文：肥後恵子
最近のステージから
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2013年〜
第38回 松戸市合唱交歓会
2013．6．30（日）に第38回松戸市合唱交歓会が開催されました。
ＡとＢのブロックに分かれエコーの出番はＢブロックです。
今回は「カチューシャの唄」。５番まであって、岩河智子さんの大変に変化に富んだ、そしてイマジネーションが溢れるアレンジになっています。元々は有節歌曲なのですがほとんど通作歌曲。バラードですかね。そんな作りです。中山晋平の「歌」がこんなにも印象が変わるのも編曲者の力ですね。さすがです。といっても勿論原型はとどまっていますよ。まるで、大正ロマン溢れる古民家を改装してお洒落なＣａｆｅを開店しました、みたいな感覚です。お洒落に敏感な女子が集い、それにつられて男子も寄ってくる、そんな店？！女子にモテるためにはこういう店にアンテナを張っていなければいけないよ、ガンバレ男子！！
あれれ！話が逸れましたわ。
合唱交歓会でしたね。戻りましょう。
中山晋平は1887〜1952の作曲家で「新民謡」といわれる曲を多く作曲しました。
他に童謡、流行歌（今は死語か？）、劇中歌も。中山晋平の歌は当時の日本人の大衆の心にぐぐっと染み入るメロディ・歌詞の内容。かといって、いわゆる歌謡曲に比べるとハイグレードな雰囲気があり、クラシックの歌曲ほど敷居は高くなく手に届きやすい曲、という絶妙な立ち位置にあります。このところが人気のツボだったのでしょうね。
そのようなオリジナリティを追求した中山晋平はすごいと思います。
今回歌った「カチュシャの唄」は劇中歌です。
島村抱月主宰の『芸術座』が大正3年に上演したトルストイ『復活』の中で松井須磨子が歌い、広く知られるようになりました。
特に「カチュシャかわいや 別れのつらさ」というフレーズが大流行したそうです。
時代がもっと新しかったら間違いなく流行語大賞にノミネートされていたでしょう。惜しかったネ。
『復活』のあらすじについては今回は割愛させて頂きます。
若い貴族（ドミートリイ・イワノーヴィチ・ネフリュードフ）（ロシア人って名前長っ！！）と、かつての恋人で捨てた女（カチューシャ）の贖罪（殺人の罪）と魂の救済を描き、それを通じて社会の偽善を告発する、という内容です。時間があったら読んでみよう。
作曲者を調べ、その時代の空気に思いを馳せながら曲を歌うと味わい深いものですね。
う〜〜〜〜〜〜〜〜ん、今回の文章は急にまとめたって感じですね。そういえば、合唱のデキは？
お互いをカバー仕合ながらの演奏が身につき、より一層団員結束が高まった気がします。
何事にもポジティブ思考でいかねばと心に刻みました。
今回の曲は三善晃の愛すべき小品２曲です。折しも三善氏追悼演奏となってしまいました。フランス印象派絵画を音で
表現したような音楽ですね。空気が立ちのぼり、繊細な色彩を放ち変化していく光を音で表現しています。
演奏する側も聴く側もその空気感を感じ取っていきます。五感を研ぎ澄まして感じ取ります。歌ですからそこに詩があり、
その情景・心情・心理を音という媒体を通して表します。
本日の２曲目「えびがはねたよ」・・・ああ、アア〜、あ゛あ、嗚呼！！
人間の醜い欲望の果てに利用され、翻弄された「えび」ですね。（ホテル・デパート等で商品の原材料名や産地名を偽って
堂々とお客様に供していたことが平成２５年１０月頃から次々と発覚した「偽装問題」ですね。情けないことです。）
「えび」には何も罪は無いのよねえ。
その「えび」にエコー一同頭を垂れながら、心の邪念を流しながら、大事に大事に歌いました。
んん？エコーは偽装していませんよ。決して！ハイ！
（体勢を立て直してっと・・・）この曲はメロディラインがとても愛らしいのです。そもそも小学生用に書かれた曲ですから。
その背後に鳴り響くピアノがとても秀逸です。万華鏡のような、そして何色ものガラス玉を散りばめたような。
螺鈿のような美しさも感じられます。やっぱり光と色が音によって表現されています。
三善晃って五線紙をキャンパス代わりに音の絵の具で絵を描いたのかなあ。
さて、今回の合唱祭では、特別企画として《高田三郎『水のいのち』全曲演奏》が両日ともありました。
黒川和伸氏の指揮、上原豪氏のピアノ、そして松戸市合唱連盟合唱団（公募）による演奏です。
