かう
真琴の足下にじゃれつく一匹の猫。名雪なら喜んでなぜて抱きしめるところでしょうが,何故か真琴の表情には戸惑いが...実は真琴は一度も猫を触ったことがないそうです。
 「肉まんを買ってやるから」という
祐一の言葉に恐る恐る猫を受け取る真琴。猫はさっそく後に定位置となる真琴の頭の上によじ登っていきます。

 しかし,その後,真琴は「動物なんかいらなくなったらポイでしょ」「なまじ人間の温かさを知る前にこのまま野に放してやったほうがいい」と言って,猫を歩道橋の上から道路に落としてしまいます。この台詞は大きな伏線のひとつですね。
 幸いにも猫は通りかかったトラックの上に落ちて無事だったのですが,まったく罪悪感を示さない
真琴祐一は怒りの言葉をぶつけます。
 
祐一の元から走り去り,そして夜になっても帰らない真琴
 「生き物を大切にしない奴は反省するべきだ」と言いながらも,夕食の後
真琴を探しに行くあたりは実に祐一らしいというか...黙って家を出て行っても,秋子さんには祐一真琴を探しに行くのはわかっていたみたいですね。
 街中探し回っても
真琴を見つけることが出来ない祐一が向かったのは学校にいるの元。
 から「ものみの丘にいるかもしれないと思う」と言われた祐一ものみの丘に行くと,そこにはあの猫と一つの肉まんを分けて食べている真琴の姿が...
 「私といっしょだね。邪魔者で何処にも行けない」と猫に話しかける
真琴は本当に寂しそうで....
 疲れたと言ってそのまま眠ってしまった
真琴...って,そんなところで眠ったら,凍死しちゃいますよ(^^;)。
 そんな
真琴を「お前も俺達の家族だ」と背負って帰る祐一の前に姿を現した一匹の狐。当然ながらこれも伏線のひとつです。

 目覚めてから,何故自分が水瀬家に戻っているのか不思議がる真琴に夜食を用意する優しい秋子さん。
 そして,4人で食卓を囲みながら,何故か不思議そうな顔で
祐一名雪秋子さんの顔を見回す真琴
 おそらく,このとき,彼女の中で『家族』に対する何かの思いが芽生えたんでしょうね。
 それにしても,どうしてこのシーンで『残光』をBGMに使うかなぁ...涙が出ちゃうじゃないですか。

 2人きりになったとき「(ものみの丘で)何て言ったの?」とたずねる真琴に,「やすらかに眠れ」といつも通りのいじわるな答えで返す祐一

 来週の予告は真琴真琴真琴,のオンパレード。
 しかし,物語はどんどん辛く哀しい局面へと向かっていくのです。
 

第8話『追憶の幻想曲〜fantasia〜』 2006/11/24放送

 一緒に帰ってきた猫を飼いたいという真琴に,たった1秒で「了承」する秋子さん。
 さっそく猫に名前をつける
祐一だけれど,「何かキタ〜!」って出てきたのが『ネコ塚ネコ夫』とか『シャム塚シャム夫』ってのはどうかと...(^^;)。
 結局,猫の名前は『ピロ』に落ち着くのだけれど,『乙女コスモより生まれたワード』って...(^^;)

 朝,保育所にバイトに行く真琴と一緒に『日常会話』をしながら登校。
 「ピロを落としたのはわざとじゃない」と,しっかり前回のフォローも忘れていません。
 しかし,「記憶をなくした後助けてくれたのは,この子かもしれない」って,やっぱりピロはただの猫ではなかったみたいですね。

 学校でを発見。しかし,相手が上級生なのに廊下で『』と呼び捨てしちゃうとは,やっぱり祐一は大物なのでしょうか...でも,佐由理さんには『佐由理さん』ってちゃんと上級生扱いしてるしなぁ...
 その
が「あの娘なら(真琴のことを)知ってるかもしれない」と視線を向けたのが,天野美汐

 放課後,真琴が校門の前にいるのを見つけた祐一の「何やってるんだ,あいつ」というつぶやきに,「あなたを待っているのでしょう」と答える美汐。それにしても,いつの間に横に来ていたんだ?気配を完全に消すとは,もしかして裏葉さんの生まれ変わりなのか?(^^;)
 美汐真琴の名前を教えた瞬間,過去のことを少し思い出す祐一。しかし,いつの間にか美汐は姿を消していた。
 祐一の姿を見つけて嬉しそうな真琴
 「保育所にピロを連れていけなくなった」と元気の無い真琴に肉まんをおごる祐一。何だかんだ言っても祐一真琴に甘いんですよね。

 何かと理由を付けては祐一の部屋にやってくるようになった真琴
 「良い物を見せてあげる」と言う真琴に「お前の裸ならもう見たぞ」と答える祐一。ということは,祐一にとって真琴の裸は良い物だったわけですね。でも,これって完全にセクハラですよ,祐一君(^^;)。
 ピロが腹をこわし,心配しながら眠ってしまった
真琴を見ながら,『沢渡真琴』が10年前自分が好きだった年上の女性の名前であることを思い出す祐一。そして,その名前を知っている唯一の存在が誰であるのかも...。

 朝,足をすべらせて転んでしまう真琴
 学校の屋上(?)で,「(真琴の)友達になってくれないか」と頼む祐一に,「そんな酷なことはないでしょう」と拒絶する美汐。そして,祐一真琴がずっと遠い昔にあったことがあるはずだとも...

