最近のステージから

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文:肥後恵子

2010年分

第36回 松戸市合唱交歓会

 2010.6.27は松戸市合唱交歓会が開催されました。
実は松戸アンサンブルエコーは、昨年の松戸市合唱祭には不参加だったものですから一年ぶりなのです、森のホール大ホールの
ステージで歌うことがね。嬉しくもあり新人のような初々しさもあり。本当か?たかが一回スルーしただけで・・・

 さて。毎回のように趣向を凝らしている交歓会と致しまして、今回の注目すべきステージは
《招待演奏》八千代少年少女合唱団   です。

 第一声で聴く者を圧倒し、自分たちの世界に空気を染め変えてしまいました。
すっかりやられました。

 このところ中学校合唱部、少年少女合唱団と、とても若い優秀な合唱団の質の高い演奏を聴くことが出来、大変刺激的であります。
歌う彼らは勿論のこと、それにも増していつも指揮者の指導力に敬服してしまいます。
演奏曲はイタリア語・ヘブライ語・ラテン語・マジャール語と、何でもかかっていらっしゃいっていう感じですね。
いいなあ。
吸い取り紙のように何でも素直に自然に吸い取ってしまう柔らかな頭と体を持っている時期に、諸外国の優れた作品をきちんとした
指導の下で歌えるのはなんてステキな事なのでしょう。

 そこで私から勝手にリクエスト!!

Tomasi 作曲 12のコルシカの歌 と
Andriessen 作曲 ミサ・シンプレクス と
Allegri 作曲 ミゼレーレ
を是非歌って下さい。(この文読んでるかな・・・、読んでるといいな・・・)

 あっと、エコーについて書かなければ。
エコーは、日本人に馴染み深い、そしてこれからも長く歌い継いでいきたい曲、3曲。合唱曲にアレンジされたものです。
人生の年輪の数で勝負したいと思うこの頃です。

 あ〜、またもやエコーについての記述がすくないわあ。

第62回 松戸市合唱祭

 2010,11,6は松戸合唱祭でした。土、日と2日間開催される合唱祭ですが、この度土曜日に参加したのが新鮮でした。
今までは殆ど日曜日にしか参加しなかったので・・・曜日によってこんなに気持ち的に違うものかと改めて思いました。

 今回松戸アンサンブルエコーと同じブロックでは、学校関係では牧野原小学校と常盤平中学校合唱部が出演していました
ので、それぞれの演奏を聴くことが出来ました。力一杯のびのびと、その中に繊細さが感じられるとてもいい演奏でした。
「児童合唱団」も勿論合唱として優れたものを持っていますが、「学校」という枠の中での活動を考えると、「児童合唱団」とは
全く違った捉え方が必要だと思います。
 ・・・なんて書き出すと止まらなくなりそう。
ちょっと待った!そうですよ。ここは松戸アンサンブルエコーの活動の記録のページだったのでした。。
あっ、さっきの話、結論はとても心に残る演奏でした。子供たちに日々向き合う先生方の指導力とご苦労に頭が下がります。

 さて、エコーです。
曲は日本の抒情歌曲を編曲したものを2曲です。歌詞の解釈については、団員同士に活発な意見交換があり、曲をより深く味わう事が
出来ました。何か2曲とも日本の昔の暗く悲しい女性像が浮かんできてしまいました。『堪え忍ぶ』が日本女性の実態だったのですね。
(男はいったい何やっていたんだ!!)
西洋の歌においては、どんなに悲しい内容でも声は明るく、です。重いドンヨリとした声では歌いません。なので、それに倣い、
日本の歌でも重くドンヨリとした声でドンヨリとした内容を歌うのは避けた方が良いと思います。
明るい音質の中で、喜怒哀楽を的確に表現できる音楽の作り方を目指して行くものだと思います。日本語の歌を追求して行く上で
大事な事ですね。

 最後に。あっ、この写真ね!