高田三郎生誕100年を記念しての企画です。エコーからも5名参加しました。
「この曲を初めて聴いたお客さんに歌詞がとてもわかるように歌いましょう」（黒川）
「声によって喜怒哀楽をしっかりと表現しましょう。」（黒川）
グイグイと黒川氏の作品に対する熱い想いに引き込まれ、大きな感動を持って歌えました。
ありがとうございました。
追記：「水のいのち」という作品がこの世に生まれてから一体何十年経つのだろうか。
そして高田三郎は亡くなってから30年近く経っただろうか。
そうして今も、こうして歌いたいという人々がこんなにたくさん集まってくるのです。約100人でした。
今回は女声合唱でしたし、練習日程との関係で参加できなく涙を飲んだ方もいらっしゃるはずですから、
「水のいのち愛好家」（福井氏による命名）の方々は男性を含めもっともっといらっしゃるのです。
高田三郎の作品の多くは現在でも盛んに歌われています。けっして色あせていません。いつの時代でも人々の心を揺り動かすのです。
多くの人々によって歌われます。こういう曲が本当に価値ある曲なんですよね。
流行に左右されることなく、一時的にやたらと持て囃されることなく。
今もこうしているうちに大量の合唱曲が生産（！！）されています。
今をときめく気鋭の作曲家たちの作品、どれだけが作曲家の死後も息長く残っているのだろうか。
しっかりと見届けたい気持ちがします。
沼風苑年忘れ会
いつものように第1部が「発表の部」、第2部が「みなさんご一緒にうたいましょう」です。いずれも指揮者福井氏の軽妙なそして心温まる
トークと共に進んでまいります。
例年以上に力がこもったことが一つがあります。それは「みなさんご一緒に歌いましょう」のコーナーで6曲の懐かしい歌を歌ったのですが、
全曲を我らが指揮者がマイクを握りしめ熱唱したのです。振りながらですよ。どんな歌をですって？『活動・演奏会』のページをご覧下さい。
その中で「旅の夜風」は団員のＦお姉さんの振り付け指導により会場のみなさんで歌って踊りました。
そしてシメは「ふるさと」ですよね。やっぱり。シメって大切です。
近頃は、鍋をシメを決めてから中身を決めるという人が多いらしい。
シメにとても工夫が凝らされていてオリジナリティ溢れる逸品なのだそうです。
イタリアン風とか（チーズが欠かせない）、中華風とか、納豆入れるとか、炭水化物もご飯・うどんは勿論ラーメン・ぎょうざ・パスタ・エトセトラ・・・
シメを楽しみに鍋をつつくということですかね。
いいですよねえ。ああ、食べたくなってきた。今夜は我が家も鍋にしよっかな。
あれれっ、話が逸れましたわ。
そうなんです。演奏会もシメで充実感を味わうのですねえ。てなことで、心に染み渡る「ふるさと」でたのしいひとときが終わりました。
今回聴いて下さった入所者の皆さんは例年以上にお元気な方が多かったみたいです。ストレートに反応されていました。
この時間を心から楽しまれていたようです。
だからといって見た目の反応がない方は何も聴いていない、ということではないのです。
体の筋肉が動かないだけでちゃんと心に届いているのですよね。
体は動かなくてもその人がその人である「らしさ」を取り戻している大事な時間なんです。
私たちはその大事な時間を過ごしていただくお手伝いをしているのです。
そう思ってまたこれからもこの活動を続けていきたいと思います。
帰り道はいつも心が温かくなります。
第66回 松戸市合唱祭
２０１４．１１．８（土）９（日）は第６６回松戸市合唱祭でした。エコーは９（日）に参加しました。
今年度は松戸市合唱交歓会に参加しませんでしたから、１年ぶりの森のホールでの演奏でした。
楽しみでしたね。やはり本番は良いですね。アドレナリンが増えます。そしてこの原稿を書いている今日は、その余韻を楽しみ、
クールダウンをし、頭と心に休息を与えるつかの間の大切な時間になっています。メリハリですね。
あっ、ちゃんと昨日の反省も充分しておりますよ。
さて、本題に入りましょう。
９日はゲストに「佐倉混声合唱団」「和太鼓きらら」のみなさんが招かれ、それぞれにすばらしい演奏を聴かせて下さいました。
「佐倉混声合唱団」は今回の合唱祭の講師である粟飯原栄子氏が指揮をする合唱団です。
私事ですが、住んでいる所からそれほど遠くない所で、活動されているということと、千葉県勢として全日本合唱コンクールの
全国大会常連であったということで、勝手に親近感を覚え、全日本コンクールのＣＤを所有し、定期演奏会にも数回聴きに行かせて