 放課後,「てがかりが見つかったかもしれない」と真琴祐一を連れていったのはものみの丘。
 そこで,「ここにずっと長い間いたような気がする」と話す
真琴。冬なのに雪もなく一面緑のものみの丘。
 次に
真琴祐一を連れていったのは,かつて祐一が『あいつ』と別れた場所。突然,「わからないけれど,ここでムチャクチャ嫌なことがあったような気がする」と祐一を殴りつける真琴。またしても転んでしまった真琴の姿を見て,ちょっぴっりHに感じてしまったのは,私の心が汚れているからなんでしょうね(^^;)。

 その後,まるでデートのように街を散策する真琴祐一
 ウエディング・ドレスを見つめたり,プリクラを撮る女子高生の姿を寂しそうに見る
真琴の姿は,哀しい伏線のひとつですね。

 帰宅した祐一に,秋子さんが真琴の親を捜しているけれど見つからない,と話す名雪
 「あの娘にも家族がいるはずなのに」とアンニュイな雰囲気だったのに,ピロの姿を見つけるなり「ピロピロピロ〜」とピロを高速でなでまくるのは,さすがといいますか...でも,あの後また涙流したんだろうなぁ...

 すっかり祐一に対して構ってモードに入っている真琴。それにしても,ここで『残光』をBGMに使うとは,いやほんとに音楽の使い方が上手すぎます。ゲーム本編を知っている人間はこの後に待っている哀しみを知っているから涙が出そうになるし,ゲーム本編を知らない人も,真琴の物語を最後まで知った後でこのシーンを見直せば,やはり涙を誘うでしょうしね。
 ベッドに二人横になって祐一真琴にベタな内容の恋愛マンガを読んであげるという一見ラブラブなイベントも発生しますが,実はこれすらも哀しい伏線のひとつなのです。
 そして,食事中何度も箸を落としてしまう真琴の姿もやはり伏線のひとつです。

 深夜,ピロがいなくなったと祐一の部屋にやってきた真琴は,祐一のベッドの中でピロが寝ているのを見つけると,自分も一緒に寝ると言って,そのままベッドに潜り込んでしまう。
 「代わりに自分が真琴の部屋に行く」とベッドから出ようとする
祐一の服を掴んだまま放そうとしない真琴。あの嘘臭い寝息は寝たふりに違いありません。
 「ずっといっしょにいられると思ったから」と泣きながら眠る真琴の姿を見ながら,10年前ものみの丘で怪我をしたキツネを拾って部屋で飼っていたことを思い出す祐一

 翌日,学校で「(真琴は)本当は人間じゃないんだな」とたずねる祐一に,「そうです」と答える美汐もまた,同じ体験をしていた様子。
 「ただ会いたかったから人の姿になり丘を下りてきた」
 「(祐一と真琴は)つかの間の奇跡の中にいる」
 「その奇跡を起こすには『記憶と命』の二つの代償が必要」(この時に二本立てた指を一本ずつ折り込んでいくのがとても印象的でした)
 「少しずつ体力が衰えて,人のようにふるまうことがむずかしくなってくる」
 「訪れる別れは相沢さんがあの娘に情を移しているほど悲しいものです。それを覚悟してください」
 とこのうえもなく酷なことを告げた美汐は,
 「これ以上私を巻き込まないでください」と言って祐一の元を去っていく。

 それにしても,今回は前回の予告通り,完全に真琴メインの回でした。名雪は少し見せ場があったけれど,舞はナビゲーター的な役割だけだし,佐由理さんは顔半分だけ数秒の登場,あゆと栞に至っては登場すらしませんでした。
 しかし,これは
真琴の物語がもう残り少ないということでもあるんですよね。
 ゲーム本編ではさほど真琴スキーではなかった私ですが,今回のようにこれでもかとばかりに真琴の可愛らしい姿を見せられると,「真琴,かわいいよ,真琴」となっちゃいますよ,ほんとに。

 予告の「春が来てずっと春が来たらいいのに」は泣きました。
 いやぁ〜,予告の作り方も上手いよなぁ...

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