 松戸アンサンブルエコーって合唱祭や合唱交歓会のあとは「はーい、お疲れさん!」ってなもんで、さーっとそれぞれ家路を急ぐんです。
マァ、まるでプロのオーケストラの楽員が年に何回もある定期演奏会を終えた日のようだワ!
けれど今回は打ち上げをしたんです。大変珍しい、これは事件です。おいしいお料理で大満足なお顔でした。

東松戸ゆいの花公園クリスマス会

 2010.12.11に東松戸ゆいの花公園でひとあし早いクリスマス音楽会があり、エコーも出演させて頂きました。
前回に引き続き2回目となりました。

 今年は、冬将軍はどこかに姿を隠し、暖かなクリスマスの夜でした。この日は、日中はポカポカ陽気に包まれ、よく手入れされている
木々や草花の息づかいを体いっぱいに浴び、植物たちとの対話を楽しみ、夕暮れ時になると次々とキャンドルに灯が灯され、柔らかな
そして幻想的な光の世界に迷い込んだ気分になり、やがて賑やかにクリスマス音楽会が開演し、出演者と観客とが一体となった楽しい
音空間が流れていきました。

 我々エコーはなんと!トリです。
児童合唱団、高校合唱部、大学卒業(しかも声楽科卒!)してまもない(と思う・・・)女声アンサンブル。と、私たちエコーがこの日の出演者
であり、 この順番で歌ったのですね。

 あっそうか!!年の順かあ!!う〜〜〜ん、うまく並べましたね。
若さ溢れる3団体に少々押され気味な気分でしたが、私たちは私たちの持っている、そして他にはない味を出せばいいノダ。と開き直り、
クリスマスに定番のミュージカルナンバーや、なんだかクリスマスっぽい感じがするけど全然関係のない超有名な映画音楽や、星の瞬く
今宵にぴったりなあの名曲(平井堅がカーバーした)や、その他星が次から次へと出てくる日本のちょっとモダンな昭和の歌謡曲など、
全部で6曲歌いました。
そのあと『みんなで歌いましょうコーナー』でクリスマスソング3曲を会場に駆けつけたお客様と一緒に歌いました。
その全貌は・・・

 多くの人々が待ち望んだイエスの出現。そして馬屋の桶の中でスヤスヤと眠るイエス。こんなめでたい日にトナカイさんはサンタさんに励まされ、
今宵こそはとよい子のみんなにプレゼントを届けました。

 という内容になりました。
会場の皆さん、楽しんで頂けたでしょうか?

 では12月25日はよい降誕祭を!

特別養護老人ホーム「沼風苑」忘年会

 2010.12.14には『沼風苑忘年会』がありました。
そうなんです。あれから3日後ですよ。練習する間もなく次のステージです。あららっ、いつの間にか“本番に追われる私たち”になっていますねえ。
忙しい印象ですが、これはとてもありがたいことだと思います。

 まず第一に、出演依頼をして下さるということです。ありがたいにつきますよ。こんな私たちに・・・と思いますが、このご厚意をありがたくお受けし、
誠心誠意ステージを努めることは私たちにとってどんなにプラスになることでしょう。

 まずは曲を短期間で仕上げる訓練になりますし、聞いて下さる方々が多様ですので、それぞれの対象に合わせた選曲をすることになります。
あっと誤解のないように申しますと、「聞いて下さる方々が多様ですので」とは、いろいろなステージによって、ということです。
こうすることによって、おのずと私たちの曲に対する視野が広まります。こんな曲、あんな曲と勉強になります。

 本当に星の数ほど歌ってあるんですね。 
私個人的に常々思うんですけど、生きている間に出来る限り多くの曲に出会いたいなと思っているんです。「出会う」とは「演奏する」ということを
意味します。知らなかった曲(或いは歌)に出会う瞬間にいつも思うことは「なんて私は何も知らないのだろう。なんて無知なんだろう。」という事なんです。
だからこそ、生きている間に1曲でも多くの曲(或いは歌)に出会いたいんです。

 こうして、松戸アンサンブルエコーにオファーして下さることをありがたく受け止め、それに応えるべく、ステージを努め上げました。
勿論歌うだけでなく、我らが指揮者福井先生の心温まるトークがこの場をさらに暖かくしたことは言うまでもありません。

 大勢の入所者の皆さんとその方々を支える職員の皆さんの心のひだに染み込む何かを残せたら幸せに思います。

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