頂いております。ですから今回の演奏を大変楽しみにしていました。
ルネサンスから現代まであらゆる時代の曲を聴かせてくれました。そして、女声合唱も披露して下さいました。
最後はサイモン＆ガーファンクルの「明日に架ける橋」です。
あらゆる時代の音楽、あらゆる国の言葉を自在にこなします。
指揮者の持つ時代検証とその語法を読み解く深い探究心と、それを受け止め、的確に音楽にしていく合唱団の技量の高さに
敬服いたします。私個人的には、ルネサンスのソプラノの発声法を知りたいと思います。なんだか独特です。
「和太鼓きらら」の皆さんの演奏、そしてパフォーマンス、素晴らしいと同時にとても清々しさを感じました。
私個人的には（今回このフレーズ２回目！！）打楽器全般がとても好きなので、和太鼓コンソートという捉え方で聴きました。
特に打楽器は世界各国で数え切れないほどのものがあるます。その中の日本の伝統的な打楽器です。
造形、音色、演奏法、そして所作に至るまで全てが美しいです。
子供たちがこうして学んでいる姿を見ると嬉しいと同時に頼もしさを感じますね。
これからもずっと続けて下さいね。
またエコーの記述がない！！
ゲストの皆さんの演奏が素晴らしいとこのような結果になります・・・・・・・。
そうそう、この拙文をお読み下さったＰＣの前のあなた！松戸アンサンブルエコーの第９回定期演奏会を約１年後に催すことにしております。
期日は未定なのです。目指して練習を重ねております。是非聴きにいらしていらして下さい。生で私たちの演奏を体感して頂き、厳しい批評を
していただければと思います。
第40回 松戸市合唱交歓会
2015.6.14（日）は松戸合唱交歓会でした。
この日、松戸市合唱連盟としては歴史的な日となったと思います。福井氏が35年近く理事長を務められ、ついに勇退され、
黒川新理事長（35歳）が誕生しスタートを飾る記念すべき行事だったのです。
黒川氏の理事長挨拶を聞き、「あっ、本当に新しい合唱連盟が今ここに歩み始めたんだ。」と思いました。
前理事長の味も35年近く熟成され、誰にも真似の出来ないものとなりました。
私達連盟会員も35年近くその味の分子となり、育ち育て合いました。人数にするとどのくらいになるでしょう。
計り知れないほどの人々がこの間合唱連盟に関わりを持ったのですよね。
「ひびき」と題された連盟の機関誌最新号に福井前理事長の挨拶文があります。
読みますと松戸市合唱連盟の歴史が書かれています。合唱連盟創世期の様子がよくわかります。
初代理事長平林氏のご苦労、第1回合唱祭を主催した松戸市民合唱団のご苦労などなど、想像すら出来ません。
合唱祭は「松戸市文化祭」の一環として行うということは平林氏が推し進めたのですね。
それを受け継ぎ、継続させ、更に「合唱交歓会」は松戸市音楽協会の主催で行う。
「松戸市民コンサート」をスタートさせ、合唱連盟のかかわりの形を作った。合唱講習会も定着させた。
というように、今ある形を作り上げてきたのは福井氏です。
勿論副理事長以下理事の方々との共同作業ですが、いつも力強く牽引してこられたのは福井氏です。
本当にご苦労様でした。
私事ですが、昭和44年から稔台混声合唱団（エコーの前身）に所属していました。当時は小学５年生でした。途中１０年弱離れておりましたが、
その期間もその期間も合わせると４６年間合唱連盟にお世話になっていることになります。
長いですね。（途中１０年弱抜けていましたけど！これ２回目！！）いかん、年がバレちゃいますね。
先ほどの挨拶文を読みますと、１０代、２０代、３０代・・・と歌ってきた自分とその周辺を克明に思い出すことが出来ます。
とても感無量です。
黒川氏にもこれから福井氏と同じくらい松戸市合唱連盟理事長を務めて頂き、連盟の更なる発展を期待します。
そして黒川氏の勇退も見届けられたらと思うのですが（！！）
その日まで生きてる保証がありませんねえ。
さて、今回のエコーはと言いますと・・・
紙面の関係でカットしよう。
今年の１２月２３日（水・天皇誕生日）の第９回定期演奏会に向けて奮闘中です。
森のホール小ホールで開催いたします。
この拙文をここまで読んでくださったPC前のあなた、ぜひぜひ聴きにいらしてくださいませ。
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